料金所で小銭探しはもう終わり!
松下電器産業 ETC「CY-ET907KD」で快適ドライブ!
正直に言おう。これまで私は「ETCは絶対つけない!」と意地を張ってきた。というのも、いずれは高速料金が無料になるから必要ないと思っていたからだ。しかし、身近でETCを装着する人が増え、「料金所をサクッと通れるのがいい」「通常1,850円かかるところを1,000円で行ける」といい評判しか聞こえない。もうつまらない意地を張るのはやめよう!と心変わりし、導入を決めたのである。
ETC装着を決めたところで、どんな機種を選べばいいのか? ETCが普及していることは知っていたのだが、いざ自分がつけるとなると、何がほしいかわからないもの。そこで、友人やカー用品店販売員の話を聞くと、「音声タイプにすべきだ」と異口同音にいう。音声が出ないタイプを装着して、ETCカードを挿入していないままゲートに進んでバーに激突してしまうケースもあるのだとか。また、ブザータイプの場合、鳴っているブザーが何を警告しているのかわからないため、混乱しやすいというのだ。テンパりやすいが、安全なドライビングを心がけている私としては混乱は許されない! というわけで、音声タイプに決まり!
しかし、ETC車載器には2種類ある。本体とアンテナが1つになった一体型と、別々になっている分離型だ。さて、どちらがいいのか。一体型の場合、設置するのは1か所だけで済むが、運転する際に視界に入るため邪魔になりやすいほか、センターミラー周辺に装着した場合はETCの影ができるため、日中は見にくくなる。加えて、外からETCが丸見えになり、ETCカードを抜き忘れていた場合には車上荒しの被害にあい、盗まれる危険も高まると言われた。一方、分離型はどうか。本体部とアンテナ部をそれぞれ設置しなければいけないが、本体を外から見えない場所に置けるので、盗まれる危険性は一体型より低くなる。本体価格は一体型よりも2,000〜3,000円ほど高くなるが、リスクを考慮して分離型を選んだ。
最後にメーカーだ。現在、松下電器産業、三菱電機などの電機メーカーから、デンソー、クラリオンなど車載機器メーカー、トヨタ自動車、日産自動車など自動車メーカーなど数多くのメーカーから発売されている。各社とも分離型を発売しており、絞りきれない。ナビ連動機能で決める手もあったが、愛車に搭載しているのはCDナビで、まったく使っていないのでこれも決め手にならず。結局、最終的にはデザインで判断することにした。各社とも似ているようだが、よく見るとわずかなところで違いがあり、「これあまりかっこよくないな」と絞り込んだ末、価格.comのETC車載器人気ランキング上位6機種を独占している松下に決定。せっかく装着するなら、最新のものにしようと、今年5月に発売された「CY-ET907KD」をチョイスした。
CY-ET907KDは、スライド式のイジェクトボタンを搭載しており、ETCカードの誤排出がしにくくなっている製品。カード未挿入警告や抜き忘れ警告のON/OFF設定などが可能な「音声ガイド」機能も搭載している。アンテナ部のボディサイズは従来機種「CY-ET907KD」より体積が約20%小型化されているほか、音量も向上している。オプションの専用ケーブルで松下製カーナビと接続し、画面上にETCゲートの立体画面を表示することもできる。なお、音声はアニメ「タッチ」のヒロイン「南」役で有名な日高のり子さんが担当している。
助成制度にあたふた、仕組みをわかりやすくすべし!
ETC購入で重要なポイントとなる助成制度について説明しておこう。ETCを装着すると、5,250円助成されることを知っている人は多いと思う。「ETC総合情報ポータルサイト」によれば、新規車載器購入・取付・セットアップ、助成申込手続きが必要で、「2年以上の期間」、「2回以上のお支払い回数」の両条件を満たした「リース、割賦販売、クレジット販売契約を頂いた方が対象」と掲載されている。
つまり、どういうことか。装着した販売店に聞くと、クレジットカードで本体、工賃などを24回払いで購入する人が対象になるとか。クレジットで24回払いとなると、手数料が10数%かかるため、助成制度を適用して得するかどうかわからないという。私の場合、おおまかに計算したところ、差し引き2,000円程度安くなるので申し込んだ。ただし、購入する機種によっては、すべて助成制度で得するわけではないので、よく計算して見極める必要がありそうだ。
では、ETCを買って取り付けてみよう。まずは、ETCカードを用意する。ETC車載器を購入しても、ETCカードがなければ使うことはできない。ETCカードはクレジットカードの会社に申し込んでから、審査などで手元に届くのに2〜3週間はかかる。私はクレジットカードをむやみに増やしたくなかったので、現在所有するクレジット会社にウェブ上から申し込んだ。こちらも、2週間かかると掲載されていたが、申し込み日から4日で届いた。販売店によってはETC車載器代、セットアップ代、工賃などがすべて無料になる「0円キャンペーン」を実施しているところもある。費用がかからなくても、時間がかかるのは変わらないのでこの点は注意。
取り付けについては、当初、価格.comのクチコミの書き込みを見て、「自分で付けられるじゃん」と楽観的に考えていたが、セットアップの作業は、指定の販売店などでないとできないことが判明。セットアップ済みのものをオークションで購入することもできるが、私は配線などについて詳しくなく、不器用なことを自覚しているので断念。近所にあるカー用品量販店で取り付けてもらうことにした。
ただ、ここで気をつけないといけないのは、購入した当日に、必ずしも取り付けまではできないということ。ピット(作業場)ではカーナビやタイヤなどの取り付けも行われているので予約が必要だ。販売店でのETC装着を検討している人は、使いたい時期の2週間くらい前にセットできるようにしておこう。平日に予約すれば、比較的早くできるかもしれない。
料金所をスイスイ通過! 止まって払うよりお得な料金!
