液晶モニタ・液晶ディスプレイの選び方
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概要
ここでカテゴライズされている液晶モニタ、液晶ディスプレイとは、主にパソコンに接続し、ユーザーインターフェースを出力、表示するための映像機器のことである。パソコンのほか、PS3などの高解像度出力対応ゲーム機のモニターとしても使用されることが増えている。 また、地上デジタルチューナーを液晶モニタ、液晶ディスプレイと代用することで、液晶テレビのような使い方もできる。
最終更新:ラブらぶn 2011/10/03 15:51:49
選び方のポイント
機能
HDMIなどの入力端子の種類や数は必ずチェックすること。パソコンやゲーム機などの出力端子の形状が違うと接続できなかったり、余計な手間が必要になる。
他にはUSBハブ機能やWebカメラ、スピーカー、最新のものでは3D対応、LEDバックライトなどがある。
縦横比
主に、4:3、16:9、16:10の3種類が存在する。
4:3をスクエア、16:9と16:10をワイドと呼び、特に16:9の中で解像度が1920×1080のものをフルHDと呼ぶ。
旧来は横:縦= 4:3 のスクエア液晶が主流であったが、近年では地上波デジタル放送対応テレビの採用している 16:9 を中心としたワイド液晶が多くなっており、今後の動画の視聴などの利便を考えると後者を選ぶのが適切である。
スクエア液晶は姿を消しつつあり、特殊な環境を除いて、現在これを敢えて選択する理由は見当たらない。
画面サイズ
縦横比が変化し、インチ数の割に縦幅が狭くなる傾向があるため、19インチ以上のサイズを選択するのが好ましいと思われる。
実際にワイド型で 20〜24インチがサイズの主流となっており、価格も 2万円前後と費用対サイズも適当なレベルに落ち着いてきている。
スクエアタイプからワイドタイプに変更する場合、現在使用しているスクエアタイプのインチ数×1.2倍が基準となる。つまり、17インチからなら17×1.2=20.4となり、21インチを選ぶと縦幅がほぼ同じで横幅が伸びる計算となる。
国産品と海外産品
性能の比較は極めて難しい。海外製のほうが一般に安価であるが、必ずしも品質が悪いともいえず、国内産だからといって、目に見えるような高機能は持っていないのが普通である。
高価な液晶においては国産品に一日の長があるように思われるが、普及品(2万円前後)においては、海外産品も極端な遅れはとっていないようである。
ピボット機能
モニターの種類
比較的安価なモニターには「TN方式」の液晶パネルが採用されている。これは安価で低電圧だが視野角が狭いという欠点もある.
その上を行く液晶として「VA方式」の液晶がある。TN方式よりも広い視野角を持ちコントラストも高くすることができる。
さらにその上として「IPS方式」の液晶がある。どの角度から見ても色の変化がない視野角を持ちグラフィックプロや医療向けにシェアを置いている。一般に高価であるが廉価な液晶も出てきた。
さらに、光沢液晶(グレア)と非光沢液晶(ノングレア)の二つがある。
光沢液晶は、コントラストが高く映像が綺麗に見える。半面、明るい部屋で使うと角度によっては、画面に周囲の様子が映り込む。非光沢液晶は、映り込みをなくすことにより、目への負担を少なくするが、コントラストは劣る。
見る距離や角度、人の好みによってまちまちなので、実際に見てみることをおすすめする。
動画応答速度と遅延
液晶ディスプレイはブラウン管と比べて動画応答速度が遅い傾向にあった。しかし最近はTN方式なら5ms、IPS方式やVA方式でも12〜16msとかなり高速化している。また「オーバードライブ回路」搭載機種であれば視覚的に影響の多い中間色(Gray to Gray)の場合、更に半分以下になっている。
