電源ユニットの選び方
価格.com ユーザーが編集する電源ユニットの選び方のガイドです。電源ユニット選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェック!
選び方のポイント
大きさ
市販されている電源は大きくATX、SFX、ACアダプタとなります。PCケースが大きければATX電源が割安で、SFXは小型ケース向き、ACアダプタは静音PCや省電力PC向けです。
電力の消費
ハイエンドビデオカードや、HDDを何台も搭載すると、そこだけで多くの電力を消費してしまうことになります。ですから自作PCを設計するうえでは、必ず自分が使用するPCパーツが消費する電力よりも多い電源を選ばなければなりません。この点が一番重要です。もし、電源の出力が足りないと、高負荷時にPCが不安定になったり、起動しなかったりなどの原因になります。安易に電源を選んではなりません。
必要な電源の容量(ワット数)の目安は、CPUのTDPが95W以下かつVGAカードの補助電源が不要(消費電力75W以下)な場合は「250W〜350W」、ビデオカードのTDPが100W程度で補助電源(6pin)が1本必要な場合は「350W〜450W」、ビデオカードのTDPが150W程度でVGAカードの補助電源が2本必要なものでは「450W〜」となります。なお、大は小を兼ねるので将来に備えて容量の大きめの電源を選ぶのも一つの選択です。
ちなみにラインナップにある1000W等の電源は主にビデオカードを複数枚搭載した超ハイエンド構成用です。
表示に注目
電源の容量には「定格出力」と「ピーク出力」の2種類があります。
たとえば製品の表記に「500W」と表示されていても、それがピーク出力を表す場合は、定格出力が500W未満ということになります。選ぶ際には、定格出力に注意しましょう。傾向として、安価な電源はピーク出力を表記していることが多いです。
80 PLUS
また、家庭用電源からいかに効率的に出力電圧に変換したかを示す、「80 PLUS」というマークがあります。これが張ってあるものは、変換効率が80%以上を常に維持し続けられる電源であることを意味しています。そして、このマークには色も関係しており、その中でも高い効率を維持する電源には「80 PLUS Platinum」が張られています。なので、この点にも注目したほうがいいですが、このマークがなくても80%以上の変換効率をうたっている製品もあります。
80PLUSはEcos Consulting 社が実施している北米のプログラムです。表記するには「審査料金」が必要なので、必ずしも表記が無いと80%未満とは限りません。確かに認証された電源は効率と性能に信頼がおけますが、表記なし=粗悪電源というわけではありません。
コネクタの種類と数
CPU用24pinや4pinは当然として、これからPCを新調するのであればSATAコネクタとPCI-Express 6pin、8pinのコネクタ数が足りている必要があります。
プラグインケーブル
特に大容量タイプに多いのが、必要なケーブルだけを接続してPCケース内部をすっきりさせようとするプラグインタイプです。
騒音
最後に、電源の騒音を気にしない人ならいいのですが、出力が同じ電源でも、騒音に違いがあります。騒音はdBの単位で表され、これが小さいほど静かな電源です。測定の仕方にもよりますが、一般に30dB以下のものは、比較的静かな電源です。
【表記例】
●入力電圧 90V〜264V → 100V以下の地区もあります。入力電圧90V対応が望ましい。
●連続出力 1000W(50℃環境) → 電源の適応力 夏場を考慮すると最低40℃環境動作が望ましい。
●+12Vレール設計 80A → 電源の基本出力 ビデオカード複数挿しの場合、シングル設計が望ましい。
●電圧制御 ±3% → 電源の基本素性(過負荷・安定性・追従性)記載のある製品が望ましい。
●PF 0.99(全負荷時)→ 力率(整流効率・高周波ノイズ抑制効果)
●EPS 8ピンコネクタ 2個 → オーバークロックする場合2個が望ましい(マザーボード側コネクタも要確認)
●使用コンデンサ 105℃ → 電気製品の最大の弱点。オーバークロックしなくとも高耐熱性が望ましい。
●奥行き 200mm → 自分のケースに収まるかどうかチェック
●ファン 80mm(最小22dBA)→ 静音性に直結
●80 PLUS Silver → 電源性能を決定する要素ではない。あくまで省電力性能の指針
●メーカー保証5年 → 長いに越したことは無いが通常1〜3年程度
仮にシステムの消費電力が最大250Wだとすると定格350Wの電源でも十分動作しますが、
それ以上の容量の電源だと更に追従性・安定性・信頼性は当然高まります。
・消費電力290W(電源定格350W)電源出力負荷82.9%
・消費電力290W(電源定格500W)電源出力負荷58.0%
後者のほうが一見無駄に見えますが、実はより安定したシステムと言えます。
負荷は少ないほど、無理をしないので高寿命とも言えますが、無駄に容量の大きい電源は変換効率が悪くなります。
あと、電圧制御の精度も含めてコンデンサの容量は出来るだけ大きいに越したことはありませんが、
そうなってくるとトランスそのものの質と容量も見直さねばならず、PC電源の場合、コストの面で
トランスは軽視されがちな為、コンデンサには拘ったほうが無難かと思われます。
最終更新:i-brown 2011/11/04 0:45:58
FAQ(よくある質問と回答集)
115/230切り替えスイッチとは?
