【速報】7/11発売ドラクエIX、ユーザー評価は賛否両論!? DSソフトとしては高評価だが、2年半越しの期待には及ばず。
2009年7月14日
発売延期の影響もなんのその。発売日には爆発的な注目を集めたドラクエIX
7月11日、人気RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの最新作となる「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」(以下、ドラクエIX)が発売された。本作は、前作「ドラゴンクエストVIII」の発売から丸5年以上経っての新作だけに既存のドラクエファンからの期待はかなり高い。また、普及台数の多い携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」にプラットフォームを移した初の作品ということもあって、既存のファン以外のユーザー層も大きく取り込めるのではないかという期待も、同作には寄せられてきた。「ドラクエ」と「ファイナルファンタジー」の2作品は、日本のゲーム業界では数百万タイトルを売り上げる大人気シリーズであり、これまではスーパーファミコンやプレイステーションのような据え置き型のゲーム機用に発売されてきたが、今回、携帯型ゲーム機向けとしては初のビッグタイトルの発売ということで、非常に注目を集めていたわけだ。
【図1 価格.comにおける「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」詳細情報ページ】
そもそも、ドラクエIXの制作発表自体は2006年12月に行われており、実にそこから2年半という時間が経過したことになる。当初は2009年3月28日に発売されるとして正式発表されたのだが、直前になって「重大な不具合が発覚」したことから発売日が延期され、7月11日に変更になったという経緯がある。長年続編を待ち望んできたファンの間からは、「少々待ちくたびれた」というため息も聞こえてくるほどだ。
価格.comの製品データベースにもかなり以前から情報は掲載されていたが、やはり盛り上がってきたのは、最初の発売日(2009年3月28日)が発表された2008年12月10日以降。それからしばらくは製品予約などの話題で盛り上がっていたが、2009年2月12日に発売延期が発表となると、そこから一気に話題がなくなっていき、PVは低空飛行を続ける。
再度話題が盛り上がり始めたのは、6月16日に行われた完成披露発表会あたりから。そこから一気に話題が盛り上がり、発売日の7月11日を含む7月5日週には爆発的に注目度が高まっている。こうした爆発的な伸びは、さすがドラクエというべきもの。5年越しという開発期間の長さと、発売日の延期というネガティブな要素もあり、一時はそれほど盛り上がらないのではないかと危惧されたが、いざ発売されてみると、このような爆発的な人気を持って迎えられた結果となった。
【図2 「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」のPV数推移】

ソフト人気に後押しされ、DS本体へのアクセスも急増
また、これと連動して、ニンテンドーDSの本体自体の注目度も上がっている。それまで日次で4,000〜5,000PV程度だった「ニンテンドーDSi」のアクセス数は、7月11日にはその倍以上となる11,000PVを超え、12,000PVに迫る勢いを見せている。ドラクエIXの発売を待ってニンテンドーDSを買おうと思っていた層がいかに多いかがわかる結果だ。ニンテンドーDSは、ここのところ大きなヒット作がなく、一時期の人気もすっかりなりをひそめてしまっていた感があるだけに、大人気作ドラクエIXの発売は、ニンテンドーDSの売れ行きにも大きな影響を与えるものと思われる。
【図3 「ニンテンドーDSi」のPV数推移】
「大満足」と「最低」。真っ二つに分かれるゲーム評価
価格.comのユーザーレビューでは、7月11日の発売日にゲームを手に入れたユーザーから、早くもゲームの評価がいくつも上がってきている。7月13日現在での総合評価は、5点満点で3.94となっており、必ずしも高い評価とはなっていない。しかし、その評価内容をよく見てみると、その内容に大きく満足した人と、大きく不満を持った人の両方が、ハッキリと分かれる結果になっていることがわかる。
【図4 「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」の満足度(2009年7月13日時点)】
「満足」と評価した人の意見は、「ニンテンドーDSのゲームとしてはかなりよくできている」「これまでのドラクエシリーズ(据え置き型ゲーム機向け)と比べるとグラフィックなどが落ちるのは仕方ないが、ドラクエシリーズのいいところはしっかり受け継がれており、ゲームのレベルは高い」「サウンドがいい。DSとは思えない仕上がり」といったところ。携帯ゲーム機ゆえの性能的なデメリットは理解しつつも、よくまとめ上げているという好意的な意見が多い。
逆に「不満」と評価した人の意見を見ると、「グラフィックが最悪」「5年もかけたのにこんなレベルとはがっかりした」「ゲームの難易度レベルが低すぎる」といった意見が多い。ドラクエシリーズという人気シリーズゆえの期待度の高さに対する失望感と、開発期間の長さに対する不満が大きく影響しているようだ。ただ、こうした意見は、そもそもニンテンドーDSのような性能的に限界のあるプラットフォームで発売したことに対する不満ととらえることもできそうだ。
なお、発売前にさまざまな批判が起こった「データセーブが1つしかできない」「見知らぬ人とのWi-Fi協力プレイは行えない」ということに対する不満は、今のところそれほど聞かれていない。
総評:DS用ゲームとしての評価は高いが、ファンの期待はさらに高い
このように、発売直後の評価としては賛否両論のドラクエIXだが、「ニンテンドーDSというプラットフォームを使った本格RPGとしての完成度はそこそこ高い」という評価が全体的にはなされていると見ていいだろう。ただし、制作発表から発売までに2年半もかかったということを考えると、ファン心理としては「もう少し期待していたのに・・」という失望感があるのもうなずける。
販売元のスクウェア・エニックスは、もう1つの人気シリーズ「ファイナルファンタジー」も抱えているメーカーであり、同社がゲーム業界に与えるインパクトは非常に大きい。ドラクエIXに関しては前作から5年もの期間が経過しており、発売延期によってさらにファンを待たせる結果になってしまったのは残念なところだ。数百万本を売り上げる人気シリーズだけに、すぐに人気が下火になるということはないだろうが、上に挙げたようなユーザーの厳しい評価に現れているように、ファンの期待度はかなり高い。その期待を超えるような作品作りが今後もできるかどうか、ファンの関心は早くも次回作「ドラクエX」(任天堂Wii向けに発売予定)に向かっている。
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