大手証券プロおすすめの割安株(バリュー株)10選

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2016年12月14日掲載

株で儲ける投資法

大手証券プロおすすめの割安株(バリュー株)10選

投資専門の雑誌やサイトでよく目にする「割安株(バリュー株)」。株の教科書ではよく「実際の企業価値よりも株価が安い株式(銘柄)」と書かれていますが、難しくてピンとこない投資初心者も多いでしょう。今回は、大和証券で個人投資家や金融機関向けに株の情報を発信する石黒英之さんに、自信を持っておすすめできる銘柄や割安株とは何かなどを聞きました。

大和証券 日本株シニアストラテジスト 石黒英之(いしぐろ・ひでゆき)

2016年4月に入社後、株式相場の分析や個別銘柄の情報提供を担当。セミナー講師やテレビ出演の経験も多数。同社への入社以前は岡三証券で10年間、株式相場の分析などに従事。

大和証券 日本株シニアストラテジスト 石黒英之氏

投資のプロである石黒さんがおすすめの割安株を教えてください

個人投資家におすすめしている銘柄は、以下です。
たとえば、2016年11月14日時点で区切ると、自動車に張り巡らされた電線(ワイヤハーネス)で世界大手の住友電気工業(5802)はPBRが0.9倍です。PERは14倍台で、同じ「非鉄金属」という業種に属するLIXILグループ(5938)やライバルの古河電気工業(5801)の18倍前後と比べ割安です。自動車の電装化という流れがあり、成長も見込めます。初期投資に必要な金額は15万円程度と少なく、おすすめです。

クレジットカード会社のクレディセゾン(8253)も、株価が見直される余地がある割安株といえます。アナリストの予想や会社発表の資料などでは今年度、来年度と2ケタの増益が続くと見込まれていますが、PERは8倍台です。12倍近辺の同業オリエントコーポレーション(8585)や10倍前後のイオンフィナンシャルサービス(8570)を下回ります。PBRも0.7倍と低いです。

石黒さんおすすめ割安株10選

銘柄名(証券コード) 予想PER 実績PBR 業種 最低投資金額
日産自動車(7201) 8.1倍 0.92倍 輸送用機器 99,500円
丸紅(8002) 8.1倍 0.72倍 卸売業 59,500円
クレディセゾン(8253) 8.6倍 0.70倍 その他金融業 188,900円
日立キャピタル(8586) 10.3倍 0.92倍 その他金融業 260,100円
JXホールディングス(5020) 10.4倍 0.74倍 石油石炭製品 41,900円
第一生命保険(8750) 10.7倍 0.72倍 保険業 176,500円
日本発條(5991) 11.5倍 0.95倍 金属製品 100,700円
コニカミノルタ(4902) 13.5倍 0.98倍 電気機器 96,400円
住友電気工業(5802) 14.3倍 0.92倍 非鉄金属 152,800円
凸版印刷(7911) 24.0倍 0.67倍 その他製品 99,500円
  • (注)2016年11月14日の終値をもとに、大和証券作成

今回は、東証1部上場で投資家の売買が活発、初心者にも手掛けやすいよう初期投資金額が30万円以下など、投資指標以外にも条件を設定しました。しかし、本業が堅調にもかかわらず割安な銘柄は、ほかにもたくさんあります。

もっとたくさんの銘柄の中から選びたいのであれば、東証2部やジャスダックなどに対象を広げてもよいでしょう。こうした市場には、昔からある老舗企業だったり、一見すると地味な事業を手掛けて投資家からあまり注目されなかったりと、割安な銘柄が多いためです。

割安株(バリュー株)投資とは何ですか?

割安株とは、企業の成長力や持っている資産価値などと比べて、株価が安い銘柄です。割安な銘柄を買い、値上がりして割安さがなくなるタイミングで売り、キャピタルゲインを得る方法が割安株(バリュー株)投資です。成長企業に投資する「成長株(グロース株)投資」と並ぶ、昔からある運用方法です。

株価は、成長力や資産など、企業が持っている価値を映す鏡のようなものです。実際の価値を上回って値付けされている株は、いずれ値下がりするはずです。一方で実際の価値と比べて株価が安ければ、いずれ適正な価格まで値上がりすると考えられます。

割安になる理由はさまざまです。売り上げや利益が成長しにくい銘柄は、投資家の関心が低く買い手が少ないため、安いままのケースが多いです。成長力があり株価が上り調子でも、景気の変化など企業自身ではどうにもならない理由で大きく値下がりし、安くなる場合もあります。

割安株の見つけ方について教えてください

初心者でも割安株は簡単に見つけられます。株価の割高・割安の目安になるPER(ピー・イー・アール、株価収益率)とPBR(ピー・ビー・アール、株価純資産倍率)でスクリーニングをするだけです。どちらも数値が大きければ割高、小さければ割安といえるため、なるべく数値が小さい銘柄を探すことで、割安株にたどり着きます。

PERでのスクリーニングは、注意が必要です。たとえば「15倍以下」にすると、さまざまな業種の銘柄が選び出されてしまいます。その中には、自動車メーカーも含まれるでしょうし、ネット企業も入るでしょう。しかし、「15倍以下だから自動車メーカーもネット企業も割安」と判断するのは、間違いです。

