Windows 7のポイントは、パフォーマンス面が向上したことに加えて、画面デザインやインターフェイスが大きく進化したこと。Windows Vistaとの違いを含めて、Windows 7の特徴を紹介します。
2009年10月22日に発売されるマイクロソフトの新型Windows OS「Windows 7」。マイクロソフトでは、OSのバージョン名である「7」に、「7番目のWindows」という意味を込めているが、Windows 7は、「Windows 95」や「Windows 98」「Windows 2000」「Windows XP」など、過去にリリースされたWindows OSをきっちりと 数えて「7番目にリリースされるWindows」 というわけではない。「7」の由来はコードバージョン(OSの内部プログラムのバーション)にあって、Windows Vistaが「6.0」であることから、Vistaの次に登場するOSということで「7」に数えられているのだ。
Windows 7で注目したいのは、コードバージョンが「6.1」になっていること。つまり、Windows 7は、Windows Vistaの次に登場するOSではあるものの、OSの中身は、Vistaをベースに開発されたものであるのだ。Windows 2000の次にXPがリリースされた時と同じように、Windows 7はVistaのマイナーバージョンアップであり、前OSとの互換性を保っているのがポイント。Vistaと同じ基本設計を採用しているので、ドライバーやアプリケーションなどの互換性が高く、一部の例外を除いて、Vistaで動作した周辺機器やアプリケーションは、Windows 7で問題なく動作する場合が多いのだ。
ここで、Windows Vistaが登場したときのことを思い出してほしい。Windows Vistaは、前OSであったWindows XPからのメジャーバージョンアップであり、ドライバーやアプリケーションなどの互換性が低く、登場してからしばらくは、Vistaでは動作しない周辺機器やアプリケーションが多く存在した。だが、Windows 7は、互換性の面では、安心できる。Vistaを利用しているユーザーも安心して乗り換えることが可能だ。
Windows 7の改良点に注目すると、OSの起動や動作のレスポンスのほかに、デスクトップやタスクバーなどの画面デザインとインターフェイスが変更になっている。コードバージョン面ではマイナーバージョンアップとなるが、見た目や使い勝手は大きく進化しているのだ。
なお、マイクロソフトが配布しているRC版(製品候補版)では、以下の条件が、Windows 7の「推奨ハードウェアの最小要件を満たすもの」にあげられている。Windows Vistaの要件とさほど変わらない内容となっている。
Windows 7の基本システム要件
| 32bit版 | 64bit版 | |
| CPU | クロック周波数1GHz以上 | |
|---|---|---|
| メモリー | 1GB以上 | 2GB以上(64bit) |
| HDD | 16GB以上の空き容量 | 20GB以上の空き容量 |
| グラフィック | WDDM 1.0 以上のドライバーを搭載した DirectX 9 対応グラフィックチップ | |
| 光学ドライブ | DVD-R/RWドライブ | DVD-R/RWドライブ |
Windows 7は、販売されるエディションとして、OEM用となる「Starter」、新興国向け専用となる「Home Basic」、一般的なホームユーザー向けの「Home Premium」、法人向けの「Professional」、Windows 7の全機能が搭載される「Ultimate」、企業向けのボリュームライセンス「Enterprise」という6種類が用意される。それぞれの特徴をおさえておこう。
小型ノートPC向けのOEM用エディション。具体的には、低価格なネットブック用に用意されたものと考えていい。「アプリケーションの同時起動の上限が3つになる」という情報もあったが、それは撤廃された。タスクバーなど新しい機能を搭載するが、サムネイル表示機能などはサポートされない。
Windows Vistaでの同エディションとは役割が異なり、新興国市場向けのエディションとなる。ネットサーフィンや基本的なアプリケーションの使用などに機能が限定されている。日本や米国などでは流通しない。
Windows 7の中核に位置し、一般的なメーカー製パソコンにプリインストールされるエディション。Aeroを活用した新しいインターフェイスなど、Windows 7の主要機能をほぼすべて使用することができる。
