ハードディスク・HDD(3.5インチ)の選び方

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ハードディスク(以下、HDD)とは、PCに標準搭載されている記憶装置のことです。PC内のデータを保存してくれるHDDには、大きさに応じて3タイプ(3.5/ 2.5/1.8インチ)あり、ここでは主にデスクトップPCに標準搭載されている「3.5インチHDD」が追加で必要になる理由や、選ぶときのポイントを解説していきます。

HDD(3.5インチ)選びの前に

HDD(3.5インチ)の基礎知識

自分の目的にあったHDD(3.5インチ)を選べるように、まずは基礎知識を身につけましょう。使用する目的や特徴、2016年現在のトレンドを順に見ていきます。

デスクトップPCやNASの容量増設、換装に使用

デスクトップPCやNASなどのストレージ増設・換装向け

HDD(3.5インチ)を購入する主な理由として、デスクトップPCのストレージ(データ保存場所)の追加・増設や、換装(既存のものとの置き換え)が挙げられます。HDDの性能向上をともなう換装では、PCの動作速度向上も見込めます。そのほか、ネットワーク上に設置するストレージ・NASに組み込む用途もあります。

大容量化&低価格化の両立を実現できる商品も多数

10TB製品も登場で大容量化が進行

3.5インチのHDDでは、大容量化と低価格化の両立が望めます。2016年6月現在、容量3TBのモデルが1万円を下回る価格で多数販売されています(※3TBとは、2000万画素のデジカメ写真を約50万枚保存可能な容量)。また、1台で10TBと非常に高容量な製品も登場しています。

専用ケースで外付けHDDにもなりコスト対効果UP

HDDケースを使えば簡単に外付けHDDとして使える

3.5インチのHDDは、デスクトップPCの増設・換装といった用途以外にも、HDDケースを利用すればノートPCなどの外付けHDDとして手軽に利用できます。市販の外付けHDDよりも、容量あたりの単価を抑えられるのがメリットで、大容量になるほどコスト対効果は高くなります。

大容量で低価格のHDDと読み書きが速いSSDの併用も

価格を強みにデータ保存用では依然主流

最近は「3.5インチHDDとSSDの使い分け」が流行です。2.5インチHDDと同規格サイズのSSDというストレージはHDDより高速に読み書きできるため、システムデータ(PCのOSやソフトウェアなど)を保存しPC動作の改善を見込みます。一方、比較的安価で大容量なHDDには画像などファイルデータを保存します。

HDDのサイズ・種類の選び方

先述したように、HDDには3.5インチ、2.5インチ、1.8インチの3つのサイズがあります。用途も大きさによって異なり、デスクトップPCやNAS、ノートPCやゲーム機、小型の端末向けと分けられています。そのほか、2.5インチHDDと同規格サイズのものとしてSSDもあります。こちらは、HDDに比べて高速で読み書きを行えるというメリットが売りです。なお、各数字はデータを記録する円盤状の内蔵部品「プラッタ」のサイズを表します。

主なサイズ・種類 主な用途
3.5インチ ・デスクトップPCのHDD増設・換装
・NASへのHDD取り付け
  など
2.5インチ ・ノートPCのHDD換装
・据え置き型ゲーム機(PS3やPS4)のHDD換装
  など
1.8インチ ・小型PCのHDD換装
・モバイル端末のHDD換装
  など

2.5インチはノートPCや
ゲーム機の内蔵HDD換装に

2.5インチはノートPCやゲームの内蔵ストレージ

2.5インチHDDは、ノートPCや据え置き型ゲーム機であるPS3、PS4の内蔵HDD換装などに用います。なお最近のモバイルPCでは、専用フラッシュメモリーが用いられ、HDDの換装ができない場合が多いので、注意しましょう。

2.5インチHDD

近年の価格低下でSSDが
システムドライブ向けに台頭

近年の価格低下でシステムドライブ向けにSSDが台頭

高速でデータを読み書きできるSSDが低価格化で注目されています。240GBクラスは1万円を大きく下回り、求めやすくなりました。起動時間短縮などが見込めるとしてOSやソフトウェアといったシステムデータの保存先(システムドライブ)に選ぶ人が増加中です。

SSD

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HDD(3.5インチ)選びのポイント

HDD(3.5インチ)の用途をチェック

3.5インチHDDを選ぶ際に念頭におくべきことは、その用途・目的です。とにかく大容量の製品がほしいのか、故障しにくい丈夫さを求めるのかなど、購入理由を明確することが大切です。メーカーによっては用途別にラインアップを展開していますので、商品選びの参考にするとよいでしょう。

