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カメラがついて音楽も聴けるようになった新型DS、ついに登場
「ニンテンドーDSi」“ここが変わった”フォトレポート!

2008年11月5日掲載

「2画面+タッチスクリーン」という斬新な仕様と、それを生かしたユニークなタイトルが、これまでゲームに興味を持たなかった世代や女性層をも取り込み、空前の大ヒット商品となった任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」。2004年の登場以来、日本国内での出荷台数は2,300万台を超えるという。そのニンテンドーDSの最新モデル「DSi」が、11月1日、ついに発売された。

DSiを一見すると、前モデル「ニンテンドーDS Lite」(以下、DS Lite)からさほどの変化はないように思われるが、液晶画面の大型化やカメラ機能の搭載、音楽ファイル対応などのほか、実はかなりのスペックアップが行われているのである。そこで、ここでは、早速入手した「DSi」を、引き続き併売される前モデル「DS Lite」と比較しつつ“どこがどう変わったのか”レポートしていく。


ニンテンドーDSi(ホワイト) 定価は18,900円で、DS Liteより2,100円アップしている。外側に見えるカメラレンズが大きな特徴。カラーバリエーションは、現在、ホワイトとブラックの2色のみで、いずれも光沢のないマット仕上げ

ニンテンドーDSi 外箱 ニンテンドーDSi 開梱 本体同様、箱もシンプル。過剰な梱包がなく取り出しやすい。マニュアル類はこれまでと同様に、シンプルながら親切でわかりやすい。「かんたんスタートガイド」は初めて携帯ゲーム機を手にする人に便利
ニンテンドーDSi 同梱品 ニンテンドーDSi 開いたところ 本体のほか、同梱品はDSi専用アダプター(WAP-002)、DSi専用タッチペン(2本)。本体外側と内側には、DS初搭載となるカメラがある

まずは、本体をチェック! 「DS Lite」とどこが違う?

DSi最大の特徴であり、見た目にも一番の変化をもたらしているのが、本体折りたたみ部分と液晶背面に設けられたカメラだ。VGA解像度の約30万画素カメラ(CMOS)で、本体に内蔵した専用ソフト「DSiカメラ」を使うことで、撮影したデータを加工することもできる。また、DSi同士であれば、撮影した画像を直接交換することも可能だ。
30万画素と聞くと、“今さら?”と感じる方もいるだろう。事実、私も発売前のスペックチェックではそう考えていたが、30万画素の画像解像度は640×480ピクセル。DSiの画面サイズから考えれば必要十分なサイズともいえるのである。

ニンテンドーDSi 新搭載カメラ(内側) ニンテンドーDSi 新搭載カメラ(外側) カメラは、本体中央ヒンジ部分と背面の2か所に搭載されている。いずれも、約30万画素で、ズーム機能はない。写真として美しい作品を残すためのものではなく、撮った写真をプリクラ感覚で楽しむためのツールと位置づけているのだろう。ちなみに、ヒンジ部分のカメラ横にある小さな穴は録音用のマイクだ

画面サイズは、DS Liteの3インチから3.25インチへと大型化した。DSi単体では感じにくいのだが、従来モデルを使用している人なら「プラス0.25」の差を実感できるはずだ。解像度は256×192ピクセルでDS Liteと同じであるが、プレイ時の画面が断然見やすくなった。液晶ユニットの重量は基本的に液晶面積に比例するはずなので大型化にともない量のアップが心配されたが、実は、DSiはDS Liteより4g軽くなっている。このことも含め高く評価したい仕様変更といえるだろう。

ニンテンドーDS LiteとニンテンドーDSi 左:DS Lite 右:DSi
3インチから3.25インチへ大型化された液晶画面。本体もDSiが若干横に大きくなっているのがわかる。バックライトの輝度調整レベルがDS Liteの4段階からDSiでは5段階になった。詳細は不明だが、全体的に明るくなったように感じる

ちなみに、バッテリーの持続時間は、最高輝度でDSiが約3〜4時間、DS Lite は約5〜8時間と短くなっており、少々残念。いずれもスペック値ではあるが、多少プレイ時間は気にする必要がありそうだ。旅行や出張時など、めいっぱいプレイするにはやや心もとない場合もあるだろう。

ACアダプター比較 背面比較 左:DSi 右:DS Lite 
専用のACアダプターは、DS Liteのものより若干厚みを増している。コネクタ部の形状が変わっており、DS、DS LiteのACアダプターは使用できない。充電時間は約2時間30分と、DS Liteより30分短縮された

