ダイニチ
HD-9008
- 価格帯:¥18,380〜¥18,380 (1店舗)
- メーカー希望小売価格(税別):¥37,000
- 発売日:2008年 8月中旬
タイプ:ハイブリッド式 適用畳数(木造和室):15畳 適用畳数(プレハブ洋室):25畳 タンク容量:5L その他機能:タイマー機能
前回までのVol.1・Vol.2・Vol.3に引き続き、今回は部品を作り、色を塗って、最後にたどり着くのが“組み立て”の工程です。複雑なパーツが多くの人の手を経てブルーヒーターの形へと組み上がっていく様子は、まさに“職人芸”のひとこと。素晴らしい集中力と高度なテクニックをじっくりと見せていただきました。あわせて動作テストの様子も見学。人の目によるていねいなテストを通過して、いよいよブルーヒーターが完成します!

- ブルーヒーターの完成まであと一歩! いよいよ、待ちに待った組み立て工程へとやってきました!!

- うわぁ、すごい迫力! 巨大なフロアに3つのラインが敷かれていて、まさに“総仕上げの現場”って感じだね。ラインに並んでいる人たちの手さばきも、お見事のひとこと! ものすごい集中力で組み立てを行っているのが、遠くから見ているだけでも伝わってくるみたい!

- ははは、ふたりともすごい興奮ぶりじゃのう。
トキくんのいうように、ここ、組み立て工程には3つのラインが敷かれていて、それぞれのラインでブルーヒーターが作られているんじゃ。ライン手前のスタッフが土台を組み立て、次のスタッフが内部の部品を取り付けていく……といった段取りで作業が進められ、最終的にはラインの終盤で、ブルーヒーターが完成するようになっておる。
どうじゃ、ベルトコンベアーに乗っている土台らしきものが、着々とブルーヒーターの形に近づいている様子がわかるじゃろ?

- わかる、わかる、わかりますとも!! 土台となる底パーツに本体カバーをはめ込む人や、気化器を取りつける人、そして上部に天板をかぶせる人と、いろんな人が役割分担をして、作業を効率よく進めているんですね。

- うむ、その通りじゃ!

- ところで博士、さっきから気になっていたんですけど、あの方はなにをしているんでしょうか? ベルトコンベアーのラインから少しだけ離れたところで、なにやら扇風機のようなパーツと格子状になった板を扱っていますけど……?

- ふむ、あれはファンを組み立てているところじゃな。細かなパーツはラインから少し離れたところである程度まで組み立ててしまい、それをライン脇のスタッフに渡して、製品に取り付けているんじゃよ。

- ああ、なるほど! よく考えたら、そのほうが圧倒的に効率的ですものね。

- うむ。作業がスムーズに進むよう、ダイニチ工業のラインは徹底的に考えて作られているんじゃな。
また、ダイニチ工業独自のしくみ、“4時間ハイドーゾ生産方式”も見逃せないポイントじゃ。ダイニチ工業の石油ファンヒーターは20機種ほどあるのじゃが、それがシーズン中にまんべんなく売れるとは限らない。不足しそうな機種があった場合はすぐに生産計画を変更し、部品の生産から出荷までわずか4時間で行う。このスピード感もダイニチ工業の魅力と言っていいじゃろう。
多くのスタッフと機械が力を合わせ、確実かつスピーディーに製品を組み立てていく。当たり前のことのように感じるかもしれんが、その“当たり前”を的確にこなしているのが、ダイニチ工業のすごさなんじゃな。


- ねぇねぇ博士、ダイニチ工業の組み立てラインがすごいのはわかったけど、あれだけスピーディーに作業をしていて、みんな疲れないのかなぁ……。僕なら1時間もしないうちに手元が狂ってきちゃいそう。あああ、心配だぁ〜。

