No.019 iPhone買う!?買わない!?

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結果レポート

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iPhone買う!?買わない!?

総評

7月11日に国内での発売が急きょ決定し大きな話題を呼んでいるアップルの「iPhone」(iPhone 3G)。日本国内では、ソフトバンクとドコモのいずれのキャリアで発売されるかがユーザーの関心事となっていたが、最終的にはソフトバンクからの発売が決定し、ひとまずは結論が出た形となった。気になる端末の料金や、月々の使用料金プランも発表され、日に日にその全貌が見えつつあるiPhoneだが、当のユーザーはiPhoneをどのように見ているのだろうか。

まず、「iPhoneを買いたいと思うか?」という質問に対しては、実に半数ほどのユーザーが、「購入する」あるいは「購入を検討する」と答えており、ユーザーの関心度の高さを裏付ける結果となった。さらに18.1%のユーザーが「購入する」あるいは「予約した」と答えており、7月11日に始まるiPhoneの販売当初は、長い予約待ちの列ができそうな勢いである。iPhoneのキャリアに決定したソフトバンクユーザーの関心が高いのはもちろんだが、他キャリアのユーザーの関心度も軒並み高く、10%以上のユーザーがiPhoneの購入を検討しているという結果が出た。MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティー)の導入で、携帯キャリアの移行が簡単になったとはいえ、料金割引サービスや解約違約金などの問題から、携帯キャリアの変更には高いハードルがつきまとうが、その障壁よりもiPhoneの持つ製品としての魅力が上回っているような感じを受ける。

「買い替え」か「買い増し」かという質問に対しては、7割が買い替え、3割が買い増しと答えているが、決して安くはないiPhoneの月額利用料金を払ってでも買い増したいと考えているユーザーがここまで多いということにも驚かされる。通常の携帯電話としての利用というよりも、小型のインターネット端末としてiPhoneをとらえているユーザーが多いということだ。いずれにしても、iPhoneの登場は、携帯電話業界に少なからぬ衝撃を与えそうである。

「iPhoneのどこに魅力を感じているか」という質問では、当然ながら、多くのユーザーが「音楽や映像を楽しめる」という点をあげているが、それと並んで多くのユーザーが、タッチパネルを使ったインターフェイスに魅力を感じているのが興味深い。iPhoneの操作性は、昨年発売され人気を呼んだ音楽プレーヤー「iPod touch」のインターフェイスとほぼ同様になるが、これまでの携帯電話では常識だった番号ボタンによる操作ではなく、タッチパネルを用いた文字入力やネット操作に、ユーザーがこれまでにない「新しさ」を感じている様子がうかがわれる。

一方、機能性の面では、インターネットブラウザ「Safari」によってPC向けのインターネットコンテンツを利用できる点が売りとなっているが、「Webサイトの閲覧」よりも「動画を見る」という回答が多かったことからも、単純なインターネット端末としてより、YouTubeなどに代表される動画コンテンツを外出先で楽しみたいというニーズが高いようだ。

逆に、iPhoneの販売に関して気になっている点としては、「販売価格が高いのではないか?」という心配がもっとも多かった。この調査を行っている最中に、ソフトバンクから価格に関する正式なアナウンスが行われたこともあり、「価格によっては買う/買わない」という意見も多く見られた。実際には8GBモデルで2万円台という、性能を考えるとかなり安い設定になったこともあり、この面での不安は払拭されたものと思われるが、料金プランについては賛否両論あり、「妥当な価格設定」とする肯定的な意見が多かったものの、買い増しを検討しているユーザーの中には「データ通信をそれほど行わないことを考えて従量制も導入してほしい」という意見もあった。また、HSPDAネットワークの整備が遅れているソフトバンクに通信キャリアが決まったことで、通信品質に対する不安も意見としては多く聞かれた。

なお、今回の調査では、実に7000名を超える方から回答をいただいた。賛否両論も含め、iPhoneに対する世の中の関心度は非常に高いといえるだろう。iPodで培われた斬新なインターフェイスと製品デザインを持ったiPhoneが、日本の携帯電話市場に大きなインパクトを与えるのは間違いない。

iPhoneを購入したいと考えているユーザーは、18.1%!

