◆マイホーム取得の資金計画及びローンの選び方や返済計画など
マイホーム取得時のポイントとなるのは、住宅ローン選び。借入額が同じでもローンの選び方次第で支払総額は金利や返済方法で大きく違ってきます。また住宅を所有することによって物件の価格とは別に、購入時の諸費用や毎年支払う税金など、賃貸では不要だった新たな費用が発生することも押さえておいてください。
住宅は生涯で一番といえる高い買い物。判断を誤るとその後の人生に大きな影響を与えます。家族の状況や収入の変化に柔軟に対応できる自由度の高い賃貸が、現時点でのライフスタイルに合っている場合もあります。不動産広告の甘い言葉に惑わされず、自分にとっての買い時を見極めて無理のないマイホーム取得計画をたてましょう。
無理のない返済額と購入価格の目安を立ててみる
まずは、無理のない月々の返済額と購入可能な物件価格の目安をたててみましょう。無理なく返せる返済額は年収の20〜25%、借入可能額は年収の約5倍、頭金は購入価格の2割(融資限度額が8割の場合)が目安となります。
物件価格とは別に発生する住宅取得にかかる費用を把握する
入居前にかかる費用の目安は物件価格の5〜10%程度です。頭金と合わせて準備をしておきましょう。物件価格とは別にかかる費用として次のようなものがあります。
購入時にかかる費用には売買契約書印紙税、登録免許税、融資手数料、事務手数料、ローン保証料、団体信用生命保料(金利に組みこまれている場合もある)、火災保険料などがあります。中古物件の場合は仲介手数料や固定資産税精算金が必要です。入居後にかかる費用としては不動産取得税、固定資産税、修繕費・管理費(マンションの場合)、数年後のリフォーム費用などがあります。また引越し資金、家具・家電やカーテンなどの買換え費用、建替えの場合は建替え中の家賃なども考慮する必要があります。
住宅ローンの特徴
住宅ローンは大別すると、開始当初の金利が返済期間中ずっと適用される「固定金利型」と、返済期間中も定期的に適用金利が見直される「変動金利型」があります。変動金利型では、ローン設定当初は金利が低くても、経済状況に応じて金利が上がると毎回の返済額も上がり、返済計画が大きく狂うリスクがあります。現在のように、金利の先高感がある局面では、固定金利型のほうが無難です。
また返済方法には、「元利金等返済」と「元金均等返済」があります。元利金等返済は毎月の返済額(元金+利息)が一定金額となる返済方法。金利が一定なら月々の返済額が変わらないので返済計画をたてやすいなどの利点があります。一方、元金均等返済は、元金部分を返済期間で按分して均等に返済する方法で、返済が進むにつれ返済額が減少していきます。同じ金利でローンを組んだ場合の返済総額は元金均等返済の方が少なくなりますから、余裕がある場合は、元金均等のほうがおすすめです。ただし、元金均等返済は金融機関によって利用できない場合があります。
このほか、金利タイプが自由に組み合わせられたり、繰上げ返済の利便性が高い商品など、使い勝手のよい商品も多数登場しています。また、保証料や繰上返済時の手数料が無料といった商品もあります。ローンを選ぶ際には、こうしたトータルの商品性も合わせて検討することが重要です。金利の比較や各金商品の詳細情報、住宅ローン返済額試算、借入可能額試算はこちらで試算することができます。
<執筆者紹介>
| 住 敦子(すみ あつこ)
ファイナンシャル・プランナー
ベンチャー企業にて新事業立上げの広報・マーケティング業務を経て現職。FP資格取得後、生活経済ジャーナリスト・和泉昭子主宰、オフィス・イズミにて、様々な生活シーンにおけるデータ分析やライフプランシミュレーションを担当。日常生活や相談業務を通して、人とお金の幸せなかかわり方を提案中。 |
|