no.70 2009年5月13日更新

「3万円で買う」フルHD液晶ディスプレイの選び方

[PART3]この価格にしてこの機能!大注目のフルHDモデル 徹底レビュー

[PART3]この価格にしてこの機能!大注目のフルHDモデル 徹底レビュー

“ついに登場!”の1万円台モデルや、“迫力の大画面”モデルなど、 特徴的な機能をもつ最新&注目モデルの使い勝手や画質などを詳しくチェック!


「このスペックで1万円台!?」の実力派モデル

BenQ G2220HD<21.5型ワイド>

プロフィール

「G2220HD」は、21.5型ワイドのフルHD(1920×1080ドット)表示に対応する液晶ディスプレイだ。 表示する映像に合わせてバックライトを自動調整し、最適なコントラストに設定する「DCR」機能を搭載。 これにより、最大40,000:1のダイナミックコントラストを実現した。また、同社独自の画像補正技術「Senseye+Photo」により、シャープで鮮やかな映像表現が可能となっている。スピーカーやHDMI端子は搭載しないが、このスペックで1万円台というコストパフォーマンスの高さは他にない最大の魅力だ。


主なスペック

液晶パネル21.5型ワイドTFT 最大解像度1920×1080ドット
最大輝度300cd/u 視野角上下160度/左右170度
コントラスト比1000:1(最大40,000:0) 最大発色数1677万色
応答速度5ms(黒白間) 入力端子DVI-D(HDCP対応)×1、D-Sub15ピン×1
本体サイズ(W×D×H)509.6×175×392.9mm 重量4.3kg

ここをチェック!

ボディ(機能とインターフェイス)

まず、本体をチェックしていこう。ディスプレイ部の最薄部は約2cm。液晶部を取り囲むベゼルもスリムなタイプを採用しており、ボディは全体的にコンパクトな印象だ。スピーカーを搭載していないこともあり、モニターの周囲や背面にも余計なものがなく、 非常にシンプルなデザインを実現している。接合部の少ない背面も美しく、 また、ディスプレイ正面右下にある操作パネル部がデザインのアクセントとなるなど、シンプルながらもメリハリのある仕上がりとなっている。

ボディ(機能とインターフェイス) ボディ(機能とインターフェイス)
マットな素材と光沢のある素材を両方取り入れた点がアクセントとなっており、デザインへのこだわりを感じさせる。質感もよく、チープさは感じられない

スタンド機能は、上20度、下5度のチルトのみに対応している。スイーベルや高さ調節機能、ピボット機能はない。ただ、液晶サイズが21.6インチとサイズも小ぶりで重量も軽いので、左右角度は容易に変えられるので困るようなことはないだろう。

ボディ(機能とインターフェイス) ボディ(機能とインターフェイス)
スタンド機能は、上20度、下5度のチルトのみに対応。スタンドと台座はしっかりとした作りになっており、安定感がある
ボディ(機能とインターフェイス)
VSEAマウントは100×100o規格に対応している。背面のメーカーロゴを取り囲むように4つのネジ穴が露出しているので、アームの取り付けも容易だ

インターフェイスは、映像入力として、D-Sub15ピン、DVI-Dの2系統を装備する。HDMIは搭載されていない。また、USBハブなどもなく、非常に割り切った必要最低限の装備となっている。

ボディ(機能とインターフェイス)
インターフェイスは、本体背面にD-Sub15ピン、DVI-Dの2系統を装備するのみとなっている

操作性(操作ボタンとOSDメニューなど)

OSDメニューの操作ボタンは、ディスプレイ右下に集約されている。 基本的な操作方法は、「MENU」ボタンでOSDメニューが表示、「▽」「△」ボタンで項目を選択し、 「ENTER」ボタンで決定となる。操作手順自体はシンプルでわかりやすいのだが、ボタンが、ディスプレイ部正面ではなく、フレームの下側に装備されており、また、クリック感も浅めでやや押しにくい。輝度やコントラストなどの設定は頻繁に使用するので、この点はやや残念だところだ。

操作性(操作ボタンとOSDメニューなど) 操作性(操作ボタンとOSDメニューなど)
操作ボタン類はディスプレイ下部に装備。慣れてしまえば問題ないのだろうが、位置的にはやや押しにくい

OSDメニューは、大きく分けて2階層の構造になっている。まず、OSDのトップメニュー上部のタブから大項目を選択。次のメニューで詳細項目を選び、最後に数値などを設定するという具合だ。 画質に関する設定項目は、「輝度/コントラスト/鋭さ/カラー設定/ダイナミックコントラスト/画像モード」がある。色温度の設定は、「薄青/薄赤」などといった選択項目が用意されており、ケルビン値での設定は行えない。 画像モードでは、sRGBモードが選べるようになっているが、 sRGBモードに設定するとコントラストと輝度以外は調整ができなくなるのが残念。
なお、スケーリング機能は、「アスペクト比固定拡大」に対応している。

操作性(操作ボタンとOSDメニューなど) 操作性(操作ボタンとOSDメニューなど)
操作性(操作ボタンとOSDメニューなど) 操作性(操作ボタンとOSDメニューなど)
OSDメニューは、わかりやすい日本語で項目が表記されているので初心者でも安心だ。メニューは2階層になっているが、各項目がタブで表示されているので迷子になりにくい。 メニュー下部に、操作可能なボタンがナビゲーションされるなど、使い勝手を配慮した工夫が随所に見られる

画質(静止画/動画/視野角)

画質は、やや彩度が高めで、全体的に鮮やかな見栄えのよい感じである。 コントラストも適度で自然なメリハリ感があり、細部の表現も良好だ。正直なところ、1万円代でこの画質のフルHDディスプレイが購入できるのは少々驚きである。
動画再生においても、残像感はほとんどなく、特に問題はない。

静止画
画質(静止画/動画/視野角) 画質(静止画/動画/視野角)
緑や黄色部分の階調表現がややものたりない感じもあるが、総合的に見てほぼ問題のないレベル。 黒が若干浮きぎみだが、グラデーションもしっかり再現できている
動画
操作性(操作ボタンとOSDメニューなど)
動きの速いシーンでは、わずかな残像感はあるものの、 比較的輪郭が溶けにくく見やすい
視野角
画質(静止画/動画/視野角) 画質(静止画/動画/視野角) 画質(静止画/動画/視野角)
視野角は広いのだが、角度を変えていくと割と浅い角度から色の変化が始まる。 TN系パネルでは仕方のない部分かもしれないが、写真でもわかるとおり、 45度程度の角度をつけた状態では、かなり黄色が強く出てしまっている

レビューまとめ

「G2220HD」を試用して感じたのは、製品全体の質の高さだ。実勢価格が1万円台という低価格でありながら、 画質や機能の面では他モデルに劣る部分はない。安価な製品は機能も性能もそこそこのものとをくくっていた部分もあったのだが、もはや、その考えは正しいとはいえない。そう思わせてくれたモデルだ。
HDMI端子が必須でないPCモニターとしてならば、「G2220HDを買って後悔した」ということはまずないだろう。
G2220HDは、価格.comのユーザーレビューでも高得点をマーク しているので、購入を検討されるなら、ぜひ、こちらもご確認いただきたい。

G2220HD

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