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縦長ボディから横長ボディにデザインを一新! 動画再生にも対応!
使ってみました! 完全新設計のNEW「iPod nano」

2007年9月20日掲載

全世界で計1億台以上を販売したという「iPod」ファミリーの中で、もっとも人気のある携帯オーディオプレーヤーに位置づけられる「iPod nano」。そのニューモデル(第3世代モデル)が、2007年9月6日に登場しました。液晶モニタが2型に拡大し、従来の縦長タイプのボディも大幅に変更! 機能面では、ビデオ再生が可能になったほか、アルバムのジャケットをめくるように楽曲を検索できる「Cover Flow」にも対応しています。ここでは、あらたな進化を遂げた新型iPod nanoのデザインおよび操作性の面を中心にレポートします。

変更点をチェック - 1.5型から2型に液晶モニタが拡大し、動画再生が可能に!

2007年9月6日、アップルが「iPod」ファミリーのラインアップを一新した。全面タッチパネル操作を実現した「iPod touch」のほか、最大4万曲を保存できる160GB HDD内蔵の「iPod classic」などが登場し、今まで以上に充実したラインアップとなっている。話題性では、iPod touchがもっともメディアを賑わせていることは異論がないであろうが、iPodファミリーの売れ筋であるiPod nanoの新モデルも、ボディデザインの大幅な変更など、意欲的な改良が加えられており、かなりの注目を集めている。まずは、新型iPod nanoが従来モデルと比べてどのように進化したのかをチェックしておこう。

新型iPod nanoの最大の改良点は、ボディデザインが一新されたことだ。従来モデルでは、40(幅)×90(高さ)×6.5(厚さ)mmで重量40gという縦長タイプのスリムボディであったが、今回は、52.3(幅)×69.8(高さ)×6.5(厚さ)mmで重量49.2gとなり、従来と比べて横長で、正方形に近いボディに変更となった。さらに、前面アルミ、背面ステンレスのフルメタルボディを実現し、質感が大いに向上しているのもポイントだ。

新型「iPod touch」4GBモデル 新型iPod nanoの4GBモデル。ボディカラーはシルバーのみとなる

また、液晶モニタが1.5型から2型にサイズアップしたのも見逃せない。画面解像度が176×132ドットから320×240ドットに向上し、画面輝度は65%も明るくなった。さらに、液晶モニタのサイズアップにあわせて、H.264形式などの動画再生が可能となったのも大きな特徴。ついに、iPod nanoでもミュージックビデオなどの動画を楽しめるようになったのだ。このほか、機能面では、アルバムのジャケット写真をパラパラとめくるように表示・操作できる「Cover Flow」に対応した点も大きなトピックだ。

バッテリ駆動時間だが、スペック上は従来モデルと変わらず、約3時間のフル充電で、最大24時間の音楽再生が可能だ(動画は最大5時間)。8GBモデルと4GBモデルの2種類が用意され、「Apple Store」での価格は、8GBで23,800円、4GBで17,800円(ともに税込)となっている。従来は、8GBで29,800円、4GBで23,800円、2GBで17,800円だったことを考慮すると、さらにお買い得な価格を実現したといえるだろう。ボディカラーは、8GBモデルではシルバー、ブラック、ブルー、グリーンのほか、購入金額の一部を「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」に寄付する「(PRODUCT)REDスペシャルエディション」の5色が用意される。4GBモデルはシルバーのみだ。

縦長のスリムボディから、横長のちょっと“太め”ボディに。操作性は意外に良好!

先述したとおり、新型iPodは、前面アルミ、背面ステンレスのフルメタルボディとなった。ボディ上部と下部もアルミで覆われており、プラスチック部がまったくない。そのため、携帯オーディオプレーヤーとしては、非常に高級感のあるボディに仕上がっている。過去のiPod製品の中でも、トップクラスの質感だろう。ただ、2型液晶を搭載したことで、従来モデルと比べて、ボディ幅が約12mm大きく、高さが約20mm小さくなり、正方形に近い筐体となった。スリムである点はまったく変わらないが、少し“太くなった”感も否めない。コンパクトさを保つために、少々窮屈なレイアウトである印象もあるが、全体的には、コンパクトさと高級感をうまくまとめてきたと評価したい。

