ワンセグ、FM/AMラジオの1台3役!
ソニー ワンセグTV・ラジオ「XDV-100」
電子番組表に対応、使いやすい操作性!
放送開始から1年が過ぎ、利用するユーザーが爆発的に増えたワンセグ。携帯電話ではauのワンセグ対応端末の契約数が200万を突破するなど、現在も目覚しい勢いで普及している。今回の「勝手に注目!」ではソニーのワンセグTV・ラジオ「XDV-100」を取り上げたい。各社からワンセグを受信できるポータブル機器やチューナーが発売されているが、XDV-100はFM/AMラジオに唯一対応した製品として、4月に発売されて以来、価格.com「携帯テレビ」人気アイテムランキングで1位を独走中(5月11日現在)。今回は、価格.comマガジン編集部、電車内、そして、ゴールデンウィークに日本を脱出して行った、シンガポールでの試用レポートをお届けする。
では、「XDV-100」について説明しよう。98.3(幅)×61(高さ)×15.1(奥行)mmで重量110gの薄型軽量ボディに2.8型液晶モニタとワンセグチューナー、FMステレオ/AMラジオチューナーを搭載した製品。本体内部は効率の良いレイアウトを採用することで、各チューナーの電波干渉を抑え、ノイズ低減や高画質・高音質化を実現している。電子番組表(EPG)にも対応しており、視聴中の番組内容などを確認することも可能だ。また、全国エリアごとに主要放送局がプリセットされており、初めて使う時や旅行時にも、該当する地域を選ぶだけで放送局の設定が可能。プリセットリストは最大3エリアまで登録できる。ワンセグ、FM/AMとも登録された放送局であれば、局名が表示されるので、視聴したい番組を検索するのに便利だ。
専用充電池に約3時間充電すれば、ワンセグは約5.5時間、FMは約25時間、AMは約30時間視聴できる(いずれも付属のイヤーレシーバー使用時)ので、バッテリー持続時間は長い。なお、ワンセグとAMはスピーカーからも聴くことが可能だが、FMの場合、イヤーレシーバーがアンテナも兼ねているため、イヤーレシーバーがないと聴取できないので注意。
据え置き状態では感度良好! ワンセグ、ラジオとも快適な視聴
液晶テレビの地デジ映像と並べてみた。ワンセグの映像は途切れることがあり、テレビの映像や音声に遅れがちだ。部屋の中でテレビの音とワンセグの音声がやまびこのように響くのは、心地いいとは言いがたい。屋内で視聴するときは、ワンセグオンリーにしたいまずは、編集部内(東京都文京区)で使ってみた。編集部はビルの13階にあり、周囲を遮るものは少ない。場所によっては受信状態が良くないところもあるが、だいたいきれいな画質で受信できる。まれに映像が止まることがあったものの、イライラするほどではないので、快適な視聴が楽しめた。FM/AMラジオについては、どのような場所でもクリアな音質で聴くことができた。
自宅(東京都杉並区)でも視聴したが、編集部とは異なり、映像が止まってしまうことが多い。部屋に設置されている液晶テレビの地デジ映像と比べてみると、映像や音声が遅れているのがわかる。ただ、テレビとのタイムラグはせいぜい5秒程度なので、個人的には不満に感じない。そばで見ていた、ワンセグ映像を初めて見た妻が「ワンセグってこういうものなんだ」と興味深く見ており、不満を漏らすことはなかった。同じ東京都内でも、ワンセグは環境によって受信状態が左右されることがよくわかった。
放送エリア内でも途切れることも 環境に左右されるワンセグ
次に、XDV-100をもっとも利用することが多いと思われる電車内で使用してみた。乗車する電車は新宿〜成田空港間(約100km)を結ぶJRの特急「成田エクスプレス」。ゴールデンウィークということもあり、海外に向かう客で混雑している車内は、目的地のガイドブックを広げている人が目立つ。地上デジタル放送推進協会(D-Pa)公表の資料によると、全区間でワンセグの受信が可能だ。ワンセグは、都内を走行中は電波が途切れる区間がちょこちょこあったものの、ストレスなく見ることができた。千葉県内に入っても、しばらくこの状況が続く。
