no.76 2009年8月7日更新

緊急企画 次世代Windowsの全容に迫る!超先取り「Windows 7」特集

Part1 話題のWindows 7ってどんなOS? 進化点をチェック!

Windows 7のポイントは、パフォーマンス面が向上したことに加えて、画面デザインやインターフェイスが大きく進化したこと。Windows Vistaとの違いを含めて、Windows 7の特徴を紹介します。

Windows Vsitaの改良型として2009年10月に登場!

Windows Vsitaの改良型として2009年10月に登場!
新型Windows OS「Windows 7」のデスクトップ画面

2009年10月22日に発売されるマイクロソフトの新型Windows OS「Windows 7」。マイクロソフトでは、OSのバージョン名である「7」に、「7番目のWindows」という意味を込めているが、Windows 7は、「Windows 95」や「Windows 98」「Windows 2000」「Windows XP」など、過去にリリースされたWindows OSをきっちりと 数えて「7番目にリリースされるWindows」 というわけではない。「7」の由来はコードバージョン(OSの内部プログラムのバーション)にあって、Windows Vistaが「6.0」であることから、Vistaの次に登場するOSということで「7」に数えられているのだ。

Windows 7で注目したいのは、コードバージョンが「6.1」になっていること。つまり、Windows 7は、Windows Vistaの次に登場するOSではあるものの、OSの中身は、Vistaをベースに開発されたものであるのだ。Windows 2000の次にXPがリリースされた時と同じように、Windows 7はVistaのマイナーバージョンアップであり、前OSとの互換性を保っているのがポイント。Vistaと同じ基本設計を採用しているので、ドライバーやアプリケーションなどの互換性が高く、一部の例外を除いて、Vistaで動作した周辺機器やアプリケーションは、Windows 7で問題なく動作する場合が多いのだ。

ここで、Windows Vistaが登場したときのことを思い出してほしい。Windows Vistaは、前OSであったWindows XPからのメジャーバージョンアップであり、ドライバーやアプリケーションなどの互換性が低く、登場してからしばらくは、Vistaでは動作しない周辺機器やアプリケーションが多く存在した。だが、Windows 7は、互換性の面では、安心できる。Vistaを利用しているユーザーも安心して乗り換えることが可能だ。

Windows 7の改良点に注目すると、OSの起動や動作のレスポンスのほかに、デスクトップやタスクバーなどの画面デザインとインターフェイスが変更になっている。コードバージョン面ではマイナーバージョンアップとなるが、見た目や使い勝手は大きく進化しているのだ。

なお、マイクロソフトが配布しているRC版(製品候補版)では、以下の条件が、Windows 7の「推奨ハードウェアの最小要件を満たすもの」にあげられている。Windows Vistaの要件とさほど変わらない内容となっている。

Windows 7の基本システム要件

  32bit版 64bit版
CPU クロック周波数1GHz以上
メモリー 1GB以上 2GB以上(64bit)
HDD 16GB以上の空き容量 20GB以上の空き容量
グラフィック WDDM 1.0 以上のドライバーを搭載した DirectX 9 対応グラフィックチップ
光学ドライブ DVD-R/RWドライブ DVD-R/RWドライブ
※正式版では変更になる可能性があります

Windows 7のエディションをチェック

Windows 7は、販売されるエディションとして、OEM用となる「Starter」、新興国向け専用となる「Home Basic」、一般的なホームユーザー向けの「Home Premium」、法人向けの「Professional」、Windows 7の全機能が搭載される「Ultimate」、企業向けのボリュームライセンス「Enterprise」という6種類が用意される。それぞれの特徴をおさえておこう。

Windows 7 Starter

小型ノートPC向けのOEM用エディション。具体的には、低価格なネットブック用に用意されたものと考えていい。「アプリケーションの同時起動の上限が3つになる」という情報もあったが、それは撤廃された。タスクバーなど新しい機能を搭載するが、サムネイル表示機能などはサポートされない。

Windows 7 Home Basic

Windows Vistaでの同エディションとは役割が異なり、新興国市場向けのエディションとなる。ネットサーフィンや基本的なアプリケーションの使用などに機能が限定されている。日本や米国などでは流通しない。

Windows 7 Home Premium

Windows 7の中核に位置し、一般的なメーカー製パソコンにプリインストールされるエディション。Aeroを活用した新しいインターフェイスなど、Windows 7の主要機能をほぼすべて使用することができる。

Windows 7 Professional

Windows VistaのBusinessに位置するビジネスニーズ向けのエディション。Home Premiumの機能をすべて搭載するのがポイント。高度なネットワーク機能、セキュリティ機能、バックアップ機能もサポートする。

Windows 7 Ultimate

従来と同様に、すべての機能を利用できるコンプリートエディション。「全部入り」ではあるが、Home Premiumと比べて、暗号化機能など企業向けの機能が搭載される以外は、機能面でそれほど大きな差がない。