家庭用電源電圧はヨーロッパは230V、中国やアジアは220V、北中米は110〜120Vで、 日本のような100Vというのは実はまれです。電源製造メーカーは日本専用に作っているわけではないので、 使い回しができるように115/230V切り替えスイッチをつけていて、日本は115Vで使ってくれというわけです。 115V入力を100Vで使用すると13%も不足するわけですから、安価な電源では動作不安定になることがあります。 2010年の電源は
- Input Voltage 100〜240VAC ±10%
- 入力 AC 90-135V/180-264V
- AC Input Voltage 100-240VAC, 50-60Hz(Maximum operation range: 90-265VAC, 47-63Hz)
などなど、電源のAC入力仕様を記載しているので安心できますが、特価の電源を買うときは十分に注意してください。
105℃コンデンサー採用とは?
電源回路に使われる大容量で安価なアルミ電解コンデンサーは熱に弱く、周辺温度が50℃の場合85℃規格品は3年、105℃規格品は12年が目安です。さらに温度が10℃上がると寿命が概ね半分になります。 結果、105℃規格のコンデンサーを採用していない電源は3年持たないと言えます。このコンデンサーへの関心の高さから、製品の売り文句に使われるようになっています。
電源の相性保障(交換保障)は必要でしょうか
最近の電源はActivePFCなど低負荷時の保護機能が働き、省電力チップセットのマザーとの相性で起動しないケースがあります。特にBIOSTAR TA690Gと電源の相性問題は有名です。長く使うパーツでもあるので、初心者は交換保障をお勧めします。
一箇所だけコネクタが無い!製造ミスでしょうか
メインの24pinコネクタの20番pinはかつて-5Vが供給されていましたが、ATX12Vver1.2(Jan,2002)から
「Remove -5V from all power distribution tables.」となり、-5Vは使わなくなりました。
ATX12Vver2.03ガイドでは20番はNCとなっています。
いい電源は電気代も安くなるの?
3Dゲームを毎日遊ぶような構成なら差は出てきます。(2010年現在)
とあるHD5850(公表値で最大消費電力151W)のレビューを参考に計算すると、システム(CPU TDP130Wクラス)全体はアイドルで約130W、バイオ5ベンチで約270Wとあります。
1kW/hを23円とし、毎日8時間遊ぶ(270Wを8時間)とします。
550W電源を負荷50%で動かすとして、ただの80PLUSは80%、80PLUS BRONZEは85%になってくれます。
80%は337.5W、85%は317.6W、差は19.9Wで30日で約114円、1年で約1400円となります。
結果、3年の電気代の差は4200円となります。
つまり4000円程度の激安電源より、7500円ぐらいの80PLUS BRONZE認証を享けているの方が経済的にも、信頼面でも、メインマシンの使用に耐えうるということです。
初期不良で心配なこととは?
電源不良だとシステム全滅という悲惨なことになりかねません。名のあるショップで購入するならその場で箱を開けて通電チェックをしてもらってください。
どのメーカーも所詮は輸入品を転売している程度なので、出力電圧が5%以上誤差があるとか、最悪通電しただけで焦げ臭くなる可能性もあります。Intel社制定のATX規格では、+5V,+12V,+3.3Vの許容マージンは±5%です。
初期不良チェックであって相性保障ではありませんから「交換保障金払わないと対応しません」というようなショップでは購入するべきではありません。
電源の通電チェックはATX24pinの場合、PS_ON端子(緑色線)とGNDショートさせて起動します。
テスターを持っているパワーユーザーなら下記の製品が便利です。
- Ainex KM-02A
- Topower製電源チェッカー TOP-P200D
テスターを持っていない方なら、下記製品が便利です。
- Scythe Power Supply Tester 3
最終更新:ルドルフに告ぐ 2010/11/13 20:24:13
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