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価格.comレポート

低価格競争が激化する液晶ディスプレイ市場、2万円以下で買えるフルHD対応製品が人気を牽引

低価格競争が激化する液晶ディスプレイ市場、2万円以下で買えるフルHD対応製品が人気を牽引

液晶ディスプレイの人気に拍車をかける2万円以下のフルハイビジョン対応液晶ディスプレイ

ここのところ、液晶ディスプレイにちょっとした異変が起こっている。液晶ディスプレイといえば、パソコンの周辺機器としてはもっともよく使われるもの。それだけに常に一定の需要はあるのだが、図1を見ればわかるように、昨年2008年の夏以降カテゴリの総PVが急激に伸びており、2009年1月のピーク時には、昨年対比でほぼ2倍という大幅なPV増となったのだ。2009年1月のピーク以降、PV数は徐々に落ちてきているが、それでも直近の2009年6月でも昨年比1.5倍ほどの高いPVを保っており、これが一時的なブームではないことを表している。

【図1 液晶モニタ・液晶ディスプレイのPV数推移】
【図1 液晶モニタ・液晶ディスプレイのPV数推移】

この人気の大きな理由となっているのは、昨年2008年の夏以降、「フルハイビジョン対応」(1920×1080ドットの解像度)の低価格な液晶ディスプレイが増加したことだ。図2は、価格.comの液晶モニタ・液晶ディスプレイカテゴリにおける、解像度別のPVシェアである。これを見ると、フルハイビジョン(以下、フルHD)対応の液晶ディスプレイの割合が、2008年9月くらいから急激に増え始め、直近の2009年6月では、シェアにして60%を占めるに至っていることが見て取れる。ここまで急激に特定の解像度の製品が増えるというのは過去にも例がない。いかにフルHDの需要が急激に高まっているかがよくわかるだろう。

【図2 液晶モニタ・液晶ディスプレイの解像度別PV数シェア】
【図2 液晶モニタ・液晶ディスプレイの解像度別PV数シェア】

この流れを、別の切り口で見たのが図3だ。これは、価格.comの液晶モニタ・液晶ディスプレイカテゴリにおける価格帯別のPVシェアを表したものだが、これを見ると、2008年9月以降、2万円以下の低価格帯のシェアが急激に伸びているのがわかる。上に示した図2と合わせて考えると、2万円未満という安い価格をつけたフルHD液晶ディスプレイが大幅に増加しているということだ。このことが、今の液晶ディスプレイの人気に拍車をかけているのである。

【図3 液晶モニタ・液晶ディスプレイの売れ筋価格帯シェア】
【図3 液晶モニタ・液晶ディスプレイの売れ筋価格帯シェア】

PC用ディスプレイの縦横比は「16:9」へ。サイズも価格もワンランクシフトダウン

図4は、価格.comの液晶モニタ・液晶ディスプレイカテゴリにおける、液晶サイズごとのPVシェアである。これを見ると、2008年7月くらいから、22インチから21インチクラスへのシフトダウンが見られる。また、2009年1月くらいから24インチから23インチクラスへのシフトダウンも見られる。

こうしたシフトダウンは、パソコン向けの液晶ディスプレイの縦横比が、伝統的な「16:10」から「16:9」へと変化しているために起こったものだ。図2で見たように、液晶ディスプレイの解像度は、「WUXGA」(1920×1200ドット)から、「フルHD」(1920×1080ドット)へとシフトしてきている。つまり、パソコン用のワイドディスプレイが伝統的に採用してきた「16:10」の縦横比から、液晶テレビなどで用いられる「16:9」の縦横比にシフトしてきたということだ。横幅が変わらずに、縦幅がやや小さくなったことで、液晶パネルのサイズは0.5インチ程度小型化する。この液晶のサイズダウンによって、液晶パネル自体のコストダウンが起こり、図3で見たような液晶ディスプレイの低価格化につながったのだ。

【図4 液晶モニタ・液晶ディスプレイのモニタサイズ別PV数シェア】
【図4 液晶モニタ・液晶ディスプレイのモニタサイズ別PV数シェア】

総論:2万円以下で購入可能なフルHD液晶の人気は今後も続く

図5は、価格.comの液晶モニタ・液晶ディスプレイカテゴリにおける、メーカーごとのPVシェアの推移である。これを見ると、2008年9月以降起こったフルHD対応液晶のブームは、まずBenQ、ACER、LGなどの海外ブランド、あるいはそれらのメーカーのOEMブランドであるアイ・オー・データ機器やIIYAMAによって引き起こされたことがわかる。また、国内ブランドの三菱電機も、液晶テレビと同等の動画表示性能を持った「VISEO」という高級シリーズや、2万円を切る23インチクラスのフルHD液晶ディスプレイなどが人気を集めており、大健闘している。

このように、海外勢、国内勢合わせて、多くのメーカーが縦横比16:9の、低価格フルHD液晶ディスプレイ市場に参入しているわけだが、先述したように、すでに23インチクラスでも2万円を切る低価格モデルが出るなど、低価格競争は一段と激しくなっている。ここまで価格が安くなれば、当然ながらユーザー側も購入しやすくなる。液晶ディスプレイの買い換え用途以外にも、「プレイステーション3」などの高解像度ゲーム機や、ブルーレイプレーヤー、HDビデオカメラなどの製品をつなぐマルチメディアモニターとしてもこれらのフルHDディスプレイのニーズは高まっており、今後もこのクラスの液晶ディスプレイ人気はしばらく続くことが予想される。

【図5 液晶モニタ・液晶ディスプレイのメーカー別PV数推移】
【図5 液晶モニタ・液晶ディスプレイのメーカー別PV数推移】】

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