No.007 携帯音楽プレーヤー徹底比較!

ホーム > 価格.comリサーチ > 結果レポートバックナンバー > No.007 携帯音楽プレーヤー徹底比較!
価格.comリサーチ アンケートからわかる!今気になるモノの最新トレンド

結果レポート

Yahoo!ブックマークに登録 この記事をはてなブックマークに登録する
リサーチの新着お知らせをRSSで受け取る

携帯音楽プレーヤー徹底比較!

総評

今回の調査で明らかになったのは、これまで携帯音楽プレーヤーの普及に多大な役割を果たしてきたアップルのiPod神話がやや崩れかけているという点だ。すでに、市場でもその兆候は現れてきており、いわゆる「iPod離れ」が進んできているという傾向はあったが、今回の調査結果では、すでにトップシェアのアップルと次点のソニーとの差は10ポイント以下に迫っており、国内の携帯音楽プレーヤー市場は新たな局面を迎えていることがうかがい知れる結果となった。

また、ユーザーがこれらの音楽プレーヤーに求める要素として「容量」「デザイン」の2つは必須であるが、これに加えて「操作性」、「音質」、「バッテリー」といった要素も徐々に求められてきており、これらの要素を満たせるプレーヤーとして、昨今のソニー「ウォークマン」の躍進が裏付けられる結果となっている。

また、これまではiPodを筆頭に容量拡大の一途をたどってきた携帯プレーヤーだが、ユーザー側のニーズとしては、さほど大容量でなくとも、軽量で使いやすいメモリータイプのものが求められる傾向にあり、市場の中心となるのは、もはや大容量HDDタイプではなく、小型のメモリータイプであることも明らかになった。

逆にメーカー側とすれば、これらのユーザーニーズをいかに的確にくみ取り製品開発を進めるかで、今後、携帯音楽プレーヤーの国内市場におけるアップルの牙城を崩せるかどうかが決まってくるのではないだろうか。

半数以上が、MP3プレーヤーと音楽再生機能付きの携帯電話を両方所有!

まずは携帯音楽プレーヤーの保有状況を聞いてみたが、これによれば携帯電話も合わせた、なんらかのプレーヤーを所持しているユーザーが9割に達する結果となった。最新の携帯電話はほとんどすべてのモデルが音楽プレーヤー機能を搭載しているが、それにしても全体の半数以上が「いずれも所持している」と答えているのには正直驚かされる。価格.comのユーザーにおけるオーディオプレーヤーの所有率は、一般に比べても相当高いといえそうだ。

【図1.携帯音楽プレーヤーをお持ちですか?
次のうちもっともあてはまるものをお選びください】

所持している携帯音楽プレーヤーのグラフ

王者アップルに迫るソニー。価格.comユーザーにおけるシェア差は10%を切る

メーカー別のシェアではやや意外な結果が出た。一般的には、アップルの「iPod」のほぼ一人勝ち状態であると思われている携帯オーディオプレーヤー市場だが、今回の調査ではアップルのシェアは31.6%に留まっている。そのアップルのシェアに徐々に迫りつつあるのがソニーで、すでに22.2%のシェアを保有するに至っている。

実は、昨今の携帯音楽プレーヤーの国内市場は、iPodを購入したユーザーのiPod離れの現象も起こっており、サウンド面のクオリティにこだわるユーザーを中心に、ソニーなどの他メーカー製品を選ぶユーザーが増えつつある(参考:BCNランキング「iPodの伸び悩みで携帯オーディオ市場に変化、「音」重視の日本製品が好調」)。しかし、このBCNの調査でも、依然としてアップルのシェアは半数に近く、次点のソニーとの差はまだ20ポイント近くあるが、価格.comユーザーによるシェア比率では、すでに10ポイント以下に縮まっているのが印象的だ。ユーザーの高音質志向、iPod離れの加速が如実に表れた結果といえるだろう。

【図2 .お使いになられているMP3プレーヤーのメーカーは次のうちどれですか?】

使用しているMP3プレーヤーのメーカーのグラフ

MP3プレーヤー選びには「容量」と「デザイン」を特に重視

オーディプレーヤーを購入するときに重視するポイントでは、1位が「容量」で2位が「デザイン」、これに続いて「音質のよさ」「機能性」と続いている。単純に言うなら、「価格の割に容量が大きく(適切で)、デザイン性に優れたプレーヤー」が求められていることになる。音質面はその次の要素だ。こうした傾向はそのままプレーヤー選びにも当てはまっており、人気のアップル「iPod」、ソニー「ウォークマン」のユーザーともに、機種の選択理由として「容量」「デザイン」を挙げている人が多かった。さらに「iPod」を選択したユーザーは、「iTunesが使えるから」というフリーアンサーを挙げた人が多く、「ウォークマン」を選択したユーザーは、「バッテリーの持ち」「操作性」を挙げた人が多かった。「容量」と「デザイン」は必須項目としながらも、パソコンとの連動性や操作性、バッテリーの持ちなどによって、製品を選択するというユーザーの指向性が見て取れる。

