マザーボードの選び方

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選び方ガイド 自分に最適な製品選びをサポート

「マザーボードって何?」「どういう機能が必要?」「注意すべきポイントは?」など、マザーボードを選ぶ際のお悩みや疑問を解決できるのが選び方ガイドです。マザーボード選びに必要な基礎知識や用語解説はこちらでチェックしましょう!

マザーボード選びの前に

マザーボードとは?

マザーボードは、CPUやメモリーなどのパーツを取り付けるための基板で、PCを動作させるのに必要不可欠なアイテムです。マザーボードの規格によって接続できるパーツが決まるため、PCの性能にも直結します。そのため、PCを自作するとき、CPUとともに最初に選ぶべきパーツです。

マザーボードとは?
マザーボードとは?

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マザーボードの選び方のポイント

CPUかPCケースを先に決める

使いたいCPUまたは使いたいPCケースを先に決めておくと、それらに対応したマザーボードを間違えずに選ぶことができます。「CPUがマザーボードに装着できない」「マザーボードがPCケースに入らない」といった事態を避けるためにも、先にCPUかPCケースを決めておきましょう。

CPUソケットで選ぶ――使いたいCPUが決まっている人

CPUソケットとは、CPUを装着するための部品のこと。CPU側のソケット形状とマザーボード側のソケット形状は、同じでなければ装着できません。また、同じメーカーのCPUでも、開発世代によってソケット形状が異なります。例えば、第5世代のCore iシリーズCPU(ソケット形状:LGA1150)を、第6世代用マザーボード(ソケット形状:LGA1151)に装着することはできません。そのため、購入前に、「CPU側のソケット形状とマザーボード側のソケット形状が同じかどうか」を入念に確認しましょう。

インテル

インテル

ソケット 対応CPU(開発コードネーム)
LGA1151 Skylake-S
LGA1150 Haswell、Broadwell
LGA1155 Sandy Bridge、Ivy Bridge
LGA2011-3 Haswell-E
LGA2011 Sandy Bridge-E、Ivy Bridge-E
LGA1156 Lynnfield、Clarkdale
LGA1366 Bloomfield、Gulftown

2016年7月現在、インテルの最新CPUのソケット形状は「LGA1151」で、2016年末に登場予定の新CPU「KabyLake」シリーズも同ソケットに対応します。「LGA 2011v3」も現行のソケットですが、こちらはハイエンド向けモデルのみに採用されています。

AMD

AMD

ソケット 対応CPU(開発コードネーム)
SocketAM3+/AM3 Zambezi、Vishera
SocketFM2+/FM2 Trinity、Richland、Kaveri、Godavari
SocketAM1 Kabini

AMD社のCPUソケット形状は、「AM3+」と「FM2+」の2種類があります。しかし、2016年現在、「FM2+」に対応したCPUが主力となっているため、マザーボードも「FM2+」ソケット搭載モデルを選択するとよいでしょう。

サイズ(フォームファクター)で選ぶ――使いたいPCケースが決まっている人

マザーボードは、サイズが規格化されています。この規格をフォームファクターといいます。一般的に、サイズが大きいほど接続端子の数も多く、拡張性が高くなります。また、PCケースごとに収納可能なフォームファクターが異なるため、使用するPCケースがどこまで対応しているかをあらかじめ確認しておきましょう。

ATX

ATX

サイズは305mm×244mm。ミドルタワーやフルタワーと呼ばれる、標準〜大きめサイズのPCケースに収納します。PCI ExpressやUSBなどの拡張端子が豊富です。

ATXマザーボードを探す

MicroATX

MicroATX

サイズは、244mm×244mm。ミニタワーやミドルタワーと呼ばれる小型〜標準サイズのPCケースに収納します。ATXに比べると端子の数は少ないですが、最低限の拡張性は備えています。

MicroATXマザーボードを探す

Mini ITX

Mini ITX

サイズは170mm×170mm。小さなPCケースにも収納でき、単行本サイズの小型PCを作成することができます。拡張性はほとんどないので、サブPCとしての用途が一般的です。

