No.004 デジタルライフでテレビの楽しみ方は変わった?

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結果レポート

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デジタルライフでテレビの楽しみ方は変わった?

総評

HDD/DVDレコーダー、ワンセグ対応機器など、さまざまなデジタル機器の登場によって、現在、テレビを見る方法はかなり多様化している。価格.com上でも、これらのテレビ関連製品の注目度は軒並み高い。今回は、これらのテレビ視聴・録画製品の登場によって、実際にどのようにテレビの楽しみ方が変わったかを調査した。

電子番組表やキーワード自動録画などの機能が搭載されたHDD/DVDレコーダーについては、手軽に録画が行えることから、気になった番組を録れるだけ録っておき、週末などの空き時間にまとめて見る、といった視聴スタイルが一般的になっている。こうした「まとめ見」の浸透は、見たい番組を見逃さなくなるばかりか、結果として、これまでは見なかったような番組を見るようになったり、あまりおもしろくない番組は見ない(その部分だけ飛ばして見る)といった視聴スタイルの増加にも寄与しているようだ。

ワンセグ対応端末については、今回の調査での普及率が25%程度と比較的高い結果となった。機器の種別では圧倒的に携帯電話が多いが、おもに通勤途中や空き時間でのニュースチェックや、暇つぶしといった用途で用いていることがわかった。ただし、携帯電話での視聴では画面サイズに限界があることから、「持っているがあまり見ない」というユーザーも半数に上った。また、テレビチューナー搭載のパソコンに関しては、家庭でのサブテレビ的な用途で用いられているケースがほとんどで、録画機能などは活用されているものの、そのほとんどが、「インターネットを使いながら、あるいは何らかの作業をしながら、テレビを点けておく」といった、「ながら見」の用途が多い。

これらテレビ視聴の方法が多様化し、場所や時間を問わずに視聴できるようになったことで、総じてテレビを見る時間は増える傾向にあるが、その一方で、「まとめ見」「飛ばし見」「ながら見」といった視聴スタイルが一般化したことで、「必ずしも見ない」番組も増えてきており、視聴者が番組に対してよりシビアな選択をするようになってきていることもうかがえる。

HDDレコーダー・DVDレコーダーについて

HDD/DVDレコーダーの所有率は63%!今後の購入意向者も30%以上

まずはHDD/DVDレコーダーを持っているユーザーが63%を超えている点に注目したい。機器自体の価格が安くなったこともあって、ここ数年ですっかり家庭にも浸透した様子がうかがえる。今後購入予定の方も30%以上おり、現在、薄型テレビと並ぶ人気製品となっていることがわかる。

【図1. HDDレコーダーもしくはDVDレコーダーでテレビ番組を録画していますか?】

HDDレコーダーもしくはDVDレコーダーでテレビ番組を録画しているかのグラフ

「録画して見る」のは、映画、ドラマ、アニメ。
「生で見る」のは、ニュース、スポーツ、情報番組

テレビ番組の種類別に、録画して見る割合と、生で見る割合を聞いてみた。結果としては、「録画して見る」という割合が多かったのが、映画、ドラマ、アニメといった分野。映画については、ビデオデッキ同様、保存版として録画する割合が高いと思われるが、ドラマ、アニメに関しては、毎週放映される連続もののため、見逃さないように録画しておくための用途といえそうだ。

一方、録画をせずに「生で見る」という割合が多かったのが、ニュース、スポーツ、情報番組などの分野。速報性が重視されるニュース番組や、リアルタイムに臨場感を味わいたいスポーツ番組などは、「録画よりも生で」という傾向が如実に表れている。

【図2. 以下のジャンルのテレビ番組について、
録画して見る割合と、生で見る割合とをお答えください(HDD/DVDレコーダー利用者)】

録画して見る割合と、生で見る割合のグラフ

HDD/DVDレコーダーで特によく使われる機能は、
「電子番組表(EPG)」、「定期的な自動録画」、「2番組同時録画」

HDD/DVDレコーダーに搭載されている付加機能としてもっとも使われているのは、「電子番組表(EPG)を使った録画予約」で、9割近い人が使っている。電子番組表は、HDD/DVDレコーダーの一般的な録画予約方式でもあり、もはや「録画=電子番組表」と言ってもいい標準機能である。