まずはiPhoneを購入したいと思うかどうかについてストレートに聞いてみた。
結果を見ると、「購入したい」と考えているユーザーは全体の12.3%。「必ず購入したい」「すでに予約した」を合わせると18.1%のユーザーが「iPhoneを購入希望」と答えている。また、「検討中」と答えた人ユーザーが32.8%もおり、約半数の方が、iPhoneの購入を何らかの形で検討していることがわかった。携帯電話の1製品としては、相当に高い購入意欲ということができるだろう。

現在契約している携帯キャリア別にこの回答を見てみると、発売元であるソフトバンクのユーザーは、やはりiPhone購入希望者の割合がかなり高く、約7割のユーザーが購入を検討しているという結果になった。他キャリアのユーザーでは半数以上が「購入しない」と答えているものの、「検討中」と答えたユーザーが2〜3割もいるのに驚かされる。さらに「購入する」としているユーザーも1割以上いて、他キャリアからの乗り換え、買い増しといった現象も多く出てきそうだ。昨年の8〜9月に調査した、MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティー)を利用したキャリア移行の調査では、2割程度の人がキャリア移行を検討しているとしていたが、iPhoneの登場によって、MNPを用いたキャリア移行に加速がつく可能性もある。

なお、年代別に見ると、「購入したい」という意向がもっとも強いのは20歳未満で、20代から50代までの購入意向の割合はほとんど変化がない。20歳未満の購入意向が特に強いのは、携帯電話を仕事などで使っていないことから、キャリアの乗り換え自体にさほど抵抗がないことに加え、学生を中心とした10代のユーザーが元々料金の安いソフトバンクをキャリアとして選択しているパターンが多い、といったことが理由として考えられる。

【図1-1、iPhoneの購買意欲度 全体集計】

iPhoneの購買意欲度 全体集計のグラフ

【図1-2、iPhoneの購買意欲度 携帯電話会社別集計】

iPhoneの購買意欲度 携帯電話会社別集計のグラフ

【図1-3、iPhoneの購買意欲度 世代別集計】

iPhoneの購買意欲度 世代別集計のグラフ

iPhone販売で気になっていた販売金額は発表!
後は販売日当日まで待つのみ!

まだ販売概要が明らかになっていない時点で、iPhoneの販売について気になる点を聞いた。
もっとも気になっている点はやはり「販売価格」で、半数以上の方が気になると答えた。今回のリサーチ期間中にソフトバンクのほうからおおよその販売価格や料金プランが発表され、8GBモデルで23,000円程度と大方が想定していたよりも安い金額で提供されることが明らかになった。しかし、その前の時点では多くの人が、機能的に同等の音楽プレーヤー「iPod touch」の価格(16GBモデルで4万円前後)から考えて、携帯電話としてはかなり高い5万円以上の価格になるのではないかと感じていたこともあり、販売価格が購入するかどうかの大きなポイントとして考えられていたことがうかがえる。

その他の点については、一般のMNPの乗り換えの場合と同様の不安であり、何もiPhoneに限ったことではないが、ドコモやauなどの他キャリアのユーザーの間で、乗り換えにかかる「解約違約金」や「データ移行」について不安を感じていることがわかる。また、「iモード」などの携帯サイトが見られなくなる可能性がある、という点はそれほど心配には感じていないようで、ある意味では、そういう製品だと言うことを割り切ったうえで購入を検討しているユーザーが多いようにも思える。

そのほか、フリーアンサーで多かった「心配事」には、以下のようなものがあげられる。

  • ほかの携帯電話では使える「Felica」「ワンセグ」「高画素カメラ」などの機能が使えない
  • バッテリーの持ちが心配
  • ソフトバンクの回線自体が心配

【図2-1、iPhoneの販売について、気になっている点 全体集計】
(図1で「必ず購入したい」、「購入したい」、「検討している」を選択した回答者に質問)

iPhoneの販売について、気になっている点 全体集計のグラフ

【図2-2、iPhoneの販売について、気になっている点 携帯電話会社別集計】
(図1で「必ず購入したい」、「購入したい」、「検討している」を選択した回答者に質問)

iPhoneの販売について、気になっている点 携帯電話会社別集計のグラフ

【図2-3、iPhoneの販売について、気になっている点】
(図1で「必ず購入したい」、「購入したい」、「検討している」を選択した回答者に質問)

