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価格.comレポート

人気調理家電“炊飯器・オーブンレンジ”、新モデルと旧モデルでお得なのはどっち?〜高級モデルは昨年の型落ち製品、低価格モデルなら新製品が“買い”〜

人気調理家電“炊飯器・オーブンレンジ”、新モデルと旧モデルでお得なのはどっち?〜高級モデルは昨年の型落ち製品、低価格モデルなら新製品が“買い”〜

人気の白物家電の高級モデルは、昨年モデルが約半額で購入可能

秋になると、白物家電製品の多くがモデルチェンジを迎えており、10月が近づくにつれ、調理家電の新モデルも各社から続々と発売されている。こういう時期によく見られるのが、旧製品となってしまった昨年モデル、いわゆる「型落ち製品」の在庫処分セールだ。しかし、新モデルと旧モデルが併売される中、はたしてどちらのほうが本当にお買い得なのだろうか。そこで、今回は、価格.comの「炊飯器カテゴリ」と「電子レンジ・オーブンレンジ」カテゴリから、新旧両製品をピックアップし、最安価格の動向からお買い得製品を探ってみた。

図1はシャープのウォーターオーブンレンジ「ヘルシオ」シリーズの最上位モデル「AX-X2」(2009年モデル)と「AX-PX1-R」(2010年モデル)の最安価格の推移を「価格.comトレンドサーチ」を利用して示したもの。「AX-X2」は製品発表当初は16万円台という値をつけていたが、たった1か月で最安価格約11万円にまで値を下げた。これが実質のネット上での販売価格と言っていいだろう。その後もじりじりと値下がりを続け、2010年6月には7万円前後と、当初の販売価格から約9万円も下がり、もはや半額以下で売られている。
いっぽう、新モデルの「AX-PX1-R」だが、7月の製品発表当初こそ約15万円の価格であったが、すでにその最安価格は11万円を割り込むところまで来ている。ただし、旧モデルの価格下落が激しいため、新旧モデルでの価格差は3万円とかなり開いている。これくらいの価格差があると、旧モデルの購入を検討する人も多く出てきそうだ。

【図1 シャープ オーブンレンジ最上位モデルの最安価格推移】
【図1 シャープ オーブンレンジ最上位モデルの最安価格推移】

最上位モデルの価格下落が激しいのは、オーブンレンジに限ったことではなく、炊飯器でも同様の傾向が見られる。図2は、三洋電機の炊飯器「おどり炊き」シリーズの最上位モデル「ECJ-XP1000A」(2009年モデル)と「ECJ-XP2000(W)」(2010年モデル)の最安価格推移を「価格.comトレンドサーチ」から示したものだが、これを見ると、やはり最上位モデルでは値下がりの仕方がかなり大きいことがわかる。「ECJ-XP1000A」は、2009年7月の発表時には約10万円をつけていたが、それから4か月間で約6万円まで下げ、後継モデル「ECJ-XP2000(W)」が発表された2010年7月には半額の5万円前後となった。これと同様に、後継モデル「ECJ-XP2000(W)」も、発表当初こそ10万円台後半でスタートしたものの、2か月間ですでに8万円を割り込んでいる。しかし、新旧モデルの価格差は現時点では、やはり2万円以上あり、旧モデルの購買を検討するのも悪くない状況だ。

【図2 三洋電機 炊飯器最上位モデルの最安価格推移】
【図2 三洋電機 炊飯器最上位モデルの最安価格推移】

人気の白物家電の高級モデルは、昨年モデルが約半額で購入可能

白物家電の高級モデルについては、1年でかなり値崩れする傾向が明らかになったが、低価格モデルについてはどうだろうか。図3は、シャープのウォーターオーブンレンジ「ヘルシオ」のエントリーモデル「ヘルシオ AX-M1」(2009年モデル)と「AX-MX1-R」(2010年モデル)の最安価格の推移を「価格.comトレンドサーチ」から示したもの。これを見ると、「AX-M1」は発表当初の約6万5千円から、約2か月間で4万円前後にまで値を下げている。しかし、その後4か月間は4万円前後をキープしており、新モデルが発表された後の2010年9月に入っても、3万円を割る気配は見られない。発表から約2か月で、ほぼ底値と言えるような価格に突入していることがうかがえる結果だ。
いっぽうの新モデル「AX-MX1-R」だが、7月の発売では7万円程度の価格であったものが、すでに現時点では5万円程度にまで値を下げている。新旧モデルの価格差は15,000円程度となっており、それほどの価格差という感じはない。

