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従来にはない高品位なモノクロプリントが可能!
A3ノビ対応カラープリンタの人気モデル、エプソン「PX-5500」

2007年12月28日掲載

今回は、本格的な大判写真プリントを楽しめる顔料インクジェットプリンタ、エプソン「PX-5500」を紹介しよう。このプリンタは、大判インクジェットプリンタ「MAXART K3」シリーズのA3ノビ対応モデルで、フォトグラファーやハイアマチュアカメラマンなど、モノクロプリントの品質にこだわる方を中心に高く評価されている製品である。

筆者自身、デジタル写真のプリントはお店に任せるタイプであったこともあり、自宅では、染料インクの複合機を使っていた。実際、L判程度の大きさの光沢紙での写真プリントであれば、最新の複合機で十二分の結果を得られると感じている。しかし、家電量販店でPX-5500のサンプルプリントを見る機会があって、その質の高さに、「これなら使えるのでは・・・」と思い、思わず“ポチッ”と価格.comのショップで買ってしまった。今回は、この“衝動買い”の結果をレポートしよう。

PX-5500 高品位なモノクロプリントが可能なA3ノビ対応インクジェットプリンタ「PX-5500」

色かぶりのない高精細モノクロプリントに感動!

PX-5500の最大の特徴は、インク構成にある。ブラック(フォトブラックもしくはマットブラック)、グレー、ライトグレー、シアン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタ、イエローという8色構成の顔料インク「PX-P/K3インク」が採用されているが、注目点は、3種類の黒系インクを備えていること。これにより、モノクロプリントの表現力が大幅に向上し、暗部の細部まで滑らかな階調で出力できるようになった。さらに、ブラックインクには、フォトブラックとマットブラックの2種類が用意されており、「光沢紙の場合はフォトブラック、マット紙の場合はマットブラック」といったように、用紙や用途によって使い分けられる点にも注目してほしい。

8色インクを採用 フォトブラック、マットブラックの2種類 計8色の顔料インクを採用。ブラックインクに、フォトブラック、マットブラックの2種類が用意されているのがポイント

とはいうものの、デジタルデータでのモノクロプリントには懐疑的な方も多いのではないだろうか。特に、フィルムでの紙焼きを行っている方にとっては、色かぶりが多いモノクロプリントにかなり不満があるはずだ。しかし、PX-5500は違うと断言したい。実際のプリント結果を見れば、色かぶりの問題が解消されており、黒が黒としてちゃんと表現されるのがわかるはずだ。グラデーションが豊かなうえ、黒の締まりも十分で、市場での高い人気どおり、非常に美しいモノクロプリントが可能である。現段階では、コンシューマーニーズにおいてこれ以上のモノクロプリント性能を備えた製品はないと思えるほどだ。

筆者が特に気に入っているのは、フォトブラックインクを使った光沢紙へのモノクロプリント。従来、顔料インクモデルは、染料インクモデルに比べて光沢紙プリントでの品質に差を感じていたが、PX-5500は、光沢むらが少なく、積極的にプリントしたいと思わせる印象なのだ。

モノクロサンプル モノクロサンプル
モノクロサンプル モノクロサンプル いずれも、三菱製紙のモノクロ用の用紙「月光」(販売:ピクトリコ)のブルー・ラベルとブラック・ラベルを使ってプリントしたもの(サイズ四切)。スキャンデータであるため、細かいグラデーションや色調、光沢感をお見せできないのが残念だが、プリントの質の高さはわかってもらえるだろう
月光 これが、今回のモノクロプリントに使用した用紙「月光」のブルー・ラベルとブラック・ラベル。ブルー・ラベルは微粒面光沢、ブラック・ラベルは滑面無光沢となる。これら以外にも、画材紙を光沢仕上げにしたレッド・ラベル、バライタ調で滑面光沢のグリーン・ラベルも用意されている。PX-5500と組み合わせての利用に最適な用紙だ

また、プリンタドライバに、独自の「モノクロ写真モード」を備えているのもPX-5500の大きな魅力。プリセットで、純黒調、冷黒調、温黒調、セピアという4種類の色調が用意されており、カラーデータのまま、これらの色調でプリントできるので、手軽に本格的なモノクロプリントを楽しむことが可能だ。さらに、明度やコントラストなどを微妙に調整することもでき、細かいところを追い込んでのプリントに対応しているのもポイントが高い。非常に利便性の高いモードである。

モノクロ写真モード モノクロ写真モード モノクロ写真モードでは、純黒調、冷黒調、温黒調、セピアという4種類の色調を選択可能(左)。細かく設定を変更できるのも魅力だ(右)
純黒調、冷黒調のサンプル 温黒調、セピアのサンプル 左から、純黒調、冷黒調、温黒調、セピアでのサンプル。撮って出しのJPEGカラーデータを、レタッチすることなくプリンタまかせで出力してみたが、結果は上々だ

カラープリントも十二分の品質!

PX-5500を使ってみて驚いたのは、モノクロだけでなく、カラープリントの品質もかなり高いということ。モノクロプリント専用として考えていたため、カラープリントについては完全にノーマークであったのだが、非常に忠実な色再現をしてくれるという印象で、なかなかの描写力を備えている。これはうれしい誤算だ。また、印刷モードとして、Abobe RGBモードも備えているのも、より高精細なカラープリントにこだわるユーザーにとって高ポイントだ。

カラープリントサンプル カラープリントサンプル いずれも、三菱製紙のフォト光沢紙「フォトグロス・ペーパー」(販売:ピクトリコ)のA4用紙を使用し、アプリケーション(Photoshop)側でカラーマネジメントを行いプリントした
A3ノビでフチなし印刷 アタッチメント 純正のフォトマット紙を使ってA3ノビでフチなし印刷をしてみた(左)。オートシートフィーダでA3/A3ノビのマット紙を出力する場合は、付属のアタッチメントを使用する(右)

問題があるとすれば、広い設置スペースが必要なこととインクコストの高さであるが、これらは、大判プリンタにとっては切っても切り離せない問題であるので、目をつぶろう。実際に使ってみると、そんなことは気にならなくなるくらいのプリント品質だ。結論としては、衝動買いしたことに、まったく後悔していない。非常に満足している。

価格.com最安価格(2007年12月28日現在)で、65,480円と、決して安くはないプリンタではあるが、モノクロプリントを中心に、高品位な写真プリントを自宅で楽しみたい方は、ぜひ、PX-5500を導入してみてほしい。

動作時のボディサイズ 動作時のボディサイズは、幅61.5×高さ45.7×奥行73.7cm。設置時には、幅と奥行に、さらに10cm以上の間隔が必要になるため、少なくとも、幅75cm程度、奥行き85cm程度のスペースが必要になる
製品スペック
最大解像度 2880×1440dpi 最大用紙サイズ A3ノビ
印字方式 フォトマッハジェット方式 インターフェイス USB2.0、IEEE1394
インク 8色顔料 ボディサイズ 615×219×314mm(収納時)
615×457×737mm(動作時)
最大給紙枚数 120枚(普通紙A4)、50枚(A3) 重量 約11.5kg
価格.comマガジン編集部/mkr
価格.comマガジン編集部/mkr
来年はさらに衝動買いを増やして、面白いガジェットをご紹介していきます。来年も価格.comマガジンをよろしくお願いしますm(_ _)m