パソコン

デスクトップPCやNASなどのストレージ増設・換装向け

デスクトップPC向けに3.5インチHDDを購入する場合、既存HDD(3.5インチ)の保存領域不足が理由であるケースが多いでしょう。現在のHDD容量と、追加でどれくらい容量が必要かを考慮して、容量を中心に製品を選びましょう。

NAS

価格を強みにデータ保存用では依然主流

NASとは、ネットワーク上に設置するストレージで、組み込んだHDD(3.5インチ)に保存したファイルを複数のユーザーで共有できるのが特徴です。通常の使用に比べて組み込まれたHDDは読み書き頻度が上がるため、故障しにくい製品を選ぶ必要があります。

商業用途(監視ストレージ/サーバー)

10TB製品も登場で大容量化が進行

監視カメラやデータセンター向けの商業向けのストレージは、24時間365日フルに稼働し、さらに故障の恐れが少ないことが求められます。そのため、NASよりもさらなる耐久性のあるHDD(3.5インチ)が必要となります。

HDD(3.5インチ)の価格をチェック

欲しい容量の最安値をチェック

必要な容量は用途によってさまざまです。写真や文書など比較的小さなサイズのファイルを扱う場合、1TBモデルでも十分ですが、高画質動画など大容量のものをたくさん保存する場合は、それに応じた容量が必要になります。まずは現在の使用用途を振り返り、必要な容量の見当をつけましょう。次に、その容量帯の最安値をチェックして、予算と相談するのがよいでしょう。

容量から選ぶ

コスパ重視ならGB当たりの単価をチェック

コストを重視して選ぶ場合には、1GBあたりの価格を指標とする方法があります。これは販売価格を容量(何GB か)で割った数値です。外付けHDDのような保存媒体としての使用をお考えの方は、容量あたりのコストが抑えられる、この選び方で商品を探すとよいでしょう。なお2016年現在、この指標で判断すると容量が3TB周辺 のモデルがお買い得となっています。

1GB当たりの単価が安い順にチェック

キャッシュをチェック

キャッシュとは読み書きするデータを一時的に保存する領域で、ここに保存できるデータ量が大きいほど読み書き速度が向上します。しかし、体感速度が劇的に変わるほどではないため、過度に重視せず指標のひとつと考えておきましょう。

インターフェイスをチェック

インターフェイスとはPCとHDDの接続口に採用されている規格で、一般的には2006年以前のPCはIDEを、それ以降はSerial ATAを採用しています。両者には互換性がないため、インターフェイスの確認は欠かせません。

消費電力をチェック

データの読み書き時や、待機時に、どれくらいの電力を消費するかを表します。NAS用やデータセンター向け用途のように、常時稼働が想定され省エネ性能を重視する必要がある人は、チェックしておきましょう。

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HDDの主要3メーカー

かつてHDDは多くのメーカーからリリースされていましたが、業界再編にともない、現在は下記3メーカーが主要となっています。それぞれ、ラインアップや特徴などを解説していきます。

WESTERN DIGITAL(ウェスタンデジタル)

WESTERN DIGITAL

一般ユーザー向けの「WD Blue」、NAS向けの「WD RED」、商業向けの「WD GOLD」のように、用途に応じたブランド分けがあり、選びやすいのが特徴です。

WESTERN DIGITAL(ウェスタンデジタル)

SEAGATE(シーゲイト)

SEA GATE

デスクトップPC向けのHDD(3.5インチ)を主に提供するメーカー。HDDに、SSDで用いるフラッシュメモリーを組み合わせた3.5インチ対応の「SSHD」も人気です。

SEAGATE(シーゲイト)

東芝(TOSHIBA)

東芝

日本のメーカーならではのサポート体制が充実しています。メーカーの正規出荷品であるリテール品では、3年間の長期保証や、説明書が付属するなど安心です。

東芝(TOSHIBA)

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HDDに関するFAQ(よくある質問と回答集)

QHDD(3.5インチ)をデスクトップPCへ取り付ける作業は難しいですか?  また場所はどこになりますか?
A取り付け場所はPCによって異なりますが、作業は簡単で初心者でも問題なく取り付けできます。
また、HDD(3.5インチ)を取り付けられる前提として、空きスロットと呼ばれるHDD設置場所が必要になります。
空きスロットはデスクトップPCケース内に存在し、ケースも簡単に開けられます。取り付けや換装に特別な工具や技術は不要で、説明書やインターネットの情報を参考にしながら、落ち着いて作業をすれば問題なく取り付けることができるでしょう。空きスロットの有無は、お持ちのPC説明書で確認するといいでしょう。
QHDDを換装する場合、データはどうなりますか?
Aデータの移行には、2パターンあります。
パターン1:元のHDDのデータをすべて流用する
元のHDDデータを丸ごとコピーする「クローン」を行えば、設定やファイルを含めた現在の環境をすべて新しいHDDにコピーすることができます。その場合には、「クローン」に対応した機器(HDDケースなど)を利用します。この場合、新しいHDDの容量が元のHDD以上でなければいけません。

