株の選び方とは?長期・短期投資での銘柄の見つけ方

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2017年2月10日掲載

株式銘柄の選び方

株の選び方とは?長期・短期投資での銘柄の見つけ方

株式投資で最も重要なのが、株式(銘柄)の選び方です。株の選び方を間違ってしまうと、満足な値上がり益が得られないばかりか、損が大きくなる可能性もあります。
ここでは、値上がりしそうな銘柄の選び方や見つけ方、割高な価格(株価)で買わないため確認すべき指標などを紹介します。

投資する銘柄を選ぶポイント

銘柄の選び方は投資家によって違います。証券取引所で購入できる株は約4,000あり、事業内容や売り上げの規模などはさまざまです。自分なりのアイデアで選ぶことは大切ですが、雑誌やネットなどには情報があふれ、株初心者は「結局、何を基準に株を選ぶべきか」と迷うこともあるでしょう。それを解消するために、株を選ぶポイントについて紹介します。

話題になりそうなテーマから銘柄を選ぶ

わかりやすい株の選び方の1つとしてメディアで盛んに紹介されているのが「テーマ株」です。世の中の関心が高く、話題の分野に関連する銘柄を指します。

世界のスマートフォン(スマホ)利用者が熱を上げたゲーム「ポケモンGO(ゴー)」。株式市場では、キャラクターの「ポケットモンスター」の権利を保有する「ポケモン」を関連会社にもつ『任天堂(7974)』や、関連グッズ製造などを手がける『タカラトミー(7867)』といった銘柄が話題を集め、株価は短期間で大きく値上がりしました。

世の中の関心が高い分野は、企業にとって商機です。たくさんの利用者を取り込めれば、売り上げや利益を示す「業績」の拡大が見込めます。投資家も同じように期待するため、特定の株にお金が集中し、値上がり幅も大きくなります。

テーマは、その時々によって違います。からだのさまざまな部位に育つという「iPS細胞」が注目を集めると「再生医療関連株」がブームになりました。国が研究を支援するとの報道も追い風で、多くの投資家が再生医療にちなんだ銘柄探しに、躍起になりました。

2013年に決まった夏季五輪(オリンピック)の東京開催にちなんだ銘柄も、テーマ株です。試合会場や選手の宿舎施設の建設に伴う都心部や沿岸部の再開発、ビッグイベントを契機とした訪日観光客の増加などが期待できるためです。

産業用ロボットを使った工場無人化で労働の担い手不足を解消したり、人件費を抑えたりする「ファクトリーオートメーション(FA)」、仮想空間を現実のように体験できる「バーチャルリアリティ(VR)」、ドライバーの操作なしで道路を走行する「自動運転」など、テーマ性豊かな株はたくさんあります。

テーマ性がある株でもうけるためには、いち早く話題を見つけることが大切です。日ごろから新聞、テレビ、雑誌、ネットニュースなどの情報をこまめにチェックし、政治や経済、最新のトレンド動向などにアンテナを張っておけば、ブームの始まりに気づく可能性が高くなります。株の選び方の1つとして証券会社がテーマ株を取り上げることもあり、こうした情報も積極的に活用して株を選びましょう。

身近な企業から銘柄を選ぶ

テーマ探しが難しい場合は、身近な企業の株式を選んでみてはいかがでしょうか。自分の生活と深く関わる企業ならば「あの商品は最近人気が出てきた」など、業績拡大につながるヒントが得やすく、株でもうけるチャンスも増えます。勤務先の企業が関わる業界であれば、事業内容などに知見があり、いっそう変化の芽も見つけやすいでしょう。

テレビCMでおなじみの「赤いきつねうどん」などを製造する『東洋水産(2875)』は、2011年発売の即席麺「マルちゃん正麺」シリーズが大ヒットしました。その後4年で、計10億食を出荷する人気商品に急成長しました。この商品がけん引する形で売り上げも拡大し、発売前に1,000円台だった株価は2015年夏に一時5,000円を超えました。

「JINS(ジンズ)」ブランドでメガネを製造、販売する『ジェイアイエヌ(3046)』も、ヒット作の登場で業績が大きく変化した銘柄です。軽くて丈夫なメガネやパソコンの液晶画面を見ても疲れないメガネなど、画期的な新商品を2009年から2011年にかけて相次ぎ発売し、ブームになりました。発売前の業績低迷期に一時39円まで落ち込んだ株価は、2015年8月には6,460円まで値上がりしました。

経済状況の変化から銘柄を選ぶ

東洋水産やジェイアイエヌは企業の変化に目をつけた選び方ですが、より広い視点に立ち、景気のよしあしなど、経済状況の変化から株を選ぶ方法もあります。

自動車や電子部品をつくる企業の多くは、海外に輸出しています。輸出企業の売り上げを左右するのは、現地の経済動向です。米国に輸出する自動車メーカーであれば、米国の消費者の懐事情が売り上げに直結します。1,000円台だった株価は2015年夏に一時5,000円を超えました。