また最近は人間の視覚特性を考慮してCRTのように画像と画像の間に一瞬黒画面を挿入する「黒挿入」(CRTの場合は意図的に黒挿入を行っているのではなく表示方式上自然とそうなる)、フレーム間に予測フレームを挿入し2倍のフレームレートを実現する「倍速駆動」等の高画質回路が搭載された物も多くなってきている。
よって応答速度について機種ごとに判断する場合は「オーバードライブ」「黒挿入」「倍速駆動」等が搭載されている機種を選べばよい。
一方液晶やプラズマではCRTと違い画像情報を一旦1画面分回路に蓄えてから表示するため応答速度とは別に1〜5フレーム程度「遅延」が発生する。
通常使用においては特に気にする必要は無いがTVゲームにおいては操作性に直結するため非常に重要な要素である…が同じモニタを使用し続ける場合1〜2フレーム程度の遅延であればすぐ慣れてしまい問題は無い。逆に言えば遅延より遅延差が問題なのでアーケード等家以外でも同じゲームをする方々は注意が必要である。
しかし遅延については各社とも公表していない事が多く、更に「黒挿入」等の複雑な高画質回路を搭載するとかえって遅延を悪化させる傾向があるので機種ごとの判断が非常に難しい。
この「遅延」について機種ごとに判断する材料として「スルーモード(ゲームモード)」という機能がある(画質調整におけるゲームモードとは違うので注意が必要)。これは余計な高画質回路をスルーして出来るだけ素早く表示するという機能で、概ね各社とも1〜2フレーム程度にまで抑えられている。また、最新の機種ではほぼ遅延無しの機種もあるようだ…がこのタイプはスルーモード時にはDbD(ドットバイドット:画面を拡大せずに、出力されたドット数のまま表示する機能)かフル画面表示(元映像の縦横比を無視して全画面に拡大する機能)で固定されていることもあるので注意が必要である。
液晶のドット抜け問題
液晶は、画素一つ一つにトランジスタが使用される精密機器である。
フルHD液晶の場合、そのトランジスタ数は622万個以上に及び、現在の技術的に不良トランジスタの発生を防ぐ事は困難と言われている。
不良トランジスタが発生すると常に点灯または消灯する画素が出てくる事になり、これを俗にドット抜け(ドット欠けとも)と呼ばれている。
パネル製造工程だけではなく、製品組み込み・輸送・設置段階においてもわずかな衝撃で発生する事があり、徹底的な検査を行ったとしても完全に防ぐ事は不可能である。
このため、各メーカーごとに独自の基準を設け、不良ドット何個以下は正常品として扱う、という宣言を行っているのが普通である。
ショップによっては、販売価格に保証金を上乗せする事で、ドット抜けが発生している場合に交換に応じる「ドット抜け保証」を独自に行っている場合がある。
保証条件はショップによって違い、場合によっては「常時点灯は保証・常時消灯は保証外」等の条件があるため、保証を付ける際には必ず確認しておくべきだろう。
最終更新:黒井星 2012/01/24 1:21:59
FAQ(よくある質問と回答集)
Q.ワイドモデルとスクエアモデルでは、どちらを選べばよいでしょうか。
A.家庭向けならばワイドモデル。特殊な用途では検討が必要かもしれません。
- ウェブブラウザを横に並べて表示したり、動画を見ながらネットを閲覧するなどの家庭用途向けの場合は、ワイドモニタの方が使いやすいでしょう。
- 現行の売れ筋液晶モニタはほとんどがワイドモデルです。ワイドモデルの価格が比較的安いことも考えると、家庭用途ではワイドモデルが最適ということになります。
- FXや株取引など、画面を縦に表示したい場合もワイドモデルが最適です。ワイドモデルならば縦に回転させたとき、横幅が相対的に狭くなるため、多くのモニタを置くことができます。
- ただ、縦置きに回転できるモニタは限られているので、注意が必要です。また、長時間の使用による目の疲れも考慮に入れる必要があります。VAパネルやIPSパネルの液晶が無難でしょう。
