NISA(ニーサ)で投資信託を始めるには?

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運用方法NISA(ニーサ)で投資信託を始めるには?

NISA(少額投資非課税制度)で広く利用されているのが投資信託です。投資信託はNISAを取り扱うほとんどの金融機関で買えます。積立投資であれば、少額から投資できるので、100万円という非課税枠があるNISAに向いているのです。積立投資であればリスクが分散され、若い人が長期に渡って資産を作っていくのにも役立ちます。今回は投資信託の特徴と、NISAでの活用法を見ていきましょう。

投資信託は少額で分散投資ができる

投資信託は、多くの人からお金を集めて“ファンド”を作り、その資産を運用の専門家であるファンドマネージャーが株や債券などで運用する仕組みです。投資信託の最大の特徴は“分散投資”です。投資信託はどのファンドも、数多くの株や債券などに投資するため、値動きが平均化され、個別の株や債券に投資するのに比べて値動きが小さくなります。

NISAは得られた利益がすべて非課税になる仕組みですから、買ったものが値下がりして損失が出ると非課税メリットが活かせません。個別の株は、大きな値上がりが期待できる反面、値下がりする可能性があります。一方、投資信託の場合、例えば日本株に投資するファンドの例だと、少ないもので30銘柄程度、多いものでは1,000銘柄以上に投資します。ですので、その中の1つの銘柄が大きく値下がりしたとしても、ほかの銘柄が値上がりしていれば、全体として値下がりが小さくなる、あるいは値上がりするというように、値動きは抑えられます。損失のリスクが小さくなるという点が、損失を出すとメリットを活かせないNISAに向いているといえます。

投資信託の仕組み(イメージ)

世界中に分散投資ができる

投資信託のもう1つの特徴として、投資対象が幅広いことが挙げられます。
例えば、債券に投資するファンドであればNISAでも購入できます。また、個人では買いづらい、あるいは買えない投資対象、例えば海外株でも、投資信託を通せば投資することができます。投資信託を利用すると、投資対象が世界中に広がるわけです。

投資信託は1万円前後から買えることが多く、金額を指定して買えるケースもあるため、100万円という枠のあるNISAで使いやすい金融商品といえます。

積立投資ができる

さらに、多くの金融機関では投資信託の積立ができます。これは、同じファンドを毎月一定額で購入していく仕組みで、1回の積立額は金融機関によって1万円、5,000円、中には500円からというところもあります。
このように、値動きのある金融商品を一定額ずつ、タイミングを分散して購入していくやり方を「ドル・コスト平均法」といいます。

積立なら、ファンドを買うタイミングに左右されず、コツコツと資産を作っていくことができます。また、毎月一定額で購入していくと、ファンドの価格が高いときは買える口数が少なくなりますが、価格が安いときは買える口数が多くなります。価格が下がったときでも積立を続けていくと保有口数が増えるため、価格が上がったときにリターンが大きくなります。

投資信託を長期に保有して利益を積み上げる

投資信託で分配金が支払われるイメージ

投資信託は分散投資で値動きを少なくする仕組みなので、あまり大きく値下がりしなければ、株のように短期間で大きく値上がるのもあまりありません。短期的な値上がり益を期待するというよりは、長期で保有して利益を積み上げていくのが基本的な使い方です。

ファンドを保有していると、ファンドの運用で得られた利益を“分配金”という形で受け取ることもできます。分配金の受取り方は2つあります。1つは現金で受け取る方法。証券会社であれば証券総合口座、銀行であれば普通預金口座に入金されます。
もう1つは、分配金で同じファンドを買って再投資する方法。再投資するとファンドの保有口数が増え、増えた口数に対してまた分配金が支払われるので、ファンドの資産が少しずつ増えていきます。

分配金が支払われる頻度は、ファンドによって年1回、2回、4回、12回などとなっています。同じファンドで年1回か毎月かを選べるといったケースもあります。毎回の分配金を受け取る必要がない人、長期で資産を殖やしたい人には、年1回あるいは2回タイプが適しています。

通常、投資信託の分配金には税金がかかりますが、NISAで購入したファンドについては非課税です。ただし、ファンドの中には、運用で得られた収益だけでなく、ファンドの資産から分配金を支払うケースもあります。資産から支払われる部分は“特別分配金”あるいは“元本払戻金”と呼ばれ、もともと非課税なので、NISAのメリットは活かせない点には注意が必要です。

どのくらいリスクがとれるお金なのかによってファンドを選ぶ

投資信託は種類が多く、いろいろなタイプから自分に合ったものを選べますが、逆に種類や数が多すぎて、どのファンドを選んでいいかわからないという声もよく耳にします。ここからは、「どうしても自分で投資信託を選べない」という人に考え方のヒントをお教えします。

ファンド選びでは、ファンドのタイプを知ることから始めるとよいでしょう。投資信託の各ファンドは、「どこ」の「何」に投資するかが決まっています。

「どこ」は日本、先進国、新興国、米国、中国など投資するエリア、「何」は株と債券と不動産(REIT)です。さらに、株は、大型株、小型株、債券は格付けの高いもの、利回りの高いものなどに分けられます。この組み合わせによって「日本の大型株に投資するファンド」「先進国の格付けの高い債券に投資するファンド」など、いろいろなタイプに分かれます。

「どこ」の「何」に投資するかによって、値動きの大きさ、つまりリスクの程度が違います。一般的に、株は債券より値動きが大きく、投資対象が日本と海外とでは、為替の影響がある分、海外のもののほうが値動きが大きくなります。為替の影響を抑えるために「ヘッジ」という手法ととっているものもあります。海外の投資対象でも、先進国と新興国では、新興国のほうが値動きが大きいといえます。

ですから、ファンドを選ぶときは、どのくらいのリスクがとれるかがポイントです。
例えば、10年以上先に使うお金、あるいは特に使う予定のない余裕資金であれば、資産を増やすことを目的に、海外や日本の大型株に投資するファンドに使うのが良いかもしれません。あるいは10年以内に使う予定のあるお金は大きく減っては困るので、リスクの低い債券を中心に、あるいは株と債券と不動産に分散投資することで値動きを抑えるバランス型ファンドと呼ばれるタイプを選ぶといったことが考えられます。

ファンドの投資対象によるリスクの程度のイメージ

保有している資産とファンドの組み合わせ

保有している資産 組み合わせるファンドの投資対象の例
個別株 先進国の債券、不動産(REIT) など
先進国の債券に投資するファンド 日本株、先進国の株 など
日本株に投資するファンド 先進国の債券、不動産(REIT) など
先進国の株と債券に投資するファンド 不動産(REIT)、新興国の株 など

このように、まずファンドのタイプを決めて、それに当てはまるものの中から、運用成績のよいもの、販売手数料や信託報酬などコストの安いものを選びましょう。また、運用が始まってからある程度の年数(3年あるいは5年)がたっていて、その間、ファンドの資産(純資産残高)が大きく減っていないという点も、ファンドの運用の安定度を知る目安になります。

こうした情報はネット上の投資信託情報のサイトや価格.comの投資信託比較などでも、チェックすることができます。

ファンド選びのポイント
  • ファンドの投資対象によるリスクの程度を知って、とれるリスクに合わせたファンドの種類を決める
  • 資産全体で分散投資ができるよう、保有していない投資対象に投資するファンドを選ぶ

ライター:馬養雅子

NISAで投資信託の始め方を理解したら、NISAを扱っている金融機関を見てみよう!

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