こだわりの基本性能と充実の機能性が特徴の
ヤマハの最新電子ピアノ「クラビノーバ CVP-409PM/409PE」
今回、勝手に注目する製品は、ずばり「電子ピアノ」。ピアノを弾くことができない筆者が電子ピアノを紹介するのは、少々おこがましいところもあるが、楽器に対する興味がないわけではない。パソコンやカメラなどの機器と比べると縁がないのは確かだが、「ピアノが弾けるようになったら面白いだろうな」と感じているのも事実。実際、大人になってからピアノを習うという方もいるし、楽器に興味のある世の男性の多くも「ピアノを弾いてみたい!」と思っているのではないだろうか。
こうしたピアノに興味がある大人に使ってもらいたいのが電子ピアノである。電子ピアノは、ピアノの音色だけでなく、さまざまな楽器の音色を楽しめるし、自動演奏機能や自動伴奏機能など初心者の方をサポートする機能が満載だ。また、グランドピアノほどの大きなボディではないため、狭いスペースに設置できるのも魅力。特に、最近の電子ピアノは、ピアノ音色のクオリティが向上してきているので、家庭での本格的なピアノ練習に活用することも可能だ。
そこで、今回は、最新の電子ピアノをピックアップして紹介したい。ピックアップする製品は、2007年7月10日発売予定のヤマハ電子ピアノの最新モデル。機能性の高さで人気を集めている「クラビノーバ CVP」シリーズの最上位機種「CVP-409PM/409PE」である。※「CVP-409PM」はマボガニー調鏡面艶出し仕上げモデルで、「CVP-409PE」は黒鏡面艶出し仕上げモデル
ヤマハの最新モデル「CVP-409PM/409PE」の特徴
ヤマハの電子ピアノ「クラビノーバ」ブランドは、シンプルな操作性と実用性を追求した「CLP」シリーズと、機能性にすぐれる「CVP」シリーズの2種類がある。これらのラインアップの中で、「CVP」シリーズの最上位機種「CVP-409PM/409PE」は、性能・機能の両面で、ヤマハの電子ピアノの最高位クラスの製品に仕上がっている。
まずは、「CVP-409PM/409PE」の電子ピアノとしての基本性能の高さを紹介しよう。
電子ピアノの良し悪しを決める重要な要素は、何といってもピアノの音色である。アコースティックピアノの音に近づけるために、各メーカーが独自のサンプリング技術を使ってしのぎを削っているが、その中でも、「CVP-409PM/409PE」の音色は、非常に充実した内容となっている。実際にコンサート用のグランドピアノを使って4段階のサンプリングを行い、表現力にすぐれた音色を実現する「ダイナミックステレオサンプリング」や、ペダルを踏んだ際の音の広がり・響きを伝える「サステインサンプリング」、音が消える瞬間の余韻を再現する「キーオフサンプリング」などの独自音源を採用し、徹底的にピアノの音色にこだわった仕様となっている。
また、ピアノの弾きごこちを決める鍵盤もこだわりの内容で、「ナチュラルウッド鍵盤象牙調仕上げ」という新しい鍵盤を採用。アコースティックピアノに近いタッチ感を実現している。
ピアノの音色以外にも、サックスやギターなど、さまざまな楽器の音色を計1070種類搭載した点も見逃せない。なかでも、ギターの弦がすれる音やサックスの息づかいなど、よりリアルな音色を再現するヤマハ独自の音色「スーパーアーティキュレーションボイス」を新たに搭載した点は注目だ。
さらに、先に述べたように、多機能性も「CVP」シリーズの特色で、「CVP-409PM/409PE」は、譜面や歌詞、コードなどを大きく表示できる640×480ドットの7.8型液晶モニタを搭載。アンサンブルやBGMとして楽しめる内蔵ソングを122曲収録するほか、408種類の伴奏スタイルも備える。このほか、ボタンを押すだけで、ヤマハの専用サイト「Net Music Town」に接続できる「インターネットダイレクトコネクション」機能や、演奏や歌声などのWAVデータをUSBメモリーなどに録音できるUSBオーディオ録音機能なども備えている。
最新モデル「CVP-409PE」を使ってみました! 性能・機能のレベルの高さに感動!
