視野率100%ファインダーを搭載したAPS-C最上位機が登場!
キヤノン新型デジタル一眼レフ「EOS 7D」新製品発表会
キヤノンは2009年9月1日、ハイアマチュア向けデジタル一眼レフカメラの新モデル「EOS 7D」の報道関係者向け新製品発表会を開催した。4月にエントリーモデル「EOS Kiss X3」が発売されて以降、キヤノンの新機種については、「次機種はEOS 5D MarkIIの廉価機」「APS-Hサイズの撮像素子を搭載した高速モデル」など、さまざまな噂が飛び交ったが、キヤノンからの回答は、想像を上回る「史上最高のAPS-C機」であった。発表会の様子とあわせて、EOS 7Dの特徴や外観をくわしく紹介しよう。

ミドルハイクラスのシェア拡大を狙い、新モデル「EOS 7D」を投入
発表会の冒頭に登壇したキヤノンマーケティングジャパン代表取締役社長、川崎正己氏は、「写真分野はキヤノン発祥のものであり思い入れが大きい。仮にも、この分野で負けたり停滞することは許されない」と、デジタル一眼レフ市場への意気込みを語ったうえで、国内事業戦略を紹介。現状では、エントリー向けモデル「EOS Kiss」シリーズの売れ行きが非常に好調で、国内エントリー市場において50%を超えるシェアを獲得していると説明し、エントリー市場では磐石の体制であることを強調した。さらに、その上のクラスとなるミドルハイクラスにおいても、廉価版フルサイズモデル「EOS 5D Mark II」や、高性能なAPS-Cモデル「EOS 40D」「EOS 50D」のリリースにより、ここ数年で大きくシェアを拡大していると説明した。
このように、ミドルハイクラスで高いシェアを誇っていると前置きしたうえで、川崎氏は、「EOS 5D Mark IIとEOS 50Dの間を埋める製品として、EOS 7Dをリリースする」と、新モデルの位置づけを紹介。ミドルハイクラスのさらなるシェア拡大を狙って投入する製品であるとし、「EOS 7Dは、APS-C搭載デジタル一眼レフの最高峰」と力強く言い切った。さらに、「APS-CモデルではEOS 7Dと同じ性能のカメラはない」と新モデルに対する自信の高さを示した。
続いて、キヤノン取締役 イメージコミュニケーション事業本部本部長、真栄田雅也氏が登壇し、EOS 7Dの開発経緯を紹介。「新機種の開発を進めるにあたり、“ハイアマチュアユーザーに満足していただけるカメラ”を作ることを目指した」と、EOS 7Dの開発コンセプトを説明した。さらに、開発、企画、販売の各部門が一体となった社内横断プロジェクト「ミッドレンジプロジェクト」を立ち上げて開発を進めたことを明かし、EOS 7Dは、撮像素子や映像エンジンなどの「基本性能」と、動画撮影機能に代表される「先進機能」の性能・機能面だけでなく、シャッターフィーリングやデザインなどの「感性品質」までもを考慮して開発した自信作であることを強調した。
なお、発表会では、参加者から「今後、フルサイズモデルの拡充は検討していないのか?」という旨の質問があった。キヤノンは、「いろいろと開発を進めており、現段階では新製品については申し上げられない」としたうえで、「現状のラインアップが基本」と返答している。明言を避けた形の返答だが、キヤノンは、今回のEOS 7Dの追加によって、ミドルハイクラスのラインアップがほぼ完成したと考えており、今後(少なくとも今年および来年上半期に)、このクラスで、EOS 5D Mark IIの下位モデルとなるフルサイズ新モデルが追加される可能性は低いものと思われる。
「IMAGE MONSTER」と銘打たれたハイスペックモデル「EOS 7D」
今回発表されたミドルハイクラス向けのデジタル一眼レフカメラ「EOS 7D」は、APS-Cモデルとしては今までにはなかったスペックのカメラに仕上がっている。以下の主要スペックを見るだけでも、キヤノンが自信を持ってリリースしていることがわかるはずだ。
・APS-Cサイズの新開発1800万画素CMOSセンサー
・映像エンジンを2基搭載する「デュアルDIGIC 4」
・最大約8枚/秒の高速連写性能(約94枚の連続撮影に対応)
・視野率約100%の光学ファインダー
・全点クロス(中央デュアルクロス)仕様の「オールクロス19点AF」
・新測光システム「iFCL測光」
・マニュアル露出が可能なフルHD動画撮影機能「EOSムービー」
このほかにも、EOS 7Dは、防塵・防滴構造のマグネシウム合金ボディや、非接触式ロータリーマグネットによるシャッターユニットなど、ボディ内外で新開発パーツをふんだんに採用している。2009年9月現在、APS-Cモデルとして頭ひとつ抜け出たスペックを実現しており、「出し惜しみ」のないデジタル一眼レフに仕上がっているのだ。ちなみに、キヤノンは、EOS 7Dに「IMAGE MONSTER」(イメージモンスター)という名称をつけている。確かに、これだけのスペックの高さであれば、「モンスター」の名にふさわしい製品であることは多くの方が認めるところであろう。この秋もっとも話題を集めるデジタルカメラ製品の1台であることは間違いない。
なお、EOS 7Dの製品ラインアップだが、ボディ単体のほかに、同時発表された標準ズームレンズ「EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM」を同梱する「EOS 7D EF-S15-85 IS U レンズキット」と、高倍率ズームレンズ「EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS」を同梱する「EOS 7D EF-S18-200 IS レンズキット」も用意される。想定市場価格は、ボディ単体が19万円前後、「EF-S15-85 IS U レンズキット」が27万円前後、「EF-S18-200 IS レンズキット」が26万円前後。いずれも10月2日発売予定となっている。
「EOS 7D」のデザインやシャッター音などをチェック!
発表会会場においてはEOS 7Dのデモ機が用意されていた。以下に、会場で撮影した製品外観写真やシャッター音をおさめた動画などを掲載する。
■連写時のシャッター音を収録した動画(WMV/約2MB/約6〜8秒)


























