ASUSの15.6型ゲーミングノート「ROG Strix G G531GU」の実力に迫る

eスポーツの盛り上がりにともない、にぎわいを見せるゲーミングPC市場。さまざまなゲーミングブランドがしのぎを削っているが、その中でも高い総合力を持つ老舗ブランドのひとつに、ASUSの「ROG」(Republic of Gamers)がある。その「ROG」が2019年6月、日本市場向けにカスタマイズしたゲーミングノート「ROG Strix G G531GU」を発売。BMWのグループ会社であるBMW Designworks Groupとのコラボレーションからインスピレーションを得た印象的なデザインのボディに、最新の6コアCPU「第9世代インテル Core i7-9750H プロセッサー」やGPU「NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti」を搭載しながら、価格を20万円未満※に抑えた意欲作だ。本特集では、そんな「ROG Strix G G531GU」の実力に迫った。

ブランドASUSのノウハウを結集したオーバークロックに強い
ゲーミングブランド「ROG」とは?

ネットワーク対戦型のゲームを競技として楽しむeスポーツの世界的な盛り上がりもあり、ゲーミングPC市場が活況を呈している。PCメーカー各社から新しいゲーミングブランドが次々と立ち上がっているが、ASUSの「ROG」(Republic of Gamers)は、2006年に創立された老舗ゲーミングブランドのひとつだ。同ブランドは、オーバークロック耐性と信頼性にすぐれたマザーボードをはじめ、パソコンや液晶ディスプレイ、無線LANルーター、ヘッドセットなど、幅広いジャンルのゲーミングデバイスを市場に投入し、世界中で高い評価を獲得。最近では、2018年にゲーミングスマートフォン「ROG Phone」を発売し、その独創的な製品コンセプトで市場をアッと言わせた。

ROG Strix G G531GU

ASUSのゲーミングブランド「ROG」のネーミングは、「Republic of Gamers(ゲーマー共和国)」の略語。“みんなで語り合って、戦い合って、楽しみ合う”という意味が込められたものだ

ゲーミングマザーボードROG STRIX Z390-F GAMING

ROG Strix G G531GU

ゲーミングスマートフォンROG Phone

ROG Strix G G531GU

「ROG」ブランドのマザーボードは、世界中の大会で数百ものオーバークロック記録を打ち立てており、オーバークロック耐性と信頼性が高く評価されている。2018年にはゲーマー向けスマートフォン「ROG Phone」が発売され、「ROG」ブランドのゲーミングPCとの連携機能を強化するなど、ゲーミングブランドとしての総合力を発揮している

世界中で評価される総合力の高いゲーミングブランドだけに、「ROG」に対する日本のゲーマーの期待も大きい。そこで「ROG」は、2019年6月にノートPCのラインアップを大幅に刷新。その中でも特に興味深いのが、「ROG」のノートPCとして初めて日本市場向けにカスタマイズされた15.6型ゲーミングノート「ROG Strix G G531GU」だ。最新のCPUやGPUを惜しみなく搭載しながら、本格的なゲーミングノートとしては比較的手の届きやすい、20万円未満※という高いコストパフォーマンスを実現している。

ROG Strix G G531GU

2019年6月に発売された15.6型ゲーミングノート「ROG Strix G G531GU」。日本市場向けにカスタマイズされたキーボードや最新パーツを搭載しつつも、比較的手の届きやすい価格を実現した意欲作だ

処理性能人気の3Dゲームもクリエイティブ作業も
快適にこなすパフォーマンス

日本のゲーマーの期待に応えるべく、ASUSが満を持して市場に投入した「ROG Strix G G531GU」。では、そのスペックを見ていこう。CPUには、2019年4月に発表されたばかりのハイエンドノートPC向けCPU「第9世代 インテル Core i7-9750H プロセッサー」を採用。低消費電力ながら6コア/12スレッドで動作し、定格クロックは2.60GHz、ターボ・ブースト時は最大4.50GHzという高いクロックで動作する。GPUには、最新の「Turingアーキテクチャー」を採用した「NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti」(6GB)を搭載。このGPUは、ミドルハイクラスの「NVIDIA GeForce GTX 1070」に迫る処理性能を備え、最新の3Dゲームも快適にプレイできるように設計されている。

