地域で異なる葬儀マナー

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葬儀のお役立ちノウハウ

地域で異なる葬儀マナー

公開日:2015年04月30日

葬儀は日本各地でしきたりや風習が変わり、地域色がとても色濃いものです。このページでは、葬儀の際の料理や香典、流れの違いについてご紹介します。

料理

通夜の後には、食事を取りながら故人を偲んで語らう時間を持つのが一般的ですが、この通夜料理には東西で大きな違いがあります。

東日本では、遺族が参列者にも通夜料理を用意し、寿司や煮物などをふるまいます。これを「通夜ぶるまい」と呼んでいます。参列者は通夜ぶるまいの席で、故人を偲びながら食事に箸をつけ、飲み物で口を湿らせてから帰るのです。

西日本では、この通夜ぶるまいの習慣がありません。通夜の後には、親族など近親者のみで食事の席を囲みます。 ですから、東日本の葬儀に参列した際などに、通夜ぶるまいの席に案内されても、「身内ではないから…」と、遠慮して帰ってしまうということがありますが、これはその地域ではマナー違反ということになってしまいます。
というのも、通夜ぶるまいとは、遺族が料理をふるまうことで、「故人の功徳(くどく)を積む」という意味があり、参列者が故人を偲んで飲食することで、故人への供養になると考えられているからです。

ご自分の暮らす地域の常識が、必ずしも他の地域の常識と同じとは限りません。ひと山越えただけで、葬儀と火葬の順番が変わってしまうこともあるのです。思わぬマナー違反を避けるためにも、葬儀に参列した際は、ご自分の常識よりも、その場の案内に従うようにするのが良いでしょう。

通夜料理の文化の違いは、葬儀の費用にも大きく関わってくる

西日本を中心とした地域では、近親者のみで通夜料理を囲むため、あらかじめ用意する料理の必要数が把握しやすく、その量も少なくてすみます。葬儀社のプランにも「通夜料理15名分」などの表記で、セットとして含まれている場合もあります。

一方で、参列者への通夜ぶるまいを行う風習がある東日本では、参列者の人数によって、用意する通夜料理の数が変わり、人数の多い葬儀では、それだけ飲食費用も大きくなります。
ちなみに、通夜ぶるまいを行う地域の場合、参列者の人数どおりに用意すると、食事が大幅にあまってしまうということがありますので、この計算式で用意するのがよいでしょう。

親族が20名、参列者が100名という葬儀の場合、20+100÷2=70名分という計算になります。

親族などの近親者は通夜が終わった後もゆっくりと食事の席を囲みますから、人数分用意します。一方の参列者はあくまでも箸をつけるだけで帰るのが基本で、お腹いっぱいになるまで食事をするということはないため、予想人数の半分の量で十分足りるという計算です。

家族葬(密葬)など、小規模な葬儀で、一般参列者を想定していない場合は、この限りではありませんが、飲食費用の概算を出したい時の参考にしてください。

香典

訃報が届いて葬儀に参列される際、ふと悩んでしまうのが「香典はいくらくらい包めばいいのだろうか?」ということではないでしょうか。

お香典は、故人との関係の近さ・深さによって、主に3千円〜10万円の間でお包みします。具体的にいくら包むのが相場なのかを表にしましたので、参考までにご覧ください。

関係(義理関係も同様) 金額(主に東日本:通夜ぶるまいあり) 金額(主に西日本:通夜ぶるまいなし)
両親 10万円 5万円
兄弟・姉妹 5万円 3〜5万円
祖父母 3万円 1〜3万円
その他親族 1万円 5〜1万円
友人 5千円〜1万円 5千円
知人 5千円 3千円
勤務先(上司) 5千円〜1万円 5千円
勤務先(同僚・部下) 5千円〜1万円 3〜5千円
勤務先(家族) 5千円 3〜5千円
取引先(個人として) 5千円〜1万円 5千円〜1万円

このように、西日本を中心とする「参列者が通夜ぶるまいを受けない」地域の香典相場のほうが、接待費がかからない分、遺族の負担が少ないため、東日本を中心とする「参列者が通夜ぶるまいを受ける」地域に比べて、金額が少ない傾向があります。