- ははは、確かにトキくんでは、1時間どころか5分も集中力が続かないかもしれんのう(笑)。
しかしそこは心配ご無用。ダイニチ工業のスタッフたちは、みなプロのノウハウを身に付けた技術者なので、安全・確実に作業を進める手立てをしっかり心得ているんじゃよ。だからこそ、あれほどまでに手早く集中して作業を行うことができるんじゃ。
もちろんそれだけではないぞ。生産設備は、異常を検知すると即座に自動停止するようになっておるし、Vol.1で紹介したQC活動も徹底的に行っておる。また、ダイニチ工業では、業務の効率化、不具合の未然防止、職場の安全性向上のため、全社を挙げて“5S活動”(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)に取り組んでおり、職場の環境を整えているんじゃ。
機械の面からも人的な面からも、事故やミスのないようケアをする。こうした姿勢が、ブルーヒーターの強固な製品作りを支えているんじゃな。

- ほほぅ〜、それを聞いて安心しました! さすがダイニチ工業、安全のために、何重にも対策を施しているんですね〜(しみじみ)。

- ……なーんて話しているうちに、ほら、ラインの終盤が見えてきたわよ! 上のほうに「中間検査」「燃焼試験工程」って書いてあるけど……。もしかしたらここでテストをしているのかしら?

- おっ、さすがに目ざといのぅ。その通り、ここがテストの現場じゃ。部品が間違いなく組み込まれているか、きちんと動作するかといった確認は、機械だけでなく人の手でも行われるようになっておる。よく見ると「中間検査」という文字の横に、スタッフの写真が掲げられているのがわかると思うが、ここに並んでいるスタッフたちが、責任を持ってテストを行っているんじゃよ。

- すべてのテストが終了したブルーヒーターには“3年保証”のシールが貼られます。その後きれいに箱詰めされて、出荷できる状態に。さあ、ここからは最後のステップを見学していきましょう!

- いよいよ最後のステップか〜。寂しいような、せつないような……。
って、おおおっ!? あれはもしや、“3年保証”のシール貼り機!?

- 部品作りから始まり、塗装、組み立てと、ブルーヒーターができるまでの流れを見てきたが、振り返ってみるとすべての工程に、ダイニチ工業の誠実さや、ものづくりへの真剣さが表れていたことがわかることじゃろう。価格.com売れ筋No.1、その理由は、長い歴史の中で培ってきたノウハウとたゆまぬ努力にある。奇をてらわず、真摯に、ていねいに。社員全員が情熱を注いで仕事に取り組み続けてきたからこそ、これほどまでに愛される、クオリティの高い製品を生み出すことができたというわけなんじゃ。



- ええ、そうですね。工場内に掲げられた社訓やたくさんの掲示板、そして社員の皆さんの真剣なまなざしが、とても印象に残っています。

- あっ、それから塗装工程で見た“信長”と“秀吉”のロボットもインパクトがあったなあ。ところどころにユーモアが感じられて、すごくあったかい会社だと思いました!

- うむ。ブルーヒーターを作るのは、機械ではなくあくまで人間じゃ。よいか、ふたりとも。今回見学して感じた“ダイニチ工業の思い”を忘れずに、家に帰ったら大切にブルーヒーターを使うんじゃぞ。

- はーい!

- 博士、今日は本当に、
ありがとうございました!!

ダイニチ工業株式会社
広報室 佐藤芳明さん
ブルーヒーターをはじめとするダイニチ工業の製品は、すべて、新潟で生産されています。中国やタイなどの近隣諸国で生産を行えば簡単にコストを下げることができるかもしれませんが、海外で生産していて、日々生じる小さなトラブルに、果たして対応することができるのでしょうか……? 結果的に製品のクオリティが下がり、お客様に満足していただけるような製品が作れなくなってしまっては本末転倒です。
こうした事態に陥らないよう、私たちは徹底して国内生産にこだわり続けています。なにか問題が生じたときは、品質管理部門や開発部門、製造部門の社員たちがサッとラインに集まって話し合える。その距離感を大切に、毎日誇りを持ってものづくりをしているんですよ。
ぜひご家庭で、ダイニチ工業製品の質の高さを実感してみてくださいね。


前回までのVol.1とVol.2に引き続き、今回は出来上がった部品に色を塗る塗装工程。さまざまな下準備を経てじっくりと着色がなされていくこの工程は、まさに「ブルーヒーターの顔を作る作業」といっても過言ではありません。いったいどんな作業が行われ、そしてそこには、どんな秘密が隠されているのか……? 今回は、みどころと発見が満載の塗装工程を見学してきました!