コメント 性別 年齢
おさいふケータイ(Felica)が使用できないため不便 男性 20代
今使っている機能で使えなくなるものがある。お財布携帯。
機能が、携帯としては有り過ぎの上バッテリー寿命が短い。
通話するには、使いずらそう。
男性 40代
バッテリーパックの交換ができない点。バッテリーの寿命がきたら、電話機を買い替えないといけない。それはあまりにも非効率的。 男性 40代
回線エリア・通信速度などに不安がある。 女性 40代
Softbankの回線品質、電波の入り具合などが一番気になる。
次はバッテリーの持ち等。
男性 40代

iPhoneはこれまでにないタイプの新しい機能、デザイン、インターフェイスを持った携帯デバイス

なぜiPhoneを買いたいと思うのか?その購入理由を聞いた。
もっとも多かった回答は「機能などが面白そうだから」。iPhoneにはiPodと同じ音楽プレーヤーとしての機能のほか、Webブラウザ機能やインターネットメール機能、独自の大型タッチスクリーンなど、これまでの携帯電話の常識を覆すようなさまざまな機能が用意されている。このため、どちらかというと、電話というよりも携帯ネット端末として認知されており、特に一般の携帯電話では考えられない3.5インチの大型ディスプレイとSafariブラウザを使ったWebブラウジング機能には、多くのユーザーが関心を示している。
次いで多かった回答としては「デザインがいいから」と「インターフェースが使いやすそうだから」がほぼ同率で並ぶ。この2点は、アップルのiPod touchでもすでに実績があるため、イメージがしやすかったのかもしれない。これまでにないタイプの新しい機能、デザイン、インターフェイスを持った携帯デバイスという点に、多くのユーザーが惹かれているといえる。

【図3、iPhoneを購入したい理由】
(図1で「必ず購入したい」、「購入したい」、「検討している」を選択した回答者に質問)

iPhoneを購入したい理由のグラフ

iPhoneに期待する機能・サービス:1位「音楽を聴く」
次いで「タッチパネルでの操作」「動画を見る」

iPhoneに期待する機能・サービスを聞いた。
もっとも多かった回答は当然ながら「音楽を聴く」(60.1%)であるが、次点には「タッチパネルでの操作」(55.9%)が入った。iPhoneは携帯電話でありながらも、数字ボタンなどの類を一切持っておらず、すべての操作をタッチパネルで行う。iPod touchで実現されたユニークな操作体系をもとに、電話をかける際のダイヤル、メールなどの文字入力など、すべてをタッチパネルで実現するという新しいインターフェイスに関心が集まっている様子がうかがえる。

次に続くのは、「動画を見る」(47.7%)、「Webサイトの閲覧」(45.5%)となっているが、この2つはある意味で強く関連している。iPhoneには、アップルのMacシリーズに搭載されているWebブラウザ「Safari」が搭載されており、3.5インチの大型画面で快適なWebブラウジングを実現するのが大きな売りとなっているが、このWebブラウジングの中には「YouTube」に代表される動画サイトの閲覧も含まれる。これまでの携帯電話では実現できなかった機能だけに期待も大きい。もちろん、通常のiPodで実現されていた、MPEG4などの動画再生機能も健在で、パソコンとの連携による動画再生にも注目が集まっている。

これに続く「GPS搭載マップ」(37.3%)も、iPhoneの大きな魅力の1つだ。iPhoneはGPS機能を内蔵しており、現在位置を表示させたり、さまざまなアプリケーションとの連携が行えるよう設計されている。GPSはすでにさまざまな携帯電話で実現されている機能ではあるが、大型画面とタッチパネルで操作するGPSマップは、携帯電話というよりも、ポータブルナビの使いやすさに通ずるものがあり、このあたりの将来的な可能性には大いに注目が集まるところだ。

一方、これらの注目機能に対し、「通話機能」(23.4%)の期待度はかなり低めという結果になった。ある程度予想はついていたが、携帯電話として使うというよりも、携帯ネット端末+音楽プレーヤーとしての認知がはるかに強いことを物語っている。また、インターネットとの連動による音楽ダウンロード(iTunes Wi-Fi Music Store)への期待度も22.4%と低めの結果になっている。ユーザーは、iPhoneのみで音楽をダウンロードして再生するという使い方よりも、iTunesとの連携によるPCからの音楽転送に慣れ親しんでおり、あえてiPhoneだけで完結させようとはあまり考えていないようだ。

【図4、iPhoneのどの機能、またはサービスに期待していますか?】
(図1で「必ず購入したい」、「購入したい」、「検討している」を選択した回答者に質問)

iPhoneのどの機能、またはサービスに期待しているかのグラフ

2台目としてiPhoneを利用したいユーザーは3割!