一般に、景気は拡大と後退を繰り返します。輸出で稼ぐ銘柄を買う際には、企業の成長力だけでなく「これから中国景気がよくなる」「米国景気は不安定になりそう」など、経済状況の変化も銘柄選びの重要ポイントです。

こうした変化をうまく予測して株を選べば、もうけは大きくなります。油圧ショベルやダンプトラックといった建設作業用の機械を製造、販売する『日立建機(6305)』は、2000年代前半に広がった資源国など新興国への投資ブームが追い風になり、売り上げを大きく伸ばしました。2002年から2007年にかけて、株価は15倍ほどに値上がりしました。

経済情勢だけではありません。輸出企業は、外国為替市場での円相場の値動きにも左右されます。販売代金を現地のお金で受け取る一方で、日本の従業員に支払う給料などは日本のお金で支払うためです。

世界最大の自動車メーカーの『トヨタ自動車(7203)』は、円相場が対ドルで1円円高になると、業績の中でも特に本業で稼いだ利益を示す「営業利益」が400億円程度減るといわれます。年間で稼ぐ利益の2〜3%です。10円であれば、為替相場の値動きだけで1年のもうけの3割前後が吹き飛びます。

反対に、円安が進めば、それだけ利益も増えます。日銀の金融政策で大きく円安が進んだ2013年度は、為替相場の値動きだけで9,000億円の利益が出ました。その年度の稼ぎの4割にあたります。株価は2013年の1〜12月の1年間で1.6倍になりました。

外国為替市場で取引する投資家は、株式市場よりも多く、売買量も段違いです。それだけに値動きも絶えず変化します。海外景気や為替相場の動きをうまくとらえて株を選ぶことができれば、その分、利益も増えます。

海外経済の動向は、新聞やテレビがニュースとして報道します。景気や為替動向の先行きについては、口座開設した証券会社の「エコノミスト」などによる日本語の分析レポートが理解の助けになります。投資信託を運用する資産運用会社も積極的に情報提供しており、投資信託を扱うネット証券で網羅的に確認できます。

投資スタイルにあった銘柄を選ぶ

東洋水産やジェイアイエヌは企業の変化に目をつけた選び方ですが、より広い視点に立ち、景気のよしあしなど、経済状況の変化から株を選ぶ方法もあります。

売買頻度で株を選ぶ方法もあります。頻繁に株を売買せず、長期投資が目的であれば、配当利回りの高さや株主優待などが選択肢になります。倒産したり、株価が大きく値下がりしたりするリスクを避けるならば、業績が比較的安定している大企業がよいでしょう。

配当利回りの銘柄については『ネット証券のプロおすすめの高配当利回り株(銘柄)20選』の記事が参考になります。また、株主優待は『優待ブロガーが選ぶおすすめ株主優待10選』の記事で銘柄を紹介しています。

「大きく成長するだろう」と注目する株などを見つけたら、長期的な業績拡大を見込んでNISA(ニーサ)口座を活用するのも手です。例えば、血管に細い管を通す「カテーテル治療」で使うワイヤーなどを製造、販売し、多くの国でシェアを広げている『朝日インテック(7774)』は、値動きは緩やかですが売り上げ増加に伴い株価も上昇傾向です。

成長を見込んだ銘柄については『テンバガー(10倍株)銘柄の見つけ方・注意点とは?』の記事で詳しく解説しています。

デイトレーダーなど、短期で利益を積み上げたい場合は、売買が盛んな銘柄を選びましょう。売買する投資家が多い株は、値動きが大きく、もうけるチャンスも増えます。取引される銘柄の中心は大企業ですが、テーマなどがいったん人気化すれば、新興企業でも売買が活発になります。どんな株に人気が集まっているかは、証券会社がランキング形式で随時紹介しています。

重要な投資指標を確認して株を選ぼう

株価は半年から1年先を映す鏡といわれます。たくさんの投資家が多くの情報をもとに銘柄を分析し、いかに先回りして安く株を買うかを競っており、投資するタイミング次第ではすでに株価が割高な水準まで値上がりしている場合があります。

割高な株は売って利益を確保したい投資家が多く、よほど高成長が続かない限り、値上がり幅は小さくなります。こうした銘柄に買わないために、選び方の1つの指標として広く利用されている数値が「PER(ピー・イー・アール)」や「PBR(ピー・ビー・アール)」です。

PER(株価収益率)とは

PERは株の割安さを示す指標です。「株価収益率」と呼ばれます。株価を年度ごとの1株あたり純利益で割り求めます。1株あたり純利益は「EPS」ともいいます。PERは倍率で表し、証券会社の銘柄情報の画面で確認できます。1株あたり純利益は、アナリストの予想などが利用されます。