- 今回は部品に色を付けていく、塗装工程を見学したいと思います! 塗装の作業は、前回見学した部品工場のお隣の建物で行っているんですって。部品はハンガーで宙吊りにされ、空中回廊(※リンク先を参照下さい)を通ってお隣の建物へと移動するそうよ。

- へぇ〜! って、あれれ?
空中回廊の辺りに、なにか鉄板みたいなものがたくさん揺れているのが見えるけど……? もしかして、あれがハンガーに吊るされた部品?

- その通りじゃ。塗装の作業は主にスプレーを使って行うんじゃが、部品を台や床に置いた状態でスプレーをかけると、どうしてもうまく色がつかない部分が出てきてしまう。それを避けるため、ああやってハンガーに吊るして、360度全方向からスプレーをかけるようにしているんじゃよ。

- なるほど、そのために移動段階から、部品をハンガーに吊るすようにしているんですね。
それにしてもすごいなぁ! まるで部品の塔が列をなして大行進しているみたい!
これはまさにっ、“部品の大名行列”や〜!

- (無視して)それじゃあさっそく、この部品たちを追いかけていきましょう! 鉄板の色そのままの部品たちが、いったいどんなふうに変身していくのか……。これは見ごたえがありそうよ。いざ、塗装現場にレッツゴー!

- あ、ちょ、ちょっと待ってよ! 置いて行かないでーーー!


- ここが塗装作業のための建物です! お隣の大工場から空中回廊を通って運ばれてきた部品たちは、ここでまず、大きな鉄の箱のようなものの中へと進んでいくことに。 ところで博士、この箱、いったいなんなんですか?

- ひとことでいうと、“部品のお風呂”といったところじゃな。出来立ての部品は油でギトギトの状態になっているんじゃが、この“お風呂”で洗われることによって、油や汚れのないきれいな状態に変化するんじゃ。
ちなみに部品を洗うための薬液はサビ止めの役割も担っておる。ほら、よく見ると“お風呂”から出てきた部品が、最初のツルンとした感じに比べて、マットな質感に変化しているのがわかるじゃろう? これが、サビ止めが施された証拠。安全で丈夫な製品を作るには、こうした下処理が欠かせないんじゃ。

- お風呂に入って汚れを落とし、“サビないように”せっせとスキンケアをする……。 ふーむ、なんだかおねえさんみたいですね。

- なんですって!?

- (ギクッ!)い、いえ、なんでもないです……。

- サビ止めが施された部品たちは、一度人の手によって「より着色されやすい状態」に並び替えられ、着色工程へと運ばれます。では次は、部品が塗装されていく様子を見学しましょう!

- おおおっ、部品が謎の小部屋にどんどん移動していく〜。博士、もしかしたら着色は、この小部屋の中で行われているんですか?

- うむ、その通りじゃ。小部屋の中にはアーム型のロボットが2台設置されていて、あらゆる方向から塗料が吹き付けられるようになっている。ここで大まかに着色された部品はさらに隣の小部屋へと移動していき、次は細かな部分に着色が施されるようになっているんじゃ。最後に仕上げのスプレーが噴霧され、やっと着色の完了となる。着色というと「1回色を塗れば終わり」というイメージを持っている人も多いと思うが、色を塗るだけで、実に3つものステップを踏んでいるんじゃよ。

- なるほど、サビ止めの工程と同様にとても手間がかかっているんですね〜。

- あら? 博士、あれはなんですか? 着色専用の小部屋に、“信長”、“秀吉”と書かれたパネルが貼ってありますけど……。

- おっ、いいところに気づいたのう。あれは塗装用ロボットの名前なんじゃ。名前といっても製品名ではなく、あくまでダイニチ工業の社員が付けた愛称。ここでは、最初の塗装用ロボットを“信長”と呼び、細部を塗り上げるスプレーマシンを“秀吉”と呼んでおる。
ちなみに“信長”の愛称は「現状を打破し、新しいものを生み出す」という意味で付けられ、“秀吉”の愛称は「信長が作り上げたものを引き継ぎ、安定を築く」という意味で付けられたとか。歴史上の人物と塗装用ロボットの役割をリンクさせて名前を付けるとは、なかなか心憎い演出じゃのう。