Mini ITXマザーボードを探す

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仕様や機能を確認

スロットや端子(インターフェース)をチェック

自作PCの利点のひとつが、自分好みのパーツを取り付けられ、インターフェイスの種類や数を選べることです。ここでは、PCの主なスロットやインターフェイスを解説します。PCをどう使うか、何をしたいかといったように用途を見極め、最適なマザーボード選びの参考にしましょう。

メモリー

DDR4:最新のメモリー規格です。対応マザーボードは比較的高価ですが、今後主流になっていくと思われます。
DDR3:対応マザーボードの価格は比較的安価ですが、今後の生産は終息に向かうと予測されます。
S.O.DIMM:ノートPCや一部のMini-ITXマザーボードが採用している小型メモリー規格です。

Serial ATA(SATA)

HDDやSSD、光学ドライブ(CDやDVD、ブルーレイドライブ)などを接続するためのインターフェイスです。転送速度の違いで「SATA6.0G」(転送速度:6Gb/s)や「SATA3.0G」(転送速度:3Gb/s)といった種類ありますが、高速なSATA6.0G対応モデルを選ぶとよいでしょう。

SATA Express

「SATA 6.0G」より高速なデータ転送が可能なインターフェイスです。しかし、現状では対応製品が少ないため、それほど重視する必要はないでしょう。

PCI

USB端子などを増やす拡張カードやテレビチューナーカードなどを接続できる端子です。規格には、PCIとPCI Expressがあり、PCI Expressにはいくつか種類があります。対応製品数が多い「PCI Express x1」と、多くのビデオカードが採用している「PCI Express x16」の有無をチェックしましょう。

HDMI

PCの映像と音声をモニターにデジタル伝送するための接続端子です。2つのモニターに同時に画面を映したい場合には、複数のHDMIポートまたは1つのHDMIポートとその他の映像出力端子(DVIなど)を搭載しているマザーボードを選びましょう。

DisplayPort

HDMIよりも豊富な情報を伝送できる映像出力端子で、話題の4K出力も可能です。ハイエンド向けのマザーボードに搭載されていることが多いです。

M.2

主に、SSDを接続するために用いられるスロットです。SATA6.0Gより高速な通信(最大40Gbps)が可能で、ミドルクラスからハイエンド向けのマザーボードで採用されています。

USB3.0

対応するUSB機器の種類も、マザーボードによって異なります。USB3.0コネクタには、従来のUSB機器だけでなく、最大5Gbpsで通信できるUSB3.0対応機器も接続できます。

USB3.1

USB3.0の後継規格で、最大10Gbpsでのデータ伝送が可能です。対応する周辺機器の数はまだ多くないですが、将来性を重視するならUSB3.1コネクタを搭載しているモデルを選ぶとよいでしょう。

USB Type-C

USB 3.1で制定された新しいコネクタ規格で、双方向の電源供給にも対応しています。伝送速度は10Gbpsと高速で、端子の上下に区別がないのも特徴です。Macbookに採用されたことで話題になりました。

標準搭載機能(オンボード機能)をチェック

一部のマザーボードは、動作を高速化したり、データの安全性を高めたり、マルチメディアをより楽しめたりと、さまざまな付加機能を搭載しています。こういった付加機能は、拡張パーツを購入することで後から追加することもできますが、最初から搭載していたほうが動作が安定し、費用面でも有利です。また、PC内部や周辺をすっきりと整えられるというメリットもあります。

RAID

複数のHDDを連動させて、安全性や速度を向上させるための機能です。例えば、データを分散して読み書きすることで高速化を目指すRAID 0、書き込むデータを即時に複製するRAID 1などがあります。

オーディオ

マザーボードには、スピーカーやヘッドホンを接続するオーディオ端子が用意されています。サウンドをより重視する人は、5.1chサラウンドや7.1chサラウンド、光オーディオなどに対応するマザーボードを検討しましょう。

