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地上アナログ停波から1か月、一層の値下がりが進む液晶テレビ。狙い目は、東芝「REGZA」の新モデルとシャープ「AQUOS」の旧モデル

地上アナログ停波から1か月、一層の値下がりが進む液晶テレビ。狙い目は、東芝「REGZA」の新モデルとシャープ「AQUOS」の旧モデル

7月24日の地上アナログ停波以降、一段と価格下落が進む液晶テレビ

図1は、「価格.comトレンドサーチ」のデータから、価格.comの「液晶テレビ」カテゴリにおける、売れ筋製品トップ50(2011年8月8日〜2011年8月14日の集計結果)の最安価格の平均値推移を示したもの。売れ筋トップ50に入る製品は、発売時期も画面サイズもまちまちなため、この図がそのまま液晶テレビの平均価格を表すというわけではないが、一定のトレンドを読み取ることができる。端的に言えば、液晶テレビの販売価格は下がり続けており、今がほぼ底値の状態にある。

【図1 液晶テレビ売れ筋ランキングトップ50製品の最安価格平均】
【図1 液晶テレビ売れ筋ランキングトップ50製品の最安価格平均】

まず5月から6月初旬くらいまで、液晶テレビの価格は全体として大きく下落傾向にあったことがわかる。これは、今年の春商戦が、東日本大震災の影響などもあって今一つ盛り上がらず、大量に余ってしまった市場在庫が6月初旬にかけて大きく値下がりしたものだ。しかし、6月に入ると、その値下がりもいったん落ち着き、ほぼ横ばいという状態になる。これは、去る7月24日の「アナログ地上波完全停波」を受け、液晶テレビの最後の駆け込み需要が、夏のボーナス支給シーズンに合わせて盛り上がってきたことにより、それまで価格を下げてきていた春商戦の主力モデルが売り切れ始め、代わりに、夏の新モデルが主力になってきたことによるもの。
新モデルは当然ながら、売り出し当初の販売価格は高い水準で推移する。そのあたりのバランスによって、7月24日のアナログ停波までは、液晶テレビの販売価格も全体としては横ばいで推移することになった。
注目なのは、そのアナログ停波以降の価格推移である。それまでの平均価格がおよそ77,000円程度で横ばいに推移していたのに比べ、7月24日以降は急激に価格が下落し、8月に入った段階で7万円を切り、8月中旬には65,000円に届こうかというレベルにまで落ち込んできている。わずか1か月程度で1万円程度値下がりしており、割合にすると15%程度の値下がりとなる。今はまさに底値の状態と言っていい。

価格下落は46インチ以上の大型サイズ、メーカーではシャープと東芝で顕著

しかし、このような価格下落が、液晶テレビ全体としての現象なのかというと、実はそうではない。図2は、液晶テレビのサイズ別に見た価格推移の平均値だが、これを見ると、大型サイズの製品のほうが、価格下落が著しいことがわかる。特に、46インチ以上の大型製品では、7月24日時点では20万円程度の価格であったのに、直近では175,000円程度にまで落ちており、15%程度の値下がりをしていることがわかる。その他の画面サイズでは、32インチ、37〜42インチクラスにおける同時期の値下がり率は12%程度となっており、26インチ以下のサイズとなるとほとんど価格は変動していない。つまり、今起こっている価格下落は、主に大型サイズの製品を中心とした値下がりであることがわかる。

【図2 液晶テレビ 画面サイズ別最安価格平均(売れ筋ランキングトップ50製品中)】
【図2 液晶テレビ 画面サイズ別最安価格平均(売れ筋ランキングトップ50製品中)】

さらに、メーカー別に見ると(図3)、7月24日以降、特に価格下落が著しいのは、シャープと東芝であることがわかる。ソニーも下げてはいるが、現在はほぼ横ばい。パナソニックも下げてはいるが、相対的に値下がり率は低い。どうして、このように、メーカーごとに違いが出ているのかと言えば、それは、各社の製品投入タイミングによるところが大きいといえる。
まず、比較的値下がりの少なかったソニーだが、ソニーはこの4月に大幅なモデルチェンジをしたばかりということもあって、人気モデルはほとんどが新製品。しかも、7月までの段階でかなり値下がりしたこともあって、この時期の値下がりには歯止めがきいている。また、パナソニックに関しては、プラズマテレビとの住み分けのため、液晶テレビのラインアップは42インチ以下となっているため、値下がり率の大きな大型製品がなく、値下がり率も少なくなっている。

【図3 液晶テレビ メーカー別最安価格平均(売れ筋ランキングトップ50製品中)】
【図3 液晶テレビ メーカー別最安価格平均(売れ筋ランキングトップ50製品中)】

逆に、値下がり率の大きかったシャープと東芝については、2社でその背景がまったく異なっている。まず、シャープであるが、実はこの春夏とほとんど新製品を投入しておらず、この夏の商戦期も、旧モデル中心で展開してきたということがある。当然ながら、他社の新モデルと比べると価格的に安めで、その様子は図3からもうかがえるが、実は、裏を返せば、この秋以降に大きなモデルチェンジが行われるということでもある。その影響もあり、この7月24日を過ぎた時点で、ほとんどの旧モデルが、いわば「処分品」的な扱いになってきており、その分、販売価格も下落していると見ていいだろう。

これに比べて、5月下旬に大幅なモデルチェンジを行ったのが東芝だ。ソニー同様、現在販売されているほとんどの製品が新製品なのだが、その価格下落が著しい。たとえば、価格.comの売れ筋ランキングでも上位の常連となっている人気モデルの最新版「REGZA 42Z2」の場合、7月24日の時点の最安価格は91,000円。これが直近では83,000円にまで値下がりしている。値下がり率にすると10%程度でしかないが、新モデルの人気製品であることを考えると、ちょっとありえないくらいの値下がりである。東芝の新モデルは、ほとんどの製品で同様の価格下落を起こしており、今やかなりお買い得度が高くなっている。

今のお買い得は、東芝「REGZA Z」シリーズ新モデルと、シャープ「AQUOS」の旧モデル

以上のことを踏まえて考えると、7月24日の地上アナログ波停波以降、液晶テレビの価格はさらに値下がりしており、今はかなりお買い得な状況にある。 ただし、メーカーによっては、秋の新モデルを控えての処分価格ということもあり、今購入していいのかどうか微妙な場合もあるということがわかる。
特に、ここ半年程度大幅なモデルチェンジをしていないシャープ「AQUOS」シリーズについては、やや注意が必要だ。もちろん、現行モデルで機能的になんら問題がないという人であれば、今が底値で買い時といえるだろう。また、ソニーと東芝については、この春発売されたばかりの現行モデルであるので、どちらもすぐにモデルチェンジすることはないだろうが、東芝については、毎年11月に新モデルが登場するので、購入するなら価格の下がっている今がねらい目だ。逆にソニーの場合はまだしばらく様子を見るというのもありだろう。パナソニックに関しては、小型モデル中心の展開なので、値下がり幅も小さく、今後もそれほど大きな値下がりは期待できないと見ていい。お買い得度でいうなら、新型モデルならねらい目は「東芝の高級モデル(REGZA Zシリーズなど)」、旧モデルなら、すでに処分価格に入りつつある「シャープAQUOS」といったところになるだろう。

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