パターン2:新しいHDDにOSをインストールする
まずは、元のHDDにある必要なデータを、DVDやUSBメモリなどにバックアップしてからHDDを換装します。次にパソコンに付属していたWindowsのインストールディスクからOSをインストール、完了後にデータを戻します。あるいは、「HDDケース」を利用して元の内蔵HDDを外付けHDDとして利用すれば、データを移行する必要はありません。
Qバルク品、リテール品とは何ですか?
Aバルク品はメーカーなど業者向け、リテール品は一般ユーザー向けの商品です。
内蔵用HDDは販売形態によって、バルク品とリテール品に分かれ、同じ性能なら一般的にバルク品のほうが安価です。パッケージや保証の面で下記の違いがありますが、基本的にバルク品を選んでも問題ありません。不安に感じる人はリテール品を選択してもよいでしょう。

パッケージ
バルク品:ビニール袋1枚など簡易な包装
リテール品:ボックスに入ったしっかりした包装

保証
バルク品:購入したショップによる保証。製品によってはメーカー保証を受けられることもある
リテール品:メーカー保証を受けられる
QHDDを製造するメーカーを教えてください。
AWESTERN DIGITAL、SEAGATE、東芝の3メーカーです。
HDDの主なブランドとしてはWESTERN DIGITAL、SEAGATE、東芝にくわえ、WESTERN DIGITALの子会社であるHGSTの4つがあります。また、バッファローやアイ・オー・データ、ロジテックなどのメーカーもHDDを取り扱っていますが、これらは前述4ブランドのHDDをパッケージし、ソフトや保証などを添付して流通させています。
Q回転数とは何ですか?
AHDD内のディスクが回転する速度を表す指標です。
HDDの性能を示す指標のひとつに、回転数があります。HDDは磁気ディスクにデータを保存し、データの読み書きの際には、そのディスクが回転し、磁気ヘッドで読み出しや書き込みを行います。そのため、回転数が高いほど短時間で読み書きできます。一方で、回転数が高いと、騒音や発熱、消費電力増の原因にもなります。速度に重きをおくのか、静音性をはじめとしたPCの利用環境を重視するのか、優先する条件を見極めましょう。
Q3TBのHDDを購入したのですが、認識されません。
A2.2TBを超えるHDDを利用するには、PCが下記に挙げる条件を満たしている必要があります。
まず認識には、OSがWindows XP 64ビット版またはWindows Vista以降であることが必須です。また、HDDをOSの起動ディスクとして利用したい場合は、OSがWindows Vista以降の64ビット版で、かつPCのマザーボードがUEFIという仕様に対応している必要があります。2011年以降のPCであればこの条件を満たしている可能性が高いですが、不安な場合には説明書やメーカーのサポートで確認をしましょう。
QHDDの保証期間はどうなっていますか?
A通常は1年が基本ですが、信頼性重視モデルには数年のものもあります。
メーカーや製品によって異なります。リテール品は1年間の保証が基本ですが、NAS向けなど信頼性を重視しているモデルでは3年保証の製品も珍しくありません。バルク品の場合には、ショップによる3〜6か月程度の保証が一般的です。

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用語集

Serial ATA
HDDとの接続に用いる端子で、「SATA」とも略されます。「Serial ATA」、「Serial ATA 2.0」、「Serial ATA 3.0」の3種類がありますが、接続端子の形状は同じなので、単純な動作ならどれも互換性があります。
クローン
HDDやSSDに保存した内容を、そっくりそのまま別のHDDやSSDにコピーすること。単純にデータをコピーするだけでなく、パーティションなどディスク構成もすべて含めた状態でデータを移行できます。バックアップ目的のほか、換装する時に行います。
NAS
ネットワーク上に設置するストレージのこと。LANを経由することで、NASに保存したファイルを複数のユーザーで共有できます。NASには、キットを購入しHDDを組み込んで使用するものと、HDDが最初から内蔵されている2タイプがあります。
SSD
2.5インチHDDと同規格サイズのフラッシュメモリーを記録媒体としたストレージ。スペーサーと呼ばれる機器を利用すれば、PCケースの3.5インチHDD用スロットにも設置できます。

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