グラフィック

映像をコントロールして出力する機能です。DVDやブルーレイを再生する程度ならマザーボードのオンボードグラフィック機能だけで十分足りますが、3Dゲームをプレイするといった場合は、グラフィックカードを追加搭載する必要があります。

無線LAN

LANケーブルを使わずに、インターネットと無線接続できる機能です。狭いスペースやルーターから遠い場所など、LANケーブルを使うのに苦労する場合に便利です。

Bluetooth

近距離にある機器同士で無線通信を行う「Bluetooth」規格に対応した機能です。キーボード、マウス、ヘッドセットなどBluetooth対応機器を無線で接続できるため、デスク周りをすっきりとさせることができます。

SLI、CrossFire

複数のビデオカードを連動させることで、より高度なグラフィック処理を実現するグラフィック強化機能です。最新の3Dゲームを高画質で楽しみたい人やプロゲーマーなど、上級者向けの機能となっています。

チップセットをチェック

チップセットとは、マザーボードの司令塔ともいえる重要パーツです。Core i7系だけでも、2008年に登場した5シリーズ(X58など)から、6シリーズ(P67など)、7シリーズ(X79など)、8シリーズ(Z87など)、9シリーズ(X99など)と移り変わり、2015年には最新となる100シリーズ(Z170など)がリリースされています。新しいチップセットほど最新の技術や規格に対応しているため、最新の高性能パーツが利用できます。 逆に、古いチップセットでは最新パーツが動かない、動いても性能を十分に引き出せない場合が多いため、最新のチップセットを搭載したマザーボードを購入するのがよいでしょう。

チップメーカーについて

2016年現在、一般向けのチップセットメーカーは、インテルとAMDの2社があります。インテルのチップセットはインテル製CPUに対応したマザーボードに、AMDのチップセットはAMD製CPUに対応したマザーボードに採用されています。

チップセットの役割

チップセットの役割は、USBやイーサーネット(LAN)といった外部インターフェイスからのデータの流れを整理することです。チップセットの性能によって、USB端子やSATA端子の数や種類が決まります。

チップセットの歴史

数年前までは、チップセットはグラフィックやメモリーをつかさどる「ノースブリッジ」とそれ以外のデータを処理する「サウスブリッジ」の2部構成が一般的でした。しかし、CPUがノースブリッジの役割も担うようになってきたため、現在はワンチップ構成となっています。

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マザーボードの主なメーカー

ASUS(エイスース・アスース)

ASUS(エイスース・アスース)

スマホ販売でも知られる世界最大のマザーボードメーカー

台湾に本社を置く大手マザーボードメーカー。世界最大のシェアを誇るマザーボード部門は、最新技術と高品質な部品をいち早く採用するなど、業界をリードしています。とくに、オーバークロックやゲームプレイ向けの上級者モデルのラインアップが豊富です。なお、PCパーツだけではなく、スマートフォンやノートPCの販売でも有名です。

エイスース・アスース

GIGABYTE(ギガバイト)

GIGABYTE(ギガバイト)

価格と耐久性を両立する老舗メーカー

台湾の老舗マザーボードメーカー。ASUSに次ぐシェアを誇り、日本ではPCケースメーカーとしても知られています。初心者〜中級者向けのモデルで高いコストパフォーマンスを発揮しており、多くの自作ユーザーから支持を集めています。また、「Ultra Durable」(究極的に持ちがよい)をテーマに、基板の厚みと高品質コンデンサにこだわって高い耐久性を実現しています。

ギガバイト

ASRock(アスロック)

ASRock(アスロック)

奇抜な仕様の個性派モデルでマニア層から絶大な支持

ASUSの子会社からスタートした台湾のマザーボードメーカー。シェアは業界3位で、信頼性重視のASUSブランドに対して、奇抜さをウリにした個性派モデルが特徴となっています。また、安価な価格設定も魅力のひとつで、キワモノ的な製品を好むマニア層から絶大な支持を得ています。なお、企業規模拡大にともない、製品の信頼性も増してきました。