- ふふ、本当ですね。

- こうして着色された部品は、色を定着させるための“焼付け”と呼ばれる工程を経て完成する。サビ止めから始まり、並び替え、スプレーによる着色3段階、そして焼付けと、全部でおおよそ6つの工程を経て、実にていねいに仕上げているんじゃ。これらの作業のおかげで、色が剥げたりサビたりしにくい、美しいブルーヒーターが生まれているんじゃな。

- う〜ん、聞けば聞くほど奥が深いですね!
次回はいよいよ最終回。完成した部品を製品の状態に持っていく“組み立て”の工程を見学します。バラバラの部品が、どのようにしてブルーヒーターの形に組みあがっていくのか? その秘密をばっちり大解剖しちゃいますので、どうぞお楽しみに!


価格.comでもおなじみの大人気ファンヒーター「ブルーヒーター」を開発・製造しているのが新潟県新潟市のダイニチ工業株式会社です。今回は工場に潜り込み、ブルーヒーターの部品が作られる様子をばっちり見学! 大迫力の大型機器やプロのテクニックと合わせて、工場内にあふれる「ダイニチ工業の心」についてもレポートします。

- ここがダイニチ工業の工場です! 工場の建物は全部で3つ。一番大きな工場の1階で部品を作り、おとなりの建物で塗装をして、最後にまた、一番大きな工場の2階で製品の組み立てを行っているそうよ。完成した製品は倉庫で保管され、注文に応じて全国に送られる仕組みになっているんだって。
ではさっそく、部品作りの工程から見ていきましょー!

- はーい!
……って、それはいいけどおねえさん! さっきから鉄の塊を思いっきり叩きつけるような“ガッシャン! バチン!”という爆音が鳴り響いていて、話がよく聞こえませーん! このものすごい音、いったいなんなのーーーーー!?

- これは製品のカバーを作り出している音なんじゃ。150tプレスと呼ばれる機械で鉄の板に思い切り圧力をかけ、型付けをしたり、余分な部分をカットしているんじゃな。8台のプレス機で少しずつ形を整え、ズラッと並んだプレス機をすべて通り抜けたところで、やっと1つの部品が完成する仕組みになっておる。どうじゃ、なかなか迫力があるじゃろう。

- はい! なかなかどころか、半端じゃない迫力ですー! しかも、8台のプレス機、すべてが別々の作業を行っているんですね! 型押しをするようなプレス機もあれば、穴を空けるようなプレス機もある! 迫力があるだけじゃなく繊細で、なんだか僕、感動しちゃいましたあぁぁーーーーー!

- ちょっとトキくん、いくら周りの音が大きいからって、そんなにムキになって絶叫しなくても聞こえるわよ(笑)。しかも声の大きさに比例して、なぜかテンションまで上がっているような……。変に興奮してケガしたりしないでよ〜。

- うっ、相変わらず冷静なツッコミだなぁ(苦笑)。

- あら? ところであれは? 作業をしている方が、耳になにかイヤホンのようなものをつけているけど?

- ああ、あれは耳栓じゃ。大きな音の中でも集中して作業ができるように工夫しているんじゃよ。
その他、タンクを作るための300tプレスや、鉄の板を捻ってファンを作る機械など、工場内には様々な大型機器が設置されておる。こうした機械でケガをすることのないよう、現場の社員は皆、細心の注意を払って作業を進めているんじゃ。毎朝ラジオ体操をしたり、QC活動に力を入れたり……。当たり前のことかもしれんが、これらを日々確実に積み重ねているからこそ、安全に質の高い部品が作れるというわけなんじゃな。


- さてさて、次はファンヒーター内部の重要部品である気化器を製作しているセクションにやってきました。さっきのセクションは機械がメインという印象だったけど、ここは人が手作業で部品を作っているのね。

- その通り。細かな部品を人の手でひとつひとつ組み立てて、仕上げているんじゃ。ちなみに気化器とは、灯油を温めてガス状にするための、石油ファンヒーターの中ではもっとも重要な部品なんじゃ。精密なパーツの組み合わせによって作られており、まさに“ノウハウのかたまり”。ゆえに、すべて社内で生産しておる。季節や日にもよるが、1日に作る気化器の数はなんと6000個〜9000個! 現場のモニターに表示されている「予定数」を確認しながら、作る数を調整しているという。

- うわぁ、すごい手さばきだなあ。スピードも信じられないくらい速いし、動きにまったくムダがない。作業に対する集中力とオーラみたいなものが、見ている僕らにも伝わってくるよね!