従来モデルとボディサイズを比較 従来モデルとボディサイズを比較 従来のシルバーモデルとボディサイズを比較してみた。厚み6.5mmでスリムさについてはまったく同等だが、新型はよりスクエアに近い形状になっている。2型液晶の占める割合が大きいためであろうか、見た目には横長で少し太ったような印象を受ける
ボディ背面 背面は、初代モデルで採用された鏡面仕上げのステンレス素材となった。好みがわかれるところであるが、前モデルと比べて、高級感は確実に向上した

続いて、気になる操作感についてレポートしよう。従来の縦長ボディは、重さのバランスがよく、人差し指、中指、薬指に本体を載せながら、クリックホイールを使っての軽快な操作性が高く評価されていた。そのため、今回の新筐体iPod nanoを見て、「ホールドしにくいのではないか?」という疑問を持った方も多いのではないだろうか。

実際、初めて操作したとき、どう持てばよいのか少々とまどったが、結論としては、従来モデルと同等かそれ以上の操作感を実現したと評価したい。個人差はあるであろうが、従来モデルよりも指の上に載せておくイメージが強く、親指で挟み込むようにホールドすることで、スムーズにクリックホイールを操作することができた。また、背面がステンレスであるため、よりすべりにくくなっている点もポイント。鏡面処理のステンレスは手垢や傷がつきやすいため、好き嫌いは分かれるところであろうが、操作性の面では大いに役立っている。また、細かい点になるが、ボディ背面のフチ部が、独特の曲面形状になっている点にも注目。ホールドした際に、従来のエッジのあるフチに比べて、よりスリムな印象を与えている。

新モデルをホールド 従来モデルをホールド 新モデルは、指の上に載せて、親指で挟み込むようなイメージで操作するとよいだろう。ただ、持ち方は個人差があるため、購入前に、実機を触ってチェックしてみてほしい
ボディ上部 ボディ下部 ボディ上部、下部もアルミ素材を採用し、フルメタルボディとなった。ボディ下部にイヤホンジャックがあるのは従来と変わらないが、ホールドスイッチが上部から下部に移動となった

2型液晶を搭載し、左右分割の新メニュー画面を採用。動画再生は十二分のレベル!

新型iPod nanoは、320×240ドット表示の2型液晶を搭載したのが大きな特徴である。動画再生に対応するようになったほか、写真もより高精細に表示できるようになった。試用してみて特に印象的だったのは、文字の視認性が大きく向上した点だ。従来モデルでも、特別見にくいということはなかったが、日本語の表現力が乏しかったのは事実。新モデルでは、日本語などの2バイト文字がクッキリと表示されるようになった。

また、大きな液晶を生かし、画面を左右に分割した新しいインターフェイスを採用した点もおさえておこう。メインメニューでは、画面左側に、ミュージック、ビデオ、写真、Podcastなどの項目がテキストで表示され、右側に各項目内のジャケット画像や写真などが自動的に表示されるようになり、ビジュアルイメージを多用したインターフェイスに生まれ変わった。

従来モデルとメインメニュー画面を比較 新モデルのメインメニュー画面 従来モデルとメインメニューを比べてみた。新モデルは、画面の右側にイメージが表示される。また、2バイト文字が太くクッキリと表示されているのがわかるはずだ
新モデルのメインメニュー画面 新モデルのメインメニュー画面 右側のジャケット画像や写真は、単に中央を切り抜いたイメージが表示されるのではなく、上から下へ流れるように表示される。約7秒程度表示した後に、次のイメージに自動的に切り替わるのもポイント。画面上のこの動きを見ているだけでも楽しい
Cover Flow iPod touchやiPod classicと同様、Cover Flow表示での楽曲検索に対応。クリックホイールを指でなぞることで、ジャケット画像がパラパラと切り替わって表示される
アルバム表示 アルバム表示では、従来のアルバム名だけを表示するスタイルから、アルバム名、アーティスト名、ジャケット画像が表示されるものに変更された
楽曲再生画面 楽曲再生画面 楽曲再生画面では、楽曲情報に加えて、左にジャケット画像が表示される。ガラステーブルの上に置いているかのような映りこみ処理までキチンと表現されている

