イベントレポート

徹底レポート! ワールドプレミア・ジャパンプレミアモデル満載
東京モーターショー2007 <二輪車/国内メーカー>
Part2 【SUZUKI】【YAMAHA】編

2007年11月8日掲載

Part1 【HONDA】【KAWASAKI】編は、こちら!

【SUZUKI】スズキ   モーターショーの“暴れん坊”!?

過去を振り返れば「KATANA」「FALCORUSTYCO(ファルコラスティコ)」「NUDA」「B-KING」「G-STRIDER」など、スズキの出品モデルはすべて話題になったバイクばかりである。KATANAやB-KINGなどは、ユーザーの声が先行し市販化に至ったといってもいいだろう。
そんなスズキの今回の目玉は「バイプレーン」。“バイク”と“プレーン”でバイプレーン。しかも“プレーン”は複葉機。わかりやすいネーミングのわかりにくいバイクとでもいおうか、いろいろな意味でかなり勇気のいるモデルだ。男子の“カッコイイ、速い物好き”という潜在意識を非常にニッチなところでつかもうとして、ニッチもサッチもいかない感じ……とでもいおうか。しかし、この“スズキチャレンジャースピリット”があってこそ、名車「KATANA」や油冷「GSX-R」も生まれたのである。

SUZUKI

Biplane/バイプレーン ■Biplane/バイプレーン <世界初出展/コンセプトモデル>
キーワードは「飛行機に乗っているようなイメージ」というこのモデル。デザインは、ヒコーキのなかでも、柔かさと懐かしさを併せ持つ複葉機だという。フルカバースタイルながら、縦置き水冷1000ccのV型4気筒エンジンをしっかりと堪能できるようエンジンカバーは露出している。フロントサスペンションは独特の新方式で、外観同様近未来を思わせる仕上がりだ。やや斬新すぎか?とも思うが、“見たこともないモノ”を楽しめるのがモータショーのオモシロさでもあるので、OKでしょう
Biplane/バイプレーン Biplane/バイプレーン 横から見ると、案外ロー&ロングなスタイル。ウィンカーがビルトインされたハンドルをよく見ると、翼のようにも見えるし、操縦桿のようにも見える。エンジンはV型4気筒を縦置きにレイアウト。フロントサスとリヤスイングアームは「ダブルアーム」と呼ばれる新方式

crosscage/クロスケージ 三次元カム式エンジン
■crosscage/クロスケージ
<世界初出展/コンセプトモデル>

未来系の空冷スポーツバイクともいうべきか、こちらは、空冷式の燃料電池システム搭載の環境提案型モデル。スズキでは、空気中の酸素と燃料タンク内の水素を電気エネルギーに変換する燃料電池車の開発が進んでおり、その成果をcrosscageに詰め込んだ。走行シーンの映像を流し完成度をアピール。これ、実用化すれば原付免許で乗れるのだそうだ
■三次元カム式エンジン
“'03に発表された「ミラーエンジン」の進化系「三次元カム式エンジン」。燃費とパワーを両立させるために油圧でバルブのリフト量を変化させる可変バルブは、各社で市販実績もあるが、こちらは、異なったプロフィールを合わせ持ったひとつのカムを電子制御で横スライドさせ、リフト量を無段階に変化させるという機構だ。会場には、その機構を観察できるモデルも展示された

隼1300 隼1300 ■隼1300 <海外モデル>
'99の登場以来、初のフルモデルチェンジとなったハヤブサ。排気量は1299ccから1340ccへとアップし、最高出力は市販車最強の197psとなった。また、3つの出力特性を選べる「S-DMS(スズキドライブモーターセレクター」やラジアルマウント採用など中身が大きく進化した。さりげなく変化した外観は、前代イメージを崩さず、よく見るとすごくカッコよくなっている! マフラーは、円筒系から逆三角形となり、バンク角を確保している

B-KING B-KING試乗風景 ■B-KING <海外モデル>
'01にコンセプトモデルとして登場したB-KINGが、ついに市販車として登場。エンジンは、新型ハヤブサと共通の水冷4サイクル直列4気筒1340cc。S-DMSも装備。個人的には、発表当時よりヘッドライト回りの印象が変わってしまったのがやや残念……。モンスターマシンにまたがった自分の姿をモニターで確認できるという小粋な試乗コーナーは大人気だった