- ええ。トキくんが大興奮で喋ったりソワソワして歩き回ったりしても、動きがまったくブレないのが素晴らしい。まさにプロフェッショナルね。いったい何年ぐらい修行したら、ここまでの技術を身につけられるのかしら……。

- それは人にもよるじゃろうな。ただ、Vol.1でも話した通り、ダイニチ工業はあらゆる社員に情報を公開し、広くノウハウを共有している会社なんじゃ。当然、新人や若手にも積極的に仕事の仕方を教えているし、早い段階でベテラン社員が、作業のコツ・ポイント・注意点などをあますところなく伝授するように努めている。
経験豊富な社員の仕事ぶりを見ると、あまりにすごすぎて面食らってしまうかもしれないが、ダイニチ工業なら意外なほど早く、一人前の仕事ができるようになると思うぞ。

- 博士、実はさっきから気になっていたんですけど、この工場にはずいぶんたくさんの掲示板がありますよね? いったいなぜ、これほど多くの掲示板を設置しているんでしょうか?

- これは先ほど話した情報共有の一環じゃな。掲示板には製品の受注数や売り上げといった営業的なデータから、作業の心得や基本的なラジオ体操の仕方まで、ありとあらゆる情報が掲示されている。現場の社員たちはこれを見て、営業状況を把握したり、作業の問題点や改善策に対する知識を得ているんじゃ。こうした貴重な情報を多くの社員に見てもらうため、できるだけ多くの場所に掲示板を設置しているんじゃよ。

- そういえば社訓も、工場内のいろいろな場所に大きく掲示されていますよね。たとえばほら、あそことか。

- あっ、本当! ちゃんと目につきやすい場所に掲げられているのね。

- うむ。掲示板の多さや情報量、そして社訓を大切にしているところにも、ダイニチ工業の誠実さが表れているといっていいじゃろう。こうして愛情に包まれて生まれた部品たちは、続く塗装工程でていねいにお化粧を施され、最後にブルーヒーターの形へと組み立てられる。塗装工程にも組み立て工程にも、まだまだたくさんの秘密が隠されているので、ふたりとも、真剣に見学するのじゃぞ。

- はい! ……というわけで、次回は部品を美しくお化粧する塗装工程をレポートしちゃいます。ダイニチ工業らしいみどころが盛りだくさんなので、ぜひぜひ、お楽しみになさってくださいね!
1カ所や2カ所ではなく、工場内のいろいろなところに社訓が掲げられているところがポイント。
部品を語る上で忘れてはならないのが金型の存在じゃ。金型とは家電製品や車などのあらゆる製品を加工する際に用いられる型のことで、おもにプレス加工用の型や、樹脂などを流し込んで固めるための型などが存在している。
この金型の設計が甘いと、金属や樹脂がはみ出したり妙な継ぎ目ができたりして、結果的に製品のクオリティが下がってしまうのじゃ。よって、クオリティの高い製品を生み出すためには、緻密に設計された美しい金型を使うことが欠かせない。もちろん、ダイニチ工業の金型は、社内の金型職人が丹精込めて作り上げた一級品ばかり。長い歴史の中で培ったノウハウをもとに、こだわり抜いて作った金型を使用している。
丈夫で使いやすいと評判のブルーヒーター、その勇姿をひっそりと支える金型が存在しているということにも、ぜひ着目してもらいたい。


価格.comでもおなじみの大人気ファンヒーター「ブルーヒーター」を開発・製造しているのが、新潟県新潟市のダイニチ工業株式会社です。市の中心部から少し離れたところに本社と工場が存在し、日々、多くの社員がファンヒーターや加湿器を製造。創造的な技術力によって、丈夫で使いやすくデザイン性に優れた商品を生み出し続けています。2008年はダイニチ工業の加湿器が、なんと「価格.comプロダクトアワード」の金賞と銀賞をダブル受賞!! そんな“スゴイ製品”を生み出すダイニチ工業に潜り込み、人気のヒミツを探るべく工場見学をしてきました!