本体サイズは、「横137mm×縦74.9mm」で、DS Lite と比べると、横が4mm、縦が1mm大きくなっている。ただし、厚みはDS Lite の21.5mmから18.9mmと2.6mm薄くなった。この薄型化は、おもに「ゲームボーイアドバンスカートリッジスロット」が廃止となったためであるが、このスロットの廃止により、ゲームボーイアドバンス用のソフトが使用できないほか、このスロットを利用する周辺機器が使えない、あるいはソフトの活用方法に制限がでてくることがあるので注意が必要だ。

真上から比較 正面真横から比較 液晶の大型化にともない、本体のサイズは縦1o、横に4oアップしているが、厚みが2.6mm薄くなっているため、サイズアップしたという感じはほとんどない。正面真横の写真でわかるとおり、DSiでは「ゲームボーイアドバンスカートリッジスロット」がなくなっており、厚みもDSiのほうが薄くなっている
奥行き比較 音量調整ボタン比較 奥行きの差は1o。DS Liteでは前面にあった音量スイッチは、DSiでは左側面に変更され、操作法もスライド式からプッシュ式に変わっている

さらに、大きな変更点として「SDメモリーカードスロット」の搭載がある。SDメモリーカードには、今後、DSiで撮影した画像の保存や、本体のメモリーに保存されたデータのバックアップができるようになるという(現在は対応ソフトなし)。新たに搭載された音楽再生機能では、SDメモリーカードに保存された音楽ファイル(AAC)をDSiで再生できる仕様になっているため、音楽ファイルの格納にはSDメモリーカードが必須となる。

想定外だったのは、音質のよさだ。正直なところ、音楽再生機能は“ゲーム機のオマケ機能”と考えていたのだが、音量も大きく、音質もオマケの域を大きく超えていた。SDHCにも対応しているため、相当数の音楽データを持ち歩くことができ、携帯音楽プレーヤーとして十分活用できる(DSiでの表示可能楽曲数は3000)。音楽再生の専用ソフトについては後で触れるが、再生速度や音程を変えられたり、ボーカルの音を小さくして「カラオケ練習」ができるなどユニークな遊び方もできる。

ニンテンドーDSi 新搭載SDメモリーカードスロット ニンテンドーDSi 新搭載SDメモリーカードスロット 「SDメモリーカードスロット」は本体右側面に装備。プラスチックのカバーを開けてカードを挿す。SDHC対応なのがうれしい

そのほか、L/Rなどの入力系統ボタンの形状やタッチペンのサイズなど、細かな仕様変更もみられ、全体的には、いちユーザーとして疑問や不満を感じるような変更もなく、DS Liteからさらに使いやすくなったと感じられた。

L/Rボタン比較 「A、B、X、Y」操作ボタン比較 DS Liteに比べ、DSiの「L/Rボタン」はサイズは小さくなったが、本体から少し飛び出しているため押しやすく、クリック感も増し操作しやすくなった。また、「A、B、X、Y」などの操作ボタンはストロークが浅くなっており、ボタン間の移動がしやすくなったが、これは好みの分かれるところかもしれない

新搭載機能を生かす内蔵ソフトをチェック

「ニンテンドーDSiカメラ」

「ニンテンドーDSiカメラ」(以下、DSiカメラ)では、通常の写真撮影を行う「ふつうのカメラ」のほか、画像をスライドさせゆがませる「ゆがみカメラ」、写した顔にヒゲやサングラスをくっつけられる「いたずらカメラ」、マリオのコスチュームなどのアイテムをくっつけられる「フレームカメラ」、撮影した2人の顔写真を合成する「顔合成カメラ」など、11種類の「カメラで遊ぶ」機能が搭載されている。なかでも、ライブビュー表示されている画像でもそのまま遊べる「ゆがみカメラ」や「いたずらカメラ」はDSiカメラの精度が高く、また、反応も早いので直感的に楽しむことができる。

「ゆがみカメラ」メイン画面 「ゆがみカメラ」操作画面 「カメラで遊ぶ」の中の「ゆがみカメラ」では、写真やライブ表示された映像をタッチペンでスライドさせてゆがませることが可能。その状態での撮影も可能だ。もちろん、撮影後の写真にも加工が施せる
「いたずらカメラ」操作画面 「ニンテンドーDSi」メイン画面 「いたずらカメラは」の操作画面。顔認識の精度が高く、サングラスやヒゲなどのアイテムを選べば、認識した顔に合わせて、自動で位置や大きさを変えてライブ表示する。加工した画像は、本体内蔵メモリーかSDメモリーカードに保存可能。保存した画像は、“カメラ搭載”を主張するかのように、DSiを起動した際に上部画面の壁紙として表示されるようになっている