ピットに入庫後、40分程度で装着完了。クルマに乗り込んで、インパネ周りを見たが違和感はほとんどない。運転席左側に本体が設置され、アンテナはルームミラーの横につけられていた。コンパクトサイズなので視界を遮らないのがいい。エンジンをかけた瞬間に「カードが挿入されていません」と声が聞こえてきた。高速を使う予定があるときはありがたい機能だ。料金所まで来たところで「挿入されていません」と言われて、「家に置いてきた!」なんて悲劇は避けられるだろう。ETCカードをガチっと挿し込むと、「ETCカードが挿入されました」とスピーカーから聞こえてくる。音量は自分の好みで調整できるが、初期設定のままでちょうどいいと思う。
早速使ってみたいと思い、販売店を出て首都高速に向かう。高井戸ランプで首都高に入った。高井戸ランプの入り口で「ポーン」と音が鳴り響く。そのまま進んで永福料金所のETC専用レーンに進入。前にいたワゴン車との距離があまりなかったのでバーが上がったままだが、スピーカーから「600円」と聞こえてきた。読み取り機がETCの信号を受信できれば、バーは上がったままでも通過できるのは初めて知った。ETCシステムの精度は想像以上に高い。
料金所で止まらなかったせいか、いつも以上に速く走っているようで気持ちがいい。ゲートを通過するまでドキドキしたことはすっかり忘れていた。そして、初台ランプの坂を下りると、「3%割り引きです」と案内が聞こえ、「え、もっと安くなるの?!」と驚いてしまった。つまり、120円割引の580円で通行できたのだ。帰宅後、首都高のサイトを見ると、この区間は「距離別料金社会実験区間」で、ETCで通行すると100円引きになる。しかも、他の割引と併用できるため、平日・土曜の午前6時から10時59分と、午後3時から5時59分までは3%引きになるのだ。ETCを利用するとお得であることがつくづくわかる。
目的地に到着後、エンジンを切る際にETCカードを抜き忘れた。当然、「カードが残っています」と警告が聞こえた。取り出す際に、スライド式ボタンを横にカチッと動かすだけでカードを取り出せる。私自身、初めてのETC車載器なので他の機種との比較はできないが、少なくとも取りにくさは感じなかった。
ETCを装着する前は、メリットが全然わかっていなかったが、使ってみると、便利で得なことが多くあることがわかった。今回、購入したCY-ET907KDはメーカー希望小売価格の14,000円で購入したが、助成金で5,250円安くすることができた。ETCは料金所をスムーズに通過できるだけでなく、区間や時間帯によって有料道路を大幅に安く利用できる。装着にかかる費用以上に、得することが多く元は取れると思う。「上(有料道路)なんかまったく使わないぜ」という人はともかく、月に1回以上利用する人は付けるメリットは大いにあると断言できる。これから、夏休みで高速道路を利用するという人も多いはず。この際、旅行や帰省の費用の一部をETCにあてるのも悪くないだろう。
| 松下電器産業「CY-ET907KD」の製品スペック | |||
|---|---|---|---|
| 電源電圧 | DC 12V/24V兼用 | 本体寸法(W×H×D) | 65×14.5×106mm |
| 消費電流 | 70mA(12V待受時)、40mA(24V待受時) | アンテナ寸法(W×H×D) | 31×10×36mm(突起部含む) |
| 電源コード長さ | 3.5m | 重量 | 本体75g(コード含まず) アンテナ部65g(コード含む) |
| アンテナコード長さ | 3.5m | 音声案内 | スピーカ内蔵アンテナ |
| インジケータ表示 | スタンバイ : 青、エラー : 橙 | 音量設定 | 5段階(OFF設定含む、OFF設定時にも一部音声案内を行う) |
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