6万円台(税込)から買える憧れの「ThinkPad」「Ryzen 5」搭載15.6型ノートPCレノボ「ThinkPad E595」徹底レビュー

ノートPCを買ったときの満足感とは何だろうか――。外見やスペック、機能などによってもたらされる満足感は時代によって変わりやすいが、長年培われたブランドから得られる満足感はそう簡単に変わることはない。今回紹介するレノボの15.6型ノートPC「ThinkPad E595」(価格.com限定モデル)は、「ThinkPadだから選ぶ」という人がいるほど、根強いファン層を持つ「ThinkPad」シリーズのエントリーモデル。本記事では、この注目モデルを徹底レビューした。

ブランドヒストリー誕生から約27年。
「ThinkPad」ブランドが長く愛される理由

ノートPC史を振り返っても、指折りの人気ブランドと言える「ThinkPad」。1992年に初号機となる「ThinkPad 700C」が開発されてから約27年間、世界中のプロフェッショナルから愛される製品を世に送り出し続けている。その理由はズバリ、使いやすさを第1に考えたデザイン性と高い品質を身に付けているからだ。パソコンに詳しい価格.comユーザーにおいては、信頼できるビジネスノートPCと聞かれて真っ先に「ThinkPad」と答える人も多いだろう。

だが、「ThinkPad」はその品質の高さゆえ、高価なモデルが多いのも事実。やや敷居の高いイメージを持っているエントリーユーザーもいるかもしれない。こうしたイメージを覆すべく生まれたのが、手に取りやすい価格を実現したエントリーモデル「ThinkPad E」シリーズだ。その中でも、今回紹介する15.6型ノートPC「ThinkPad E595」(価格.com限定モデル)は、CPUにAMD「Ryzen」を搭載した最新モデルとなる。

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ThinkPad E595価格.com限定モデル多くの人が「ThinkPad」の魅力を味わえるように開発されたエントリーモデル「ThinkPad E」シリーズ。今回は、AMD「Ryzen」搭載機となる15.6型ノートPC「ThinkPad E595」(価格.com限定モデル)をレビューする

本機は、エントリーモデルではあるが「ThinkPad」の美点はしっかりと継承している。そのポイントのひとつが、ひと目で「ThinkPad」だとわかる質実剛健なボディだ。ボディは角張ったデザインで、天板はロゴを端にあしらったつや消しブラック。“まさに仕事道具”と形容したくなるような、実用的なデザインだ。

そして液晶を開くと、キーボード中央付近にある「トラックポイント」が目を引く。詳しくは後述するが、この「トラックポイント」、ブラック1色のボディの中にあってワンポイントで配された赤がデザイン上のアクセントであるだけでなく、「ThinkPad」の使いやすさを特徴付けるユニークなポインティングデバイスでもあるのだ。

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

角張ったボディに、つや消しブラックのフラットな天板。そして、天板の端にロゴを刻む。「ThinkPad E595」のボディは、そんな「ThinkPad」の伝統的なデザインを受け継いでいる

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

天板に刻まれた「ThinkPad」ロゴの「i」の字を構成するドットは、電源を投入するとLEDで赤く点灯。真面目な印象のボディの中で遊び心が光る

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

キーボードのほぼ中央、「G」「H」「B」キーの間にある、赤いボタンのようなデバイスが「トラックポイント」。ホームポジションに手を置いたまま、自在にカーソル操作ができる「ThinkPad」ならではのポインティングデバイスで、ボディデザインのうえでも「ThinkPad」を象徴する存在となっている

機能的なボディ使いやすさが一番に考えられた
「ThinkPad」らしいボディ

ノートPCの使いやすさを分けるもの。それはもちろん、キーボードやポインティングデバイス、ディスプレイなど、人がパソコンを操作するためのヒューマンインターフェイスだろう。「ThinkPad」は、前章で少し触れた「トラックポイント」をはじめ、こうしたインターフェイスの使いやすさに定評がある。「ThinkPad E595」にもこの点がしっかりと受け継がれているのか、じっくりとチェックしていこう。

まずは、キーボード。一見、普通のアイソレーションキーボードだが、キーをよくチェックしてみると、キートップの手前の辺がゆるやかにふくらんでいることがわかる。これは「スマイルシェイプ」と呼ばれる「ThinkPad」ならではの工夫のひとつで、キートップ手前の面積を広げ、キー列の間隔を調整することで打ちやすさを向上。ミスタイプの低減に貢献している。また、キートップの中央が少し凹んでおり、キーをたたく際に指がフィットしやすい。打鍵感は適度な硬さのあるしっかりとしたもので、感触は良好だ。エントリーモデルとは言えど、さすがは「ThinkPad」のキーボードである。

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

キーボードは、110キーのフルサイズ。一見、普通のアイソレーションタイプのキーボードに見えるが、そこには「ThinkPad」ならではの使いやすさを考えた工夫が数多く盛り込まれている。なお、「Print Screen」キーが右側の「Alt」キーと「Ctrl」キーの間にあるのは「ThinkPad」の特徴的な配置だ