寝耳に水! ジェンマ登場 ■ジェンマ <世界初出展/コンセプトモデル>
今回のショーでのスズキ最大の隠し玉が、その名も懐かしの「ジェンマ」(過去、同社の人気スクーターで採用されていた)。名こそ懐かしいが、同社人気モデルのスカイウェイブより長いホイルベース、程よく寝かされたキャスター角と、その姿は斬新で都会的。エンジンはスカイウェイブのDOHC4バルブ単気筒がベースになっている
ジェンマと津田紘社長 ジェンマ 津田紘社長とともに登場した「ジェンマ」。全長2350oのロング&ローボディーがスタイリッシュだ。前輪からテールまでの流れるようなラインが美しい。ほぼこのデザインで来年中には市販予定だというから、より興奮度は高まる。2眼のヘッドライトは何なんとなく愛嬌があり、そのフェイスは津田社長に似ていなくもない!? ちなみに、“ジェンマ”は、イタリア語で“宝石”という意味だそうだ

スカイウェイブ SS レッツ5
■スカイウェイブ SS
<世界初出展/市販予定車>

シリーズ中、唯一旧型ベースだったSSが、今回、エンジンをSOHCからDOHCへ変更、フレームも新型スカイウェイブと共通のものを採用することとなった。TYPE Mに搭載されているミッションの搭載は見送られている。フロントホイールは、13インチから14インチへと変更
■レッツ5 <世界初出展/市販予定車>
レッツ4の上位モデルで、FI採用の4ストロークエンジンを採用。丸みのある真っ赤なボディーと懐古調デザインで、女子人気が高まりそう。レッツ2は2スト、レッツ4は4スト。レッツ5は……“レッツゴー!”的なゴロあわせ? 

【YAMAHA】ヤマハ発動機   YAMAHAの最新技術は時代に先鞭をつけられるか!?

次期V-MAXなどいわゆる“隠し球”といわれるモデルは前回のモーターショーで発表済みで、「MT-OS」や「WR250X」など“既存モデルをいじった感”の強いバイクが多かった。そんななか、目をひいたのは、4輪バイク(?)「Tesseract(テッセラクト)」だ。水冷Vツインエンジンとモーターによるハイブリッドエンジンで、4つの車輪は独立してリーンするという未来感あふれるモデル。しかし、コレは、車なのかバイクなのかという定義をすると、免許区分は“普通自動車”となるので、“気分はバイク”といったところだろうか。 市販目前感漂う「WR250X SPECIAL」や「BW'S CONCEPT」なども要チェックだ。

YAMAHA

XS-V1 Sakura ■XS-V1 Sakura <世界初出展/コンセプトモデル>
YAMAHA 初の4ストロークマシン「XS-1」のイメージと、現代の“和”のテイストを融合させたというコンセプトモデル。「Sakura=桜」のイメージか、ディスクローターが花びらを思わせる形になっている。外見はややレトロ感が漂うが、装備は最新。ターゲットは、XS-1を知っている団塊の世代という。SRの次に選ぶ大人のバイクといったところか
XS-V1 Sakura XS-V1 Sakura エンジンは空冷1000ccVツイン採用。エンジンにもタンクと同色の桜色のメッキ加工が施される。エンジンジェネレーター部が覗き見られる小窓も設けられている。マフラーは左右二本出し

BW'S コンセプト BW'S コンセプト ■BW'S コンセプト/ビーウィズ コンセプト <世界初出展/コンセプトモデル>
迫力満点のブロックタイヤとオフ車テイストのデュアルヘッドライトなど、遊びゴコロ満点のその仕様が人気を集めていたものの、'99に国内販売終了となったあの原付スクーター「BW'S」が、進化して登場。「BW'S」のイメージはを残しつつも、前後サスやブレーキなどはハイクオリティーなパーツへと変更。なんと、ラジアルマウントキャリパーとウェイブディスクが採用されている! ヘッドライトは横眼2灯から縦眼2灯に

WR250Xスペシャル WR250Xスペシャル ■WR250Xスペシャル <世界初出展/特別展示車>
「WR250Xスペシャル」は、11月下旬に発売される新開発の水冷DOHC単気筒エンジンを搭載したスーパーモタード「WR250X」をベースに特別装備・カラーを施したスペシャルモデルだ。鏡面仕上げとパープル系のカラーリングが妙に妖しい。「WR250Xスペシャル」専用仕様となるウインカー内蔵のナックルガードや焼け色の美しいフルチタンマフラーなど、市販したら売れそうです

MT-OS YZF-R6
■MT-OS
<日本初出展/コンセプトモデル>

670cc空冷Vツインを搭載する「MT-01」をベースにしたコンセプトモデル。2年前のパリショーで話題となったMT-OSが、日本初出展された。ハーフカウルやタンクカウルなど、よく言えばレーシーな雰囲気プンプンだが、悪く言えば、メーカー製っぽくない未完成感が漂っていた
■YZF-R6
<日本初出展/海外モデル>

