成行・指値・逆指値の違いとは?株の注文方法を解説

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2016年11月2日掲載

株の買い方・売り方

成行・指値・逆指値の違いとは?株の注文方法を解説

株の売買方法は大きく分けて「成行注文(なりゆきちゅうもん)」と「指値注文(さしねちゅうもん)」の2通りです。間違うと、買ったと思っても買えていなかったり、売るタイミングを逃したりといったミスにつながります。大切なお金を投じるので、基本的な注文方法の違いを理解して売買しましょう。

成行注文と指値注文の違い

成行注文と指値注文の違いは、売買したい株式(銘柄)の値段(株価)を自分で決めるかどうかです。指値注文は株価を決めて注文(発注)し、その価格で売買が成立(約定)します。いくらで取引してもよいときは、相手の「言い値」で取引する成行注文を選びます。

約定までの時間に差があり、最も早いのが成行注文です。取引価格を相手に委ねるため、成行の方が優先度は高くなります。ある銘柄を1,000円で売りたい投資家がいた場合、成行が1,000円での指値よりも先に約定します。

同じ株価で複数の買い手が指値注文した場合は、注文が早い順に約定します(時間優先の原則)。午前や午後の取引開始前の指値注文は同時に発注したと見なされ、早さによる優劣はありません。

取引できる時間を把握しよう

株は平日の9時から11時30分、12時30分から15時の間に売買できます。午前の部を「前場(ぜんば)」、午後の部を「後場(ごば)」といいます。

このうち取引が始まり、最初の株価が決まる9時を「寄り付き」、その日の終値が決まる15時を「大引け」と呼びます。前場が終わる11時30分が「前引け(ぜんびけ、まえびけ)」、後場が始まる12時30分は「後場寄り(ごばより)」です。

株の取引時間

図:株の取引時間

実際に取引できるのは5時間だけ

成行注文のメリット・デメリット

成行注文のメリットは約定までの早さです。成行は、ほかの注文より優先され、売買相手がいればすぐに取引が成立します。成行なら何か大きなショックが発生して株をすぐに手放したいときも、買い手がいればすぐに売却できます。

株価が上がり続ける銘柄などの場合、現在の価格より低い水準での指値注文は、約定しにくいです。どうしても欲しい銘柄があれば、成行注文で買うことも1つのアイデアです。

成行のデメリットは、約定する株価がわかりにくいことです。売り手が少ない場合、直近の株価よりも高い水準で取引する可能性があります。現在の株価が1,000円でも、1,500円を提示する売り手しかいなければ、取引価格は1,500円です。

証券口座の残高(買い付け余力)にも注意しましょう。成行注文は約定価格がわからないため、じゅうぶんに資金余力がないと、発注できない仕組みになっています。成行で買いたい場合、銘柄ごとに決まっているその日の値幅の上限(ストップ高水準)で買えるだけの残高が必要です。

成行注文する際には、買い付け余力を確認するとともに、約定価格がいくらになるか推測できる「板(いた)」もチェックしましょう。

「板」とは

板とは、投資家の注文状況がリアルタイムで一覧できるデータのことです。個別銘柄の画面などで以下のように表示され、どの証券会社でも表示方法に大きな違いはありません。

A企業の板情報

−− 成り行き −−
気配値
5000 OVER  
3000 2000  
100 1900  
500 1800  
2000 1700  
1000 1600  
  1500 400
  1400 200
  1300 3000
  1200 8000
  1100 400
  1000 2000
  UNDER 10000

左側が売り手の注文、右側が買い手の注文です。真ん中の「気配値(けはいね)」は価格です。気配値の左右に並ぶのが株の数量で、1,600円には1,000株の売り注文があります。1,300円に並ぶのは3000株の買い注文です。

成行注文で1,000株買うと、約定する価格は「相手の言い値」のうち一番安い1,600円になります。板でみると、指値で買って約定する可能性が大きいのは、買い注文のうち最も高い価格を提示している1,500円です。

証券取引所にはたくさんの注文が集まり、膨大な量の売買が成立しています。株価が動くたび「板」もめまぐるしく変わりますが、「どのぐらいの価格水準なら買えるのか」など注文の際の目安としては使い勝手がよく、慣れると大変便利な情報源です。

指値注文のメリット・デメリット

指値注文のメリットは自分が指定した株価で売買できる点です。ある銘柄を1,000円で買う指値注文であれば、必ず1,000円以下で約定します。割高な水準で買ってもうけが減ったり、安く売って損したりといった心配がありません。

どうしても売買しなければならない状況でなく「安ければ買いたい」「高ければ売りたい」という場合は、指値注文がおすすめです。

指値のデメリットは取引が成立しない可能性があることです。指値注文は買い注文であればより高い価格を、売り注文はより安い価格を提示する注文が優先されます(価格優先の原則)。直近の株価水準からかけ離れた株価で指値注文すると、その分、約定が後回しになります。

指値と成行注文の違い

図:指値と成行注文の違い

逆指値注文とは?