また、ゲームを有利に進めるためには、高いリフレッシュレートに対応したディスプレイが欠かせない。その点、「ROG Strix G G531GU」は、120Hzの高リフレッシュレートに対応した15.6型フルHD(1920×1080)液晶ディスプレイを搭載しており、一般的な液晶ディスプレイの駆動速度である60Hzとはケタ違いのなめらかさでゲームをプレイできる。このほか、ストレージには高速なNVMe接続の512GB SSDを、メインメモリーには16GBのDDR4-2666を搭載しており、OSの起動やマルチタスク作業も快適そのものだ。

「ROG Strix G G531GU」の主なスペック
OS Windows 10 Home 64ビット
液晶ディスプレイ 15.6型フルHD(1920×1080)、非光沢、120Hz駆動対応
CPU インテル Core i7-9750H プロセッサー(2.60GHz-最大4.50GHz)
グラフィック NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti(6GB GDDR6)
メモリー 16GB(DDR4-2666)
ストレージ 512GB SSD(NVMe接続)
ROG Strix G G531GU

120Hz駆動の高リフレッシュレートを実現した15.6型フルHD(1920×1080)液晶ディスプレイを搭載。映り込みの少ないノングレアパネルで、ゲームの世界にも没入しやすい

では早速、各種のベンチマークテストなどから、その処理性能を検証していこう。マザーボードの信頼性に定評があるASUSのゲーミングブランドだけに、「ROG Strix G G531GU」には、シンプルなユーザーインターフェイスで簡単にシステムのパフォーマンス設定が行える、独自のユーティリティソフト「Armoury Crate」がインストールされている。「サイレント」「バランス」「Turbo」の3種類のプリセットが設定されているが、今回の検証では、もっともパワフルな「Turbo」をメインに使用した。

Armoury Crate

バランス

ROG Strix G G531GU

Turbo

ROG Strix G G531GU

パフォーマンスの設定やシステム情報が確認できる、ASUS独自のユーティリティソフト「Armoury Crate」。パフォーマンスの設定では、「サイレント」「バランス」「Turbo」の3つのプリセットが用意され、いずれかを選択すると、CPUやGPUパフォーマンス、冷却、ノイズ量などを最適な状態に調整してくれる

CINEBENCH R20

ROG Strix G G531GU

CPU性能が測定できるベンチマークプログラム「CINEBENCH R20」を実行してみたところ、「3035cd」というスコアを記録。これは、「第8世代インテル Core i7 プロセッサー」のハイエンドモデルを凌駕するスコアで、最新の「第9世代 Core i7 プロセッサー」の進化を思い知らされる結果となった

3DMark

Fire Strike

ROG Strix G G531GU

Time Spy

ROG Strix G G531GU

3Dグラフィック性能を確認するため、ベンチマークプログラム「3D Mark」を実行した。まず、「DirectX 11」対応の「Fire Strike」では、総合スコアで1万超えの「12910」という驚異的なスコアを記録。また、最新の「DirectX 12」に対応した「Time Spy」も試してみたが、最新鋭の「Turingアーキテクチャー」を採用しているおかげか、「5568」というハイスコアを叩き出し、最新の3Dゲームも問題なくプレイできるパフォーマンスを備えていることが確認できた

続いて、実際のゲームをプレイしながらフレームレートを確認。プレイしたのは、世界中で100万人以上が同時接続する大人気のバトルロイヤルシューター「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(PUBG)だ。まずは、フルHD解像度、画質設定プリセットで「高」(5段階中の4番目に高い画質)設定でプレイしてみたが、屋外シーンでは100fpsオーバーで推移。敵との銃撃戦や森の暗がりにおける索敵シーンなど、グラフィック負荷が高くなる状況でも90fpsを維持しており、非常にスムーズにプレイできた。

ROG Strix G G531GU

最後のひとりになるまで戦うバトルロイヤルシューターの「PUBG」をプレイ。フルHD解像度で「高」(5段階中の4番目に高い画質)設定でも100fpsをオーバーするシーンがあり、60fpsを切るシーンはほとんどなかった。さらに上の「ウルトラ」(最高画質)設定でも、60fpsを切るシーンはまったくなかった © 2019 PUBG Corporation. All Rights Reserved

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク

ROG Strix G G531GU

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマーク

ROG Strix G G531GU

「FF XIV」シリーズ最新の「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を実行したところ、フルHD解像度「最高品質」ではスコアが「10888」で、評価は「非常に快適」。「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」では、「高品質」(最高画質設定)でスコアが「5707」、評価は「やや快適」となった。グラフィック処理が重い3Dゲームも、問題なくプレイできるパフォーマンスだ