注目の動画再生機能であるが、基本的な部分は、iPod classicなどと同じ仕様になっており、最大2.5Mbps/640×480ドットのH.264ビデオ形式やMPEG-4ビデオ形式などの再生に対応する。今回、「iTunes Music Store」で購入した、640×480ドットのミュージックビデオやアニメムービーを転送・再生してみたが、明るい液晶であるため、見栄えがよく、なかなかの描写力を備えていると感じた。コンパクトな携帯メディアプレーヤーとしては及第点以上である。

ミュージックビデオのメイン画面 動画再生時の画面 左は、ミュージックビデオのメイン画面。アルバム表示と同様、ジャケット画像がアイコンとして表示される。右は、動画再生時のひとコマ。若干黒つぶれが目立つ場合もあったが、2型液晶としては致し方ないところだ
輝度設定メニュー 輝度設定メニュー 動画再生中でも、クリックホイールの中央ボタンを3回押すことで、輝度設定メニューを呼び出せる。クリックホイールをなぞることで、輝度を細かく調整することが可能だ

売れ筋のiPod nanoを完全リファインしたアップルの姿勢を高く評価したい

以上、デザインと操作性について足早にレポートをお届けしたが、従来モデルが、縦長フォルムでホールド感にすぐれ、操作性、携帯性、機能性のいずれにおいても高く評価されていたことを考えると、今回、アップルは、かなり革新的な製品を出してきたといえる。あれほどの人気のあるモデルを一新したのだから、アップルの意気込みは相当なものである。その点だけを取っても、アップルの姿勢を高く評価したい。

実際のところ、新型iPod nanoをプロダクトとしてどう評価するかは、完全新設計のフォルムとインターフェイスをどのように受け入れるかによるだろう。ただ、個人的には、iPodユーザーの期待に十分に応えられる完成度の高い製品であると評価したい。2型液晶を生かしたビジュアル重視のインターフェイスを採用し、従来モデルと同レベル以上の操作性を実現したうえ、携帯性も従来とほぼ同等で、胸ポケットに入れて持ち運ぶ際には、むしろ横長ボディの方が安定感にすぐれるという印象を受けた。デザイン、操作性、機能、価格のいずれにおいても、コンパクトタイプの携帯メディアプレーヤーとして、現時点では最高レベルの製品であることは間違いない。

写真のサムネイル表示 写真表示時の画面 高輝度タイプの2型液晶は、写真閲覧時にも威力を発揮する。色ノリがよく、写真をより発色よく表示してくれる。(※左のサムネイル表示画面で、一部、青くつぶれている部分がありますが、実際の画面では正確な色で表示されていました)
スケルトンタイプのパッケージ スケルトンタイプのパッケージ 従来モデルと同様、スケルトンタイプのパッケージを採用している。細かいことになるが、パッケージからボディを取り出す際には、注意書きをきちんと見てほしい。というのも、クリップしている部分を見ると、ボディをスライドすることで抜き取れるような感じを受けるが、従来と同様に、背面をそらせてから取り出す必要があるためだ。無理にスライドさせるとボディを傷つけてしまう可能性もあるので気をつけてほしい
iPod nanoの製品スペック
容量(曲数) 8GB(2000曲)/4GB(1000曲) 音楽再生 AAC、MP3、Apple Lossless、
WAV、AIFF
ディスプレイ 2型カラー液晶、
LEDバックライト付き
静止画再生 JPEG、BMP、GIF、TIFF、
PSD (Macのみ)、PNG
充電時間 約3時間 (1.5時間でバッテリ容量
の80%を高速充電)
動画再生 H.264、MPEG-4
駆動時間 音楽再生:最大24時間、
ビデオ再生:最大5時間
本体寸法(WxHxD)/重量 52.3×69.8×6.5mm/49.2g

iPod nano(8GB)のラインアップ

※iPod nano (PRODUCT)REDスペシャルエディション(8GB)は、Apple Storeをチェック!

iPod nano(4GB)のラインアップ