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」 レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

キーに迫ってみると、「ThinkPad」ならではの工夫がしっかりと見て取れた。そのひとつが、キーの手前辺がふくらんだ「スマイルシェイプ」。これにより、キートップの面積を広げ、キー列の間隔を調整することでミスタイプを低減してくれる。また、キートップの中央が凹んでおり、打鍵する指をしっかりととらえてくれる

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

方向キーも「ThinkPad」ならではの工夫が見られるポイント。他のキーよりも手前に突き出し、目線を画面から外すことなく、手探りで見つけやすくなっている。こうした細かな工夫の積み重ねが、使いやすいキーボードを実現している

前章で紹介した、キーボードほぼ中央に設けられた「トラックポイント」も使いやすい。ホームポジションから手を動かすことなく、カーソルを動かしたい方向に人差し指で力をかけることで、ポインティング操作が行える。しかも、力のかけ具合によってカーソルの移動速度が変化し、実に操作感がいい。キーボードの手前にはタッチパッドも搭載しているが、多くの「ThinkPad」ユーザーが「トラックポイント」のほうが使いやすいと話すことにも納得が行く。

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

「トラックポイント」では、人差し指でカーソル操作を、親指でクリック操作を行う。中央のクリックボタンを押しながら「トラックポイント」を操作すると、ウインドウスクロールになる。なお、キーボード手前のタッチパッドは、指による操作とそれ以外を見分けるため、何かの拍子に手が触れても意図しない動作を行わないように設定されている

搭載する15.6型ワイド液晶ディスプレイに、非光沢のノングレアパネルを採用しているのも、実用性重視の「ThinkPad」らしい点だ。一般に光沢加工が施されたグレアパネルのほうが、色鮮やかに見える傾向にあるが、そのいっぽうで映り込みや反射によって目が疲れやすい。基本的にビジネス向けノートPCとして仕事の生産性を重視してきた「ThinkPad」は、長時間の作業でも目が疲れにくいノングレアパネルを伝統的に採用しているのである。

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

ディスプレイは15.6型ワイド。「ThinkPad E595」には、フルHD(1920×1080)解像度のIPSパネルと、HD(1366×768)解像度のTNパネルの2種類が用意されている。写真はフルHD IPSパネルのもので、発色や視野角に不満はない

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

ディスプレイは、ほぼフラットと言える状態まで大きく開く。大型の15.6型ノートPCは小型のモバイルノートに比べると機動性に劣るが、このようにパタンと倒せば周囲の人と画面を共有しやすい

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」 レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

外部インターフェイスは、左側面にUSB 3.1 Gen1 Type-Cポート×1、HDMI出力ポート×1、USB 3.1 Gen1 Type-Aポート×2を、右側面に有線LANポート×1、USB 2.0 Type-Aポート×1、microSDメディアカードリーダーを装備。USB 3.1 Gen1 Type-Cポートは、映像出力とPower Deliveryに対応。バッテリー充電もこのUSB 3.1 Gen1 Type-Cポートから行う

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

一見、何の変哲もない底面にも工夫が見られた。ポイントは幅広のゴム足。これは、キーボードをタイピングしやすくなるよう、奥側を持ち上げ、ゆるい傾斜を付けるとともに、背面から出される排熱を底面の吸気口が吸い込まないよう、ブロックする役割も担っている。筐体内の温度を低く保ち、ファンの回転を抑えることで、騒音を減らし、作業に集中しやすくしているのだ

処理性能4コアCPU「Ryzen 5 3500U」と
SSD+HDDデュアルストレージで処理性能に不足なし

CPUにAMD「Ryzen」を搭載することでリーズナブルな価格を実現しているのも「ThinkPad E595」の特徴のひとつ。続いては、Ryzen 5/8GBメモリー/256GB SSD+1TB HDD/15.6型フルHD液晶を搭載した価格.com限定モデルを使用して、そのパフォーマンスをチェックしていこう。

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

CPUにAMDの第2世代「Ryzen」を採用した「ThinkPad E595」。リーズナブルな価格でありながら、高い処理性能を発揮してくれる

まず、本機が搭載するCPU「AMD Ryzen 5 3500Uモバイル・プロセッサー」(2.1GHz-最大3.7GHz)は、「Ryzen」シリーズの第2世代にあたるAMDの最新APUだ。強力なグラフィックチップ「Radeon Vega 8 Graphics」を内蔵するうえ、2000番台の第1世代の「Ryzen」シリーズに比べ、動作周波数の向上や消費電力の低減が図られている。また、今回の検証機である価格.com限定モデルが搭載する「AMD Ryzen 5 3500Uモバイル・プロセッサー」は4コア8スレッドで動作するため、並列処理にも強い。

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」 レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

CPUの処理性能を測定するベンチマークプログラム「CINEBENCH R15」のCPUスコアは「644」、シングルコアのスコアは「142」。CPUスコアをシングルコアのスコアで割った「MP Ratio」は「4.54」と高く、マルチコア性能にすぐれることがわかった。参考までに、最新の「CINEBENCH R20」は、CPUスコアが「1436」、シングルコアのスコアは「345」だった