逆指値注文は、指定した価格に到達すると、指値注文と反対の売買をする取引方法です。「株価が1,000円以下なら売り」「1,500円を上回れば買い」といった注文になります。

仕組みに慣れると、買うタイミングを逃したり、売り忘れて損がふくらんだりといったリスクを低くできます。頻繁に株価をチェックする余裕がないサラリーマンなどのでも、不安なく株取引ができます。

この注文方法は、たとえば、株価上昇の勢いが増す銘柄を買う「順張り(トレンドフォロー)」という投資をする際に有効です。

株価は、過去につけた高値など節目の水準を上回ると、上昇幅が大きくなることがあります。「ことし最高値の1,000円を上回り、1,010円に到達したら買い」などと注文しておけば、その後の上昇による値上がり益を逃しません。

逆指値のトレンドフォロー

図:逆指値のトレンドフォロー

損失を小さくとどめる「損切り(ロスカット)」という手段にも活用できます。「1,000円まで値下がりしたらすぐに売る」と逆指値注文していれば、それ以上の損失拡大を自動的に防ぎます。判断に迷って売りそびれたり、売り忘れたりといった心配がなくなります。

逆指値の損切り

図:逆指値の損切り

逆指値で注文する場合は、まず発注される株価(トリガー)を決め、指値か成行を選びます。指値注文であれば、売買したい価格も入力します。

株価が1,000円で、900円まで値下がりしたときに850円で売りたい場合、まずトリガーを900円とします。そのあと指値注文を選び、850円と入力します。

トリガーと売却価格を揃えると約定しない可能性があり、注意が必要です。株価が下落してトリガーを下回った場合、たいてい自分が指値した株価よりも安い価格での売り注文が増え、約定の順番が後回しになります。

損失が広がらないよう確実に損切りしたい場合は、トリガーを決めたうえで、成行で売却することが望ましいです。

逆指値注文と指値注文の違い

図:逆指値注文と指値注文の違い

そのほかの注文方法を種類別に紹介

成行や指値、逆指値以外の注文方法もあります。「取引開始時点」や「今週中」などタイミングを指定できるほか、指値注文と成行注文など複数の発注方法を組み合わせ、臨機応変に対応できます。

指値と逆指値を同時に発注する、「OCO注文(オー・シー・オーちゅうもん)」と呼ばれる注文方法もあります。指定した株価よりも高くなれば指値で売り、低くなれば逆指値で売るという投資方法です。

この仕組みを利用することで、たとえば「1,000円に値上がりしたら売って利益を確保し、900円に値下がりした場合でも売って損を小さくする」といった行動ができます。株価の変動に対応しやすいため、多くの証券会社が取り入れています。

ほかにも「1,000円で株を買って1,100円で売る」など買いと売りの注文を同時予約したり、最初の注文が約定したら次の注文を自動発注したりといった機能を提供する証券会社もあります。主なネット証券会社の自動売買の注文方法についてまとめました。比較表を参考にしながら証券口座を選び、さまざまな取引方法を試してみましょう。

証券会社の主な注文方法の比較表

証券会社名 逆指値 OCO 次注文を
自動発注
反対売買を
予約
カブドットコム証券
(W指値)

(リレー)

(Uターン)
マネックス証券
(ツイン指値)

(連続)

(リバース)
松井証券
(追跡指値)
×
(返済予約)
楽天証券
(逆指値付通常注文)
× ×
SBI証券 × × ×
  • 参照元:カブドットコム証券 自動売買(2016年10月4日時点)

→さらに詳しく注文方法を比較する

まとめ

株を売買する際の注文方法には、取引価格を自分で決める「指値注文」や相手の言い値で取引する「成行注文」だけでなく、株の値上がりした場合と値下がりした場合の両方に対応できる「逆指値注文」や「OCO注文」もあり、最初は難しく感じるでしょう。

ただ、注文方法に慣れ、スムーズに取引できるようになると、思わぬ値下がり損を抱えたり、買いそびれたりといったミスが少なくなります。損をできるだけ減らし、もうけを増やすためにも、ぜひそれぞれ注文方法の特徴を身に付けて投資に役立ててください。

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