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価格.comレポート

冷夏に泣くエコポイント!?不調が続く2009夏エアコン市場、エコポイントの後押しも空しく。

冷夏に泣くエコポイント!?不調が続く2009夏エアコン市場、エコポイントの後押しも空しく。

エコポイント効果で注目されるも、7月に入って不調が続くエアコンカテゴリ

価格.comの「エアコン」カテゴリのPVは、気温が暑くなってくる夏本番にかけて徐々に盛り上がってくるのが普通だ。図1を見ると、昨年2008年は7月に入ったころから急激にアクセスが伸び、そのまま7月下旬にかけて高い水準で推移していることがわかる。エアコンというと、湿気の多い梅雨時や、暑くなる前の5〜6月くらいに需要が高まると思いがちだが、少なくとも価格.comの場合は、実際に暑くなってからの駆け込み需要というのが案外多いのが実情だ。そのため、このように夏本番の暑くなってきたころにかけてアクセスも上昇する。

【図1 価格.comにおけるエアコンPV数推移(5〜7月)】
【図1 価格.comにおけるエアコンPV数推移(5〜7月)】

しかし今年の場合、このアクセス推移が当てはまらない。グラフを見ると、6月の後半にアクセスが急上昇し1つの山ができるが、その後はじりじりと下がり続け、7月に入るとむしろ昨年のアクセス数を割り込むまで落ち込んでしまっている。「エアコン」という比較的わかりやすい商材でこうした推移を示すことは珍しいが、その原因の1つとしては、5月15日より始まった「エコポイント」の影響が考えられる。

【図2 価格.comにおけるエコポイント対象のエアコン特集】
【図2 価格.comにおけるエコポイント対象のエアコン特集】

エコポイントは5月15日以降に購入した「省エネ家電」に対しポイントが付与されるという制度だ。対象ジャンルは「地デジ対応テレビ」「冷蔵庫」「エアコン」の3カテゴリで、エアコンももちろん対象になっている。しかし、この制度が開始された5月中旬は、一般的にまだエアコンを購入するには早い時期であったためか、アクセスの立ち上がりこそ昨年より早かったものの、アクセス総数はそれほど伸びていない。これが6月下旬になると突然アクセスを伸ばすことになるが、実は、この時期にエコポイントで交換できる商品の詳細が発表されている。後述する気温の問題も影響していると思うが、今年のトレンドを見る限り、エコポイントの影響も少なからずありそうだ。

【図3 価格.com「エコポイント特集」における交換可能商品の詳細情報】
【図3 価格.com「エコポイント特集」における交換可能商品の詳細情報】

気温に大きく左右されるエアコンのニーズ。7月の気温下落が大きく影響

エコポイントと気温の上昇によって、6月後半にアクセスを大きく伸ばしたエアコンだが、7月に入ると逆にアクセスは下がっていき、本来ピークになるはずの7月後半になっても、その下落傾向に歯止めがかからない状態だ。エコポイントで浮揚するかに思えたエアコンだが、夏本番になって今ひとつ不調という状況が続いている。

ここでエアコンの注目度と気温の関係を説明するため、1つの面白いデータを紹介しよう。図4は、東京都の平均気温の遷移である。昨年2008年も全般的には冷夏と言われ、7月後半までなかなか暑くならない状態だったが、7月後半から一気に気温が上がり、8月はそれなりに暑い夏となった。これに対して、今年2009年は、全般的には昨年2008年と同じような傾向をたどっているが、6月後半に一時的に気温が高い日が続き、逆に7月後半には「戻り梅雨」の影響もあって、気温が上がらず涼しい日が続くという状態になっている。

【図4 東京都の平均気温推移(5〜7月)】
【図4 東京都の平均気温推移(5〜7月)】

[出展:気象庁]

この気温の影響がどのようにエアコンの注目度に結びついているかを示したのが図5だ。これは今年2009年の東京都の平均気温と、価格.comのエアコンカテゴリのアクセス数の推移を同じ時間軸で重ねたものだ。これを見ると、気温の推移とエアコンカテゴリのアクセス数が、ほぼ同じ傾向で変化しているのがわかる。なかでも、6月後半に一時的に気温が上がった際には、やはりエアコンカテゴリのアクセス数も上がっており、その後、7月後半に気温が下がった際には、同じようにエアコンカテゴリのアクセス数も下がっている点に注目してほしい。今年はエコポイントの影響もあって、6月後半のアクセス数の上がり方はかなり激しいが、気温の上下に合わせてエアコンへの注目度がかなり左右されている状況がわかるだろう。

【図5 エアコンPV数と東京都平均気温の比較(2009年5〜7月)】
【図5 エアコンPV数と東京都平均気温の比較(2009年5〜7月)】

総論:2009年の夏は冷夏?盛り上がらないエアコン市場

これらのリサーチの結果からわかるのは、冷夏の年はやはりエアコンが売れないということだ。今年2009年の夏が冷夏になるかどうかはまだわからないが、気象庁の季節予報でも、東日本を中心に平均気温は下がることが予想されている。世界的な規模で見ると、ペルー沖の南太平洋でエルニーニョ現象が観測されており、エルニーニョ発生の年には、日本では降雨量が増え、冷夏になる確率が高いとされているのだが、実際のところ、ここまでかなり多くの降水があり、気温もそれほど上がらない日が続いている。このままいけば、今年の夏は冷夏ということになりそうだ。

今年に関して言えば、5月以降、エコポイントの後押しはあったものの、気温が上がらないことで、エアコンの盛り上がりも今ひとつになっている。特に7月後半のアクセス数は昨年を下回るレベルで推移しており、エコポイントの期待もどこへやらという感じがかなり濃厚だ。このままいけば、今年の夏のエアコン商戦はあまり盛り上がらないままに終息してしまうだろう。

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