数値が低いほどその株は割安、ということを意味し、割安な銘柄を選ぶ際に参考にする投資家が多いです。成長力が大きいネット企業は高く、景気次第で売り上げがぶれる輸出株は低いなど、業種によって違うので、株を選ぶ際に注意が必要です。

割安株(バリュー株)は『大手証券プロおすすめの割安株(バリュー株)10選』の記事で銘柄を紹介しています。参考にしてみてください。

PBR(株価純資産倍率)とは

割安な株を選ぶ際に、企業がもつ資産で測るのがPBRです。株価を1株あたりの純資産で割って計算します。PBRは倍率で表し、一般的に1倍を下回れば会社がもつ資産よりも株価が低く割安、3倍、4倍など高くなると割高、評価でき株選びのヒントになります。

PBRは「株価純資産倍率」と呼ばれます。1株あたりの純資産は、証券会社の銘柄情報の画面などで「BPS」と書いてあります。割安株の線引きはPBRが1倍未満かどうかですが、中には1倍未満のPBRが常態化した「万年割安株」もあります。「割安」と評価されていない証拠で、選ぶ際にはPERとPBRなど、さまざまな指標から総合的に判断しましょう。

割安株(バリュー株)は『大手証券プロおすすめの割安株(バリュー株)10選』の記事で解説しています。

主な投資指標は証券会社の銘柄情報画面で確認できます。(※カブドットコム証券の場合)

図:カブドットコム証券の銘柄情報画面

  • 引用元:カブドットコム証券 マーケット情報

ROE(自己資本利益率)とは

効率よく経営する優良銘柄を選ぶ基準として注目される指標が「ROE(アール・オー・イー)」です。「自己資本利益率」と呼ばれ、1株が生む利益の大きさを表します。
1株あたりの純利益を1株あたりの純資産で割って計算し、「%」表記です。ROEが高いほど少ないお金でたくさん利益を稼いでいるといえ、ROEの高さを銘柄選びの基準にする投資家が増えています。

2014年に政府が「日本再興戦略」の中でROE向上を打ち出しました。優良かどうかの線引きは難しいですが、経済産業省が公表したレポートでは「8%を上回る ROE を最低ラインとする」と記載されています。

ROEの欠点は、数値が高ければ借金が多くても優良企業、とみなされることです。運転資金を借金に頼る自転車操業の銘柄でも、ROEは高くなる可能性があります。
こうした企業はいったん事業が暗転すると、経営が行き詰まるリスクもあります。「ROEが高いから」と単純にとらえて株を選ぶのでなく、ほかの経営情報もきちんと確認しましょう。

証券会社のスクリーニング機能を利用してみよう

銘柄を選ぶ際、絞り込みに迷ったら、証券会社のスクリーニング機能を活用しましょう。証券会社は初心者向けなどに機能充実に力を入れており、自分に合った銘柄が選びやすくなっています。

SBI証券ではPERやPBRなどだけでなく「企業規模が大きい優良株を買いたい」「短期間で値上がりしそうな銘柄を探したい」など漠然とした選び方もできます。

SBI証券

口座開設数350万超、NISA口座数80万超(2016/3/31現在)とネット証券では実績トップです。オリコン日本顧客満足度ランキングでは、「総合ネット証券」総合1位を獲得。

「過去と比べて売り上げや利益の変化率が大きい」など、細かな業績の変化で選びたいのであれば、業績を分析する機能が優れたカブドットコム証券がおすすめです。

カブドットコム証券

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株初心者向けにもっと簡単に選べるのは、取引頻度や値動きの大きさ、期待する利回りなど5項目をクリック形式で回答することで、自分に合った銘柄が選び出されるGMOクリック証券の「かんたん銘柄診断」というページです。

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証券会社はたくさんあり、それぞれ提供ツールは違います。探しやすさ、見やすさは投資家によって違うので、自分に合った検索機能が使える証券会社で口座を開きましょう。

まとめ

何を基準に銘柄を選んでよいかわからない場合、わかりやすい選び方の1つが、テーマ株です。話題になりそうなテーマに関係する銘柄に投資できれば、いったん人気が高まったときに、大きな値上がり益を得られる可能性があります。

このほか、自分の生活に深く関わっている商品やサービスを提供している企業であれば、人気や売れ行きなど、株価を動かすヒントが得やすいでしょう。

ただし、株価が大きく上がった後であれば、どんなにプラスのニュースがあっても、株価は上がりにくくなります。そのため、株価の割安さを示すPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの指標も合わせてチェックし、株価に伸びしろがありそうな銘柄に投資することも大切です。

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