オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」、圧巻の重低音を聴く!

オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」

圧巻の重低音で人気のオーディオテクニカ「SOLID BASS(ソリッドベース)」シリーズから登場した完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS5TW」。「SOLID BASS」シリーズの製品らしく、完全ワイヤレスイヤホンでありながら圧巻の重低音を実現したほか、装着感と音質を高める新型イヤピースや、業界最長クラスとなる約15時間の連続再生を実現したバッテリーを搭載するなど、見どころの多いモデルとなっている。ここでは、そんな「ATH-CKS5TW」をいち早くチェックする。※使用条件により異なります

01.サウンドクオリティ硬度の異なる素材でできた2層の振動板で、
分厚い低音とクリアな中高音を両立

ケーブルにわずらわされることなく手軽に音楽を楽しめる完全ワイヤレスイヤホンは今、イヤホン市場で最もホットなジャンルのひとつである。防水仕様のスポーツモデルや、ノイズキャンセリング機能搭載モデル、ファッション性が追求されたモデルなど、さまざまな個性を持つ製品が登場しており、街中で装着している人を見かける機会も増えた。

人気ヘッドホンメーカーであるオーディオテクニカからは、音質が追求された「ATH-CKR7TW」、防水性能を備えたスポーツ向けの「ATH-SPORT7TW」といった完全ワイヤレスイヤホンが発売されているが、2019年7月、圧巻の重低音で人気の「SOLID BASS(ソリッドベース)」シリーズから完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS5TW」が発売になった。

オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」

2019年の今年10周年を迎える「SOLID BASS」シリーズから発売された完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS5TW」。シリーズの名に恥じない圧巻の重低音が最大の魅力だが、新型イヤピースを付属し、約15時間※の連続再生を実現するなど、サウンド以外にも見どころの多いモデルだ

「ATH-CKS5TW」の最大の魅力は、完全ワイヤレスイヤホンでありながら豊かな低音再生を実現した点にある。耳に取り付ける小さなハウジングの中に、Bluetooth通信アンテナやバッテリーを内蔵する必要のある完全ワイヤレスイヤホンは、一般的なイヤホンよりも低音を鳴らすのが不利な状況にある。それゆえ、内蔵アンプのイコライザーで低音をブーストしているモデルも少なくない。

しかし「ATH-CKS5TW」では、完全ワイヤレスイヤホンとしては大きめのφ10mmサイズの「SOLID BASS HD ドライバー」を新開発。硬質の「PEEK」素材と軟質の「TPU」素材という、硬度と音響特性の異なる素材を重ねた2層の振動板を採用することで、完全ワイヤレスイヤホンとは思えないほど豊かな重低音と、クリアでキレのある中高音を両立した。なお、ワイヤレス通信に利用するBluetoothは最新のバージョン5.0に対応。コーデックは一般的なSBCに加え、高音質コーデックであるaptXやAACに対応している。

新開発の「SOLID BASS HD ドライバー」

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本モデルに搭載されている「SOLID BASS HD ドライバー」において特に注目したいのが、2層の振動板を採用している点。硬質の「PEEK」素材と軟質の「TPU」素材を重ね合わせることで、共振点を調整。φ10mmのドライバーにふさわしい音響特性を実現している。再生周波数帯域は5〜40,000Hzだ

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ハウジングには、2つのポート(通気口)が設けられている。このポートで内部の空気の流れをコントロールし、「SOLID BASS HD ドライバー」の動作を最適化。豊かな低音と音のキレを生み出している

「ATH-CKS5TW」の圧巻の重低音を体験

オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」

それでは「ATH-CKS5TW」の音質をチェックしていこう。AACに対応した「iPhone XS」とBluetooth接続し、まずは本機の大きな魅力となる低音の鳴り具合を探ってみた。

ウッドベースをかき鳴らすジャズの楽曲を選択して再生したところ、その鳴りっぷりに驚いた。低音が力強く、深く沈み込むうえ、そのサウンドがφ10mmの大きなドライバーユニットによってダイレクトに鼓膜に届けられるように感じられ、心地いい。数多くの完全ワイヤレスイヤホンを検証してきたが、「ATH-CKS5TW」の低音はこれまで体験したことのないほどふくよかだ。しかも、低音が飽和しておらず、キレを保っている。これは2層の振動板による効果なのだろう。

この低音の厚みとキレのよさをさらに味わうため、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)を再生してみたが、これがまさにぴったり。歯切れのいい低音がノリのいいリズムを生み出し、シンセサイザーのサウンドのヌケがよく、EDMならではのスピード感や高揚感が引き出された。男女が歌うツインボーカル曲では、透明感や声の厚みなど、ボーカルそれぞれの個性がしっかりと味わえた。苦手なジャンルと思われるクラシックの交響曲も試聴してみると、予想以上にクリアに鳴らし、十分に堪能できた。高音の解像感に関してはやや低く感じるところがあったが、低音のパワフルさとのトレードオフと考えれば十分に納得できる。

好みによるとは思うが、まさに“圧巻”と言えるほどに低音がよく鳴るので、流行りのEDMやバンドサウンドを楽しむにはぴったりだろう。完全ワイヤレスイヤホンとは思えない、この低音は1度体感するとやみつきになりそうだ。

オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」

接続安定性にも感心した。テストと解析を積み重ね、アンテナや内部設計が最適化されているためだろうか、接続が安定しているのだ。満員電車の中や人であふれる通勤時間帯の駅でテストしてみたが、ほぼ通信が途切れることなく使用することができた