しかし、千葉駅を通過すると、ビルやマンションが林立していた光景から、次第に田んぼが広がるのどかな風景に変わっていくにつれて、ワンセグの映像は途切れることが増えていった。山が見えるようになると、「受信できません」と表示されることも多くなった。成田空港に着くころには、ほとんど見られなくなってしまった。千葉県内には成田エクスプレス沿線の船橋市と、東部の銚子市に電波塔があり、理論上は成田空港周辺でもワンセグが見られる。ただ、電波の弱い場所や地形的に電波が届きにくいエリアでは見にくくなってしまう。XDV-100の性能だけではなく、ワンセグの特性により映像が途切れやすくなるため、この特性を理解して視聴したほうがいいだろう。
赤道直下のシンガポール、白い砂浜でFMを聴く
成田空港到着後、飛行機でシンガポールへ。航空法によれば、テレビやラジオは離着陸時以外は使用可能だが、航空会社によっては全面的に禁止されている。飛行機で使いたい場合には確認しておこう。なお、今回搭乗した飛行機は禁止されているので、試用を断念した。
約7時間のフライトの後、シンガポールに到着した。なお、シンガポールではデジタル放送が始まっているが、方式が日本とは異なるため、ワンセグ放送は実施されていない。ちなみに、日本と同じ13セグ方式はブラジルで導入予定だ。近い将来、ブラジルでワンセグを視聴できるようになるだろう。

シンガポールといえば「マーライオン」。現地を訪れたのは、小雨が降るなか水上タクシーだったので、視聴を断念した。翌日、イーストコーストの海岸で聴いてみた。海岸からは航行する沖合いに停泊する大型の船が何隻も見えるほかは、電波を遮るものがないラジオ放送を受信できるかどうか検証した。空港からタクシーで約20分ほど走り、シンガポール東部のイーストコーストと呼ばれる海岸で実施した。日本はゴールデンウィークで観光地は行楽客でにぎわっているが、現地は単なる平日であり、白い砂浜には子ども連れの女性がいるだけ。XDV-100が対応するFMの周波数は76〜90.0MHz、AMは531〜1710kHzだ。放送局名についてはどちらもプリセットされていないので、放送局名は表示されない。
FMは0.1MHz、AMは9kHzずつマニュアル操作でダイヤルを合わせていった。同行した妻は「シンガポールでそんなことしなくてもいいじゃない」といわんばかりの表情をしていたのだが、XDV-100の周波数を合わせていくと、88.3、88.9、89.3、89.7MHzで、クリアに聴くことができたようだ。レシーバーから英語や北京語の放送が聴こえると、「日本のラジオで聴けるんだね!」と楽しそうな表情に変わっていった。妻によると、現地の歌謡曲が放送されていたという。なお、AMは531〜1710kHzの間で、周波数を探ってみたが、一つも聴くことができなかった。
今回、XDV-100を編集部、自宅、電車、シンガポールの4つのシーンで使ってみたが、特にいいと思ったのは操作性だ。使う前に取り扱い説明書を一通り読んだが、熟読したのはマニュアル設定についてのみだった。ほとんど直感で操作できるので、説明書を読まなくても使えると思う。
また、画質も想定した以上によく、電波が途切れにくいので見ていてストレスを感じない。電車に乗っていて、場所によって切れやすくなるのは、XDV-100の性能によるものではなく、ワンセグや電波の特性によるものだ。周辺環境に大きく左右されるのは仕方のないことであり、電波塔の増設などインフラが強化されるのを期待するしかない。
出張の多い人は海外でも使うたいところだが、ワンセグが使えなくても、ラジオを聴けるだけでも十分だと思う。周波数を気にしなければいけないのがネックになるが、あらかじめ調べておけば問題ないはずだ。今後はワールドワイド対応のFMチューナーモデルを望みたい。
| ソニー「XDV-100」 製品スペック | |||
|---|---|---|---|
| 電源 | 専用充電池 | サイズ(WxHxD) | 98.3x61x15.1mm |
| 充電時間 | 約3時間 | 重量 | 110g |
| 使用可能時間 | ワンセグ 約5.5時間 FMステレオ 約25時間 AMラジオ 約30時間 |
付属品 | 充電スタンド、スタンド、キャリングケース、 ACパワーアダプター、ステレオイヤー レシーバー、ハンドストラップ |
| 受信チャンネル | TV 13〜62ch FMステレオ 76〜90MHz AMラジオ 531〜1710kHz |
発売日 | 2007年4月10日 |
シンガポールで飲んだタイガービールはかなりおいしい。販売している店があったらぜひ手に入れたい。











