次世代ネットワークを利用した高速インターネット通信機能、GPSを利用できるマップ機能、多種多様なツールやゲームを楽しめるアプリケーション追加機能など、iPhone 3Gでフル活用してほしい話題の機能をチェックしました。
iPhone 3Gは、製品名のとおり、最大3.6Mbpsでの通信が可能なW-CDMA/HSDPA方式の3Gネットワーク(Softbank 3G)に対応している。スマートフォンとしてはクラス最高レベルの高速通信が可能だ。なお、iPhone 3Gのインターネット機能は、携帯電話用のWebページではなく、パソコン用のWebページをフルブラウザ表示対応のWebブラウザ「Safari」で閲覧する仕様となっている。
フルブラウザでパソコン用のWebページを閲覧できるのは非常に便利だが、問題は実際の通信速度がどれくらいであるかだ。今回は、JR飯田橋駅付近(東京都千代田区)と価格.comオフィス内(13F、東京都文京区)で、通信速度測定サイト「BNRスピードテスト(画像読込み版)」を利用して、iPhone 3Gのインターネット通信速度を計測してみた。結果は、以下の表を確認してもらいたい。
| 測定場所 | 9〜10時 | 12〜13時 | 17〜18時 | 20〜21時 |
|---|---|---|---|---|
| JR飯田橋駅付近 | 1.10Mbps | 1.13Mbps | 1.20Mbps | 1.32Mbps |
| 価格.comオフィス(東京都文京区) | 294.4kbps | 280.6kbps | 266.3kbps | 294kbps |
JR飯田橋駅付近は電波状態がよく、いずれの時間でも1Mbps以上の数値となった。携帯端末でのネットサーフィンにおいては、ほぼ問題のないレベルの通信速度である。また、JR飯田橋駅だけでなく、東京都内や埼玉県の郊外(浦和市)など、さまざまな場所で計測してみたが、基本的に室内外問わず、電波状態がよければ平均して1Mbps以上の速度が出るようだ。HSDPAの理論最大値が3.6Mbpsであることを考慮すると、十二分の結果だ。
ただ、ビル13Fの価格.comオフィス内では300kbpsを割り込んでしまう結果となった。電波状態が悪いわけではないのだが、何回計測しても300kbpsを超えることはなかった。HSDPA非対応エリアでの通信速度が理論値386kbpsであることを考慮すると、ビル13Fの価格.comオフィスがHSDPAネットワーク圏外となっている可能性が考えられる。さすがに1Mbpsオーバーの状態と比べると、Webページの表示時間に差を感じるが、スマートフォンの通信ネットワークとしては及第点の通信レベルであると評価したい。
また、iPhoneは、IEEE 802.11b/gに準拠した無線LAN通信(Wi-Fi)に対応している。無線LAN通信使用時の通信速度については、ホットスポットサービス「Yahoo!無線LANスポット」を利用して計測してみた。東京都内某所の喫茶店内でテストしてみたが、平均で2〜3Mbps程度の通信速度となった。3Gネットワークと比べると、体感的にも通信速度が速く、より快適なネットサーフィンを楽しむことができた。iPhone 3Gはネットワークを利用する機能が多いため、より便利に快適に使いこなしたいのであれば、ホットスポットサービスを積極的に活用したいところだ。
ちなみに、3Gネットワークと無線LAN通信の切り替えだが、初期状態では、無線LAN通信が使用できる場合は無線LAN通信が優先される。無線LAN通信が使えない環境の場合は、3Gネットワークで自動接続するという仕組みだ。
なお、iPhone 3Gのインターネット機能を利用するうえで気をつけたい点もある。それは、iPhone 3Gに搭載されるSafariが、JavaやFlashの表示に対応してないことだ。せっかくのフルブラウザ表示なので、可能であれば、JavaやFlashも利用できるようになってほしいが、2007年7月現在では非対応となっている。また、基本的には、パソコン向けWebサイトの閲覧のみが可能で、携帯専用サイトの閲覧には対応していないので、その点にも注意してほしい。
iPhoneの目玉機能のひとつが、米Google社の地図検索ツール「Googleマップ」のAPIを使った高性能なマップ機能だ。地図表示と航空写真表示に加えて、地図と航空写真のハイブリッド表示も行えるなど、多彩な表示方法で地図検索を行うことができる。当然、各種操作はタッチパネル操作となっているのだが、指先だけで直感的に地図を拡大・縮小・移動できるのが他のスマートフォンにはない面白さだ。