「ニンテンドーDSiサウンド」

「ニンテンドーDSiサウンド」(以下、DSiサウンド)では、内蔵マイクを使用して10秒間の録音が可能。サポートするフォーマットはAACのみとなるが音楽再生にも対応している。なお、DRM(デジタル著作権管理)のかかったファイルには対応していない。

機能の特徴としては、再生中にボリューム変更や一時停止をタッチペンで行えるのはもちろん、遊び心満点のさまざまな効果がかけられる点があげられる。録音した音声には「ヘリウム」「トランシーバー」など12種類のエフェクトをかけることができ、変化させた音声データを保存することも可能だ。SDメモリーカード内の音楽ファイル再生時にも、再生スピードや音程の変更のほか、古いラジオから聞こえるような音楽になる「ラジオ」や、ボーカルの声を消して再生する「カラオケ」、また、ファミコンの音のようなピコピコとした効果をかける「8ビット」などという任天堂ならではの面白いエフェクトも用意されており、楽しめる。

「ニンテンドーDSiサウンド」画面 「ニンテンドーDSiサウンド」画面 音楽ファイルはタグにも対応しており、タイトルやアーティスト名も表示される。音楽再生中には上画面に「ビジュアライザー」という視覚エフェクトを表示でき、ビジュアライザーの中には、懐かしい横スクロール表示の「エキサイトバイク」や「スーパーマリオブラザーズ」の画面を選ぶことも可能。スーパーマリオの画面では、コインが置かれている高低差が実は再生されている音楽の音量をもとに生成されているという遊び心のある小ネタも組み込まれている

新モデル「ニンテンドーDSi」は、買いか?

ざっと大きな変更点を紹介したが、実際に触ってみると、「ニンテンドーDSi」がDS Liteからの単なるスペックアップではないと感じさせられた。DSiは、「タッチスクリーン」というDSならではの形態をいかした工夫がこれまで以上に随所に盛り込まれており、正直なところ“楽しい”のである。

DSiで撮影した写真や加工した画像は、DSi同士ならワイヤレスで交換することができる。もちろん、これらの画像はSDメモリーカードにJPG形式で保存することができるので、あとで画像を渡すことも可能。コミュニケーションツールとしても活用できる。また、録音・音楽再生機能も、一見するとお遊び機能のように思うが、工夫次第では楽器や唄の練習にも活用できるし、タッチペン独特の操作により、任意の場所を繰り返し再生したり速度を遅くしたりすることで、語学学習にも応用できる。また、基本的なことではあるが、音質の向上や音量のアップも、この新機能が“オマケ機能”という認識にならなかった重要なポイントだ。

ゲームボーイアドバンススロットがなくなったのは残念ではあるが、カメラの搭載や音声再生機能、さらにSDメモリーカードも利用できるようなり、従来とは違った楽しみ方ができる携帯ハードへと進化しているといえる。インターネットに接続すれば、11月1日よりオープンした「ニンテンドーDSiショップ」から専用ソフト「DSiウェア」をダウンロードできる。11月1日現在では、「DSiブラウザー」(無料)のみが登録されているが、今後、有料のものが配信される予定。「これからどんなDSiウェアが出てくるのだろう」とワクワクしてしまう気持ちが非常に大きい。

操作性も向上し、より扱いやすくなったDSi。DSiウェアのラインアップにもよるだろうが、今後、シニア層の取り込みが大いに期待できると感じたのは私だけだろうか? 音声再生やカメラ機能を生かせば、楽しいだけでなく便利なツールとしても活用できそうだ。

「ニンテンドーDSi」と「ニンテンドーDS Lite」の主な仕様比較

製品 ニンテンドーDSi(新モデル) ニンテンドーDS Lite(従来モデル)
サイズ(WxHxD) 137.0×18.9×74.9mm 133.0×21.5×73.9mm
重量 約214g 約218g
液晶モニタ 3.25型/透過型TFT液晶(256×192ドット、26万色) 3.0型/透過型TFT液晶(256×192ドット、26万色)
充電時間 約2時間30分 約3時間
主な入出力端子 DSカードスロット、SDメモリーカードスロット、ステレオヘッドホン、マイク接続端子 DSカードスロット、ゲームボーイアドバンスカートリッジスロット、ステレオヘッドホン、マイク接続端子

「ニンテンドーDSi」のラインアップ

価格.comマガジン編集部/YZF-MIYU1
価格.comマガジン編集部/YZF-MIYU1
motoGPも今年の最終戦を終え、個人的には「2008年もおわったな……」という気分だったのですが、新しいモノにはやはり興奮。発売日にDSiを購入&万歩計付で歩数を記録してくれる「生活リズムDS」も購入。記録されるとなるとムキになって歩いてしまい、毎日ほぼ1万歩を記録しています……。