価格.comでもおなじみの大人気ファンヒーター「ブルーヒーター」を開発・製造しているのが、新潟県新潟市のダイニチ工業株式会社です。市の中心部から少し離れたところに本社と工場が存在し、日々、多くの社員がファンヒーターや加湿器を製造。創造的な技術力によって、丈夫で使いやすくデザイン性に優れた商品を生み出し続けています。2008年はダイニチ工業の加湿器が、なんと「価格.comプロダクトアワード」の金賞と銀賞をダブル受賞!! そんな“スゴイ製品”を生み出すダイニチ工業に潜り込み、人気のヒミツを探るべく工場見学をしてきました!

- ここが新潟市南区のダイニチ工業です!広々としていて気持ちいい〜。緑も多いし静かだし、最高の環境ね!

- じゃあ、さっそく
裏口から工場に潜入を……。

- いやいやいや、今日はちゃんとした工場見学だから!! 失礼のないように、まずはダイニチ工業についてしっかり勉強して、それから中に入りましょう。では突然ですが、ここでスペシャルゲスト“ダイニチ工業のことなら何でも知ってる”ダイニチ博士をご紹介しまーす!

- おほん。いかにもわしがダイニチ博士じゃ。ダイニチ工業の設立から今日までの軌跡を日夜研究し続け、今ではダイニチ工業研究の第一人者とまで言われておる! ふたりとも、今日はしっかりダイニチ工業のことを勉強するのじゃぞ。

- はい、よろしくお願いします!
さっそくですが博士、ダイニチ工業って、いったいどんな会社なんですか?

- うむ。ダイニチ工業株式会社は昭和39年に設立された歴史ある会社なんじゃ。もともとは石油コンロを製作していたが、都市ガスやプロパンガスの登場で、どんどん石油コンロの需要が減少してのう。昭和47年に、新たに業務用の石油ストーブを製造し、これがきっかけで成長を遂げたという。実はこの業務用石油ストーブ、いまもブルーヒーターという名前で売られているんじゃよ。

- えっ、ブルーヒーター!? いま価格.comの売れ筋No.1になっている石油ファンヒーターも、ブルーヒーターですよね? ということは……。

- そう、ダイニチ工業は、会社の成長を支え、お客様の暮らしを豊かにしたブルーヒーターを大切に育て続けているのじゃ。業務用石油ストーブから家庭用石油ファンヒーターへと発展していったが、ブルーヒーターは、ダイニチ工業の技術と思いが詰まった、とても大事な製品なんじゃよ。


- ブルーヒーターといえば、丈夫さや使いやすさでも高い人気を集めていますよね。加湿器もデザイン性が高く、しかも音が静かだと評判のようですが、どうしてこんなにクオリティの高い製品が生み出せるんでしょうか?

- 先ほど話したように「製品への思い入れが強い」というのも理由のひとつじゃが、もうひとつ大きいのが、他のメーカーとは違い、業務用ブルーヒーター以外(※)すべての製品に「3年保証をつけている」点。3年保証をつけているからには、最低でも3年間は問題なく動く製品を作らねばならん。もちろん、5年、10年と、長く使い続けてもらえる製品を作りたいという思いも強い。そういう背景や思いがあるからこそ、丈夫さや使いやすさにこだわった、妥協のない製品づくりを心がけているというわけなんじゃ。

- す、すごい。まさに職人の世界ですね。ボクみたいなおっちょこちょいな新人が入ったら、すぐ「もっとしっかりやれっ」とか「羽が落ちてるっ!」とか怒られて、脱落しちゃうんだろうなぁ……(涙)。

- ははは、安心しなされ。ダイニチ工業は決してそんなピリピリした雰囲気の会社じゃあない。むしろアットホームで、あたたかな雰囲気の会社なんじゃ。製造業とか職人とかいわれると、「無口・無愛想・目で見て技を盗むしかない」というイメージが浮かびがちだが、ダイニチ工業のやり方はまるっきり逆。ベテランがどんどんノウハウを公開し、イントラネットや掲示板を通して積極的に技を伝えているんじゃ。場合によっては作業風景をビデオに撮って、若手に見せることもあるんじゃよ。

