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【速報】6/26「iPhone 3GS」発売後の反響は!?昨年ほどの盛り上がりには欠けるが、ユーザーの反応は上々

2009年6月30日

昨年の「iPhone 3G」発売後のようなフィーバーはなく、落ち着いた出だし

6月8日の発表以来話題となっていた「iPhone」の新モデル「iPhone 3GS」が、6月26日(金)ついに発売となった。「iPhone 3GS」は、新OS「iPhoneOS 3.0」を搭載したことと、搭載されるCPUなどの処理速度が高速化されたことで、従来の「iPhone 3G」の「2倍高速」を実現した点が最大の特徴。そのほか、動画撮影にも対応する3メガピクセルカメラや、電子コンパス、音声コントロール機能など、いくつかの便利な新機能を搭載した話題の製品だ。

【図1 「iPhone 3GS」のPV数推移】
【図1 「iPhone 3GS」のPV数推移】

今回発売されたiPhone 3GSには2モデル(32GB、16GB)がラインアップされるが、その製品情報ページのアクセス数推移を示したのが図1のグラフだ。製品発表後の6月9日以降アクセスが高まり6月10日をピークとしていったんは減少したが、その後発売が近づくにつれて、徐々にアクセスが増加し、発売日となる6月26日からアクセスが急増。発売日前後のアクセス数は32GBモデルで15,000PV/日にまで達した。

【図2 「iPhone 3G」のPV数推移】
【図2 「iPhone 3G」のPV数推移】

ただし、このアクセス数も、昨年発表されて話題を呼んだ「iPhone 3G」と比較すると、爆発力としては小さい。図2のグラフを見てもらうとわかるが、昨年の「iPhone 3G」(16GB)は7月11日の発売直後のアクセス数が50,000PV/日を超えており、それに比較すると、今年のiPhone 3GS(32GB/16GB含む)における、発売日から3日間のアクセス数計は64,626PVで、前年のiPhone 3G(16GB/8GB含む)の同期間のアクセス数に比べて約39.5%にしかならない。

もっとも昨年のiPhone 3Gは、日本初上陸ということもあり、多くのユーザーが大きな関心を持ってその発売を見守っていたことや、事前予約が行えなかったなど、発売に関する混乱もあったため、単純にアクセス数だけを見てその人気のほどを比較するわけにはいかない。しかし、いくつもの大きな機能アップが図られた話題の製品としては、やや低調な出だしという感じがするのは否めないところだ。

クチコミは、全体的に高評価。音声コントロール機能への不満が散見されるも、処理スピードに満足の声多数。

6月26日の発売から最初の週末を迎え、iPhone 3GSを購入したユーザーのレビューやクチコミも次々と投稿されてきている。その反応は人によってさまざまだが、従来のiPhone 3Gからの買い換えユーザーも、今回新規で購入したユーザーも、全体的には高い評価をつけている。特に評価が高いのは、iPhone 3GSの「S」の意味でもある「スピード」の点だ。先にも述べたとおり、iPhone 3GSは従来のiPhone 3Gの2倍の速さで動作する、というのが大きな売り文句だが、ユーザー側の実感値としても、このスピードの速さはかなり体感できるレベルのようで、「アプリの立ち上げ等、全般的に2,3倍の早さを体感できます。フツーに使っててストレスを感じることはありません」「体感的にサファリでも2倍近い速度の向上は感じられますし、アプリでは大して差の無いものもある一方で、数倍早くなっているものもあります」など、従来のiPhone 3Gユーザー(同じOSを使用するiPod touchユーザーも)もその速度向上にはかなり満足しているようだ(図3参照)。また、バッテリーの持ちについても、そもそも高機能なスマートフォンであるためほかの携帯電話ほどの駆動は無理だが、前モデルに比べるとかなり改善している、という評価がなされている。

【図3 「iPhone 3GS 32GB」の速度向上について言及したレビュー】
【図3 「iPhone 3GS 32GB」の速度向上について言及したレビュー】

逆に、評価があまりよくないのが、今回新搭載された「音声コントロール機能」だ。これについては、「ぜんぜん使い物になりません」、「音声コントロールに関しては『えっ』って感じがします」など、その認識精度にはまだまだ改良の余地がありそうだ(図4参照)。また、ソフトバンク モバイルの通信網に対する不満は前モデルのiPhone 3Gから存在していたが、今回のiPhone 3GSでも、「3Gでつながるエリアが狭い」という意見は依然として多い。今回のiPhone 3GSから下り理論値最大7.2Mbpsの「HSDPA」方式に対応しており、データ通信の速度も最大値は上がっているのだが、その恩恵がエリアによっては完全には受けられないという形となっており、この点不満を感じるユーザーは相変わらず存在する。

【図4 「iPhone 3GS 32GB」の音声コントロール機能について言及したレビュー】
【図4 「iPhone 3GS 32GB」の音声コントロール機能について言及したレビュー】

他キャリアからの乗り換え、買い増しを誘発!?

しかしながら、全般的には、iPhone 3GSの発売直後の評価は上々といえそうだ。ユーザーレビューやクチコミ掲示板では、他キャリアからの乗り換え(買い増し)のユーザーの声も多く、特に「EMOBILE」や「WILLCOM」などのデータ通信端末を契約している人は「乗り換え」、NTTドコモやauなどの携帯契約者は「買い増し」という形での検討が多いようである。前者の場合、iPhone 3GSをインターネット端末として使うことで、従来のキャリアとの契約が不要となるため、乗り換えを検討するパターンが多いのに対し、後者の場合、先述したようなソフトバンク モバイルの通信回線への不安と、iモードやezWeb、Felicaなどのサービスが使えなくなることへの問題があるため、iPhone 3GSを携帯電話としてではなく、もう1台併用する「インターネット端末+音楽プレーヤー」として考えるという流れが定着してきているように思える。クチコミ掲示板に書き込まれたワードの中では、特に「ドコモ」というワードの登場回数が多く、ドコモユーザーがiPhoneの買い増しや乗り換えを検討するような話題も多く見られた(図5参照)。

【図5 「iPhone 3GS 32GB」のクチコミ掲示板におけるワードランキング】
【図5 「iPhone 3GS 32GB」のクチコミ掲示板におけるワードランキング】

総論:発売直後の盛り上がりは減ったが、「iPhone 3GS」は着実にファンを増やしつつある

以上のように、発売直後のiPhone 3GSの評価は上々といえる。昨年のiPhone 3G発売時のような盛り上がりこそないが、これは昨年のほうが異常事態ともいうべき現象と捉えたほうがいいだろう。昨年の場合、予約が行えないなど、発売方式に対する混乱も含んだ出だしであり、その性能に対して賛否両論が巻き起こったことなどを考えると、今回のiPhone 3GSの発売は大きな混乱もなく、きわめて落ち着いた出だしとなった。

これに比べると、今回のiPhone 3GSの評価は総じて高い。その評価の多くは、iPhone 3Gでやや問題視されていた処理速度の向上に負うところが多いが、それ以上に、この1年間でiPhone 3Gの機能性に対する認知度が飛躍的に高まったことが背景としてあげられるだろう。iPhoneは、携帯電話やスマートフォンとしてくくられることが多いが、これらの製品にはない大量の対応アプリケーションがすでに存在していることが、単なる携帯電話やスマートフォン以上の大きな魅力となっているのは間違いない。昨年発売されたiPhone 3Gが発売から半年以上経っても好調に売れ続けたという点を考えると、今回のiPhone 3GSも、その発売こそ穏やかな出だしだったが、今後じわじわと売れ続けることは間違いないだろう。

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