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価格.comレポート

厳しい寒さと乾燥で需要が高まった「加湿器」と、新モデルの価格高止まりで旧モデル人気が続く「空気清浄機」

厳しい寒さと乾燥で需要が高まった「加湿器」と、新モデルの価格高止まりで旧モデル人気が続く「空気清浄機」

厳しい寒さと乾燥で例年よりも需要が高まった「加湿器」

寒い冬の季節に人気が高まる家電製品のひとつに「加湿器」があるが、その加湿器が、今シーズンは例年以上の需要で人気となっている。

図1:加湿器および空気清浄機カテゴリーのアクセス数推移(2年間)
図1:加湿器および空気清浄機カテゴリーのアクセス数推移(2年間)

図1は、過去2年間における価格.comの「加湿器」カテゴリーおよび「空気清浄機」カテゴリーのアクセス数推移を示したもの。これを見ると、昨シーズンも今シーズンも、11月後半〜12月にかけて最初のアクセスの山ができているが、加湿器も空気清浄機も、昨シーズンよりやや大きな山となっていることがわかる。特に加湿器については、昨シーズンよりも20%以上の伸びとなっており、需要が高まっていることが見て取れる。

この傾向は年が明けた1月以降も続いている。昨シーズンは年末くらいから加湿器カテゴリーのアクセスはゆるやかに減少していったが、今シーズンは1月後半から2月頭にかけて第二のピークがきており、需要が衰えていないことがわかる。この需要の高まりの原因は、1月後半以降に日本列島に訪れた寒波の影響と思われる。気温の低下とともに空気の乾燥も続いており、インフルエンザの流行も1月後半にピークを迎えたことなども、加湿器の需要を高めた一因だろう。空気清浄機のほうも、昨シーズンは見られなかった1月度のアクセスの山が確認できるが、これも、多くの空気清浄機に搭載される加湿機能への需要が高まったものと思われる。

図2:加湿器カテゴリーにおける売れ筋ランキング・ベスト5製品のアクセス状況
図2:加湿器カテゴリーにおける売れ筋ランキング・ベスト5製品のアクセス状況

こうした状況の中で、加湿器製品のトレンドも若干変化している。図2は、加湿器カテゴリーにおける売れ筋ランキング・ベスト5製品のアクセス状況を示したものだが(2015年2月9日時点)、2014年の年末に人気のあった、アピックスの超音波式加湿器「AHD-014-WH」の人気が下がったいっぽうで、パナソニックの気化式加湿器「FE-KFK05-W」や、ダイニチの気化式ハイブリッド加湿器「HD-5014-A」の人気が上がっている。また、比較的安定した人気を保っていた象印のポット型ヒーター式加湿器「EE-RJ50」のアクセス数が1月後半から減少してきている。

この状況をまとめると、2014年末以降、それまで人気だった比較的手ごろな価格帯の小型加湿器に代わって、加湿量や水タンク容量の大きい中型加湿器が人気となってきているということになるだろう。というのも、年末くらいまで人気だった小型加湿器も、1月後半くらいからの需要増によって流通在庫が減少し、それまで手ごろだった販売価格が全般的に高騰してしまったため、買いにくくなってしまったということが背景にある。アピックス「AHD-014-WH」で見ると、2015年1月22日には3,768円だった最安価格が、2月2日には4,980円と、1,212円(32.2%)も値上がりした。象印「EE-RJ50」に至っては、1月20日には10.454円だった最安価格が、2月2日には一時期19,800円まで値上がりし、その後、2月9日は店頭在庫がなくなっているほどだ(図3、図4)。こうした低価格帯の加湿器の品薄状況にともなう価格高騰によって、比較的在庫が潤沢で価格も安定している中型加湿器の需要が相対的に増したものと思われる。

図3:アピックス「AHD-014-WH」の最安価格推移
図3:アピックス「AHD-014-WH」の最安価格推移

図4:象印「EE-RJ50」の最安価格推移
図4:象印「EE-RJ50」の最安価格推移

今シーズンの空気清浄機新モデルは価格が高止まり。型落ちの旧モデルに人気が集中

いっぽうの空気清浄機であるが、図1で見たように、加湿機能付きの空気清浄機に対する需要が高まっており、昨シーズンと比べても好調な推移をしているように見える。しかし、よくよくその中身を見ると、人気が出ているのは型落ちとなって安くなった旧モデルのみで、今シーズンの新モデルの人気はほとんど高まっていないことがわかる。

図5:空気清浄機カテゴリーにおける売れ筋ランキングベスト5製品のアクセス推移
図5:空気清浄機カテゴリーにおける売れ筋ランキングベスト5製品のアクセス推移

図5は、価格.comの空気清浄機カテゴリーにおける、売れ筋ランキングベスト5製品(2015年2月9日時点)のアクセス推移を示したもの。この顔ぶれを見ると、すべての製品が2013年発売の旧モデルであり、2014年に発売された最新モデルは1機種も入っていない。ようやく9位にシャープ「KI-EX55」が顔を出すくらいで、最新モデルの人気は例年にないほど低い状況で推移している。昨シーズン以前では、少なくとも2製品くらいは上位5機種に新モデルが入っていたものだが、今シーズンを見る限り、そうした状況はまったくなりを潜めてしまっている。

図6:空気清浄機カテゴリーにおける売れ筋ランキングベスト5製品の最安価格推移
図6:空気清浄機カテゴリーにおける売れ筋ランキングベスト5製品の最安価格推移

図7:空気清浄機2014最新モデルの代表的機種の最安価格推移
図7:空気清浄機2014最新モデルの代表的機種の最安価格推移

この理由は、新モデルの販売価格が高止まりしていることにある。現在人気の旧モデル5製品の最安価格を見ると(図6)、ダイキン「MCK70P」を除いては、17,000〜21,000円くらいのレンジに収まっていることがわかる。なお、この5製品のうち3製品が、風量5.5m3/時クラスの中型モデルだ。

これに対して、2014年秋に発売された最新モデルの代表的機種の最安価格を見てみると、およそ25,000〜47,000円くらいのレンジとなる(図7)。ほぼ性能が同じクラスの製品同士で比べてみても、シャープの風量5.5m3/時クラス「KC-D50」と「KC-E50」では7,000円ほど、ダイキンの風量7.0m3/時クラス「TCK70P」と「TCK70R」では18,000円ほどの開きがある(図8、図9)。例年であれば、もう少し安くなってきてもよさそうな空気清浄機の新モデルであるが、今シーズンは販売価格がかなり高止まりしており、そのために、消費者は価格の安い旧モデルを探して購入する傾向にあることが見えてくる。しかも、旧モデルの流通在庫はまだ潤沢にあるようなので、今後本格的な花粉シーズンを迎えても、旧モデルの人気はまだ続きそうだ。

図8:シャープ「KC-D50」と「KC-E50」との最安価格比較
図8:シャープ「KC-D50」と「KC-E50」との最安価格比較

図9:ダイキン「TCK70P」と「TCK70R」との最安価格比較
図9:ダイキン「TCK70P」と「TCK70R」との最安価格比較

今シーズンは、例年以上に花粉が多く飛散することが予想されており、空気清浄機の需要も高まってくることが予想されるが、このまま新モデルの販売価格が高止まりするようだと、旧モデルから新モデルへの人気シフトがなかなかおこらないことも予想される。新モデルが今以上の人気を得るためには、ある程度の価格下落を待つ必要がありそうだ。

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