Windows 7 Enterprise

Windows 7の全機能を搭載する企業向けのエディション。ボリュームライセンスでの販売となる。

以上のエディションのなかで、コンシューマー向けとしてパッケージ販売(およびDSP販売)されるのが、「Home Premium」「Professional」「Ultimate」の3種類となる。

Vistaからのアップグレードが可能、XPは新規インストール

Windows 7は、コンシューマー向けのエディションとして、「Home Premium」「Professional」「Ultimate」が販売される。いずれも、従来と同様に、「通常版」と「アップグレード版」が用意される。

エディション 通常版 アップグレード版
Home Premium 24,800 15,800
Professional 37,800 25,800
Ultimate 38,800 26,800

ポイントは、Home Premiumの価格が、通常版で24,800円、アップグレード版で15,800円と、Windows Vistaの同エディションよりも若干おさえられていること。また、Professionalは、VistaのBusinessと比べて、機能性が向上しているにも関わらず、価格が据え置きとなっているのも注目だ。また、UltimateもProfessionalと1,000円しか価格が変わらず、割高感が少ない点も高ポイントだ。

なお、アップグレード版は、Windows VistaもしくはWindows XPがインストールされたパソコンからWindows 7にアップグレードすることが可能となっている。ただし、Windows XPの場合は、新規インストールが必要になる。既存のデータをバックアップしてからインストールしなければならないので注意してほしい。

新しいインターフェイス&機能をチェック

先にも述べたように、Windows 7は、画面デザインとインターフェイスが大きく改善されている。以下に、注目ポイントを紹介しよう。

サイドバーがないシンプルなデスクトップを採用

Windows 7のデスクトップは、Windows Vistaと比べると、画面の右側にガジェット表示用のサイドバーがなくなり、非常にシンプルにまとめられている。サイドバーがなくなったもののガジェット自体はなくなっておらず、「CPUメーター」「時計」「株価」などのガジェットをデスクトップの好きなところに手軽に表示できる。また、オンラインでの新規ガジェットの追加も可能となっている。

サイドバーがないシンプルなデスクトップを採用
Windows 7を最初に起動した際のデスクトップ画面。サイドバーがなく、非常にシンプルな構成となっている
新しいインターフェイス&機能をチェック 新しいインターフェイス&機能をチェック
Windows 7では、壁紙やサウンド、スクリーンセーバーを組み合わせて設定できる「デスクトップテーマ」に「日本」が追加されたのも面白い。
ガジェットの自由な配置が可能 ガジェットの自由な配置が可能
デスクトップ上を右クリックして呼び出すガジェット管理メニュー
ガジェットは、デスクトップ上に自由にレイアウトできる

複数のウィンドウを手軽に最小化できる「Aero Shake」

Windows 7の新機能として面白いのは、Aeroを活用した操作や機能がいくつか追加されていること。なかでも興味深いのが、複数のウィンドウを開いている際に、必要なウィンドウ以外をすべて非表示にできる「Aero Shake」だ。

「Aero Shake」は、表示しておきたいウィンドウのタイトルバーをドラッグして左右に動かす(振る)ことで、それ以外のウィンドウがすべて最小化されるという面白い操作方法を採用。さらに、同じようにタイトルバーを左右に動かすと、元の状態に戻る。デスクトップ上に多くのウィンドウを表示している場合に有益な機能だ。

複数のウィンドウを手軽に最小化できる「Aero Shake」 複数のウィンドウを手軽に最小化できる「Aero Shake」
ウィンドウのタイトルバーをドラッグして左右に動かすことで、そのウィンドウのみを表示するか、すべてのウィンドウを表示するかを切り替えられる。Windows Vista以前だと、ショートカット操作ですべてのウィンドウを最小化してから、目的のウィンドウをタスクバーで選択するという操作だったが、より手軽に目的のウィンドウのみを表示できるようになった
Aero Shakeサンプル動画 Aero Shakeサンプル動画

ドラッグ操作でウィンドウサイズを自動変更できる「Aero Snap」

Aeroを活用した新しい操作としては、「Aero Snap」もユニークだ。Aero Snapは、ウィンドウをデスクトップの最上部(両端)にドラッグすることで、ウィンドウサイズを自動的に最大(横半分)にリサイズしてくれる機能だ。元のサイズに戻すには、タイトルバーをダブルクリックすればよい。

また、タスクバーの右端にマウスカーソルを移動すると、開いているウィンドウがすべて透明化するのも、Windows 7の新しい機能である。

ドラッグ操作でウィンドウサイズを自動変更できる「Aero Snap」 ドラッグ操作でウィンドウサイズを自動変更できる「Aero Snap」
ウィンドウを画面最上部もしくは両端に動かすことで、ウィンドウサイズが自動的に変更される
Aero Snapサンプル動画Aero Snapサンプル動画

