


「dynabook Satellite WXW」は、ノートPCでは難しいと言われてきた3Dゲームでも難なくプレイできるほどの高機能かつ高速なグラフィック性能が魅力。ここでは、いくつかのゲームデモとベンチマークプログラムで、そのパフォーマンスを検証しました。
「dynabook Satellite WXW」は、DirectX10に対応したノートPC用高性能グラフィックチップ「NVIDIA® Geforce® 8700M GT」を搭載している。NVIDIA製のグラフィックチップ「GeForce」シリーズは、高速なデータ処理を得意としており、特に3Dゲームの高精細グラフィックを高速に動作させることのできる製品として、PCゲーマーの間では定評のあるシリーズだ。WXWに搭載される「NVIDIA® Geforce® 8700M GT」は、そのシリーズ中でも上位に位置する製品であり、デスクトップPC並みのグラフィック処理性能を持った高性能グラフィックグラフィックチップなのである。
ビデオメモリは256MBを搭載。不足分はメインメモリを使って補い、最大1023MBまで使用できる。NVIDIAからは公表されていないが、コアクロックは625MHz、メモリクロックは700MHzとされる。これだけのスペックであるため、現在出回っている3Dゲームでも動作しないものはほぼない。
実際、いくつかの3Dゲームのデモ版などをプレイしてみたが、基本的にはデスクトップPCと同等かそれ以上の高精細グラフィックを実現できているといっていい。レースゲームなどはほぼ何の問題もなくプレイできるし、1人称視点のシューティングゲーム「FPS」も、普通にプレイできた。3Dゲームでは、搭載するグラフィックチップの性能によって、表現できるグラフィックの細かさ(テクスチャ)が異なってくるが、本機のテクスチャレンダリングはかなり精細で、性能の劣るノートPCのグラフィックではありがちな、のっぺりしたテクスチャは見られなかった。
レースゲームとしては比較的老舗ともいえるエレクトロニック・アーツの「Need for Speed」の最新作。1月に発売されたばかりの新作だが、そのデモ版を使用してゲームをプレイした。車体の曲線や写り込みなどのグラフィックはもちろん、道路面の細かいクラックやブレーキ痕、空の色の遠景などまで、美しく再現されている。もちろん処理は高速で、コマ落ちなどもまったくない。十分にやりこめるレベルだ。
驚異のグラフィックを実現したミリタリーFPSの最新作。こちらのデモ版をプレイした。最新の高精細3Dグラフィックを使用した作品だけあって、グラフィックはかなり細かく凝っている。動作環境も、「CPU:Core 2 Duo 2.2GHz以上、メモリ:1.5GB以上、グラフィックチップ:GeForce 6800 GT以上」というだけあって、ほとんどのノートPCではまともに動作すらしない。しかしWXWでは、このヘビーな作品でも問題なくプレイできた。一部挿入されるムービーの動作時に若干のコマ落ちが認められたが、それ以外のゲームプレイでは特に問題なし。迫力のグラフィックとサウンドを堪能できる。
また、ゲームにおいてはグラフィックと同じくらい重要な要素であるサウンド面についてもWXWはなかなか優れている。WXWは、harman/kardon®製の高品質5スピーカーを搭載しているが、このスピーカーの音質は相当すばらしい。ノートPCの場合、通常は左右2つのステレオスピーカーがついている程度だが、WXWの場合、左右にそれぞれ2つずつのスピーカー(ツイーター+スコーカー)を備え、一般のノートPCの小口径スピーカーに比べ中音域のサウンドが厚くなっている。また、これに加えて、サブウーハーを下面に備えており、低音部を力強くブースト。このため、全音域において迫力のサウンドを再現し、ゲームプレイにこのうえない臨場感を与えているのだ。
この4スピーカーは、仮想サラウンドの「ドルビーバーチャルスピーカー」にも対応しているが、同じ「ドルビーバーチャルスピーカー」でも、2スピーカーだけで出力するサウンドとは迫力が全く違う。まさに包み込まれるような臨場感でゲームをプレイできるのである。
最後に、パソコン全体のパフォーマンスを調べるため、ベンチマークプログラムをいくつか走らせて、その動作を検証した。
まず試したのは、Windows Vistaの動作専用に作成された「PCMark Vantage」。Windows Vista環境での総合的な処理能力を試すさまざまなテストをワンパッケージにしたプログラムである。そのテスト内容は、フォトレタッチ、ビデオレンダリング、3Dグラフィック、オフィスアプリ、インターネットなど、バラエティに富んでおり、パソコンの全体的なパフォーマンスを詳しく知ることができる。
ベンチマークテスト1 「PCMark Vantage」
「PCMark Vantage」のテスト結果は「3433」。このスコアは、同じくらいのCPUスペックを持つデスクトップPCにほぼ匹敵する性能だ。「インテル® Core(TM)2 Duo プロセッサー」の処理性能の速さと、「NVIDIA® GeForce® 8700M GT」のグラフィック性能がものをいった形だ。
次に試したのは、主に3Dグラフィックの能力をテストするベンチマークプログラム「3DMark 06」である。3Dグラフィックの処理性能を試すため、かなり複雑な処理を行うようわざと重く作られており、マザーボード搭載のオンボードグラフィックしか搭載していないノートPCでは、テストをまともに完了させるのすら難しい。
ベンチマークテスト2 「3DMark06」
「3DMark06」の総合スコアは「4439」。一般的なノートPCでは通常1000台のスコアを出すのがやっとなので、それを考えると相当いい成績だ。なお、半年前に発売されたWXWの前モデル「dynabook Satellite WXW/79CW」(CPU:インテル® Core(TM)2 Duo T7300/2.0GHz)と比較しても、全体のスコアは若干向上している。新型Penrynコアの6MBという大容量2次キャッシュが効いているものと思われる。
最後に、今人気を呼んでいる対戦型ネットワーク戦術ゲーム「ガンダムタクティクスオンライン」のベンチマークプログラムを動作させてみた。このベンチマークは、本ゲームがきちんと動作できるスペックを満たしているかどうかを確認するためのもので、1秒間に表示できるフレーム数(FPS)を計測するだけの簡易的なテストだが、3D処理性能を測る上での1つの指標となるだろう。
もっとも高度な「3D Highモード」でのスコアは「Average FPS 26.229」で、テスト結果は「良好」ということだった。もちろん、ゲーム自体は「問題なくプレイすることができると推定されます」ということだ。
以上のように、いくつかのゲームプレイと、ベンチマークテストから得た結果から見ても、「dynabook Satellite WXW/79EW」は、3Dゲームも十分にプレイできる性能を持ったパワフルなノートPCということができる。強力なグラフィック機能と、高品質のサウンド、高速なCPU処理という、3つを兼ね備えたノートPCはそうそうない。ノートPCならではの省スペース性を生かしつつも、性能には妥協したくない。そんなヘビーユーザーにこそ、「dynabook Satellite WXW/79EW」は、ぜひ検討していただきたい製品なのだ。



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