検索機能が充実しているのもiPhoneのマップ機能の魅力で、住所や名称を入力して、場所を検索することが可能。「喫茶店」や「コンビニ」などのワードで検索すれば、該当する店舗を地図内に表示することも可能だ。地図を移動するのにあわせて店舗表示が更新されるのも、非常に使い勝手にすぐれた点といえる。
さらに、iPhone 3Gは、GPSモジュールを内蔵しており、ワンタッチ操作で手軽に現在地を確認できるようになっている。GPSの精度については、市街地でも100メートル近くずれてしまうことがあるが、徐々に修正して正しい位置に近づいていくので、少し時間をかければ、おおむね満足できるレベルで現在地を確認できる。
JR飯田橋駅近辺で現在地を確認してみた動画(WMV形式)。iPhone 3Gの現在地確認機能は、最初におおまかな位置を青い円で表示した後に、地図を拡大して、より詳細な位置に青いピンをドロップする仕様となっている

このように、iPhone 3Gのマップ機能は、多彩な表示機能、高度な検索機能、現在地確認機能と、非常に実用性にすぐれるツールに仕上がっている。なお、経路検索機能については、2008年7月現在、米国内のみでのサービスとなっている。
各種アプリケーションを追加できる「iPhoneアプリ」もiPhone 3Gの見逃せない機能だ。アプリケーションをダウンロードできる専用サイト「App Store」には、ビジネスツールやゲームなど有料/無料のアプリケーションが800種類以上も用意されており(2008年7月14日時点)、好みのアプリケーションを検索して、自由に追加することができる。App Store は、2008年7月11日のiPhone 3G発売と同時に開設されているが、アップル社の発表によると、わずか3日間でアプリケーションのダウンロード数は1000万回を超えたとのことだ。
ちなみに、App Storeには、有料アプリケーションだけでなく、無料でダウンロードできるアプリケーションも用意されている。以下、実際に試用してみた動画(WMV形式)を交えて、App Storeで見つけた興味深い無料アプリケーションをいくつか紹介しよう。
このほかにも、リモート操作でパソコンのiTunesを操作できる純正アプリ「Remote」や、地図・経路検索ツール「NAVITIME」なども、無料アプリケーションとして用意されている。iPhone 3G購入時には、カスタマイズ感覚で、アプリケーション追加機能をフル活用してほしい。
iPhone 3Gは、動画共有サイト「YouTube」の専用アプリケーションを使って、YouTube上の動画をストリーミング再生することができる。YouTube機能では、キーワード検索で動画を探せるほか、気に入った動画をブックマークしたり、他のユーザーと共有することも可能となっている。
ネットワークがつながっている環境であれば、いつでもどこでも手軽にYouTube動画を楽しめるというのは、駅で電車を待っている時や電車での移動時などのちょっとした暇つぶしに持ってこいだ。
ただ、画質については、無線LAN通信(Wi-Fi)と3Gネットワークのどちらで接続しているかで、差が出るという印象。無線LAN通信利用時は、そこそこ高画質に再生できるが、3Gネットワーク利用時ではブロックノイズが目立つ。
ここで紹介した機能は、いずれもアップルらしく便利で面白いツールに仕上がっている。iPhone 3Gの魅力を最大限に引き出したいのであれば、積極的に利用してほしい。特に、アプリケーション追加機能は、iPhone 3Gの利便性そのものを向上できるので、ぜひともフル活用したいところだ。
iPhone 3Gは、携帯電話としてはもちろんのこと、スマートフォンとしても、他製品よりも頭ひとつ抜け出た機能性を備えている。この豊富な機能性の部分をどう評価するかで、iPhone 3Gを購入するかどうかかが決まるといっても過言ではない。各機能を「使ってみたい!」と思うのであれば、ぜひ、iPhone 3Gの購入を検討してみてほしい。

| このページで取り上げた製品をチェック! | |
|---|---|
| メーカー | 製品名 |
| ソフトバンク | iPhone 3G 8GB |
| ソフトバンク | iPhone 3G 16GB |
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