次点が「定期的な自動録画」で4割程度。そのほかの機能については、製品によって搭載されているもの、いないものの差があるため、いずれも割合としては半数以下となったが、「2番組同時録画(ダブル録画)」について、すでに1/3以上の人が使っているという結果から、ここ1-2年のうちに発売されたダブルチューナー搭載のレコーダー機器を新規に買った、あるいは買い替えたユーザーが1/3程度はいるということを示唆している。

【図3.以下の機能を使ったことがありますか?(HDD/DVDレコーダー利用者)】

各機能を使ったことがあるかのグラフ(HDD/DVDレコーダー利用者)

テレビの視聴スタイルに変化 〜
「録画して休みの日にまとめて見る」、「ドラマなどの連続ものを見逃さなくなった」

HDD/DVDレコーダーを導入したことで、テレビの見方がどのように変わったかを聞いてみた。もっとも多かった回答は、「休みの日にまとめて番組を見ることが増えた」で、全体の6割近くに上った。次いで「ドラマなどの連続ものを見逃さなくなった」が半数ほど。「テレビを見る時間が増えた」も46%に上っている。これまで見逃していたような番組も自動録画しておき、時間のある週末などにまとめて見るというように、多くのユーザーの視聴スタイルが変わってきているようだ。一方「CMを見なくなった」と答えたユーザーは1/3以下で、CMスキップはさほど多く使われていないようだ。また、「DVDやビデオを借りる数が減った」は20%程度にとどまり、コンテンツによってうまく使い分けているといった印象を受ける。

【図4. HDD/DVDレコーダーにより、あなたのテレビ番組の楽しみ方は
どのように変わりましたか?(HDD/DVDレコーダー利用者)】

HDD/DVDレコーダーにより、あなたのテレビ番組の楽しみ方は<どのように変わったかのグラフ(HDD/DVDレコーダー利用者)

HDD/DVDレコーダーによって、テレビ番組の楽しみ方がどのように変わったかをフリーアンサーで答えてもらった。全体として多かったのは、「(放映)時間に縛られることがなくなった」「時間を有効利用できるようになった」というもので、「録画しておいて後でゆっくり見る」という楽しみ方は定着しつつあるように思える。また、「連続ドラマなどを見るようになった」や「これまで見なかった番組も見るようになった」という答えも多かった。電子番組表や「おまかせ録画」などの機能によって、自動的に番組を毎週録画したり、キーワードで番組を検索し録画するということが増えているのだろう。このほか、「ビデオよりも画質がいいので、画質のよい番組を録って見るようになった」「テープがなくなったことで、テープにかかるコストや置き場所とも減らすことができた」といった意見も多く見られた。一方で、「ついつい録りすぎてしまい、全部見ている時間がなくなった」「テレビを見ている時間が増え、外出する時間が減った」といった意見も、少数ではあるが散見された。

ポータブル機器でのワンセグ放送視聴について

ワンセグ対応機器の所有率は25%程度。
そのうち、実際にワンセグ放送を見ているのは約半数程度

ワンセグ対応機器を持っていると答えた人は全体の1/4程度にのぼり、意外と多くのユーザーがワンセグの見られる端末を持っていることがわかった。デバイスとしては携帯電話がもっとも多く、回答者全体の15%を占めた。次いでノートパソコンが9%程度、カーナビが6%程度となっている。まだまだ浸透度としては低いが、現在もワンセグ人気は続いており、今後この割合は高まっていくことが予想される。

ただし、実際にワンセグ放送を見ているか、という質問に対しては、約半数が「あまり見ていない」、「見たことがない」と答えており、ワンセグ対応機器を持っているのに、実際には半数程度しか見られていないという現状も明らかになった。

【図5.ワンセグ放送が受信できるポータブル機器(以下、ワンセグ端末)をお持ちですか?(例:携帯電話、DVDプレーヤー、AVプレーヤー、カーナビ、ノートパソコンなど)】