自動車メーカーは、世界的に新車の販売台数が伸びにくく、景気の好不調にも左右されます。外国為替市場での円相場の値動きも、売り上げや利益のぶれにつながります。「20年先、30年先も今と同じ水準の利益を稼げるかわからない」と投資家の多くは見ており、PERは低くなりがちです。一方、ゲームのヒットなどで前年と比べ利益が2倍、3倍になることもあるネット企業は、低いPERが「割安」とみなされ、修正される可能性があります。異なる業種を同じモノサシで測ってはいけません。

そのため、スクリーニングをして割安株を探すときは「自分が投資したい業種の平均的なPER」をまず調べ、平均よりも低い銘柄を選びましょう。業種は自動車メーカーであれば「輸送用機器」、ネット企業であれば「サービス業」などです。業種の平均PERは毎月、東京証券取引所が公表しています。月1回の更新のため、実勢とずれる可能性があることには注意が必要です。

PBRは業種で大きな差は出にくく、「1倍未満」などの条件でかまわないでしょう。まとめると、スクリーニングの条件は「業種平均よりも低いPER、PBRは1倍未満」です。同じ業種の銘柄が複数あれば、ライバル社と比較して低いほうを選びましょう。

スクリーニングした銘柄であれば、どれを買ってもよいでしょうか?

スクリーニングだけでは不十分です。成長がまったく期待できず、割安さが修正される余地が少ない銘柄も多く含まれる可能性があるためです。個人投資家などには、もう一手間かけるようアドバイスをしています。

投資指標でのスクリーニングのほかに、何をすべきでしょうか?

必ずやってほしいことは「利益が成長するかどうか」の見極めです。いくら割安な銘柄でも、割安さが修正される手がかりがなければ、いつまでたってもキャピタルゲインは得られないでしょう。割安さが修正される最大の材料は、企業の変化、つまり売り上げや利益など「業績」の改善や拡大です。

中でも、一番チェックしたいのは「営業利益」です。これは売り上げから製品販売にかかった原価や人件費などを差し引いた利益のことで、本業でのもうけを表します。本業できちんと稼げているかを判断できる数値なので、最も重要視しています。

営業利益は、できれば直近までの過去5年分に今年、来年を加えた計7年分を確認してください。7年のうち5年で前年と比べプラスであれば、今後も成長による割安さの修正が期待できます。一方で、マイナスが続いていたり、赤字と黒字を繰り返すなど安定していなかったりする銘柄は、割安とみなされない可能性が高いため、避けましょう。

過去の営業利益は、企業がホームページで公開しています。今後の予測は初心者には難しいですが、売り上げや利益などの中長期の目標を「中期経営計画」として公表している企業があり、参考にできます。このほか、自社のアナリストが分析したレポートを配信していたり、たくさんのアナリストの予測をまとめた「コンセンサス情報」を提供していたりする証券会社もあるようです。業績推移がひと目でチェックできる情報誌があれば、なお便利です。

ほかにも確認すべき項目はありますか?

株価からアプローチする方法もおすすめです。株価は、たくさんの投資家の見方が反映されています。ここ1年で最も高い価格を付けたり、上場以来の最高値圏にあったりする銘柄は、多くの投資家が「この銘柄は欲しい」と判断した何らかの理由があるはずです。

こうした銘柄をいくつかピックアップし、値上がりしている理由に納得できれば、値下がりして割安になったタイミングで買うというのも手です。スクリーニングよりも銘柄を探しやすいため、よく投資家にアドバイスしています。

割安株を探す際に役立つ「スクリーニング機能」が優れている証券会社(価格.com調査)

割安株を探すときは、証券会社のスクリーニング機能を使いましょう。楽天証券の「スーパースクリーナー」は、PERやPBRといった基本的な情報はもちろん、各証券会社のアナリストによる「買い」「売り」などの投資判断をまとめた「コンセンサスレーティング」がチェックできます。

楽天証券

株式取引手数料は格安で、さらに取扱商品も豊富です。FXは米ドル/円スプレッドは0.3銭〜(原則固定・例外あり)。投資信託2000本以上。1,000円から投資ができる「純金積立」や「投信ミニ積立」は、投資初心者に大好評です。

SBI証券は「金融工学」という高度な技術を駆使して銘柄を分析する「クォンツ・リサーチ社」の分析データを活用できます。PERやPBRの具体的な基準がわからなくても、「割安で優良」といった大まかな選び方ができます。

SBI証券

口座開設数350万超、NISA口座数80万超(2016/3/31現在)とネット証券では実績トップです。オリコン日本顧客満足度ランキングでは、「総合ネット証券」総合1位を獲得。

スクリーニング機能は、各証券会社とも力を入れています。さまざまな条件を指定して銘柄を選べ、お目当ての銘柄が探しやすくなっています。探しやすさ、見やすさなどは投資家によって違うので、自分に合った検索機能が使える証券会社で口座を開きましょう。

まとめ

割安株を選ぶときはPERやPBRでスクリーニングをし、PERは業界平均や同業他社と比べて低く、PBRは1倍未満の銘柄を選びましょう。それだけでは不十分で、過去5年分に今年、来年の予想も含めた計7年分ぐらいの営業利益を確認し、本業で稼げているかどうかも見極めましょう。
ほかに、株価が高くなった銘柄から投資対象を絞り込み、割安になったタイミングで買う方法もあります。いずれにせよ「成長力がある割安株」を選んで投資することが、キャピタルゲインを得る近道です。

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