ランチャー機能が加わり、様変わりしたタスクバー

Windows 7ではタスクバーが大きく進化している。従来のWindowsでは、タスクバーの左側に、ショートカットアイコンを4つまで並べられる「クイック起動」が、中央部に、起動中のアプリケーションを表示する「ウィンドウ一覧」が配置されていた。従来のタスクバーは、起動したアプリケーションのウィンドウを管理する役割を担っていたが、Windows 7では、「クイック起動」と「ウィンドウ一覧」の機能を統合。アプリケーションを手軽に登録できるのがポイントで、タスクバーを本格的なアプリケーション・ランチャーとして利用できるようになったのだ。

機能の統合により、Windows 7のタスクバーには、登録したアプリケーション(および起動したアプリケーション)のアイコンのみが並ぶというシンプルなレイアウトになっている。シンプルではあるものの、タスクバーには、ウィンドウのサムネイル表示機能や、ファイルや履歴にすばやくアクセスする機能など、新しい操作性がふんだんに搭載されており、使い勝手の面で大きく向上している。

ランチャー機能が加わり、様変わりしたタスクバー
起動時のWindows 7のタスクバー。初期設定では、スタートボタンの横に「Internet Explorer」と「エクスプローラー」「Windows Media Player」の3つのアイコンが並ぶ。アイコンの表示が大きくなったため、Windows Vistaと比べてタスクバーが高くなっている
ランチャー機能が加わり、様変わりしたタスクバー ランチャー機能が加わり、様変わりしたタスクバー
未起動のアプリケーションはそのまま、起動中のアプリケーションは半透明で表示される。タスクバーにアプリケーションを登録するには、起動中のアプリケーションのアイコンを右クリックして「タスクバーにこのプログラムを表示する」を選択すればよい

実行中のアプリケーションをサムネイル表示する「Aero Peek」

「Aero Peek」とは、タスクバーのアイコン上にマウスカーソルを移動することで、起動中のアプリケーションの一覧がサムネイル表示されるというWindows 7の目玉機能だ。サムネイルを選択することで目的のウィンドウを表示できるだけでなく、サムネイル上でアプリケーションを閉じることも可能。タブ機能を搭載したWebブラウザでは、タブをサムネイル表示してくれる。

実行中のアプリケーションをサムネイル表示する「Aero Peek」 実行中のアプリケーションをサムネイル表示する「Aero Peek」
Internet Explorer 8でのサムネイル表示画面
サムネイルにマウスカーソルを移動すると、それ以外のウィンドウが透明化する
Aero Peekサンプル動画 Aero Peekサンプル動画

ファイルや履歴にすばやくアクセスできる「ジャンプリスト」

「ジャンプリスト」は、タスクバーのアイコンを右クリックすることで、ファイルや履歴などに直接アクセスしたり、アプリケーションの各種タスクを呼び出せる機能だ。アプリケーションの各種メニューを表示し、すばやく利用できる機能ととらえていただきたい。たとえば、Internet Explorer 8では、アクセス履歴が表示されるほか、「新しいタブを開く」などのタスクの起動が可能となっている。なお、ジャンプリストは、アプリケーションが起動していない状態でも利用できる。

ファイルや履歴にすばやくアクセスできる「ジャンプリスト」
Internet Explorer 8の「ジャンプリスト」の表示例。アクセス履歴やタスクが表示される

フォルダのライブラリ機能を追加

Windowsのフォルダ・ファイル管理ツールである「エクスプローラー」では、「ライブラリ」という新しい機能が追加されている。「ライブラリ」とは、共通のテーマで複数のフォルダを仮想的なライブラリフォルダとしてまとめておける機能。初期設定では、「ドキュメント」「ビデオ」などもライブラリでまとめられており、「ドキュメント」ライブラリでは、個別ユーザーの「マイドキュメント」フォルダと、共有利用の「ドキュメント」フォルダが統合されている。

Windows 7でエクスプローラーを実行 テーマ別にフォルダーを集めた「仮想フォルダーの1種」と言える
「エクスプローラー」の注目機能である「ライブラリ」。初期設定では、エクスプローラーを開くと、最初にライブラリが表示されるようになっている。外付けHDD内のフォルダやネットワーク上の共有フォルダなどもライブラリに登録できる
製品名 価格.com最安価格 特徴
Windows 7 Home Premium Windows 7の主要機能をほぼすべて
使用できるエディション
Windows 7 Home Premium アップグレード版
Windows 7 Professional ネットワーク機能、セキュリティ機能
などをサポートする
ビジネス向けエディション
Windows 7 Professional アップグレード版
Windows 7 Ultimate Windows 7の全機能を利用できる
コンプリートエディション
Windows 7 Ultimate アップグレード版
 

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