「CVP-409PM/409PE」の特徴をおさえたところで、続いて、使用レポートをお届けしよう。今回は、発売前の製品で受注生産品ということもあり、ヤマハのスタジオにうかがって、黒鏡面艶出し仕上げモデル「CVP-409PE」を試奏させていただいた。長年ピアノや楽器に慣れ親しんでいる価格.comスタッフも同行し、機能面だけでなく電子ピアノとしての基本性能についてもチェックした。
まず、機能面では、ピアノ演奏に伴奏をつけてくれる自動伴機能が充実しているという印象を受けた。ポップやロック、ダンス、スイング&ジャズ、ワルツ、ラテンなど、計408種類もの多種多様な音楽ジャンルの伴奏スタイルがプリセットされており、好みのスタイルを選択し、コードを押さえるだけで手軽に伴奏が始まるのだ。他の電子ピアノに比べてスタイルの種類が多いだけでなく、テンポなども調整できる。ここまで来ると、電子ピアノというよりシンセサイザー並みの高機能であろう。
また、計1070種類という豊富な音色が用意されており、ギターやサックス、フルート、オルガンなど幅広い楽器の音色をピアノタッチで楽しむことができるのも、この製品の特徴。特に、今回のモデルに新採用された「スーパーアーティキュレーションボイス」の音色が秀逸で、楽器の生々しいディテールまでも再現していた。ピアノ以外の音色でも本格的な楽器演奏を楽しめるのは非常に面白く、エンターテインメント性も高い。こちらも、電子ピアノでの演奏を楽しくする機能である。
さらに、忘れてはいけないのが、「インターネットダイレクトコネクション」機能だ。この機能を利用すれば、本製品からヤマハの専用サイト「Net Music Town」にダイレクトに接続して、さまざまなサービスを利用できるようになる。実際にアクセスしてみて驚いたのは、「Net Music Town」のコンテンツが想像以上に充実していたこと。ピアノ演奏用にアレンジされた楽曲データが2000曲以上用意されている「弾きホーダイ」や、7000曲以上のカラオケデータが用意されている「歌いホーダイ」、多彩なBGMを番組形式で再生できる「聴きホーダイ」、占いや楽器図鑑、用語辞典などの「お楽しみコンテンツ」といったコンテンツを利用できるのだが、なかでも、「弾きホーダイ」は、非常に利便性が高いと感じた。「CVP-409PM/409PE」本体には、クラシックから定番曲まで計122曲の楽曲データが内蔵されており、譜面表示や鍵盤位置を教えてくれる演奏ガイド機能を利用できるが、「弾きホーダイ」は、この機能を拡張する内容となっており、2000曲以上の中から好きな楽曲を選択すれば、ストリーミング再生しながら自動的に譜面画面も表示してくれるのだ。さらに、毎月、さまざまなジャンルの新曲データが50曲程度アップされるというのもうれしい配慮だ。新しい曲から古い曲まで多くの楽曲が用意されているので、ピアノ学習にもってこいのコンテンツといえるだろう。
ちなみに、「Net Music Town」の使用料金は、月額固定で630円。「弾きホーダイ」をフルコーラスで10曲しか利用できないなどの制限があるものの全曲試聴できる無料サービスも用意されている。
上記にレポートした機能以外にも、内蔵の楽曲データでハモリも楽しめるカラオケ機能や、USBメモリーなどに、演奏をWAV形式で直接録音できるオーディオ録音機能なども備え、とにかく、機能性の面では、他メーカーの製品の追随を許さない内容となっている。
ピアノの弾きごこちについては、電子ピアノとして非常にすぐれた音色とタッチ感を実現していると評価したい。4段階でサンプリングした音源の効果なのか、「強い音は硬く」「弱い音は柔らかく」と、強弱の表現がつけやすかった。さすがに、グランドピアノほどの表現力があるわけではないが、音色も高品位で好感が持てる。また、ダンパーペダルを踏んだときの残響や共鳴が自然な感じだったことも報告しておこう。細かいところでも、楽器メーカーとしてのノウハウを生かし、よりアコースティックのイメージに近い形で演奏できるように工夫されているのだ。
このほか、もうひとつ強く印象に残ったのは、ピアノからの出音の良さだ。演奏を聞いていると、一般的な電子ピアノよりも演奏音に広がりがあると感じた。これは、ヤマハ独自の「iAFC」という音響技術を搭載した点が大きい。鍵盤部と下部スピーカーに内蔵された特殊なマイクで演奏音をひろい、それを背面のスピーカーから出力することで、ホールで演奏しているような立体的な響きを実現しているのだ。
なお、今回は、オーディオ録音機能を使って実際の演奏を録音してみたので、ぜひその音色を確かめてほしい。MP3データに変換したものになるが、非常にリアルな音声で、音の強弱具合などもしっかりと録音されている。ピアノのレッスンなどにも活用できるレベルだ。
