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パネルの着せ替えが楽しめる超小型オーディオプレーヤー
ソニー「ウォークマン E」シリーズの新モデル「NW-E020F」

2008年4月24日掲載

スティック形状の小型・軽量ボディが特徴となる、ソニーの携帯オーディオプレーヤー「ウォークマン E」シリーズの新モデル「NW-E020F」が今年3月8日に登場しました。今回は、デザイン性と操作性の2点を中心に試用感をレポートします。

デザイン一新でボディの着せ替えが可能に

ソニー「ウォークマン E」シリーズは、小型・軽量なスティック形状のボディを採用し、首からぶら下げたり、ポケットの中に入れたりして手軽に持ち歩けるのが特徴のプレーヤー。USBコネクタをボディに搭載しているのも特徴で、パソコンやHDDコンポにダイレクトに接続して楽曲データの転送や充電が行える取り回しのよさも、このシリーズが人気を集めている理由である。

新モデル「NW-E020F」の大きな特徴は、「小型・軽量なスティック形状」「USBコネクタ搭載」というEシリーズの2大特徴を継承しつつ、ボディのデザインとカラーリングが大きく変更となったことだ。従来モデル「NW-E010」は、口紅をイメージした高級感のあるデザインだったが、新モデルは、ボディ周囲をマットなホワイトもしくはブラックで覆い、光沢をおさえたカラーリングを採用。ポップで明るい印象のデザインに仕上げられている。

NW-E020F 83.7(幅)×22.3(高さ)×16.2(奥行)mmで重量約28gという小型・軽量ボディが特徴。4GBモデル「NW-E026F」、2GBモデル「NW-E025F」、1GBモデル「NW-E023F」がラインアップ

さらに、デザイン面で注目してほしいのは、パネルとUSBキャップの着せ替えが可能になったこと。あらかじめ装着されているパネル&USBキャップのほかに、着せ替え用のものが1組付属しており、好みに応じて使い分けることができるようになった。さらに、別売のオプションとして、さまざまな模様やカラーが施されたパネル&USBキャップが10組用意されているのも魅力。Eシリーズは、「持ち歩きやすい」のが最大の特徴のプレーヤーだが、新モデルは、「持ち歩くのが楽しくなる」ような工夫も施されているのだ。

カラーバリエーション 豊富なカラーバリエーションが用意される。左から、WN(ピュアホワイト&プレシャスゴールド)、PP(ラグジュアリーピンク&ジュエルピンク)、LG(オーシャンブルー&フォレストグリーン)、RL(ブレイジングレッド&インディゴブルー)、BS(アーバンブラック&シャイニーシルバー)
オプションのパネル&USBキャップ オプションの着せ替えパネル&USBキャップ。ホワイトをベースとするWN、PP、LG用が6種類、ブラックをベースとするRL、BS用が4種類用意される
パネルを外す パネルを変更 パネルは、USBキャップを外して、スライドさせれば取り外せる(左)。RLカラーモデルを、ブレイジングレッドから、付属のインディゴブルーに変更してみた(右)
グリーンカモフラージュパネル クリップ オプションの「グリーンカモフラージュ」カラーのパネル&USBキャップを装着(左)。オプションとして、クリップも用意されており、ポケットなどに挟んでの利用にも対応している(右)
iPod shuffleとサイズ比較 iPod shuffleとサイズ比較 iPod shuffleとサイズ比較してみた。41.2(幅)×27.3(高さ)×10.5(奥行)mmで重量15gのiPod shuffleと比べると、さすがに分が悪い。しかし、NW-E020Fは、スティック形状でポケットから出し入れしやすく、携帯性では負けていない

小型ボディを生かしたボタンレイアウトと操作性を採用

小型プレーヤーの場合、携帯性を重視するあまりに小さなボタンを採用するため、どうしても窮屈なボタンレイアウトになってしまう。NW-E020Fも同様に、ボタン自体は小さいが、操作には大きな問題がない。曲の再生/停止、早送り/早戻しなど、決して操作しやすいというわけではないが、ストレスがたまるほどのレベルではない。従来モデルと比べると、再生/停止ボタンをボディ上部から前面に移動するなどして、ボタンレイアウトにゆとりを持たせているのも、操作性を高めている要因だろう。

ボタンレイアウト ボタンレイアウト ボディ上部に、再生方法と音質設定を切り替える「PLAY MODE/SOUNDボタン」、アルバム/曲の頭出しやホームメニュー表示などを行う「HOMEボタン」、ボリュームを装備。ボディ前部のモニター脇に、再生/停止ボタンと早送り/早戻しボタンを備える
曲再生中の画面を比較 ホームメニュー 3行表示のカラー液晶モニターを搭載。左は、曲再生中の画面で、アルバム名、楽曲名、プレイモードのほか、ジャケット写真の表示にも対応する。アルバム名、アーティスト名、楽曲名は日本語表示に対応。右は、HOMEボタンを長押ししてホームメニューを呼び出した際の写真。ホームメニューの表示は英語のみとなる