ハンドリングのヤマハの名に賭けて、'08YZF-R6は、フレーム後部にマグネシウムを採用するなどマスの集中化により運動性をさらにアップさせた。国内外の600ccレースのベースマシーンであるがゆえ、サーキットに戻ることを前提に進化し続けている。もちろんワインディングの走りも官能的だろう

LUXAIR/ラクシア ■LUXAIR/ラクシア <世界初出展/コンセプトモデル>
エンジンとモーターによるハイブリッドバイクである「LUXAIR」。加速時にはエンジン出力+モーターで出力をアップ。巡航時にはエンジン走行となり、モーターを発電機として使用するというおトクな未来系モデルなのだ。減速時にも電気を貯めることができる。さらに、音楽機器メーカーのヤマハとのコラボレーションにより、専用オーディオシステムがビルトインされている。フロントビューの印象は“意地悪なミミズク”(笑)
LUXAIR/ラクシア LUXAIR/ラクシア 黄金色に輝くロー&ロングボディー。全長は2535o。未来系といえば黄金色なのか、SUZUKIの「バイプレーン」と似た色味である。タイヤはダンロップ製ラジアル「GPRα-10」を装着する。放熱ベンチレーションを持つディスクプレートに対抗6ポットキャリパーをシングルで装備。ストッピングパワーも必要十分であろう。また、ブレーキ時のエネルギーを電力に変換し充電する回生ブレーキを採用

FC-Dii/エフシーディー C3+
■FC-Dii/エフシーディー
<世界初出展/プレミアモデル>

'05のモーターショーで発表されたメタノール水溶液を燃料とする燃料電池バイク「FC-me」の性能をより発展させたのが「FC-Dii」だ。DMFC(ダイレクトメタノール燃料電池システム)の開発・搭載により、小型・軽量化が実現されている。タンク燃料が入っていなかったためかダイソンの掃除機を連想してしまった
■C3+
<世界初出展/プレミアモデル>

電動スクーター。小型なボディーにはヘルメット収納スペースも設けられ、実用性も意識している。ライト、ウインカーはLEDを採用。「C3+」のネーミングは、「cute」「clean」「compact」からきているという
BOBBY MOTO3仕様車
■BOBBY
<世界初出展/コンセプトモデル>

まるでオモチャのようなこのバイクは、折りたたみ式の電動バイク。シート、後輪、ハンドルを折りたたむことができる。Felica機能を持つ携帯電話をかざせば電源のON・OFFの操作が可能になっている。また、インターネットにも接続でき、さまざまなサービスが受けられるという提案型モデルだ
■FC-AQEL/エフシーアクエル
<世界初出展/コンセプトモデル>

開発が進む水素燃料電池のバイクを、YAMAHAも参考出品。35Mpaという大気圧の35倍以上の圧力で貯えた圧縮水素を使用する。リチウムイオン二次電池とのハイブリッド式となっている。インフラさえ整備されれば、このあたりのモデルは発売されそう

Tesseract/テッセラクト ■Tesseract/テッセラクト <世界初出展/コンセプトモデル> 「四次元立方体」というキャッチコピーがつけられたこのモデル。水冷Vツインエンジンとモーターのハイブリッド方式を採用した4輪モータービーグルだ。最大の特徴は、「デュアルサイズサスペンション機構」により、四輪でありながらリーンしながらの旋回が可能となっていること。停車時には自立する

動画:「Tesseract」のデュアルサイズサスペンション機構を見る!
(WMV/1.38 MB/約8秒)

Tesseract/テッセラクト Tesseract/テッセラクト なぜかワクワクさせるその姿は、“トランスフォーマー”。これぞ近未来の乗り物といったイメージ。二輪か四輪かなどという話はどうでもよくなってしまうインパクトだ。動画を見ていただければ、このTesseractが4輪バギーとはまったく異なるものだということがわかるはず

Part1【HONDA】【KAWASAKI】編は、こちら!

価格.comマガジン編集部/YZF-MIYU1
価格.comマガジン編集部/YZF-MIYU1
最終戦を前に、すでにチャンピオンが決定してしまったmotoGP。日本から33年ぶりにコンストラクターズタイトルをもぎ取ったドゥカティのブースには、誇らしげなストーナーのパネルが……。骨折中のロッシを思いつつも、「デスモセディッチRR」には、もう釘付け!