- うふふ、これならトキくんも脱落しないで済みそうね。他に、本社と工場が同じ敷地内にあるというのもメリットになりそう。なにかあったらすぐ製品のところに集まれるし、みんなで知恵を絞って相談できるものね。

- うむ。その通りじゃ。電話やメールで連絡を済ませるのではなく、直接商品を見てみんなで情報を共有する。お客様に少しでも喜んでいただくため社員一丸となって考えるというスタンスが、クオリティの高い製品を生み出しているんじゃな。
※業務用ブルーヒーターは、使用環境が過酷であったり、不特定多数の人に使われる事が多いため、3年保証をあえて外しています。

- 最後にもうひとつ、
QC(Quality Control)活動について説明しておこう。

- きゅーしー活動?

- うむ。多くの製造現場で取り入れられている、「製品のクオリティアップを図るためのサークル活動」のことじゃ。ダイニチ工業はこのQC活動にかなり力を入れており、社内に、職場単位や現場単位で作られたQCサークルが数多く存在している。これらQCサークルのメンバーは定期的に集まって、「失敗してしまったこと」や「やりにくいこと」について報告や相談を行っているんじゃ。

- でも、「失敗してしまったこと」とか「やりにくいこと」って、言い出しにくいですよね。特に新人の場合は、上司や先輩の手前もありますし……。

- チッチッチッ、キミはまだまだ甘いのぅ。「やりにくいこと」を改善するのがQC活動なわけじゃから、遠慮をしていては意味がないんじゃよ。ダイニチ工業の社員たちはしっかりとQC活動の意味を理解しているので、変に遠慮はするようなことはない。自分たちで課題を見つけ、改善レポートを作り、そして発表する。こうすることで、作業の問題点やリスクをどんどん減らし、効率化を図っているんじゃ。

- なるほど。さっき博士が「ダイニチ工業はアットホームだ」って言っていたけれど、きっとそういう社風もあって、遠慮なく問題点が話し合えるんですね!

- うむ。社内はもちろん、社外のパートナー企業ともつながりが強く、毎年、社内だけでなくパートナー企業の方やそのご家族を招いて運動会をやっているそうじゃ。社内も社外も、正社員もアルバイトもみーんな家族。そうした雰囲気が強い絆を生み、信頼関係につながり、そして良い製品生み出す土壌になっているんじゃな。

- うーん、なんだかダイニチ工業に入社したくなってきちゃった(笑)。

- 本当ね。博士のお話を聞いて、とても魅力的な会社だということがよくわかりました。これでダイニチ工業の基礎知識はバッチリ! さあ、次回はいよいよ工場見学に突入するわよ〜!



当社の加湿器は全て自分たちで開発・設計・生産を行っています。
企画から製品化までの大きな流れは、
将来を見据えてのラインナップ構想
↓
個々の機種の目標仕様決定
↓
それを満足する基本構造の決定、部品選定、コスト計算などなど
↓
デザイン作業
↓
手作り試作による性能評価、設計の修正
↓
図面をもとにした精密試作
↓
正式図面起し
↓
金型製作
↓
金型試作・量産試作
↓
いよいよ生産
・・・大体こんな感じです。
最近は図面もCADで作られますので以前に比べ開発期間は短くなったとは言え、全くの新規設計の場合ですと丸々一年かかる場合もあります。
さて写真の加湿器、ボディーが透明になっていますが、これはいったい何かと申しますと、金型ができたときにわざわざ透明のプラスチックで作った実験用の試作機なんです。

加湿器は使用中に水がかかってしまうことも考えられます。その時に水が中に入り込まないか、入ったときに大事な部品を濡らしてしまうことはないかなどは、図面や精密試作品だけではなく、最も製品に近い状態でも確認します。
また、少しでも静かな製品を作るには、基本設計や部品の選定だけでなく「最後のできばえ」が大切になります。この透明加湿器を使って機械の中の風の流れを観察し、最後のチューニングをする(それは金型の修正が必要になる場合もあります)ことで、もう1dBの静かさを稼ぐこともあるんです。さらに、測定上は同じ騒音値でも耳障りな音を無くすことで、実際の使用感がぐっと良くなります。
そのためにも透明加湿器は役立ってくれています。
















































