プリントを待たせない! A4片面28枚/分の高速印刷

27年連続国内シェアNo.1*を誇るキヤノンのレーザープリンター「Satera」シリーズ。その最新モデルとなるA4モノクロレーザープリンター「Satera LBP162L」が2019年5月に登場した。A4片面28枚/分、両面17.8ページ/分という高速印刷を実現したうえ、本体内に用紙を収納する「クローズドトレイ」や、5行UIのLCDパネル、「トナーシール自動巻取り」機能を搭載するなど、店舗やSOHOでの使い勝手が考え抜かれたモデルに仕上がっている。その実力を徹底チェックする。

* シェアNo.1は1992-2018年。2009年以前はキヤノンマーケティングジャパンにて算出 ** 2010-18出典:ガートナー「Market Share: Printers, Copiers and MFPs, Distribution Channel and Customer Type, All Regions, 2018, Lai-ling Lam, Ivo Tsvyatkov, 2019年4月10日 国内プリンタ市場(ベンダー別出荷台数)において。用紙サイズ:A3とA4。

印刷性能ストレスなしの高速なファーストプリント&連続印刷

小規模オフィスや一般店舗では契約書や領収書、歯科医院やクリニックでは処方箋や問診票など、カラーである必要はないが、ひんぱんに使われるドキュメントの印刷に利用されることが多いA4モノクロレーザープリンター。求められる要素は、取引先や客を待たせない印刷の速さや、狭いスペースでも設置できるコンパクトなボディだろう。

こうしたニーズをしっかりと満たしてくれるA4モノクロレーザープリンターとして、27年連続国内シェアNo.1*を誇るキヤノン「Satera」シリーズに2019年5月、新たに加わったのが「Satera LBP162L」(Web限定販売モデル)だ。本機は、ファーストプリントタイム5.2秒、連続印刷A4片面28枚/分、両面17.8ページ/分という高速印刷を実現。しかも、A4用紙を本体内に収納できる「クローズドトレイ」方式でありながら、コンパクトに設置できるのも特徴だ。

キヤノン「Satera LBP162L」

Webのみで販売されるA4モノクロレーザープリンター「Satera LBP162L」。印刷性能や印刷機能はカタログモデルの「Satera LBP162」と同等で、パソコンとの接続方法が無線LAN/USB対応となるのが違い

それでは早速、ウォームアップタイムやファーストプリントタイム、連続印刷速度といった本機の印刷性能をチェックしていこう。

その前に理解しておいてほしいのは、一般的なレーザープリンターは電源の投入から印刷可能になるまでに時間がかかるということだ。これは、レーザープリンターの印刷の仕組みそのものに起因している。レーザープリンターは一般に、感光体ドラムにレーザーで印刷内容を露光し、そこにトナーを付着して紙に転写する。この転写したトナーを紙に定着させるために熱を使うため、電源を入れても定着器が温まるまでは印刷が行えない状態が続く。

しかし「Satera」シリーズは、この定着器に熱伝導率の高い定着フィルムとセラミックヒーターを用いることで、短時間で使用可能状態になる独自の「オンデマンド定着方式」を採用。これにより、「Satera LBP162L」においては、ウォームアップタイムは15秒以下、スリープからの復帰は1.6秒以下という短時間を実現。また、ファーストプリントタイムや連続印刷速度については、用紙搬送を最適化した最新のプリントエンジンを搭載することで、5.2秒以下、A4片面連続印刷28枚/分、A4両面連続印刷17.8ページ/分というスピーディーさを実現している。

ウォームアップタイムを検証

キヤノン「Satera LBP162L」 キヤノン「Satera LBP162L」

カタログスペックのウォームアップタイムは15秒以下。そこで電源ボタンを押し、本体のLCDパネルに「プリントできます」の文字が表示されるまでの時間を計測してみたところ、約14.19秒とほぼカタログどおりであることが確認できた。体感的にも早いと感じる

