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第11回 一戸建てかマンションか 〜お墓の種類と特徴〜
2005.12.16

お墓って、一生のうちに購入しない人も多くいるくらい、ちょっと縁遠いものですよね。
石の種類によって金額が違ったり、お墓自体にもいろいろな種類があったりなど、お葬式以上に難解かもしれません。でも、お墓はお葬式と違って、今日明日で必要になるっていうことがない分、じっくり検討しながら準備ができるので、失敗を避けるのも比較的簡単なんです。というわけで、今回はお墓選びに必要な知識についてお話しします。

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はじめに、お墓を持つことを考えるときに必要な要素は、お墓のスタイル・運営母体・立地条件の3つです。それぞれ順に詳しく見ていきましょう。

【お墓のスタイル】
まず、お墓のスタイルというのは、一般墓地・納骨堂・霊廟・合祀(ゴウシ)などに分けられます。これは、私たちが住む家と照らし合わせて考えてみると分かりやすいんです。
一般墓地というのは、土地を借りてその上に墓石を建てる、いわば一戸建てです。
納骨堂というのは、墓石は建てずにお骨壷を置くスペースを借りて納骨する、アパート・マンションタイプ。
霊廟というのは、お仏壇のような形状の下部に納骨する、簡単に言うと納骨堂の豪華版です。これは六本木ヒルズなどの高級マンションと言えます。
合祀というのは、骨壷からお骨を出して、他のお骨と一緒に納骨する、共同生活の長屋のようなイメージです。墓石の代わりに合同の石碑が建っているのが一般的です。

これらのお墓の種類の選び方に深く関わるのが、継承者の有無なんです。あなたが入った後、そのお墓を守ってくれる人がいるか・いないかで、選ぶ種類にも影響します。 「うちは長男が守ってくれるから大丈夫!」という方は、どのスタイルを選んでもOKなんですが、継承者がいない方の場合は、一般墓地を持ったところで、誰も管理する人がいなくなってしまい、せっかくのお墓がムダになってしまいます。
納骨堂・霊廟・合祀などは、永代供養(エイタイクヨウ)と言って、あなたが入った後の供養をお願いすることができますので、お墓の後継者がいない場合や、夫婦だけのお墓を設けたい、今のお墓に入りたくないという方々に向いているスタイルと言えます。 納骨のスタイルも、個人墓・夫婦墓などたくさんの種類があって、多様化するライフスタイルにピンポイントで合わせられることから、年々ニーズが高まっています。一般墓地を購入するのに比べて、土地や墓石がない分負担も少なく、交通の便などの様々な要望を満たす場所を探しやすいのも特徴です。

【運営母体】
次の運営母体というのは、誰がその墓地を所有しているか。ということです。 勘違いされやすいんですが、お墓を持つというのは、土地を買って墓石を建てるのではなくて、あくまでも墓地所有者に無期限でスペースを借りる権利を買うということなんです。
もちろん、運営母体によって、ルールや費用負担が大きく違ってきます。 運営母体にはどんな種類があるかというと、まず、公営・寺院・民間の3つに分かれています。 公営は自治体が運営しているので、当然最も費用負担は少ないですが、その分人気が高いために抽選に当たるのを待たなくてはならなかったり、その抽選も年に1・2回しか開催されなかったりと、一筋縄では持つことができません。
代わって民営の墓地は、施設が近代的で供給数も多く選び放題ですが、費用負担が多かったり、利用できる墓石店が限られていたりします。 最後の寺院墓地というのは、唯一宗教に制限があります。多くがお墓を持っているお寺の宗派で供養されることになりますので、これはもう菩提寺を持つのと同じことだと考えてください。お墓を持った後は、そのお寺とのお付き合いも必要になります。 選ぶ順序としては、この図のようなイメージです。
お墓の選び方
あなたの家の状況を考えながらスタイルを選び、そのあとで運営母体を選んでいくと、要望にあったお墓を選ぶことができますよ。

【立地条件】
次の立地条件ですが、実はこれが一番大切なことかもしれません。
というのも、家やマンションの価格が立地条件で大きく違うように、お墓も場所によって数倍の開きが出ることがあるんです。都市部にあったり、交通の便が良かったりで、土地の価格が高い場所ほど、お墓の価格も高くなると思ってくださいね。 費用の話が出たところで、一般的なお墓の費用のかかり方もお話ししておきましょう。
お墓の費用というのは、

土地のレンタル料 墓石の値段 工事費 管理費

というかたちでかかっていきます。 よくチラシなどに書いてある「一区画○○万円」ですが、これはほとんどが土地のレンタル料だけを指していて、別途で墓石代・工事代・墓所の年間管理料が必要になりますので、覚えておいてくださいね。

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気をつけておきたいのが、いくら安いからといって、行くのに何時間もかかるところに立ててしまうと、お墓参りに行くのがものすごい負担になってしまうことなんです。 このお墓参りのしやすさは、忘れてはいけない大切な要素。今はちょっとくらい遠くてもいいかもしれませんが、あなたがヨボヨボになった時のことを考えてみてください。お墓参りに行くこと自体が難しくなってしまって、ほったらかしになる可能性大です。ということは、あなたが入るお墓にも、誰もお参りしてくれなくなるのと同じこと。これって、かなり寂しいですよね。私はせいぜい片道1時間半がいいところだと思います。お墓って、こういうことも考えながら、じっくり選んでいくものなんです。一生に一度、あるかないかのことですから、あせらずたくさんのお墓を見学しながらゆっくり選ぶようにしましょう。

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