ワンセグ放送が受信できるポータブル機器を持っているかのグラフ

【図6.以下のワンセグ端末をお持ちですか?】

各ワンセグ端末を持っているかのグラフ

ワンセグを見るシチュエーションは外出先が多い

ワンセグを見るシチュエーションとしては、「外出先での待ち時間」が約半数を占め、次いで「車の中」「自宅」「電車やバスなどの中」という割合が約1/3程度という結果となった。ワンセグ対応携帯電話のユーザーのほとんどが外出先での視聴なのに対し、ワンセグ対応パソコンのユーザーは自宅での視聴が多数を占めている。

【図7.どんな場所で見ていますか?(ワンセグ放送視聴者)】

どんな場所で見ているかのグラフ(ワンセグ放送視聴者)

ワンセグで見る番組は「ニュース」、「バラエティ」、「スポーツ」など。
空き時間の暇つぶし的な用途が考えられる

ワンセグで見る番組の種類でもっとも多かったのはニュース番組で、70%以上というかなり高い割合となった。通勤途中や外出先などの空き時間で、ニュースなどの番組を携帯電話などでチェックするという用途がメインといえる。バラエティ番組やスポーツ番組などの割合も比較的高めで、空き時間の暇つぶし的な使用用途も高い。一方で、アニメや映画などのコンテンツ視聴率はかなり低く、画質があまり高くないワンセグで、こうした動画コンテンツを見るというのはあまり一般的とはいえないようだ。

【図8.どのような番組を見ていますか?(ワンセグ放送視聴者)】

どのような番組を見ているかのグラフ(ワンセグ放送視聴者)

ワンセグ端末でテレビの楽しみ方が変わった点は、
「テレビを見る時間が増えた」がトップ

これまではテレビを見ることができなかった外出先でも、テレビ番組を気軽に見られるワンセグ放送だけあって、利用している人の6割近くが「テレビを見る時間が増えた」と答えている。また、外出先での暇つぶし的な用途から、「今まで見なかった番組を見るようになった」という割合も30%近くに上っている。逆に、録画自体ができる端末が少ないことから、休みの日に録画番組を見たり、ドラマなどの連続ものを見逃さなくなったという割合は低めだ。現在のところ、ワンセグはあくまでも「見るだけ」の存在といえるだろう。また、フリーアンサーを合わせて見てみると、ワンセグ対応カーナビのユーザーに関しては、「以前(アナログ放送)よりも画質がクリアでキレイになった」という評価も寄せられている。

【図9.ワンセグ端末により、テレビ番組の楽しみ方はどのように変わりましたか?
(ワンセグ放送視聴者)】

ワンセグ端末により、テレビ番組の楽しみ方はどのように変わったかのグラフ(ワンセグ放送視聴者)

ワンセグ放送を見ない理由は、「画面が小さく見づらい」がトップ

ワンセグ端末を持っているのに見ない理由としては、「画面が小さく見づらい」という答えがもっとも多かった。今のところ、携帯電話での視聴が主流であるため、どうしても画面サイズに制限が出てきてしまうのは致し方ないところか。画面が小さいとニュースや映画での字幕などがつぶれてしまうこともあり、こうした点もワンセグをあまり見ない理由となっていると思われる。

【図10.ワンセグ端末を使ってワンセグ放送を見ない理由は何ですか?
(ワンセグ端末保有かつ非利用者)】

ワンセグ端末を使ってワンセグ放送を見ない理由は何かのグラフ(ワンセグ端末保有かつ非利用者)

テレビが見られるパソコンについて

テレビ視聴可能なパソコンは約半数のユーザーが所有しているが、
そのうち実際にテレビを見ているのは約半数程度

実に半数のユーザーが、テレビチューナー搭載のパソコンを所有している。割合としてはかなり高い数値といえるだろう。ただし、そのうち、テレビをよく見ているユーザーはこの半分、全体の1/4程度のユーザーにしかすぎない。このあたりの傾向は、ワンセグ端末のユーザーの傾向とほぼ一致しており、パソコンでのテレビ視聴に何らかの不満点があることが考えられる。