- デザインなどプロフェッショナル用途の場合は、使用する本人の好みが一番重要なポイントになります。また、ワイドかスクエアかといった問題よりも、パネルの種類に注意すべきでしょう。
Q.端子の種類がたくさんあって、どれがどれだかわかりません。
A.繋ぎたい機器の端子接続部や取扱説明書を読みましょう。
- 基本的には古いパソコンにはD-Sub、少し前のパソコンにはDVI、最近のパソコンにはHDMI端子が付いています。ものによっては2種類以上の端子が付いていますが、端子の種類がわからない場合、パソコンであればDVIが一番無難です。
- ゲーム機や家庭用AV機器の場合はコンポジット端子、S端子、D端子、HDMIなど各種あるので、接続部の印字を見たり、説明書を読むのが間違いないでしょう。
- 最新の機器を接続する場合は、HDMI端子があるものを買っておけば大丈夫でしょう。
最終更新:黒井星 2012/01/24 1:50:19
用語集
パネル
- パネルとは、薄い板状の表示装置のことである。モニタから電源や駆動回路をのぞいた部分が液晶パネルである。液晶モニタを構成しているもっとも重要な部品であり、液晶モニタの性能の多くはパネルの性能による。
TN
- フルHDの実売価格で2万円前後のモニタ(全製品のおよそ半分以上)はこの駆動方式のパネルを搭載していると考えて良い。TNパネルは、最も低コストに生産できるので、多くの製品がこのタイプのパネルを採用している。メーカー製のパソコンにも多く採用されている。
- 応答速度が速いのが特徴であるが、視野角が狭いという問題も抱える。大型のモニタの場合は、色むらが気になることがある。写真やカラーイラストを扱う場合、このパネルを採用したモニタは避けるべきである。可能ならば店頭で製品を確認したい。
VA
- 実売価格でおよそ5万円以上の中級〜高級クラスのモニタに搭載されていることが多い。TNよりも製造コストは高い。メーカー製のパソコンに採用されていることはまずない。
- 視野角は広く、コントラストも高い。反応速度はTNより遅く、IPSより速い。液晶テレビにもよく採用されているパネルである。
- 白から黒、あるいはその逆の応答速度はIPSよりも速いが、グレーなどの「中間の色」の応答速度が遅いという欠点を持つ。これを補うために「オーバードライブ」という機能を付けて、中間色の応答速度を上げている製品が多い。しかしオーバードライブを使うと引きずったような残像(オーバーシュート、アンダーシュート)が発生する事がある。
IPS
- フルHDで実売価格でおよそ3万円以上の高級モニタに採用されていることが多い。最も製造コストの高いパネルである。メーカー製のパソコンに採用されていることはまずない。
- 視野角が広く、コントラストも高い反面、応答速度は遅い。写真やカラーイラストを扱う場合、このパネルを採用したモニタが最適である。液晶テレビに多く採用されている。目に優しいことも大きな特徴である。
- VAよりも白から黒への応答速度は数字上遅いが、中間色でもほとんど応答速度が変わらないという特徴がある。このため、中間色についてはIPSとVAの反応速度が逆転することがある。
- 価格以外では数多くのメリットのあるパネルであり、プロフェッショナル向けと言える。
グレア
- グレア(glare)とは、「ぎらぎらする光、まぶしい光」という意味である。グレアパネルとは、モニタの表面につるつるとした処理を施していることを指す。
- グレアパネルの特徴として、高いコントラストが上げられる。反面、蛍光灯の写り込みといった問題も抱える。
- 「グレアパネル採用」といえば、表面がつるつるしたパネルを採用したモニタという意味である。
ノングレア
- ノングレアとは、モニタの表面に、光を反射しないための処理を施していることを指す。
- ノングレアパネルは写り込みが少ない分、目に優しい。反面、コントラストが低くなる傾向がある。
- ほとんどの液晶テレビにはノングレア処理が施されているが、近年、東芝や三菱などからグレアの液晶テレビが販売されている。