ファーストプリントタイムを検証

キヤノン「Satera LBP162L」

ファーストプリントタイムとは、プリンターがデータを受信してから1枚目の排紙が完了するまでの時間のこと。この時間が短ければ、領収書などの1枚ものの印刷を行う際の利便性がアップする。実際にファーストプリントタイムを計測してみると、結果は約4.87秒。カタログスペックは5.2秒なので、ウォームアップタイム同様、ほぼ公称値どおりの結果が得られた

連続印刷速度を検証

連続印刷速度のカタログスペックはA4片面28枚/分、A4両面17.8ページ/分。そこで片面印刷で28枚を、両面印刷で18ページを印刷するのにかかった時間を計測してみたが、それぞれ約1分2秒、約1分1秒と、こちらもほぼカタログどおりの結果となった

キヤノン「Satera LBP162L」

領収書や処方箋などに使用されることが多い、A4の半分の大きさのA5用紙。一般的なA4モノクロレーザープリンターはA5用紙を縦送りで印刷するものがほとんどなのに対し、「Satera LBP162L」は横送りにも対応。店頭で客を待たせることなく、スムーズなA5印刷が行えるのもメリットのひとつだ

さらに、「オンデマンド定着方式」を採用した「Satera LBP162L」は、省エネ性能にもすぐれている。先に説明したように、素早く定着器が温まる「オンデマンド定着方式」は、一般的なレーザープリンターのように定着器を一定の温度に保っておく必要がなく、スリープモード時の待機消費電力はわずか0.6Wで済み、1週間の利用を想定した環境基準値(TEC値)は0.8kWhと低い。印刷速度だけでなく、省エネ性能が高いのもメリットだ。

省スペース新色「ブラック」をまとったコンパクトボディ

続いて、「Satera LBP162L」のボディをチェックしていこう。クリニックや店舗のカウンターなど、人目に触れる場所に設置する場合は、事務機器とはいえルックスを気にしたいし、狭いバックヤードやオフィスに設置する場合はコンパクトさを求めたい。

その点「Satera LBP162L」は、「Satera LBP」シリーズの現行ラインアップの中では珍しく、シックなブラックのカラーを採用。デザイン的にもシンプルでむだがなく、シュッと締まった印象だ。キヤノンマーケティングジャパンが「Satera LBP」シリーズのユーザーにアンケートを行ったところ、ブラックのカラーを好む声が多かったとのことだが、そのことにも納得が行く。

また、「Satera LBP162L」は、本体内に用紙を収納しておける「クローズドトレイ」方式でありながら、ボディが371(幅)×404(奥行)×225(高さ)mmとコンパクトなのもうれしい。給紙トレイを引き出して用紙をセットする「オープントレイ」方式だった前モデル「Satera LBP6240」に比べて、給紙時の必要面積が少なくて済む。給紙する紙がホコリやゴミで汚れないうえ、より狭いスペースに設置できるようになったのは、ありがたい進化だ。

キヤノン「Satera LBP162L」 キヤノン「Satera LBP162L」

ブラックのボディをまとった「Satera LBP162L」の本体サイズは、A4レーザープリンターとしてはコンパクトな371(幅)×404(奥行)×225(高さ)mm。凹凸の少ないスッキリとしたボディで、設置にともなうデッドスペースも最小限で済む

キヤノン「Satera LBP162L」

店舗のバックヤードを想定してそのコンパクトさを確かめてみたが、デスクの奥のちょっとした空きスペースにポンと置けた。電源ボタンが前面にあるので、背面側に手を伸ばさすに電源のオン/オフができて便利だし、プリンターの前に給紙トレイを引き出す必要がなく、手前のスペースも有効活用できた

キヤノン「Satera LBP162L」

「Satera LBP162L」は、USBか無線LAN経由でパソコンと接続可能。USB接続用のUSB-Bポートは背面右側に設置されている。特に活用したいのが無線LANで、有線LANを敷設していない場所でも複数台のパソコンでネットワーク共有できる。プリンター設置の自由度も高まり、いいことずくめだ

キヤノン「Satera LBP162L」 キヤノン「Satera LBP162L」

本体内部の給紙トレイにはA4普通紙を最大250枚収納できるため、ひんぱんに用紙を補充する必要がない。また、内部に紙を収納する「クローズドトレイ」方式のため、給紙時にホコリやゴミが混入しにくいのもメリットだ

