今回の調査で明らかになったのは、これまで携帯音楽プレーヤーの普及に多大な役割を果たしてきたアップルのiPod神話がやや崩れかけているという点だ。すでに、市場でもその兆候は現れてきており、いわゆる「iPod離れ」が進んできているという傾向はあったが、今回の調査結果では、すでにトップシェアのアップルと次点のソニーとの差は10ポイント以下に迫っており、国内の携帯音楽プレーヤー市場は新たな局面を迎えていることがうかがい知れる結果となった。 また、ユーザーがこれらの音楽プレーヤーに求める要素として「容量」「デザイン」の2つは必須であるが、これに加えて「操作性」、「音質」、「バッテリー」といった要素も徐々に求められてきており、これらの要素を満たせるプレーヤーとして、昨今のソニー「ウォークマン」の躍進が裏付けられる結果となっている。 また、これまではiPodを筆頭に容量拡大の一途をたどってきた携帯プレーヤーだが、ユーザー側のニーズとしては、さほど大容量でなくとも、軽量で使いやすいメモリータイプのものが求められる傾向にあり、市場の中心となるのは、もはや大容量HDDタイプではなく、小型のメモリータイプであることも明らかになった。 逆にメーカー側とすれば、これらのユーザーニーズをいかに的確にくみ取り製品開発を進めるかで、今後、携帯音楽プレーヤーの国内市場におけるアップルの牙城を崩せるかどうかが決まってくるのではないだろうか。
半数以上が、MP3プレーヤーと音楽再生機能付きの携帯電話を両方所有!
王者アップルに迫るソニー。価格.comユーザーにおけるシェア差は10%を切る
メーカー別のシェアではやや意外な結果が出た。一般的には、アップルの「iPod」のほぼ一人勝ち状態であると思われている携帯オーディオプレーヤー市場だが、今回の調査ではアップルのシェアは31.6%に留まっている。そのアップルのシェアに徐々に迫りつつあるのがソニーで、すでに22.2%のシェアを保有するに至っている。 実は、昨今の携帯音楽プレーヤーの国内市場は、iPodを購入したユーザーのiPod離れの現象も起こっており、サウンド面のクオリティにこだわるユーザーを中心に、ソニーなどの他メーカー製品を選ぶユーザーが増えつつある(参考:BCNランキング「iPodの伸び悩みで携帯オーディオ市場に変化、「音」重視の日本製品が好調」)。しかし、このBCNの調査でも、依然としてアップルのシェアは半数に近く、次点のソニーとの差はまだ20ポイント近くあるが、価格.comユーザーによるシェア比率では、すでに10ポイント以下に縮まっているのが印象的だ。ユーザーの高音質志向、iPod離れの加速が如実に表れた結果といえるだろう。
MP3プレーヤー選びには「容量」と「デザイン」を特に重視
オーディプレーヤーを購入するときに重視するポイントでは、1位が「容量」で2位が「デザイン」、これに続いて「音質のよさ」「機能性」と続いている。単純に言うなら、「価格の割に容量が大きく(適切で)、デザイン性に優れたプレーヤー」が求められていることになる。音質面はその次の要素だ。こうした傾向はそのままプレーヤー選びにも当てはまっており、人気のアップル「iPod」、ソニー「ウォークマン」のユーザーともに、機種の選択理由として「容量」「デザイン」を挙げている人が多かった。さらに「iPod」を選択したユーザーは、「iTunesが使えるから」というフリーアンサーを挙げた人が多く、「ウォークマン」を選択したユーザーは、「バッテリーの持ち」「操作性」を挙げた人が多かった。「容量」と「デザイン」は必須項目としながらも、パソコンとの連動性や操作性、バッテリーの持ちなどによって、製品を選択するというユーザーの指向性が見て取れる。
総合的な満足度ではソニー「ウォークマン」が「iPod」を上回る
大容量HDDよりも軽量かつ安価なメモリータイプが求められる傾向に
MP3プレーヤーについて、今後欲しい機能― 機能よりも携帯性や音質面での向上が望まれる
音楽再生機能付き携帯電話のキャリア別シェアには特に偏りなし
MP3プレーヤー VS 携帯電話での音楽再生― すべての項目でMP3プレーヤーが携帯電話の満足度を大きく上回る。特に「音質のよさ」「ファイル転送のしやすさ」で大きな差
有料音楽配信サービスの利用率は26%
Podcastはまだそれほど使われていない
付属品を使わずヘッドホンを別途購入が7割!タイプは「インナーイヤー」が大半
携帯音楽プレーヤーを持たない理由は「外出先であまり音楽を聴かない」がトップ
「CDを買う回数が以前に比べて減った」が4割
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