・ピアノ演奏をレコーディングしたデータ(MP3/458KB/約29秒)
このように、「CVP-409PM/409PE」は、高品位な鍵盤や音色など、ヤマハらしく、楽器として細かいところまでこだわった基本設計でありながらも、エンターテインメント性にすぐれた多くの機能を搭載した電子ピアノに仕上がっている。初心者の方をサポートする機能も充実しているので、これからピアノを始めようとしている方や、過去にピアノを弾いていたという方なども安心して利用できるはずだ。また、基本性能がしっかりしているので、お子さんのピアノ学習用としても十二分に活用できる。自動伴奏機能やカラオケ機能などを、ご家族で一緒に楽しむような活用方法もよいだろう。
「CVP-409PM/409PE」以外の「CVP」シリーズもチェック
最後に、「CVP-409PM/409PE」以外の「クラビノーバ CVP」シリーズの製品もチェックしておこう。いずれも、「CVP-409PM/409PE」と同様、2007年7月10日に発売予定の最新モデルである。今回試用した「CVP-409PE」は、価格.com最安価格(*)で、568,000円と、グランドピアノに比べれば安い価格ではあるが、はじめての電子ピアノとしては少々値が張るのも事実。しかし、「CVP」シリーズには、「CVP-405」「CVP-403」などコストパフォーマンスにすぐれるモデルも用意されているので、「電子ピアノに興味があるけど少々高い・・・」と感じている方は安心してほしい。また、型番の末尾はボディの塗装仕上げを意味し、「PM」はマボガニー調鏡面艶出し仕上げ、「PE」は黒鏡面艶出し仕上げ(CVP-409PE/405PE)または黒色艶出し仕上げ(CVP-403PE/401PE)、「C」はニューチェリー調仕上げとなっている。なお、艶出し仕上げの「PM」と「PE」は受注生産品となる。
■「CVP」シリーズラインアップ一覧
| 製品名 | 特徴 | 価格.com最安価格(*) |
|---|---|---|
| Clavinova CVP-409PM | 象牙調仕上げの鍵盤や高品位な音色を採用した最上位モデル | 598,000円 |
| Clavinova CVP-409PE | 象牙調仕上げの鍵盤や高品位な音色を採用した最上位モデル | 568,000円 |
| Clavinova CVP-407 | ナチュラルウッド鍵盤や高品位な音色を採用した上位モデル | 468,000円 |
| Clavinova CVP-405PM | グレードハンマー3鍵盤や高品位な音色を採用した売れ筋モデル | 448,000円 |
| Clavinova CVP-405PE | グレードハンマー3鍵盤や高品位な音色を採用した売れ筋モデル | 427,000円 |
| Clavinova CVP-405 | グレードハンマー3鍵盤や高品位な音色を採用した売れ筋モデル | 377,000円 |
| Clavinova CVP-403PE | グレードハンマー3鍵盤や充実した音色を採用した標準モデル | 298,000円 |
| Clavinova CVP-403 | グレードハンマー3鍵盤や充実した音色を採用した標準モデル | 258,000円 |
| Clavinova CVP-403C | グレードハンマー3鍵盤や充実した音色を採用した標準モデル | 258,000円 |
| Clavinova CVP-401PE | コストパフォーマンスにすぐれたエントリーモデル | 228,000円 |
| Clavinova CVP-401 | コストパフォーマンスにすぐれたエントリーモデル | 188,000円 |
| Clavinova CVP-401C | コストパフォーマンスにすぐれたエントリーモデル | 188,000円 |
| ヤマハ「Clavinova CVP-409PE」の製品スペック | |||
|---|---|---|---|
| 鍵盤 | ナチュラルウッド 鍵盤象牙調仕上げ |
液晶モニタ | 7.8インチカラー |
| 音源 | 4レベルAWMダイナミック ステレオサンプリング |
スピーカー | 16cm+5cm+3cm(ドーム型)×2、 10cm×2 |
| 最大同時発音数 | 128+128 | サイズ(WxDxH) | 1430×609×1047mm ※譜面立てを立てた場合 |
| 内蔵自動演奏数 | 408 | 重量 | 86kg |
夏といえば何といってもビール! 今年は、海抜500mの高さにある「高尾山ビアマウント」で、都心の夜景をつまみに一杯、いや数杯楽しみたいと思っています。当然、ケーブルカーで登ります。













