湯船につかってワンセグ三昧、疲労回復と一石二鳥!
パナソニック「ビエラ・ワンセグ SV-ME75」
毎日、クタクタになって家に帰ると、さっさとシャワーを浴びて寝る生活を送っている。働いた後は、ぬるま湯に身を沈めてゆったりするのが身体にいいのだが、筆者は1か所でじっとしていられない性格で、ただつかっているだけでは飽きてしまう。そこで、お風呂のお供にテレビでも楽しみたいと思っていたのだが、一般のおふろテレビは受信感度が心配だ。なお、筆者はauの防水仕様の携帯電話「W61CA」も使用しているが、自宅の風呂場ではワンセグの受信感度がいまひとつよくない。以上の事情から、画質の乱れがあまりないワンセグテレビがいいと思い、防水対応のものをとあれこれ探した結果、パナソニックの「ビエラ・ワンセグ SV-ME75」がヒットした。同社の薄型テレビ「ビエラ」の名を冠しているだけあって、画質にも期待できると考え、早速使ってみることにした。
SV-ME75は、パナソニック初のポータブルワンセグテレビで、2008年6月に発売された新製品だ。発売当初から人気を集め、価格.comの携帯テレビカテゴリでは、売れ筋ランキングと注目ランキングでそれぞれ1位(2008年9月8日現在)を獲得しているほか、満足度ランキングでも9位と、ユーザーの評価も高い。165.0(幅)×92.9(高さ)×22.1(厚さ)mmで重量250gのボディに5型液晶を搭載し、ワンセグ放送の視聴のほか、音楽再生、写真スライドショー機能などが利用できる。SDカードスロットを備えており、付属する1GBのメモリーカードに、約5時間20分録画することが可能だ。と、ここまでは一般のワンセグテレビでも実現している機能であるが、本機の最大の特徴は、IPX7相当の防水仕様となっていることである。「IPX7」とは、深さ1mの水中に30分沈めても、本体内部に水が入らない防水設計であり、浴室やキッチンなど、水に濡れやすい場所でも利用できるのだ。このような製品であれば、おふろタイムも楽しく過ごせそうだ。
風呂場でもきちんとワンセグが見られる高い受信感度
では、ワンセグを検証してみよう。視聴する自宅の風呂場は、北側に窓がある以外、すべて壁で囲まれている。窓を開けても隣の家の壁が見えるだけで、電波の受信は心もとない。普段使用しているauの携帯電話「W61CA」では、「受信できません」と表示されるばかりであり、期待していたおふろテレビとしての用途では使用できない状況だ。しかし、SV-ME75の電源を入れてみると、予想に反して受信感度はとてもいい。5分ほど湯船につかりながら見ていたが、ブロックノイズが時折見られることがあったものの、おおむね良好な視聴が行えた。お風呂に入っていた約40分間、まれに「受信できません」と表示されてしまうこともあったが、受信感度はかなりのものだ。おふろテレビとしては上出来だろう。
肝心の画質はどうだろうか。SV-ME75の液晶は5型で480×272ドットの解像度なのに対し、W61CAは2.7型で400×240ドット。ワンセグの標準解像度は320×240ドットなので、どちらも解像度としては十分だ。しかし、実際に映像を比べると、W61CAに表示される映像のほうがなめらかに見える。SV-ME75は液晶パネルが大きいため、近くで見るとかえって画像が粗く見えてしまうのだ。とはいえ、壁際などに置いて、50cmほど離れた場所から見ると、粗さは気にならない。湯船につかって見る分には気にならないレベルだ。むしろ、「ビエラ」で培った技術を生かしたカラーマネージメント最適化による色再現性の高さが際立っている。肌の色が映ると、ほおの赤みなどがきちんと表示され、影になっている部分もグラデーションが確認できる。いっぽう、W61CAで同じ映像を見ると、SV-ME75と比べて白っぽさが目立ち、影の部分もつぶれてしまっている。「ビエラ」の名を冠しているだけあり、非常に階調表現を実現しているのだ。
画面に水滴がかかっても平気なIPX7相当の防水性能
次に、気になる防水性能だが、実は、風呂場でSV-ME75を視聴したとき、湯船に出入りする際に何度も水しぶきがかかったうえ、身体を洗っている最中、誤って湯船に落としてしまったのだ。急いで取り出し、タオルで水を拭き取った後、しばらくは音声が出ない状態となったが、1分ほど経つと音声も再び聴こえるようになり、その後は何の問題もなく見ることができた。「さすがIPX7の防水性能だ」と感心した次第である。
