HEMSとは? 太陽光発電との親密な関係

ホーム > 太陽光発電 > 太陽光発電 コラム > HEMSとは? 太陽光発電との親密な関係

HEMSとは? 太陽光発電との親密な関係

2013年8月1日掲載

最近よく目にするHEMSという文字。節電のキーワードのように使われているものの、「具体的にどんなものなのかよく分からない」という方も多いのではないでしょうか?
太陽光発電とも非常に相性がよく、連携させることで大きな威力を発揮するのですが、まだ新しいコンセプトだったり、新しい仕組みのシステムであり、メーカーによっても考え方や機能などにいろいろと違いがあるようです。そこで、ここではHEMSとは何なのか、これがどのように太陽光発電にメリットを与えるのかを考えてみたいと思います。

HEMSって何?

HEMSと書いて「ヘムス」と読みますが、これはHome Energy Management System(ホームエネルギーマネジメントシステム)の略。まさにその言葉通りで、家庭のエネルギーを管理するためのシステム、ということですね。管理することによって省エネを行うことを目的とした機器であったり、機器とともにコンピュータやネットワーク、スマホなどを組み合わせたシステムでもあります。

各エネルギーの使用量をチェックした上で見える化や自動制御を行うHEMS

その家庭のエネルギーとは、電気、ガス、水道のことを示しますが、この定義はメーカーによってさまざまです。ガスや水道の流量計を設置して、その使用状況を測定・管理できるものもありますが、現在あるHEMS製品・システムの大半は電気に特化しており、電気専用の管理システムであると考えたほうがいいかもしれません。

HEMSで行う「見える化」によるメリット

では、HEMSを導入すると、どんなメリットがあるのでしょうか? それは大きく分けて「見える化」と「自動制御」の2種類となっています。順に説明していきましょう。

まずHEMSの基本は、エネルギーの見える化です。見える化とは文字通り、見えるようにするというわけで、電気に絞っていえば、電気の使用状況を専用のカラーディスプレイやパソコン、またはスマホなどで表示させるのです。「電力会社が取り付けている電気メーターだって、使用状況が見えるではないか」と指摘される方もいると思いますが、電気メーターとHEMSの見える化の大きな違いは、瞬間値だけではなく、時間ごと、日ごと、月ごとの変化が見えるという点でしょう。つまり、今日の午前中どのくらいの電気を使ったのか、14時〜16時でどのくらい使ったのか、さらには先月と今月の使用量の違いがどのくらいなのか、といったものをグラフや表などで簡単にチェックできるのです。またkWhのような使用量だけだとなかなか実感しにくいですが、それを金額で表示させることもできるため、よりリアリティーのある数字で見ることもできるのです。
また、HEMSで見える化できるのは、家庭全体の電気使用量というだけでなく、各部屋ごとの使用量をチェックできるというのも大きなポイントです。

部屋ごとの使用電力量を見える化 イメージ例部屋ごとの使用電力量を見える化 イメージ例

もちろん、どれだけ細かく分類できるかは導入するHEMSによって異なるので、一概に言えませんが、細かくすればより多くの情報が得られるのです。
この見える化を実現することによって、普段は気づかないエネルギーの無駄遣い、もっと節電可能なポイントなども見えてくるはずです。たとえば、みんなが留守にしている昼間にかなりの電気を使っていた原因は、エアコンなど不要な機器の付けっぱなしだったことや、深夜に必要以上の電気を使っていた原因は、寝室以外の機器が無駄に稼動していたこと…など。グラフなどを見ながら、エネルギーの無駄遣いをチェックし、使用状況も改善していくことができるわけです。

HEMSによる自動制御でより積極的な省エネを

HEMSの活用をさらに推し進めるのが自動制御です。これはさまざまな条件、状況をもとに、エネルギーの使用量をコントロールしようというものです。たとえば、エアコンの電源のオン・オフや温度設定、風量設定などを効率よく行うことで、より省エネ対策ができます。

でも、「それってエアコンのリモコンで操作できるのでは?」と思われるかもしれません。確かに似た機能ではあるのですが、より積極的なコントロールができるのがHEMSです。たとえば「電気代も高いピーク時間帯は設定温度を2度上げて、ピーク時間帯を過ぎたら元に戻す」、「家庭の使用電力が30Aを超えたらリビングのエアコンはストップさせる」、「月間の電気代が一定量を超えたら、エコモードでしか作動させない」…といったようにコントロールを行うことで、より効率よく、そして積極的に省エネを推し進めることができるのです。

HEMS による自動制御は、単にHEMSを導入すればコントロール可能になるわけではなく、HEMSからの指示を理解し、それに従って動くような機能を家電側が備えてなければならないのです。現在、日本の家電メーカーが中心となってECHONET Liteという通信規格が標準化され、ECHONET Liteに対応した家電も徐々にではありますが、登場してきています。この機能が備わったエアコン、テレビ、照明、調理器具…といったものが普及し、お互いにHEMSと通信しながら効率よく電気を使う仕組みが整えば、現在より格段に省エネができるようになるはずです。

HEMSで太陽光発電をより有効活用!

前述のとおり、HEMSは電気使用量を見える化するとともに、自動制御を行っていくわけですが、様々なメーカーがHEMSを発売しているため、機能の詳細はシステムによって異なります。そして、電気使用量だけでなく、太陽光による発電量を見える化することができるシステムもあります。
自宅に設置した太陽光発電の発電量は、専用の発電モニタでもチェックすることができますし、現在の発電モニタであれば1日の発電量の変化や1か月間の変化をグラフで表示させることもできます。そのため、発電量の管理では大きな違いはないのですが、これを各家電の使用量と合わせて見ていくことで、太陽光の発電を上手に使えているかをチェックすることができます。

家庭での月間使用量と金額を予測 イメージ例家庭での月間使用量と金額を予測 イメージ例

この「上手に」というのは、人によって考え方は違ってくるでしょう。ある人は「発電した電気をできる限り売電し、収入につなげたい」と考える一方、別の人は「できるかぎり発電所の世話にならず、自家発電した電気を使いたい」と考えるかもしれません。それによって電気の使い方は大きく変わってくると思いますが、いずれにせよHEMSで見える化を実現させることによって、自分の理想に近づけることができるはずです。
もちろん、見える化に留まらず、自動制御ができるようになれば「太陽光で発電している間は、家庭の電気使用量を20A以内に抑える」といった設定もできるわけです。

また、HEMSは国による補助金が支給され(2013年度8月時点)、さらに自治体でも補助金を実施しているところもあるため、今なら自己負担をあまりかけないで導入が可能です。どの機器が補助金の対象になっているかを確認するとともに、目的にマッチしたHEMSを探してみてはいかがでしょうか。(記事:藤本健)

コラム一覧へ戻る

すべて無料 最短1分のカンタン入力 見積もり依頼スタート!

※ 「太陽光発電見積もり依頼に関する注意点」をご確認いただいたうえ、ご利用ください。
グリーンエネルギーナビのページへ移動します。

このページの先頭へ