NW-E020Fの操作性でポイントとなるのが、HOMEボタンだ。従来モデルも同様なのだが、このボタンには、アルバム/アーティストなどの単位で頭出しする「フォルダー操作モード」と、曲単位で頭出しをする「曲操作モード」の切り替えが割り当てられていて、楽曲操作・検索の際にはこまめに押す必要がある。たとえば、曲再生中に、AというアルバムのBという曲に移りたい場合は、HOMEボタンでフォルダー操作モードにして、目的のアルバムAに移動。ここで、再びHOMEボタンを押して、モードを曲操作モードに変え、アルバムA内の曲名Bを選択するという操作手順になる。複雑な操作性だと感じるかもしれないが、モニターにモードアイコンが表示されるので、慣れてしまえば簡単に操作できる。なお、曲の並び順は、アルバム名順のほか、アーティストごとのアルバム名順、アーティスト名順、ジャンル名順、曲の発売年順に変えることが可能で、フォルダー操作モードでの頭出しも設定した並び順で行われる。

曲操作モード フォルダー操作モード 曲再生中は、HOMEボタンを押すことで、曲単位での頭出しが可能な「曲操作モード」(左)と、アルバム/アーティスト単位などで頭出しが可能な「フォルダー操作モード」(右)の2種類のモードを切り替えることができる。曲操作モードの時は音符アイコン、フォルダー操作モード(曲の並び順がアルバム名順の場合)の時はCDアイコンが表示される
アーティストごとのアルバム名順 曲の発売年順 フォルダー操作モードでの頭出し順と表示アイコンは、設定した曲の並び順で決まる。左は「アーティストごとのアルバム名順」で、右は「曲の発売年順」で設定した場合となる

ただ、メニュー表示を使ってのアーティスト別/アルバム別の楽曲検索については、さほど使いやすいとはいえない。というのも、検索後に曲を再生してしまうと、その前のメニューである曲一覧、さらにその前のアーティスト名/アルバム名一覧に戻ることができないからだ。再度、メニュー画面でアーティスト別/アルバム別検索を行うには、HOMEボタンを長押しして、ホームメニューに戻ってから検索しなおす必要がある。これがかなり面倒で、曲再生中に目当てのアルバムに移動したい場合は、フォルダー操作モードに変えて、早送り/早戻しボタンを連打してアルバムを順送りするという使い方になってしまう。要は、曲再生中に、ボタンひとつでアルバム内の楽曲一覧メニューやアルバム一覧メニューが表示されないのが不便なのだ。そもそも、このプレーヤーのコンセプト的に、メニュー表示での操作には重きを置いていないのかもしれないが、操作性の面では残念なところ。

Searchメニュー Searchメニュー ホームメニューのSearchメニューで、アーティスト別やアルバム別に楽曲の検索が可能
ジャケット検索 ジャケット写真を閲覧してのアルバム検索にも対応。アルバムを選択すると、アルバム内1曲目の適当な箇所を再生してくれる

独自のクリアオーディオ技術で高音質を実現

オーディオ通の方であればご存知のとおり、最近のウォークマンは、とにかく音質がよい。NW-E020Fも、小型プレーヤーであるものの、同社独自の高音質技術「クリアオーディオ」を採用したモデルで、ソニーらしく音質にはこだわった設計となっている。

音質を決定付けるヘッドホンには、ウォークマンの定番となった、13.5mm口径ドライバーユニット採用の高品位なカナル型ヘッドホンを採用。さらに、L/Rチャンネルの音の混在を抑え、臨場感のあるサウンドを実現する「クリアステレオ」や、音の歪みを抑制しながら力強い低域を実現する「クリアベース」といった高音質技術を採用しているのが特徴だ。

付属ヘッドホン 同社のEXモニターヘッドホン「MDR-EX90SL」と同等の13.5mm径ドライバーユニットを採用したヘッドホンが付属。ボディカラーによって、ホワイトカラータイプとブラックカラータイプが用意される
クリアステレオ クリアステレオは、セッティングメニューで設定可能。ヘッドホン延長コードを使用する場合の「ON-Long cord」、延長コードを使用しない場合の「ON-Short cord」の2種類から選択できる
クリアベース クリアベース クリアベースは、プラス1からプラス3の3段階でレベル調整が可能。プリセットでは、音質モードのSound1にプラス1、Sound2にプラス3が設定されている。音質モードは、PLAY MODE/SOUNDボタンを長押しすることで切り替えが可能(左)。再生画面右下に、選択したモードのアイコンが表示される(右)
イコライザー設定 EQ Costum 音質モード(Sound1、Sound2)はカスタマイズが可能で、イコライザー(5バンド)とクリアベースを登録しておける。イコライザー設定は、高域と低域を強調した「EQ Heavy」、中域を強調した「EQ Pop」、小さな音でも聴き取りやすい「EQ Unique」などが用意されている(左)。さらに、「EQ Costum」で各バンドの値を個別に設定することも可能だ(右)

