こんなに小さくなったのに!「音声ナビ」も実用的
しゃべる! 新「iPod shuffle」速攻試用レポート
2009年3月13日、第3世代となる新「iPod shuffle」が発売されました。
新iPod shuffleは、本体サイズが従来モデルの約半分になったことに加え、新搭載となる「VoiceOver(ボイスオーバー)」機能により、再生中の楽曲のタイトルやアーティスト名、プレイリスト名を読み上げることができるというのが最大の特徴です。この、今話題の新iPod shuffleをいち早く入手! 早速、その“驚愕の小ささ”と、かなり気になる“しゃべる機能”のファーストインプレッションをフォトレポートとしてお届けします。
思わず「小さっ!」と言ってしまう、オドロキのコンパクトサイズ
新「iPod shuffle」の本体サイズは、45.2(高さ)×17.5(幅)×7.8(厚さ)mm(クリップ含む)で、従来モデルのサイズ27.3(高さ)×41.2(幅)×10.5(厚さ)mmから大幅に小型化されており、重量も10.7gと、約5g軽量化。アップルでは「世界最小のミュージックプレーヤー」をうたっており、その言葉通り“なくしてしまいそう”と感じてしまうほど、小さく軽い。内蔵メモリーは、従来モデルの1GB/2GBから4GBに拡張されている。
本体のほか、前モデルより変更となっているのが付属するヘッドホンだ。ヘッドホンは、リモコン機能付きの「Apple Earphones with Remote」。音楽の再生や停止、音量調整のほか、新iPod shuffleの目玉機能となる「音声ナビ」など、基本の操作はこのリモコンが行うようになっている。
iTunesで「VoiceOver」の準備をする
新機能となる「VoiceOver」を利用するには、「iTunes 8.1」が必要となる(iTunes 8.1は3月12日に公開されている)。新バージョンでは、いくつかの機能改善が図られているが、楽曲転送そのものの基本的な操作は従来通りなので、ここでは、iTunes 8.1の進化については割愛させていただく。
パソコンとの接続は付属USBケーブルで行う。最初の接続時に現れる基本設定画面で、「VoiceOverを有効にする」にチェックを入れると「VoiceOver Kit」がiTunesに組み込まれ、VoiceOver機能が利用可能になる。基本設定では、特に難しいことはなく、普段からiTunesを利用している方であれば特に迷うこともない。
VoiceOverは、日本語、英語、チェコ語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、イタリア語、中国語(北京語)、ポーランド語、ポルトガル語、スペイン語、スウェーデン語、トルコ語の14か国語に対応。言語は、楽曲名やアーティスト名などの文字列などから自動識別し読み上げてくれるので、面倒な作業は不要だが、楽曲名やアルバム、アーテイスト単位で読み上げの言語を変更することも可能。英語と日本語の混ざったタイトルなど、複数の言語が組み合わされているような場合に、言語認識の誤り(読み上げの発音)が気になることがあるが、そのような場合に、“タイトルのみ日本語発音で”というように、細かく修整できるのはとても便利である。
また、新iPod shuffleでは、VoiceOver機能を使った「プレイリスト」に初めて対応した。通常、リモコンの中央部を長押しすると、楽曲名→アーティスト名を読み上げるが、そのまま中央部を押し続けると、iPod shuffleに転送したプレイリストを読み上げる。目的のプレイリストが読み上げられた時に中央部をクリックすると、そのままそのプレイリストの楽曲再生となる。シームレスに移行できるという点がポイントで、タイトルやフォルダ表示機能がないiPod shuffleにとっては非常に便利な機能だと感じた。 そのほか、細かい部分ではあるが、本体の電源ボタンを「ON→OFF」と動かすと、「バッテリ充電済み」「バッテリー50%」などと、VoiceOver機能で充電状況を読み上げてくれるようになっている。
すごい! さまざまな言語で“ちゃんと”しゃベる
VoiceOver機能のファーストインプレッションは「これ、普通に使える!」である。 日本語のタイトルに関しては、かなり平坦に読み上げるいわゆる“ロボット調”で、場合によっては笑ってしまうほどユーモラスに思えてしまう場合もあったが、「聞き取れない」という類のものではなく、かなり実用的。タイトルによっては文節の判断が少々おかしいこともあったが、VoiceOverは、翻訳機能ではなく読み上げ機能なので、意味がわからなくなったり、違う表現になってしまったりという致命的な誤りはない。ちなみに、読み上げの声は“女性”。男性ボイスに切り替えるといった選択肢はない。
なお、VoiceOver機能による“読み上げ音”の一部を録音してみたので、ぜひご確認いただきたい(言語認識は、VoiceOver機能の自動認識による)。
・日本語読み上げサンプル(楽曲名「どしゃぶりジョナサン」 アーティスト「斉藤和義」)
(MP3/280KB)
・英語読み上げサンプル(楽曲名「Wait For Me」 アーティスト「Jamie Lidell」)
(MP3/236KB)
・イタリア語読み上げサンプル(楽曲名「'a Malattia 'e l'America」 アーティスト「Neri Per Caso」)
(MP3/240KB)
いろいろ試したなかで、言語によりかなり流暢なもの、若干聞き取りにくいものがあるようだ。英語はおおむね流暢だが、フランス語、ポルトガル語などは発音が作りにくいようで、これらの語学が堪能な人でも「ちょっと聞き取りにくい部分が多い」という感想であった。
超コンパクトなのに、使いやすくて実用的で、楽しい
新iPod shuffleは、従来のモデルより大幅に小型化されたにもかかわらず、実用的で楽しい機能が搭載され“より進化”しているのが最大の魅力だ。ざっと、新機能のみ試しただけではあるが、操作性もよく音質も良好。連続再生時間が従来モデルより約2時間短くなったのは少々残念だが、大きな不満点は見当たらない。
VoiceOver機能自体には学習機能はないので“鍛える”という使い方はできないが、いろいろ試してしゃべらせてみるのも楽しいし、何より便利。再生中に「この曲、何てタイトルだっけ」と思うこともあるだろう(筆者はよくあるのだが)。そんな時に、リモコンのボタン1つで曲を聴きながら確認でき、手を離せばそのまま音楽を楽しめる。これまでありそうでなかった画期的な機能なのである。 ただ、ほとんどの操作をリモコンで行うことになっているため、通常のヘッドホンでは曲の再生すらできない(本体にあるのは、主電源ボタン)ことが現時点では不安材料。しかし、これまでのiPodを取り囲む市場の状況からしても、多くのサードパーティー製対応イヤホンが発売されることが予測できる。ぜひ、期待したいところだ。
| iPod shuffle(4GB)の製品スペック | |||
|---|---|---|---|
| 容量(曲数) | 4GB(1000曲) | 音楽再生 | AAC、MP3、Apple Lossless、 WAV、AIFF |
| 駆動時間 | 音楽再生:最大10時間 | 本体寸法(WxHxD)/重量 | 17.5x45.2x7.8mm/10.7 g |
■iPod shuffle(4GB)のラインアップ
| iPod shuffle MB867J/A シルバー (4GB) | iPod shuffle MC164J/A ブラック (4GB) |
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