Windows VistaのBusinessに位置するビジネスニーズ向けのエディション。Home Premiumの機能をすべて搭載するのがポイント。高度なネットワーク機能、セキュリティ機能、バックアップ機能もサポートする。
従来と同様に、すべての機能を利用できるコンプリートエディション。「全部入り」ではあるが、Home Premiumと比べて、暗号化機能など企業向けの機能が搭載される以外は、機能面でそれほど大きな差がない。
Windows 7の全機能を搭載する企業向けのエディション。ボリュームライセンスでの販売となる。
以上のエディションのなかで、コンシューマー向けとしてパッケージ販売(およびDSP販売)されるのが、「Home Premium」「Professional」「Ultimate」の3種類となる。
Windows 7は、コンシューマー向けのエディションとして、「Home Premium」「Professional」「Ultimate」が販売される。いずれも、従来と同様に、「通常版」と「アップグレード版」が用意される。
| エディション | 通常版 | アップグレード版 |
| Home Premium | 24,800円 | 15,800円 |
|---|---|---|
| Professional | 37,800円 | 25,800円 |
| Ultimate | 38,800円 | 26,800円 |
ポイントは、Home Premiumの価格が、通常版で24,800円、アップグレード版で15,800円と、Windows Vistaの同エディションよりも若干おさえられていること。また、Professionalは、VistaのBusinessと比べて、機能性が向上しているにも関わらず、価格が据え置きとなっているのも注目だ。また、UltimateもProfessionalと1,000円しか価格が変わらず、割高感が少ない点も高ポイントだ。
なお、アップグレード版は、Windows VistaもしくはWindows XPがインストールされたパソコンからWindows 7にアップグレードすることが可能となっている。ただし、Windows XPの場合は、新規インストールが必要になる。既存のデータをバックアップしてからインストールしなければならないので注意してほしい。
先にも述べたように、Windows 7は、画面デザインとインターフェイスが大きく改善されている。以下に、注目ポイントを紹介しよう。
Windows 7のデスクトップは、Windows Vistaと比べると、画面の右側にガジェット表示用のサイドバーがなくなり、非常にシンプルにまとめられている。サイドバーがなくなったもののガジェット自体はなくなっておらず、「CPUメーター」「時計」「株価」などのガジェットをデスクトップの好きなところに手軽に表示できる。また、オンラインでの新規ガジェットの追加も可能となっている。
Windows 7の新機能として面白いのは、Aeroを活用した操作や機能がいくつか追加されていること。なかでも興味深いのが、複数のウィンドウを開いている際に、必要なウィンドウ以外をすべて非表示にできる「Aero Shake」だ。
「Aero Shake」は、表示しておきたいウィンドウのタイトルバーをドラッグして左右に動かす(振る)ことで、それ以外のウィンドウがすべて最小化されるという面白い操作方法を採用。さらに、同じようにタイトルバーを左右に動かすと、元の状態に戻る。デスクトップ上に多くのウィンドウを表示している場合に有益な機能だ。
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ウィンドウのタイトルバーをドラッグして左右に動かすことで、そのウィンドウのみを表示するか、すべてのウィンドウを表示するかを切り替えられる。Windows Vista以前だと、ショートカット操作ですべてのウィンドウを最小化してから、目的のウィンドウをタスクバーで選択するという操作だったが、より手軽に目的のウィンドウのみを表示できるようになった |
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Aeroを活用した新しい操作としては、「Aero Snap」もユニークだ。Aero Snapは、ウィンドウをデスクトップの最上部(両端)にドラッグすることで、ウィンドウサイズを自動的に最大(横半分)にリサイズしてくれる機能だ。元のサイズに戻すには、タイトルバーをダブルクリックすればよい。
また、タスクバーの右端にマウスカーソルを移動すると、開いているウィンドウがすべて透明化するのも、Windows 7の新しい機能である。