音質においては、ウォークマンらしく申し分のない出来に仕上がっており、まったく不満のないレベルである。細かい音質調整が可能なので、よく聴く楽曲ジャンルや使用するヘッドホンとの相性で、各バンドやクリアベースのレベルを変えてみるのもいいだろう。筆者の場合、普段、ロックやポップスを聴く機会が多く、あまり低音を強調しないヘッドホンを使用しているが、クリアステレオをオン、イコライジングをフラット、クリアベースをプラス1に設定した状態がもっともクリアでメリハリのあるサウンドを得られると感じた。

SonicStage CP SonicStage CP NW-E020Fには、独自の楽曲管理・転送ソフト「SonicStage」の最新バージョンSonicStage CP(SonicStage Ver.4.4)が付属する。SonicStageは、楽曲配信サイト「Mora」での楽曲購入や、音楽CDのリッピング/エンコード、ライブラリ管理、データ転送など、ひととおりの作業を行えるが、ライバルとなるアップルのiTunesと比べると、お世辞にも使いやすいソフトとはいえなかった。だが、最新バージョンは、レスポンス・安定性がよくなっており、かなり使い勝手がよくなった。HE-AACフォーマットの再生に対応するなど機能強化も図られている
SonicStage CP SonicStage CP SonicStage CPは、楽曲データをライブラリに登録する際、アルバム情報を検索して適した候補を表示してくれる。さらに、Webサイト(Amazon)のデータベースからアルバムのジャケット写真を検索し、楽曲データとともにウォークマンに転送することが可能だ

気軽に持ち歩いてプレイリスト再生やシャッフル再生を“高音質”に楽しむスタイルに最適

楽曲検索の操作性でやや難点を挙げたが、そもそもEシリーズは、「大量の楽曲を保存しておいて検索して聴く」というスタイルではなく、「気に入ったアルバムだけをヘビーに聴く」「プレイリストで好みの曲だけを聴く」といった、もっとライトに音楽を楽しむスタイルに向いているプレーヤーだ。

シャッフル再生機能が充実しているのも大きな特徴で、よく聴く100曲をシャッフル再生する「My Favorite Shuffle」、ランダムに選ばれたアーティストと近いジャンルの楽曲をシャッフル再生する「Artist Link Shuffle」、同じ発売年の楽曲をシャッフル再生する「Time Machine Shuffle」、時間を設定してシャッフル再生する「Sports Shuffle」という多彩な再生モードが用意されている。逆に言えば、プレイリスト再生やシャッフル再生が基本のコンパクトプレーヤーに、楽曲検索機能や音質調整機能などの機能性が付加していると、とらえてもいいだろう。ポイントは音質にすぐれているところで、単に「気軽に音楽を楽しめる」のではなく、「高音質に楽しめる」ところが、この製品を利用する醍醐味となるはずだ。ウォークマンの特徴ともいえる長時間駆動も魅力で、1時間のフル充電で最大約30時間の連続再生が可能。3分間の急速充電で約3時間の再生ができる点もポイントが高い。

さらに、本体価格が安いのも見逃せない。1GBモデルで8,000円台、2GBモデルで10,000円台、4GBモデルで13,000円程度で購入できる(2008年4月24日現在)。予算が許すなら、もっともコストパフォーマンスの高い4GBモデルを選択したいところだ。

NW-E020Fシリーズの製品スペック
容量(128kbpsでの最大収録曲数) 4GB(約1000曲)/2GB(約515曲)/1GB(約255曲)
音楽再生 MP3、WMA、ATRAC、リニアPCM、AAC
(※著作権保護されたWMA/AACには非対応)
ディスプレイ 3行カラー液晶
充電時間 USB充電約1時間 (3分充電で3時間再生に対応)
駆動時間 音楽再生時約30時間(ATRAC)、28時間(MP3)
本体寸法(WxHxD)/重量 83.7×22.3×16.2mm/約28g

NW-E026F(4GBモデル)のラインアップ

価格.comマガジン編集部/mkr
価格.comマガジン編集部/mkr
D3と5D後継機(未発表)の狭間でゆれながら、結局、現行の5Dを購入してしまいました。近いうちに、5D“最遅”レビュー記事を掲載する予定でいます。