VGA端子
- アナログRGB端子、D-sub端子、D-sub15端子等とも呼ばれている。古くから使われている、アナログ信号を使用するディスプレイ用端子である。
- アナログ接続の為、ノイズの影響を受けやすい。高解像度になるほどその影響は顕著で、文字がにじむように見える場合もある。
- 液晶・プラズマテレビでも多くの機種がVGA端子をPC接続端子として搭載している。ただし、フルHDのテレビであっても、VGA端子からのフルHD表示には対応していない場合が多いので、テレビをパソコンモニターとして使用する場合には注意が必要である。
- 利点としては、ほとんどのパソコンで使用できる安心感程度。今積極的にD-sub端子で接続する意味はほとんど無い。
DVI端子
- DVI端子とは、デジタル接続専用のDVI-D、アナログ接続専用のDVI-A、デジタルアナログ兼用のDVI-Iの総称である。現在、DVI-Aのみを搭載するディスプレイは存在せず、ほとんどがDVI-Iである。
- DVI-Dの場合、信号をデジタルで送信するため、ノイズに強い。
- 大画面に対応したデュアルリンクDVIという規格もある。主に2048×1536以上の解像度の場合に用いられ、使用可能かどうかはグラフィックカードの仕様に依存する。
HDMI端子
- 主に家庭用AV機器を主眼に開発された端子で、近年液晶モニターでも採用している機種が増えている。
- 映像信号自体はDVI-Dとほぼ同一。1本のケーブルで映像と音声の両方を送信できるため、音声ケーブルが要らないという利点がある。
- パソコン用以外にも、PS3やXBOX360、Blu-rayレコーダー等とも接続が可能なので、汎用性は高い。ただし相性問題が生じる場合もあるので、パソコン以外を接続する事を考えるならば、必ず対応しているかどうか調べてから購入すべきである。
- miniHDMI端子という規格もあり、ハイビジョンビデオカメラ等で使用されている。変換コードを用いると通常のHDMI端子に変換が可能。
HDCP
- 高解像度映像用の著作権保護技術。
- HDCPに非対応のモニターの場合、Blu-rayの再生や地デジ/デジタル衛星チューナーからの映像を表示できない、もしくは著しく制限される。従って、AV用途も視野に入れる場合は、HDCP対応と明記された液晶モニターを購入すべきである。
VESA対応
- 通常液晶モニターには足が付いているが、この足を別の物に付け替える事が出来る。そのためのネジ穴の標準規格を指して、VESA対応と呼ぶ事がある。
- 付属の足から別の足に付け替えると、例えば標準では出来ない上下位置調整や左右スイング、ピボットなどが出来るようになる場合がある。また、ディスプレイアームを取り付けると、必要に応じて簡単にディスプレイの位置を調整できる。
コントラスト比
- もっとも明るい白と、もっとも暗い黒を表示した場合の、明るさの比率。
- 液晶とはシャッターのようなもので、バックライトの光を通す比率を調整する事で画面を表示する。しかし、完全に遮ったり、通したりする事は構造上難しい。最大限光を遮った状態と、最大限光を通した状態の比率を特にネイティブコントラストやパネルコントラストと呼ぶ。
- 通常スペック表に書かれているのは、液晶パネル自身の持つ調光機能に、バックライト自体の明るさを調整する機能を使った場合のコントラスト比である。これを特にダイナミックコントラストと呼ぶ。
- ダイナミックコントラストは、全画面真っ白な状態と、全画面真っ暗な状態の明るさ比を別々に計測する。従って、一つの画面内に白と黒が混在する場合は、ダイナミックコントラスト比どおりの明るさ比にならず、パネルコントラスト比に近くなる。
最終更新:黒彩先 2011/01/10 7:46:56
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