【図3.MP3プレーヤーを購入する際に重視した点は何ですか?(3つまで)】

MP3プレーヤーを購入する際に重視した点のグラフ

総合的な満足度ではソニー「ウォークマン」が「iPod」を上回る

メーカーごとの、製品に対する満足度をグラフ化した。まず、意外に思われるのは、アップル「iPod」の満足度が低い項目が多いことだろう。今回の調査項目の中でも、「耐久性」「音質のよさ」「バッテリーの持ち」の3項目で、上位3社ならびに全体平均を下回る結果となっている。「デザイン」「重さ」「操作性」などの点では高い評価を得ているが、これらの項目については、ソニー「ウォークマン」シリーズも評価が高く、総合してみると、ソニー「ウォークマン」シリーズのほうが満足度が高いという結果になった。「iPod離れ」が加速している理由を如実に物語る結果といえるだろう。

【図4.今お使いになられているMP3プレーヤーについて、
どの程度満足されていますか? (非常に満足+やや満足)】

使用しているMP3プレーヤーの満足度のグラフ

大容量HDDよりも軽量かつ安価なメモリータイプが求められる傾向に

音楽プレーヤーに必要なメモリー/HDD容量を聞いたが、これも意外な結果となった。一般的には、容量は多ければ多いほどいいと考えがちだが、今回の調査ではまったく逆の結果となっており、容量が小さいほうがいい(512MBを除く)という結果となっている。もっとも多い回答は2GBで、4GBと8GBが次点で同程度、と見てみると、ユーザーはあまり大容量で高いHDDタイプではなく、明らかにそこそこの容量で軽量かつ安価なメモリータイプを求めていることがわかる。昨今の「iPod nano」のヒットや、「スティック型ウォークマン」のヒットを見れば、この傾向は明らかであろう。

【図5.MP3プレーヤーの容量はどのくらい必要だとお考えですか?】

MP3プレーヤーの必要な容量のグラフ

MP3プレーヤーについて、今後欲しい機能―
機能よりも携帯性や音質面での向上が望まれる

フリーアンサーではいろいろな意見が寄せられたが、多かった意見は、「ワンセグ」「FM/AMチューナー」「Bluetoothなどによるワイヤレスヘッドホン」など。しかし、それよりも多かったのは、「機能はいいから音質をよくしてほしい」「省電力化、小型化を進めてほしい」といった意見で、機能よりも携帯性や音質面での向上を望んでいるユーザーが多かったのが印象的だ。

音楽再生機能付き携帯電話のキャリア別シェアには特に偏りなし

音楽再生が可能な携帯電話の所有率をキャリアごとにまとめてみたが、現状の携帯電話キャリアの比率とほぼ同じ傾向で、どのキャリアともまんべんなく音楽プレーヤー機能を備えていることの裏付けとなっている。

【表6.音楽再生をされている携帯電話の機種をお書きください】

製品名 回答数 割合
Docomo 105 45.3%
au 80 34.5%
SoftBank 40 17.2%
Willcom 7 3.0%

MP3プレーヤー VS 携帯電話での音楽再生― すべての項目でMP3プレーヤーが携帯電話の満足度を大きく上回る。特に「音質のよさ」「ファイル転送のしやすさ」で大きな差

音楽プレーヤー製品と、プレーヤー機能のついた携帯電話とで、満足度がどの程度変わってくるのかをうかがった。予想通り、プレーヤー製品のほうがすべての項目で携帯電話の満足度を大きく上回ったわけだが、特に大きく差が開いたのは、「音質のよさ」「ファイル転送のしやすさ」といった項目。「音質」に関しては携帯電話というよりも、組み合わせて使えるヘッドホンが制約されるという面が大きい。この点はフリーアンサーでも多くの人が同様の意見だった。

また、ファイル転送のしやすさは、パソコンと直結して使うことができない面が大きいが、携帯電話独自のフォーマットでしか記録・再生できないなど、ファイル互換性の問題もあるようだ。

また、フリーアンサーで多く聞かれたのが、「イコライザー機能の搭載」だった。音質自体を向上させてほしいという意見の半面、イコライザーである程度好みの音質に変えることができれば、それなりに実用的になると答えたユーザーも多かった。

