優雅さに磨きをかけた特別仕様車登場 充実装備で高い満足感とお買い得感が味わえる トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」の洗練度

パワフルな走りを演出する、余裕たっぷりの動力性能やゆったりとした乗り心地、上質なデザイン、そして先進の安全装備。プレミアムセダンに求められるこれらの要素を高次元で実現しているのが、トヨタ「クラウン」だ。そんな「クラウン」の特別仕様車S“Elegance Style”が2019年7月に発売された。本モデルは、エクステリアやインテリアの随所に特別な装備を採用。ベース車のすぐれた走行性や安全性能はそのままに、内外装の優雅さに磨きがかけられ、価格的にもお買い得なモデルに仕上がっている。そんなS“Elegance Style”の洗練度をじっくりとチェックしていこう。

#01 エクステリアプレミアムセダン「クラウン」をさらに引き立てる外装

「老舗」という言葉には保守的な印象がつきまとうが、まったく別な側面もある。長きに渡って支持されるには、時代や社会の変化に合わせてみずからを変革し続ける姿勢が必要であり、それはロングセラーとなっているクルマも同じだろう。トヨタのプレミアムセダン「クラウン」は、1955年の初代モデル誕生以来、時代背景や世相、トレンドの変化に対応するため、最新技術やアイデアを貪欲に取り入れ、絶えず進化を続けてきたロングセラーカー。常にトップランナーであり続けようとしたからこそ、64年の歳月を経てもなお、支持され続けているのだ。

2018年6月にフルモデルチェンジが施された15代目となる現行「クラウン」は、走行性能や、デザイン、安全性など、あらゆる面でトヨタの最新技術が結集した、まさにプレミアムセダン。往年の「クラウン」ファンはもちろん、幅広い層から愛される存在となっており、それは価格.comの「クラウン」製品ページに寄せられた多数のオーナーの声からも明らかだ。

  • 2018年のフルモデルチェンジを経て特徴的なフロントフェイスに生まれ変わりましたが、フラッグシップモデルらしさがあって個人的にはとてもカッコいいと思います。

  • インテリアはさまざまな素材や、その素材が作り出す曲線で構成されていて、とても質感が高いです。ダブルディスプレイ上段のナビ画面は運転中の視線移動が少なくて見やすいですし、下段はエアコン設定などの操作を行うためのものと、すみ分けができていて使いやすいです。

  • 「クラウン」に搭載される「T-Connect」は、クルマが故障した場合の故障個所を教えてくれるだけでなく、そのまま走行しても問題がないのか、すぐ販売店に行ったほうがいいのかまで教えてくれるので、すごいと思いました。

  • ハイブリッドモデルのエンジンはとてもよいです。低速域でのモーター重視のトルク感や、中速域での伸びなど、街中でも非常に扱いやすいです。

  • 「TNGA FRプラットフォーム」採用ということで、ハンドリングや、コーナリング性能は素晴らしいです。ステアリングも非常にコントロールしやすく、最小回転半径も5.3mと小回りがききますので、スイスイ思い通りに曲がれます。運転していて快適だし楽しいですね。

※2019年7月3日時点、価格.com「クラウン 2018年モデル」「クラウン ハイブリッド 2018年モデル」製品ページに投稿されたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。

「フラッグシップモデルらしさがあってカッコいい」「インテリアの質感が高い」「低速域から高速域までとても扱いやすい」など、デザイン面から走行性能まで、さまざまなポイントで評価されていることがうかがえる。プレミアムセダンを購入するユーザーには、少なからず「ほかの人とは違う特別なクルマに乗りたい」という心理があるはずだが、「クラウン」はそうしたユーザーの心をがっちりとつかんでいるようだ。今回レビューする特別仕様車S“Elegance Style”は、そんな特別感を求めるユーザーの思いをさらに満たす、さまざまな特別装備が施されながら、ベース車に約20万円プラスするだけで手に入り、それ以上の価値を演出してくれる、満足度の高い1台に仕上がっているという。

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

ベース車の「S」グレードに特別装備を加えたS“Elegance Style”には、ガソリン車の「2.0 S“Elegance Style”」と、ハイブリッド車の「2.5 S“Elegance Style”」「2.5 S Four“Elegance Style”」(4WD)の3グレードが用意される。今回試乗したのはハイブリッド車の「2.5 S“Elegance Style”」で、ボディカラーは「ホワイトパールクリスタルシャイン」だ
※メーカーオプション