ただし、お香典には「外から見た関係」だけではなく「気持ちの距離」も関わってくるものですから、正解があるわけではありません。たとえば「親戚だから1万円」と決まっているのではなく、「家族のようにお世話になった叔父さんだったから3万円」というように、気持ちの距離も加味して金額を決めるとよいでしょう。

さらに、香典は結婚式のご祝儀と違い、多く包みすぎるのも失礼にあたります。 古くからの考え方で弔意には格があるとされていて、喪服の格式などでも、自分よりも故人に近い人の弔意を超えないようにするのが基本的な決まりごとです。遺族が恐縮してしまうような金額はNGと覚えておいて、あくまでも常識的な範囲の金額をお包みするようにしてください。

上記の表には書かれていませんが、群馬県や長野県などでは「新生活運動」という習慣があります。
これは、戦後に広まった「冠婚葬祭の儀礼を廃止し、生活を合理化しよう」という運動が現在まで残っているものです。この新生活運動が根ざした地域では、葬儀で「会社関係」「一般」といった受付案内のほかに、「新生活」という受付が設けられています。「新生活」で参列した人は香典額を1,000円とし、返礼品を受け取らないという習慣があります。

香典に使用する紙幣は、新札を使うと「前もって死を予期して用意していた」という意味があることから、すでに使用して折り目のついた古いお札をお包みします。新札しか用意できなかった場合でも、折り目をつけてお包みしましょう。

最後に香典袋の表書きですが、葬儀への参列の場合は「御霊前」を使い、四十九日法要への香典から「御仏前」を使いましょう。

葬儀の流れ

葬儀の流れというと、通夜を営み、翌日に葬儀・告別式、そして火葬場へ向かって荼毘に付す──という流れを思い浮かべる方も、多いかもしれません。しかし、日本全国を広く見渡すと、「これが常識」とは言いきれないものなのです。

葬儀の流れを大きく分けると、遺体で葬儀を営む「遺体葬」と、遺骨で葬儀を営む「骨葬」、の2つに分けられますが、骨葬の場合、さらに火葬のタイミングで、通夜も遺骨で営む「骨葬」に分かれます。
葬儀の流れは、地域によって大きく以下の3つに分けることができます。

1)通夜→(翌日)→葬儀・告別式→火葬 という流れの「後火葬」の地域 2)通夜→(翌日)→火葬→葬儀・告別式 という流れの「前火葬」の地域 3)火葬→通夜→(翌日)→葬儀・告別式 という流れの「骨葬」の地域

見比べてみると分かるように、地域によって火葬の順番が違います。

北海道や東北では前火葬や骨葬が多く、関東、関西、九州など他の地域では、後火葬が多くなっています。また、全国的に前火葬と後火葬が混在している県も多いため、「何県は前火葬、何県は後火葬」といった区別がつけられないのが現状です。

火葬の順番が変わる理由としては、諸説あります。 東北のある地域では、雪深い冬には訃報を聞いても参列できなかった時代があり、まず火葬をして春を待ってから改めて葬儀を行っていたことから、前火葬や骨葬の習慣が残っているという由来があったり、遠洋漁業の基地がある地域でも、船員が帰港するまで待つために、先に火葬するようになったという由来があったりします。

また、逆に暑い地域では、遺体が傷みやすかったり、伝染病の発生防止といった衛生的な理由から前火葬が根付いたこともあるようです。

様々な理由から、葬儀の流れが変わり、その土地で暮らす人にはあたりまえに思われている火葬のタイミングですが、他の地域の人が全く違う風習に直面したとき、戸惑ってしまうことも多いのです。

たとえば、故人と最後のお別れをしに、告別式に参列したとしましょう。後火葬の地域に暮らす人は、当然、最後に故人の顔をひと目見てお別れできると思うわけですが、葬儀が営まれるのが前火葬の地域だった場合、遺骨が迎えることになりますので、それが叶わないということになります。

逆に、前火葬の地域に暮らす人が、後火葬の地域の告別式に参列した場合、告別式でも遺体があることに、ずいぶん驚くそうです。

後火葬、前火葬、骨葬と、地域によって大きく異なる葬儀の流れですが、どちらかが合っていて、どちらかが間違っている、ということではありません。 遺体での葬儀も、遺骨での葬儀も、仏教の教義などからしても、いずれも否定されるものではありませんので、ご安心ください。

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