ROG Strix G G531GU

本機は、処理性能が高いだけに、クリエイティブ作業などに使用しても快適だ。試しに、デジタル一眼レフカメラで撮影した約2400万画素のRAWファイル40枚(約1.83GB)を、画像編集ソフト「DxO」で現像(DxO標準プリセット、jpeg最高品質)してみたが、かかった時間は、GPUハードウェア支援を有効にした場合で2分11秒、しない場合でも2分57秒と非常に高速だった。これなら、動画編集やレタッチ作業などもサクサクとこなすことができるだろう

ボディゲームプレイに特化した
エアフロー重視の流麗なデザイン

「ROG Strix G G531GU」は、ボディ設計も普通のノートPCとはひと味違う。世界的な自動車メーカー・BMWのグループ会社であるBMW Designworks Groupとの協業によりデザインされており、天板は向きの異なるヘアラインを絶妙に組み合わせた近未来的なイメージで、大きめの吸排気口はスピード感を連想させるかのようだ。

また、本体底面のエッジ部やキーボードに配置されたLEDを発光させることで、ゲームプレイ時の高揚感を高める「AURA Sync」対応のLEDイルミネーション機能も備えている。独自のユーティリティソフト「Armoury Crate」を使えば、発光のパターンやカラー、発光速度などを調整できるので、ゲームのジャンルや好みに合わせて、個性的な光の演出を楽しむことができるのだ。

ROG Strix G G531GU
ROG Strix G G531GU

天面に美しいヘアライン仕上げを施し、ゲーミングPCらしい近未来感を演出している。本体サイズは約360(幅)×275(奥行)×25.8(高さ)mmで、重量は約2.4kg

ROG Strix G G531GU
ROG Strix G G531GU

本体背面と側面、さらには底面にも内部パーツを冷却するための大型の吸排気口を設けた。底面積の1/3ほどを吸気口が占めるほか、背面の排気口からは熱伝導率の高い銅製のヒートシンクが確認でき、冷却性能にこだわっていることが見て取れる

動画 : LEDイルミネーションの発光パターン(ストロボ)

独自のユーティリティソフト「Armoury Crate」では、LEDの発光パターンや発光カラーなども設定できる。また、「AURA Sync」対応のヘッドセットやマウスなどとも同期できるので、接続した周辺機器を同じ光のパターンや色でシンクロさせることも可能だ。発光パターンは合計8種類で、上記の動画は、「ストロボ」「カラーサイクル」「レインボー」「星空」を発光させたところ

「ROG」ブランドとしては初めて、日本語キーボードを採用したことも本機の大きなトピック。テンキーが省略されている分、各キーを余裕のあるレイアウトにでき、ホームポジションを本体中心に取れるため、長時間のゲームプレイも快適だ。また、ゲーム中の移動でひんぱんに使う「W/A/S/D」は透明なクリアキーとなっているほか、周囲のキーよりバックライトの光が強く出るため、視認性が高められている。

ROG Strix G G531GU
ROG Strix G G531GU

バックライトを備えた93キー日本語アイソレーションキーボードは、キーピッチが約19mmのフルサイズで、キーストロークは約1.9mmだ。キーボード上部には、マイクのオン/オフや「Armoury Crate」をワンタッチで起動できるショートカットキーが並ぶ。また、PCゲームで使用頻度の高い「W/A/S/D」はクリアキーとして色分けされており、発光時にひと際目立つようになっている

ROG Strix G G531GU
ROG Strix G G531GU

左右のクリックボタンが独立した大型のタッチパッドを搭載。ハードキーのテンキーは省略されているものの、右上部にある「NUM LK」を押すと、タッチパッドをテンキーとして使用できるようになり、素早い数値入力が可能だ

ROG Strix G G531GU
ROG Strix G G531GU

外部インターフェイスは、本体左側面にUSB 3.0ポート×3、ヘッドホン/マイクコンボポートを、本体背面にUSB Type-C(USB 3.1、Gen2、映像出力対応)ポート、HDMI 出力ポート、ギガビットLANポートを装備している。大型ディスプレイに映像を出力したり、さまざまなゲーミングデバイスを接続したりするのに十分な仕様と言える