メモリーは一般的な容量の8GB だが、DDR4-2400 メモリーを2枚構成にしたデュアルチャンネル仕様である点に注目したい。一般にメモリーは1枚構成のシングルチャンネルより、デュアルチャンネルのほうが転送速度は速くなるが、価格を重視したエントリーモデルのノートPCなどではシングルチャンネルになっていることが多い。ところが、本機はしっかりとデュアルチャンネル構成とすることで、処理性能の底上げを図っており、好感が持てる。さすがは「ThinkPad」と拍手を送りたくなる仕様だ。

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

「CPU-Z」(CPUID)でメモリーの情報を確認したところ、しっかりとデュアルチャンネルで動作していることが確認できた。右上の「Channel」の項目が「Dual」と表示されている点に注目してほしい

ストレージは、高速な256GB SSDと、低価格・大容量の1TB HDDを組み合わせたデュアルストレージ構成。しかもOSがインストールされているCドライブのSSDは、NVMe PCIe接続のため、データの転送速度はさらに速くなる。パソコンがキビキビと動作するうえ、写真や動画などの大容量データもHDDにたっぷりと保存できるのがうれしい。なお「ThinkPad E595」は、レノボの純正パーツを使用する限り、メモリーやストレージをユーザー自身で交換してもメーカー保証の対象になることも知っておいてほしい。

最後に、プリインストールの管理アプリ「Lenovo Vantage」についても紹介しておこう。これは、ノートPCの管理ソフトで、設定の変更やデバイスドライバーのアップデートなどが統合的に行えるもの。「ThinkPad」が従来からプロフェッショナルに愛されてきた理由は、企業であればIT管理者が行うような細かなハードウェア管理をユーザー自身がみずからの手で簡単に行える点にもあるのだ。今ではレノボのノートPCのすべてがプリインストールするようになった「Lenovo Vantage」だが、その源流は「ThinkPad」にある。「Lenovo Vantage」は「ThinkPad」を象徴する機能のひとつでもあるのだ。

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

「ThinkPad E595」にプリインストールされた管理アプリ「Lenovo Vantage」。設定の変更やデバイスドライバーの更新だけでなく、モデル名や、シリアル番号、保証期間がすぐに確認できるのがうれしい。万が一、メーカーサポートを受ける場合にも、このアプリが役立つ

まとめ使いやすい道具としてのノートPCを求める人にぴったり

「ThinkPad」――。多くのノートPCの中でも指折りの人気ブランドで、使いやすく、高品質なモノ作りはこれまで多くのファンを生んできた。しかも、こだわりの仕事をするプロフェッショナルに愛されてきたことこそが、「ThinkPad」の使いやすさと信頼性の高さを物語っているだろう。

この使いやすいノートPCを多くの人に使用してほしいと考え、生まれた「ThinkPad E595」は、6万円台(税込)という求めやすい価格を実現したにも関わらず、「ThinkPad」らしさが随所に感じられるモデルに仕上がっていた。「ThinkPad」にビジネス向けというイメージを持っている人も多いと思うが、もちろん、家庭においても使いやすい。道具としてバリバリとフル活用できる15.6型ノートPCを探している人にとって、本機は魅力的な選択肢となるに違いない。なお、レノボ・ショッピングでは現在、ジャックス48回払いまで分割手数料が無料になるキャンペーンを実施しているので、月々の支払いを安く抑えて購入することもできる(2019年10月10日17時まで)。

レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」 レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」

※2019年10月10日17時まで

Ryzen 5/8GBメモリー/256GB SSD+1TB HDD/
15.6型フルHD液晶搭載
レノボ「ThinkPad E595 価格.com限定モデル」
Ryzen 5/8GBメモリー/256GB SSD+1TB HDD/
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ThinkPad E595価格.com限定モデル
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液晶ディスプレイ 15.6型フルHD(1920×1080)、IPSパネル、非光沢
OS Windows 10 Home 64bit(日本語版)
CPU AMD Ryzen 5 3500 Uモバイル・プロセッサー(2.1GHz-最大3.7GHz)
メモリー 8GB(4GB×2) DDR4 SDRAM SO-DIMM(PC4-19200)
ストレージ 256GB SSD+1TB HDD
グラフィック CPU内蔵(AMD Radeon Vega 8 Graphics)
光学ドライブ 非搭載
通信機能 有線LAN(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)、無線LAN(IEEE802.11 ac/a/b/g/n)、Bluetooth v5.0
外部インターフェイス 左側面:USB 3.1 Gen1 Type-C×1、HDMI出力×1、USB 3.1 Gen1 Type-Aポート×2、ヘッドホン出力×1
右側面:microSDメディアカードリーダー、USB 2.0 Type-A×1、有線LAN×1
バッテリー駆動時間 最大 約10.8時間
サイズ(突起部含む) 約369(幅)×252(奥行)×19.95(高さ)mm
重量 約2.1kg