02.装着感完全ワイヤレスイヤホン専用の
新型イヤピースで快適なフィット感

ここからは、「ATH-CKS5TW」のデザイン性や装着感を確認していこう。Bluetooth通信を利用する完全ワイヤレスイヤホンは一般に、電波を遮る金属素材をボディに採用するのが難しく、デザイン上、質感を高めにくい。ところが「ATH-CKS5TW」では、特殊な金属コーティングを用いることで、金属感のあるデザインを実現。その輝きには高級感がある。

オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」
オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」

マットな色合いと鈍いメタルの輝きが組み合わさった「SOLID BASS」シリーズらしい重厚感のあるデザイン。特殊な金属コーティングが施されたリングがあしらわれ、高級感がある

オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」

カラーバリエーションには「ブラック」「ブルー」「カーキ」の3色が用意されている。どのカラーも落ち着いた色合いで、ファッションを選ぶことはない。充電ケースやイヤピースも同一カラーに揃えられている

また、イヤピースにも注目したい。本機には、完全ワイヤレスイヤホンのために新開発された、シリコン製の「ファインフィットイヤピース ER-TW1」(以下、ER-TW1)が付属している。このイヤピースの特徴は、一般的なイヤピースに比べて先端の傘が短く、付け根部分が肉薄になっていること。これにより、耳穴の中に入れる際は傘が閉じて滑り込みやすく、中に入ると傘が広がってしっかりとフィットするのだ。さらに、音の出口となるホールの形状を外側に向けて広げたラッパ型とし、高域特性の改善も図っているという。

オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」
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新開発のイヤピース「ER-TW1」は、4サイズ(XS/S/M/L)が付属する。一般的なイヤピースと比べてみると、確かに傘が短い。また、イヤピースのホールも、すり鉢のようなラッパ型になっていることが確認できる

オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」
オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」

耳にかけるシリコン素材の「3Dループサポート」も付属。これを新型イヤピースと併用することで、耳へのフィット感を高めることができる。装着時の安定感が高く、頭を振り回したり、飛び跳ねたりしても外れることはなかった

オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」
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左右のハウジングの重さは、それぞれ約8gと軽量。実際に装着してみると、耳への負担もほぼ感じないうえ、遮音性が高く、音もれが少ない印象だった

03.バッテリー駆動時間業界最長クラスの最大約15時間の連続再生を達成※使用条件により異なります

Bluetooth通信で音楽を伝送する完全ワイヤレスイヤホンは、動作のためにバッテリーを必要とする。2019年7月時点の完全ワイヤレスイヤホン市場では、連続再生時間が3〜5時間のモデルが多く、それを超える長時間で使用する場合は、ケースに収めて充電を行う必要があった。

しかし「ATH-CKS5TW」なら、そんな充電のわずらわしさはない。大容量バッテリーを搭載し、電力効率を高めたことで、なんと、業界最長クラスとなる約15時間の連続再生を実現。本体を2回分フル充電できる充電ケースを併用した場合、最長約45時間の再生が行えるのだ。これは、1日3時間程度の使用で2週間以上充電する必要がないほどのバッテリー性能だ。

オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」

「ATH-CKS5TW」はバッテリー持ちにおいても目を見張るものがある。イヤホン本体のバッテリーは約15時間再生が可能なので、ひんぱんに充電ケースに収納する必要はない。なお、本体とケースをフル充電の状態で持ち出せば約45時間使用できる

オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」
オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」

充電は、充電ケース背面のUSB Type-Cポートから行う。最新のスマートフォンと充電ケーブルを共用できるうえ、端子の上下を気にせずに差し込めるので使いやすい。充電ケース前面に設けられたLEDインジケーターでは、充電ケースのバッテリー残量が3段階で表示される

オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」
オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」

左右のハウジングには、音楽の再生/停止や、曲送り/戻し、音量調節、電話応答などの操作が行える「マルチファンクションボタン」を搭載。物理ボタンため、押したことがわかりやすく操作しやすい。また、通話時のマイクノイズを抑制する「CVC(Clear Voice Capture)テクノロジー」を搭載するため、ハンズフリー通話もクリアに行える

オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」

充電ケースからイヤホンを取り出すと自動で電源がオンになり、スマートフォンなど、ペアリング済みの音楽プレーヤーとBluetooth接続が行われる。充電ケースに入れると自動で電源が切れるのも便利だ

オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」
オーディオテクニカ「ATH-CKS5TW」
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スマートフォン用アプリ「Connect」(Android/iOS対応)を利用すれば、音楽の再生/停止や音量調節に加え、音質に影響するBluetoothコーデックの切り替えがスマートフォンから手軽に行える。また、最後にイヤホンとペアリングが切れた場所を、地図上に表示する機能も備えるので、万一イヤホンを紛失した場合、捜索の手がかりにできる

04.まとめ圧巻の重低音がやみつきになる、使い勝手のよい完全ワイヤレスイヤホン

イヤホンの小さなボディに、通信機能やバッテリーなど、音響以外の装置を搭載する必要のある完全ワイヤレスイヤホンは、どうしても低音が弱くなる傾向にあった。しかし、オーディオテクニカの「SOLID BASS」シリーズから登場した「ATH-CKS5TW」は、2層の振動板を採用した「SOLID BASS HD ドライバー」を搭載することで、これを解消。まさしく圧巻の重低音と言えるサウンドを実現していた。

さらに、新型イヤピース「ER-TW1」と「3Dループサポート」を組み合わせた時の装着感は非常によく、ひんぱんなバッテリー切れを気にする必要のない約15時間の連続再生時間は実に使い勝手がいい。気持ちよく低音に浸れるうえ、ストレスなく使えるこの使い勝手のよさは、エポックメイキングな完全ワイヤレスイヤホンと評したくなるほどだ。ズンと響く「ATH-CKS5TW」の重低音にどっぷりと浸り込んでみてほしい。