iPhoneの購入方法について聞いた。
「機種変更(キャリア変更)」と「買い増し」との割合はおよそ7:3で、3割が「買い増し」を希望しているのが印象的だ。キャリア別に見ると、当然のことながら、ソフトバンクの契約者は約8割が「機種変更」を希望しているが、その他のキャリアのユーザーではその割合は約6割に低下する。MNPが導入され、キャリア変更が自由になったとはいうものの、長期割引の解約や違約金などの問題を考えると、まだまだキャリア変更のハードルは高い。それにしても6割もの人が、キャリアを変更してまでiPhoneを購入したいと考えていることが驚きである。
一方で、今使っている携帯電話はそのままに、iPhoneだけを新規で買い増ししたいと考えているユーザーも多く、単なる携帯電話以上のデバイスとして多くのユーザーの関心を集めていることがうかがえる。

【図5-1、iPhoneをどのように購入したいですか? 全体集計】
(図1で「必ず購入したい」、「購入したい」、「検討している」を選択した回答者に質問)

iPhoneをどのように購入したいですか? 全体集計のグラフ

【図5-2、iPhoneをどのように購入したいですか? 携帯電話会社別集計】
(図1で「必ず購入したい」、「購入したい」、「検討している」を選択した回答者に質問)

iPhoneをどのように購入したいですか? 携帯電話会社別集計のグラフ

iPhoneに今後望むものは、「Felica」や「ワンセグ」など。

フリーアンサーで、iPhoneに望むものを記入していただいた。
多かった意見としては、やはりほかの携帯電話で使える「Felica」や「ワンセグ」などの機能を搭載してほしいというものがある。これらの機能は、国内の携帯電話では標準になってきた感があり、実際に多くのユーザーが日常的に利用していることから、iPhoneに対するデメリットにもなっている。ただし、iPhoneのインターネット機能や音楽再生機能などを考えた場合に、無理にワンセグチューナーなどを搭載する必要はないという意見もあり、価格やサイズとの兼ね合いでなくてもよいとする意見も多かった。

このほか、多く聞かれた意見としては、キャリアの問題がある。iPhoneは当初ドコモから発売されるのではないかとの憶測が流れていたため、ドコモユーザーからの期待も非常に高かった。「できればドコモから出してほしかった」「ドコモからも出してほしい」「キャリアを選ばず使えるようにしてほしい」といった意見は非常に多く聞かれた。また、ソフトバンクのHSDPA網の整備状況に不安を持っているユーザーも多く、その点からもドコモから発売してほしかったという声が多く目についた。

また、料金プランについては、すでに発表されている通り、月間5,985円のデータ定額プランが用意されるようだが、これについては「安い」「妥当である」とする声がある一方で、「このプランしか選べないということのないようにしてほしい」というユーザーの声も聞かれた。iPhoneについては、ひとまず使ってみたいというユーザーも相当数いると思われ、仮に通信を行わなくても、音楽プレーヤーとして十分使えるという考えのユーザーも多いことから、所有するだけで毎月7,000円以上の料金を払い続けなくてはいけないというプランだけはやめてほしいということだ。いずれにしても、パケット通信費や料金プランはあまり高めに設定しないでほしいというのが、ユーザー共通の願いであることはいうまでもない。

【図6、さらにiPhoneに望むものをご自由にお書き下さい。】
(図1で「必ず購入したい」、「購入したい」、「検討している」を選択した回答者に質問)

コメント 性別 年齢
ドコモでも選べるようにしてほしい。
ワンセグ、お財布機能の追加。
男性 30代
ワンセグや、スイカなどの対応。デジカメ5M以上。 女性 30代
キャリアを固定せずに好きなキャリアで使える様にしてほしい。
できればキャリア毎にMMS用のソフトを出してほしい。
男性 40代
キャリアを超えて、使える様になることを希望します。
日本の携帯キャリアの、進んだ便利機能を搭載して欲しい。
男性 40代
調査エリア:
全国
調査対象:
価格.comID 登録ユーザー
調査方法:
価格.comサイトでのWebアンケート調査
回答者数:
7,963人
男女比率:
男89.8%:女10.2%
調査期間:
2008年6月19日〜2007年6月25日
調査実施機関:
株式会社カカクコム

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