ただし、風呂で使う際には注意が必要だ。本体背面にある端子ふた、カードふたがしっかり閉じていることを確認しなければならない。少しでもすき間があると、端子などに水が入り込み故障の原因となる。また、バッテリーふたにある「LOCK/RELEASE」ダイヤルが「LOCK」方向へ回っていることもチェックしよう。
また、防水仕様になっているとはいえ、どんな水でも平気というわけではない。SV-ME75の防水対象となるのは、真水と水道水のみ。石けん水、シャンプー、入浴剤入りの水、洗剤、温泉水、プールの水、海水などは非対応となる。プールや温泉、海水浴などのシチュエーションで見たいと思う方が多いと思われるが、これらの使用は基本的には保証外となる。また、自宅の風呂で使う際も、湯船に入浴剤を入れている場合は注意が必要だ。水がかかってしまった場合は、なるべく早めに拭き取るようにしよう。説明書には「サウナで使用しない」と記載されているので、サウナでの使用も避けたほうがいい。
好きな音楽をお風呂へ持ち込めば、さらに楽しく
続いて、音楽再生機能を使ってみた。本製品で音楽を聴くにはSDメモリーカードに音楽を記録するわけだが、パソコンから音楽データを転送するには、付属ソフト「SD-Jukebox」を使う。このほか、パナソニックのSDステレオシステム、DVDレコーダー、ブルーレイディスクレコーダーでSDメモリーカードに記録された音楽データは、SV-ME75でそのまま再生可能だ。
音質エフェクトとしては、「フラット」「クリア」「ボーカル」の3種類が用意されているが、ユニークなのは、音場設定機能として反響音を抑える機能を備えている点だ。風呂場という密閉された空間で音楽を聴くと、どうしても必要以上に反響してしまうものだが、反響を抑える機能をオンにすることで、音が聴きやすくなるのだ。さらに、サラウンドを「クリア」にすると、音声がより鮮明になる。おふろテレビとしての配慮といえるだろう。このほか、別売のイヤホンを接続することで、重低音を強調する「ヘビー」、音漏れを防ぐ「トレイン」も選択可能だ。
音質エフェクトの効果であるが、まず、「フラット」に設定し、ロックを聴いてみると、ボーカル、ドラム、エレキギター、ベースなど各パートの音が均等に伝わってくる。これに、音場設定機能をオンにすることで、反響が抑えられて音が引き締まり、各パートがはっきり聴こえてくるのだが、バランスはいいものの、クセのない音質に物足りなさを感じてしまった。そこで、「クリア」に切り替えると、バランスよく聴こえていた音から、エレキギターやシンセサイザーなどの高音域がやや強めに耳に届いてきた。
続いて、「ボーカル」に切り替えると、ボーカルの歌声が一際目立って聴こえるようになった。はじめは強すぎではないかと思ったのだが、洗髪でシャワーを浴びる際に認識が変わった。というのも、普通の室内では違和感を覚える感じではあるのだが、音が響きやすいお風呂という環境ではこの設定はかなりベストなのだ。シャワーを浴びている状況でもボーカルの歌声が聴きやすかったからである。お風呂で使うということがよく考えられているといえる。
以上、SV-ME75を使ってみて、画質面で不満に思うこともあったが、全体的に満足度は高い。防水仕様でお風呂でもワンセグや音楽再生が楽しめるSV-ME75は、ワンセグ携帯や他のプレーヤーにはない楽しみ方が行える。また、直感的に扱える点も非常に好感が持てる。防水仕様に注目されがちの製品であるが、操作も簡単で、普通にワンセグ/オーディオプレヤーとしても使えるので、用途は幅広い。おふろテレビとして購入を検討している人にとって、予想以上に使える製品であると思う。
| パナソニック「ビエラ・ワンセグ SV-ME75」の製品スペック | |||
|---|---|---|---|
| 対応記録メディア | SDメモリーカード(8MB〜2GB) SDHCメモリーカード(4GB〜32GB) |
ワンセグ | 13〜62ch |
| 表示 | 5V型液晶(480×272ドット) | 対応形式 | 音楽 AAC/MP3/WMA 写真 JPEG |
| 推奨動作温度 | 0〜40度 | 使用可能時間 | ワンセグ/約2時間30分 ビデオ録画/約2時間30分 ビデオ再生/約2時間30分 音楽再生/約4時間 スライドショー/約3時間 (ACアダプタ3時間充電、輝度±0設定) |
| 防水 | IPX7相当 | 本体寸法(WxHxD)/重量 | 165.0mm×92.9mm×22.1mm /250g (バッテリー含む) |
暑かった夏もようやく終わり、徐々に涼しくなってきました。それでも、風呂上りのビールは最高! 涼しくなってきたからこそ、うまいビールを飲むためにも、お風呂でワンセグを見ながら汗をかくのを日課としています。