【図11.あなたのパソコンではテレビ番組を見ることができますか?】

あなたのパソコンではテレビ番組を見ることができるかのグラフ

パソコンでテレビを見る理由は「録画機能」がトップ。
また、家庭内のサブテレビ的な使われ方も

パソコンでテレビ番組を見る理由としては、「録画機能を使うため」という回答がもっとも多く、半数近くに上っている。ただし、この後の設問の回答と合わせて見てみると、HDD/DVDレコーダーのように、「休日にまとめて見る」というようなスタイルでは使用せず、主に、後で編集することを目的とした録画といった意味合いが強いようだ。このほか、リビングのテレビやレコーダーが使えない場合の回避策であったり、「インターネットを使いながらテレビも見る」といった、パソコンならではの「ながら利用」も1/3程度のユーザーが行っており、家庭内でのサブテレビとしての位置付けが一般的といえそうだ。

【図12.パソコンでテレビ番組を見る理由は何ですか?(パソコンテレビ利用者)】

パソコンでテレビ番組を見る理由は何かのグラフ(パソコンテレビ利用者)

【図13.パソコンでテレビ番組を録画していますか?(パソコンテレビ利用者)】

パソコンでテレビ番組を録画しているかのグラフ(パソコンテレビ利用者)

パソコンでのテレビ視聴は「ながら視聴」の使われ方がメイン

全体的には、HDD/DVDレコーダーの場合の回答と似たような結果になっている。ただし、HDD/DVDレコーダーでは、「休みの日に録画した番組を見るようになった」「ドラマなどの連続ものを見逃さなくなった」という回答が多かったのに対し、パソコンの場合はこれらの回答の割合が相対的に低い。フリーアンサーでの回答と合わせて見てみると、「パソコンでインターネットを見ながら、あるいは何かの作業をしながら、テレビを付けておく」といった使い方が多く、録画機能メインというよりは、「ながら視聴」がメインであることが浮かび上がってくる。また、パソコンならではの使い方として、録画した映像を編集してからDVDに保存したり、データをコンバートしてiPodなどのデバイスにコピーするといった使い方もされているようだ。

【図14.テレビが見られるパソコンにより、テレビ番組の楽しみ方は
どのように変わりましたか?(パソコンテレビ利用者)】

テレビが見られるパソコンにより、テレビ番組の楽しみ方はどのように変わったかのグラフ(パソコンテレビ利用者)

さいごに

約4割のユーザーが、「テレビの楽しみ方が変わった」

最後にこの1年でテレビの楽しみ方がどのように変わったかを尋ねた。「大きく変わった」「変わった」を合わせた割合は40%程度で、「あまり変わらない」「全く変わらない」の合計を下回った。細かく見てみると、唯一「変わった」が上回ったのはワンセグ端末のユーザーのみで、HDD/DVDレコーダーやテレビ機能搭載パソコンのユーザーは、「変わった」が半数、あるいはそれ以下という結果となった。

正直意外な結果ともいえるが、フリーアンサーを合わせて見てみると、すでに1年以上前からHDD/DVDレコーダーあるいはテレビ機能搭載パソコンを使っているユーザーが多く、先進的なユーザーの中では、2〜3年前からすでにテレビの見方が変わってきている様子がうかがえる。逆に、この1年で増加してきたワンセグ端末に関しては、「変わった」と答えたユーザーの割合がやや高くなっている。

フリーアンサーでは、「これまで見なかった番組を見るようになった」や「番組を見逃すことがなくなった」といった回答のほか。「デジタル放送ならではの高画質を録画して見られるため、風景などの美しい番組を見るようになった」といった意見や、「いろいろ録画しておけるので、つまらない番組は見なくなった」、「厳選された番組のみ見るようになった」といった、番組の質を問うようになったという意見も目立った。

そのほか、「録画自体は増えたが、見る時間がないので、結果としてテレビの見方はそれほど変わっていない」というような意見や、「インターネットで情報を取得できるので、テレビを見なくなってきている」といった意見もいくつか見られた。

【図15-1.あなたはこの1年でテレビ番組の楽しみ方が変わったと感じますか?(全体)】

あなたはこの1年でテレビ番組の楽しみ方が変わったと感じるかのグラフ(全体)

【図15-2.あなたはこの1年でテレビ番組の楽しみ方が変わったと感じますか?(利用機器別)】

あなたはこの1年でテレビ番組の楽しみ方が変わったと感じるかのグラフ(利用機器別)

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