Windows 7ではタスクバーが大きく進化している。従来のWindowsでは、タスクバーの左側に、ショートカットアイコンを4つまで並べられる「クイック起動」が、中央部に、起動中のアプリケーションを表示する「ウィンドウ一覧」が配置されていた。従来のタスクバーは、起動したアプリケーションのウィンドウを管理する役割を担っていたが、Windows 7では、「クイック起動」と「ウィンドウ一覧」の機能を統合。アプリケーションを手軽に登録できるのがポイントで、タスクバーを本格的なアプリケーション・ランチャーとして利用できるようになったのだ。
機能の統合により、Windows 7のタスクバーには、登録したアプリケーション(および起動したアプリケーション)のアイコンのみが並ぶというシンプルなレイアウトになっている。シンプルではあるものの、タスクバーには、ウィンドウのサムネイル表示機能や、ファイルや履歴にすばやくアクセスする機能など、新しい操作性がふんだんに搭載されており、使い勝手の面で大きく向上している。
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起動時のWindows 7のタスクバー。初期設定では、スタートボタンの横に「Internet Explorer」と「エクスプローラー」「Windows Media Player」の3つのアイコンが並ぶ。アイコンの表示が大きくなったため、Windows Vistaと比べてタスクバーが高くなっている |
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未起動のアプリケーションはそのまま、起動中のアプリケーションは半透明で表示される。タスクバーにアプリケーションを登録するには、起動中のアプリケーションのアイコンを右クリックして「タスクバーにこのプログラムを表示する」を選択すればよい |
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「Aero Peek」とは、タスクバーのアイコン上にマウスカーソルを移動することで、起動中のアプリケーションの一覧がサムネイル表示されるというWindows 7の目玉機能だ。サムネイルを選択することで目的のウィンドウを表示できるだけでなく、サムネイル上でアプリケーションを閉じることも可能。タブ機能を搭載したWebブラウザでは、タブをサムネイル表示してくれる。
「ジャンプリスト」は、タスクバーのアイコンを右クリックすることで、ファイルや履歴などに直接アクセスしたり、アプリケーションの各種タスクを呼び出せる機能だ。アプリケーションの各種メニューを表示し、すばやく利用できる機能ととらえていただきたい。たとえば、Internet Explorer 8では、アクセス履歴が表示されるほか、「新しいタブを開く」などのタスクの起動が可能となっている。なお、ジャンプリストは、アプリケーションが起動していない状態でも利用できる。
Windowsのフォルダ・ファイル管理ツールである「エクスプローラー」では、「ライブラリ」という新しい機能が追加されている。「ライブラリ」とは、共通のテーマで複数のフォルダを仮想的なライブラリフォルダとしてまとめておける機能。初期設定では、「ドキュメント」「ビデオ」などもライブラリでまとめられており、「ドキュメント」ライブラリでは、個別ユーザーの「マイドキュメント」フォルダと、共有利用の「ドキュメント」フォルダが統合されている。
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「エクスプローラー」の注目機能である「ライブラリ」。初期設定では、エクスプローラーを開くと、最初にライブラリが表示されるようになっている。外付けHDD内のフォルダやネットワーク上の共有フォルダなどもライブラリに登録できる |
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| 製品名 | 価格.com最安価格 | 特徴 |
| Windows 7 Home Premium | 円 | Windows 7の主要機能をほぼすべて 使用できるエディション |
| Windows 7 Home Premium アップグレード版 | 円 | |
| Windows 7 Professional | 円 | ネットワーク機能、セキュリティ機能 などをサポートする ビジネス向けエディション |
| Windows 7 Professional アップグレード版 | 円 | |
| Windows 7 Ultimate | 円 | Windows 7の全機能を利用できる コンプリートエディション |
| Windows 7 Ultimate アップグレード版 | 円 |



