アスロック

MSI(エムエスアイ)

MSI(エムエスアイ)

近年はゲーマー向けマザーボードに注力

台湾の老舗マザーボードメーカーのひとつ。「Core Cell」「DrMOS」といった省電力機能を備えた一般向けマザーボードをリリースしてきましたが、近年はゲーマーをはじめとしたハイエンドユーザー向けモデルがラインアップの中心となっています。そのため、オーバークロックを想定した耐久性や高速性をウリにした製品が豊富です。

エムエスアイ

BIOSTAR(バイオスター)

BIOSTAR(バイオスター)

良質なサウンド環境を構築できる「Hi-Fi」シリーズ

台湾のマザーボードメーカー。廉価モデル中心のラインアップですが、サウンドにこだわる人をターゲットにした「Hi-Fi」シリーズが注目を集めています。同シリーズは、マザーボード上に独立オーディオ用電源と内蔵アンプを備え、音を調整するためのユーティリティソフトが付属。サウンドマニアも納得の音響環境を手軽に構築できます。

バイオスター

SUPERMICRO(スーパーマイクロ)

SUPERMICRO(スーパーマイクロ)

業務用PC向けマザーボードの一番手

アメリカのPC関連機器メーカー。業務用PC向けのマザーボードやサーバーなど、高い耐障害性が要求されるハイエンド製品を中心に扱っています。また、一部モデルには、LGA1151など一般向けのCPUも搭載可能です。全体的に価格は割高ですが、信頼性や安定性を最重視する用途で使うマザーボードとしては最適な選択肢でしょう。

スーパーマイクロ

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FAQ(よくある質問と回答集)

Q取り付ける順番がわからないのですがどうすればいいでしょうか?
A説明書を参考に、ゆっくり慎重に取り付けましょう。
CPU、CPUクーラー、メモリーなどは、マザーボードをケースに収納する前に取り付けておくとよいでしょう。
QCPUがなくてもマザーボードは起動しますか?
ACPUがないと起動しません。
パソコンの起動で必要なものは、マザーボード、CPU、メモリー、電源、キーボードです。これらがあれば、BIOS(マザーボード上の基本設定)のセットアップ画面を呼び出し、初期設定を行うことができます。

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用語集

映像出力端子
グラフィック機能を標準搭載したマザーボードは、背部のパネルに映像出力端子を備えています。映像出力端子には、D-sub、DVI、HDMI、DisplayPortといった種類があります。
Serial ATA
HDDや光学ドライブと接続する端子。最大600MB/秒でデータを転送できるSATA 3.0(転送速度:6Gbps)が主流となっています。ただ、データ転送速度が最大300MB/秒のSATA 2.0(転送速度:3Gbps)と端子の見た目は同じなので、どの端子がSATA 3.0なのか説明書で確認しておきましょう。
USB端子
ほとんどのマザーボードに装備されていますが、製品によってUSB端子の種類が異なります。現在は、USB3.0規格が標準になりつつあります。
サウンド入出力端子
スピーカーやマイクといったサウンド機器と接続するための端子。サウンド機能はほとんどのマザーボードに搭載されているのですが、音質はそれほど高くありません。PCで音楽をよく聴くという人は、サウンドにこだわったマザーボードを検討すべきでしょう。または、サウンドカードの増設といった方法もあります。
オーバークロック機能
定格以上の周波数でCPUを動作させるオーバークロック(OC)では、マザーボードも重要な役割を果たします。そのため、オーバークロックしたCPUを安定動作させるために高品質なコンデンサーを搭載した高耐久マザーボードも発売されています。また、オーバークロックを行う際にBIOSの設定を変更する必要がありますが、Windows上で簡単にBIOS設定の変更・調整ができるソフトが付属するマザーボードも増えています。

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