未体験のゲーミングライフを満喫できる
「KeyStone」搭載モデルもチェック!
「ROG」のASUS Store限定モデルには、NFC対応の物理キーを本体右側面に装着するだけで、セキュリティ性能をアップさせたり、個別にカスタマイズした設定を呼び出したりできる「KeyStone」機能を搭載した製品もラインアップされている。自宅以外の場所でゲームをしたり、ノートPCを友達と共有したりする場合に便利このうえないので、ぜひこれらのモデルもチェックしておきたい。
ROG Strix G G531GV

NFC対応の物理キーを本体側面に装着するだけで、さまざな機能が利用できる「KeyStone」機能を搭載した、上位モデルの「ROG Strix Scar V G531GV」と「ROG Strix Hero V G531GV」

まとめ最新スペックに個性的な演出が光る
本格派ゲーミングノート

15.6型ゲーミングノート「ROG Strix G G531GU」をレビューしてみた率直な印象は、とにかく楽しくゲームができる王道のゲーミングPCというものだった。デスクトップPCに搭載されているハイエンドCPUと同等のパフォーマンスを発揮する最新の6コアCPU 「第9世代インテル Core i7-9750H プロセッサー」や、最新GPUの「NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti」、120Hzの高リフレッシュレートに対応した液晶ディスプレイにより、人気のゲームタイトルを存分に楽しめた。さらに、「AURA Sync」に対応したLEDイルミネーション機能など、ゲームプレイの高揚感を高める演出も絶妙だ。それでいて、20万円未満※という高いコストパフォーマンスを実現しているのだから、最新スペックのゲーミングノートを手ごろな価格で購入したいと思っている人には、ぜひチェックしてもらいたい製品である。

型番 ROG Strix G

G531GT
I5G1650F

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検証モデル
ROG Strix G

G531GU
I7G1660TK

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ROG Strix G

G531GU
I7G1660T

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OS Windows 10 Home 64ビット
CPU 第9世代インテル Core i7-9750H プロセッサー(2.60GHz-最大4.50GHz)
ディスプレイ 15.6型フルHD(1920×1080)、非光沢
リフレッシュレート 60Hz 120Hz
グラフィック NVIDIA GeForce GTX 1650(4GB) NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti(6GB)
メモリー 16GB(DDR4) 16GB(DDR4) 8GB(DDR4)
ストレージ 512GB SSD(NVMe接続) 512GB SSD(NVMe接続) 1TB SSD(NVMe接続)
光学ドライブ なし
外部インターフェイス USB 3.0ポート×3、HDMI出力ポート×1、ギガビットLANポート×1、ヘッドホン/マイクコンボポート×1 USB 3.1ポート×3、USB Type-C(USB 3.1、Gen2)ポート×1、HDMI出力ポート×1、ギガビットLANポート×1、ヘッドホン/マイクコンボポート×1
無線通信 無線LAN(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)、Bluetooth4.1
サイズ 360(幅)×275(奥行)×25.8(高さ)mm(突起部除く)
重量 約2.395kg
製品 ROG Strix G

Scar V
G531GV

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ROG Strix G

Hero V
G531GV

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ROG Strix G

G531GV
I7R2060U

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ROG Strix G

G531GW
I7R2070

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OS Windows 10 Home 64ビット
CPU 第9世代インテル Core i7-9750H プロセッサー(2.60GHz-最大4.50GHz)
ディスプレイ 15.6型フルHD(1920×1080)、非光沢
リフレッシュレート 144Hz 120Hz
グラフィック NVIDIA GeForce RTX 2060(6GB) NVIDIA GeForce RTX 2070(8GB)
メモリー 16GB(DDR4) 8GB(DDR4) 8GB(DDR4)
ストレージ 512GB SSD(NVMe接続)+1TB HDD(ハイブリッドHDD) 1TB SSD(NVMe接続) 512GB SSD(NVMe接続)+1TB HDD(ハイブリッドHDD)
光学ドライブ なし
外部インターフェイス USB 3.1ポート×3、USB Type-C(USB 3.1、Gen2)ポート×1、HDMI出力ポート×1、ギガビットLANポート×1、ヘッドホン/マイクコンボポート×1
無線通信 無線LAN(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)、Bluetooth4.1
サイズ 360(幅)×275(奥行)×25.8(高さ)mm(突起部除く)
重量 約2.395kg
Intel、インテル、Intel ロゴ、Ultrabook、Celeron、Celeron Inside、Core Inside、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Intel vPro、Itanium、Itanium Inside、Pentium、Pentium Inside、vPro Inside、Xeon、Xeon Phi、Xeon Inside、Intel Optane は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。
ROG Strix G G531GU