【図3 シャープ オーブンレンジ低価格モデルの最安価格推移】
【図3 シャープ オーブンレンジ低価格モデルの最安価格推移】

炊飯器の低価格モデルでも同じ傾向が現れた。図4は三洋電機の炊飯器の低価格モデル「ECJ-LG10」(2009年モデル)と「ECJ-MG10(SN)」(2010年モデル)の最安価格の推移を「価格.comトレンドサーチ」のデータから示したものだが、「ECJ-LG10」は2009年7月の約3万3千円前後から2か月間で2万円前後にまで下がった。しかし、2009年9月以降、半年間は2万円前後をキープし続け、2010年3月を過ぎて再び値が下がったものの、現時点では1万6千円前後で推移している。こちらもやはり、発売から約2か月間で、ほぼ底値といえる価格に到達していると言っていいだろう。また、新モデル「ECJ-MG10(SN)」の現時点での価格はすでに2万3千円程度にまで落ちてきており、新旧モデルでの価格差はわずかに7千円程度。こちらも、旧モデルに関してそれほどお得という感じはしない結果となっている。

【図4三洋電機 炊飯器低価格モデルの最安価格推移】
【図4 三洋電機 炊飯器低価格モデルの最安価格推移】

このように、炊飯器とオーブンレンジの低価格モデルについて見てきたが、多少の違いは見られるものの、発売から約2か月間で、ほぼ底値の状態に到達しているのは共通している。新モデルであっても、発売から2か月程度経てば、十分にお買い得といえる状況になるため、あえて性能の劣る旧モデルを選択する必要はなさそうだ。

本当にお買い得かどうかは、機能差をしっかり考えることが大事

以上、高級モデルと低価格モデルの価格推移について見てきたが、その製品がお買い得かどうかを知るには、価格だけではなく機能面も合わせて確認する必要がある。そこで、各製品の2009年モデルと2010年モデルの性能の違いを見てみよう。

オーブンレンジの高級モデルの一例として、パナソニックのオーブンレンジの最安価格を見てみると、旧モデルとなる「3つ星ビストロ NE-R3200」(2009年モデル)は約6万2千円なのに対し、新モデルの「NE-R3300-W [ホワイト]」(2010年モデル)は7万6,千円(いずれも2010年9月27日現在、以下同)と、1万4千円程の開きがある。1万4千円という価格差を大きいと見るかどうかは微妙なところだが、新モデルの「NE-R3300-W」では、冷凍したものを解凍する手間なく、一気に焼き上げることができるという新機能が搭載されるなど、基本性能での進化が大きい。実際に、価格.comのオーブンレンジカテゴリの売れ筋ランキングでも、「NE-R3300-W [ホワイト]」はすでに3位と人気が高く、1万4千円ほどの価格差にも見合う内容となっていると言える。

【図5 パナソニック オーブンレンジ最上位モデルの最安価格推移】
【図5 パナソニック オーブンレンジ最上位モデルの最安価格推移】

また、炊飯器では、図2でも説明した通り、三洋電機の高級炊飯器の旧モデル「ECJ-XP1000A」(2009年モデル)の最安価格が約5万5千円なのに対し、「ECJ-XP2000(W)」(2010年モデル)は7万4千円と、2万円を越える差がある。「ECJ-XP2000(W)」が2009年モデルに比べて進化した点は、「従来比134%のエネルギーで沸騰し、炊きムラを解消した」「ワイド旨みユニットでうまみを拡散する」という2点。もちろん進化はしているのだが、これだけの性能の違いで、2万円高い炊飯器を選ぶ人は少ないだろう。こうした場合、型落ちの旧モデルを選んだほうが賢い選択と言えるだろう。

いっぽう、低価格モデルを見ると、オーブンレンジでは、パナソニックの旧モデル「3つ星 ビストロ NE-A262」(2009年モデル)の最安価格が39,800円なのに対し、新モデル「NE-A263-CK [コモンブラック]」(2010年)は39,550円と、旧モデルの在庫切れによる値上がり等もあって、新モデルのほうが逆に安くなるという現象も起こっている。
また、炊飯器では、三洋電機の旧モデル「おどり炊き ECJ-LG10」(2009年モデル)が約1万6千円なのに対し、「ECJ-MG10(SN) [ステンレスゴールド]」(2010年モデル)は約2万2千円と、その価格差は6千円ほど。
こうしたエントリーモデルは、基本性能に特化している製品が多いため、それほどの機能アップ、性能アップは望めない。しかし、付加価値が少ないベーシックな製品だけに、最初から低価格で売られることも多いといえる。であれば、わずかでも進化した新モデルを選ぶというほうが、賢い買い物と言えるのではないだろうか。

以上、新モデルと旧モデルについて、高級モデルと低価格モデルに分けて、その価格推移と価格差について見てきた。メーカーや個別の製品によって多少の違いはあるが、総じて言えば、「高級モデルなら、新旧モデルでの価格差が大きい2009年モデルを選ぶのもいい」、「低価格モデルなら2か月程度待って、価格が落ち着いたところで新しい2010年モデルを購入するのがお買い得」と言っていいだろう。

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