【図7.MP3プレーヤーと携帯電話での音楽再生機能の満足度比較
(非常に満足+やや満足)】

MP3プレーヤーと携帯電話での音楽再生機能の満足度比較のグラフ

有料音楽配信サービスの利用率は26%

有料の音楽ダウンロードサービスに関しては、使用していると答えた人が26%と、さほど多くない結果となった。音楽プレーヤーを使用しているユーザーのほとんどは、購入したCDをパソコン経由で読み込み、プレーヤーに転送する、という基本的な使い方がいまでもほとんどのようだ。この原因の1つには、国内のレコード会社によるダウンロード販売への抵抗感も寄与していると思われる。

サービスの利用状況を見ると、「iTunes Store」が47.2%、「mora」が27.0%と、ほぼプレーヤーのシェア比率にならった結果となっており、突出したサービスはないということがわかる。

【図8.有料の音楽配信サービスは利用していますか?】

有料の音楽配信サービスは利用しているかのグラフ

【図9.音楽配信サービスはどのサービスを使っていますか?
(有料音楽配信サービス利用者)】

音楽配信サービスはどのサービスを使っているかのグラフ

Podcastはまだそれほど使われていない

iPodで利用できる「PodCast」については、利用しているユーザーは全体の14%、利用したことがあるユーザーを含めても29%と、利用率自体が高くないという結果になった。視聴コンテンツでもっとも多いのはラジオ番組だが、まだまだPodCastを利用した完成度の高い番組が少なく、ユーザーの興味をさほど引かないのが、PodCast普及が進まない原因と思われる。

【図10.Podcastは利用していますか?】

Podcastは利用しているかのグラフ

【図11.Podcastで何を視聴しますか?(Podcast視聴者)】

Podcastで何を視聴するかのグラフ

付属品を使わずヘッドホンを別途購入が7割!タイプは「インナーイヤー」が大半

プレーヤーと別にヘッドホンを購入したかという質問には、実に7割近いユーザーが購入したと答えている。一般的なユーザー層よりも、音質などにこだわるユーザーが多い価格.comのユーザーではあるが、7割が別途ヘッドホンを購入したという点にも、この傾向は現れているといえるだろう。

タイプとしてはインナーイヤータイプが圧倒的に多く、音質のクリア感と取り扱いやすさが人気となっている。メーカー別では、ラインアップを豊富にそろえるソニーが圧倒的に強いが、次いで、iPod向けデザインの製品で大ヒットを飛ばしたオーディオテクニカがランクインしている。かなりマニアックな志向ともいえる「SHURE」も7.0%もの所有率で、音にこだわるユーザーが多いことをうかがわせる。

【図12.イヤホン・ヘッドホンは付属品をお使いですか?それとも別途購入されましたか?】

イヤホン・ヘッドホンは付属品を使用しているか別途購入かのグラフ

【図13.イヤホン・ヘッドホンの形状(付属品を使わず別途購入した方)】

イヤホン・ヘッドホンの形状のグラフ

【図14.お使いになられているヘッドフォンのメーカーは次のうちどれですか?
(付属品を使わず別途購入した方)】

使用しているヘッドフォンのメーカーのグラフ

携帯音楽プレーヤーを持たない理由は「外出先であまり音楽を聴かない」がトップ

携帯音楽プレーヤーを持たない人の「持たない理由」としては、「外出先であまり音楽を聴かない」という意見が多く、「ほかのプレーヤーを使っている」という意見が次点となった。なお、これらのユーザーでも、携帯音楽プレーヤー自体には興味がある人が多く、そのうちに購入しようと考えているケースが多いようだ。

【図15.MP3プレーヤーや携帯電話などの携帯音楽プレーヤーをお持ちでない理由は何ですか? (MP3プレーヤー、音楽再生機能付きの携帯電話いずれも持っていない方)】

携帯音楽プレーヤーを持っていない理由のグラフ

【図16.今後、以下の携帯音楽プレーヤーを購入したいと思いますか?】

今後、携帯音楽プレーヤーを購入したいかのグラフ

「CDを買う回数が以前に比べて減った」が4割

最後に、携帯音楽プレーヤーが流行したことで、音楽CDを買う機会が増えたか減ったかを聞いてみた。この結果によると、「変わらない」と答えた率がもっとも高かったが、「減った」「やや減った」を合わせると実に40%以上にも上り、CD販売に対して追い風とはなっていない様子がうかがえる。

ただし、前項で聞いた「音楽ダウンロード販売」に関してさほど利用が多くないことを考えると、音楽CDの販売減少は、必ずしもダウンロード販売の影響ばかりではないことがわかる。むしろ、CDを入れ替えたりすることなく、次々にリピート・シャッフルを行ってくれる携帯音楽プレーヤーの利便性によって、これまでに購入したCDを以前よりも多く聞く機会が増えていることのほうが大きく影響しているものと思われる 。

【図17.以前と比べてCDを買う回数は変わりましたか?】

以前と比べてCDを買う回数は変わったかのグラフ

このページの先頭へ