キヤノン「Satera LBP162L」 キヤノン「Satera LBP162L」

ビジネスでの印刷頻度が高いA4普通紙だけでなく、郵便はがきや往復はがき、ラベル紙、封筒(洋形長3号・長形3号)などの印刷にも対応。これらのすべての用紙は、給紙トレイからだけでなく、給紙トレイ上にある手差しトレイを使って印刷することもできる

使い勝手プリンターの設定管理やメンテナンスも簡単

最後に、本体の使い勝手を確認していこう。まず注目したいのが、同クラスの「Satera LBP」シリーズとして初搭載された5行UIのLCDパネルだ。このパネル表示によってトナー残量やエラーなどの情報が把握しやすいうえ、手前の操作ボタンを使ってネットワーク設定をはじめとした変更が可能。従来ならパソコン経由で行わなければならなかった設定がプリンター本体で行えるのだ。

このほか、メンテナンスが容易な点も「Satera LBP162L」の強みだ。トナーカートリッジを交換する際に、自動でトナーシールを巻き取ってくれる「トナーシール自動巻取り」機能を搭載。事前にトナーカートリッジからトナーシールを引き抜く必要がないため、交換時にゴミが出ず、手が汚れる心配もない。また、最初の設置時もトナーを取り出す必要がなく、電源を入れるだけとラク。小さなことに感じるかもしれないが、目まぐるしいスピードで仕事をしているビジネスの現場において、こうした手間の少なさは大きなメリットとなる。

キヤノン「Satera LBP162L」

天面左手前に搭載された5行UIのLCDパネル。このパネルと操作ボタンを使って、本体設定などが行えるようになった。これがあるのとないのとでは、使い勝手が大きく異なる

キヤノン「Satera LBP162L」

無線LANルーターを経由せず、最大5台のモバイル端末を直接ワイヤレス接続できる「ダイレクト接続」にも対応。無線LANのない環境でもモバイル端末から印刷できるのが便利だ。「Satera LBP162L」は、無料のスマートフォンアプリ「Canon PRINT Business」(iOS/Android)からのほか、iOSの「AirPrint」やAndroidの「Mopria」といったモバイルOSが備える印刷機能にも対応している

キヤノン「Satera LBP162L」

「Satera LBP162L」の消耗品は、ドラムカートリッジ(写真奥)とトナーカートリッジ(写真手前)との2つ。ドラムカートリッジは23,000ページの印刷が可能。トナーカートリッジには1,700ページの印刷が可能な「標準」と4,100ページの印刷が可能な「大容量」の2種類が用意されているので、印刷量に合わせて選ぶといいだろう

キヤノン「Satera LBP162L」

従来のトナーカートリッジ(写真左)は、本体にセットする前にオレンジのリングを引き、トナーシールを抜く必要があったが、「Satera LBP162L」用のトナーカートリッジ(写真右)にはリングがない。これは、本体にセットするとプリンターが自動でトナーシールを引き抜いてくれるため。交換時にトナーで手が汚れたり、ゴミを片付ける必要のない、秀逸な機構だ

まとめ業務をスピードアップさせる、
高速・小型A4モノクロレーザープリンター

小規模オフィスや一般店舗などのビジネス現場において、領収書や請求書、契約書などを印刷するプリンターは必需品。しかも効率的に業務をこなすには、印刷の速いA4モノクロレーザープリンターは強い味方だ。今回「Satera LBP162L」をレビューしてみて、本機はこうしたビジネスニーズにきっちりと対応できるモデルであることが確かめられた。

ウォームアップタイムは15秒以下、ファーストプリントタイムは5.2秒と短時間で、連続印刷はA4片面28枚/分、A4両面17.8ページ/分と高速。そして、省エネ性能にもすぐれているのだから申し分ない。さらに、事務機器らしさを感じさせないブラックのボディや、置き場所に困らないコンパクトサイズであるのもうれしいポイントだ。使い勝手のいいA4モノクロプリンターをお探しの方は、この「Satera LBP162L」に注目してほしい。

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無線LAN/USB対応のWeb限定販売モデル
Satera LBP162L