S“Elegance Style”はそのネーミングが示すように、「クラウン」のベース車のエクステリアとインテリアにエレガントさが加えられている。現行「クラウン」のエクステリアデザインは、彫刻刀で削り出されたような立体感のある造形や、重厚感とスタイリッシュさを両立させたフロントグリル、リヤウインドウを寝かせた流麗なプロポーションなど、そもそもの完成度が高い。そのため、特別仕様車と言っても極端な加飾を施すのではなく、デザインのアクセントとなるようなさりげない装飾が施されているのだ。

そのひとつが「アウトサイドドアハンドル」で、ベース車はボディ同色だが、S“Elegance Style”にはメッキ加飾に。また、アルミホイールが、切削光輝+ダークグレーメタリック塗装の17インチから、ハイパークロームメタリック塗装の18インチへと変更されている。文字の上では小さな変更かもしれないが、この2つの特別装備により、サイドビューの印象は大きく変わる。ベース車に比べて文字通りツヤやかで、グッと色気を増したように感じるのだ。重厚さと軽やかさ、エレガントさと躍動感など、異なるベクトルのデザインをひとつにまとめるデザインセンスは、トヨタの真骨頂でもある。2つの特別装備だけで「特別なクラウン」であることを感じさせるのも、さすがと言える。

クラウンS“Elegance Style”のエクステリアをチェック

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」
トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

ボディサイズはベース車と変わらず、4,910(全長)×1,800(全幅)×1,455(全高)mm。エレガントさを注ぎ込みながらも、低重心でスポーティーなシルエットからは若々しさも感じられた

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

エンブレムを中心に、立体感ある造形となっているフロントマスクは押し出し感が強い。プレミアムセダンらしく幅を持たせながら、複雑な面とラインの構成や、メッキ塗装、サイドまで切れ込むヘッドランプにより、デザインが単調にならないよう考え抜かれている

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」
トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

S“Elegance Style”ならではの個性が最も感じられるのは、サイドビュー。フロントからルーフ、テールエンドまで流れるような流麗なフォルムに、特別装備であるメッキ加飾の「アウトサイドドアハンドル」と、ハイパークロームメタリック塗装の18インチのアルミホイールがデザインのアクセントに。躍動感とエレガントさがうまく調和している印象だ

BASE COLOR

ホワイトパールクリスタルシャイン

ホワイトパールクリスタルシャイン
<メーカーオプション>

シルバーメタリック

シルバーメタリック

プレシャスシルバー

プレシャスシルバー
<メーカーオプション>

プレシャスカレナ

プレシャスガレナ
<メーカーオプション>

ブラック

ブラック

プレシャスブラックパール

プレシャスブラックパール
<メーカーオプション>

ダークブルーマイカ

ダークブルーマイカ

JAPAN COLOR SELECTION PACKAGE

紅(クレナイ)

紅(クレナイ)

茜色(アカネイロ)

茜色(アカネイロ)

夜露(ヨガスミ)

夜霞(ヨガスミ)

翡翠(ヒスイ)

翡翠(ヒスイ)

壁瑠璃(ヘキルリ)

碧瑠璃(ヘキルリ)

天空(ソラ)

天空(ソラ)

カラーバリエーションはベース車と同様で、「ホワイトパールクリスタルシャイン」「シルバーメタリック」「プレシャスシルバー」「プレシャスガレナ」「ブラック」「プレシャスブラックパール」「ダークブルーマイカ」の7色のベースカラーと、「クラウン」オリジナルの「紅(クレナイ)」「茜色(アカネイロ)」「夜霞(ヨガスミ)」「翡翠(ヒスイ)」「碧瑠璃(ヘキルリ)」「天空(ソラ)」の6色のJAPAN COLOR SELECTION PACKAGEを用意。これだけカラーバリエーションが豊富なら、きっと自分好みのカラーに出会えるはずだ

#02 インテリアゆとりと優雅さを感じさせてくれる特別な内装

インテリアに目を移すと、「やっぱりクラウンは違うな」という印象はさらに強くなる。現行「クラウン」のインテリアデザインのコンセプトは「シンプル&エモーション」。豪華な装飾や、きらびやかな意匠で飾り立てるのではなく、シンプルで居心地のよい空間であることや、そこに身を置くことで得られる上質感を重視しているのだ。S“Elegance Style”の装備を確認すると、シートには、高級レザー素材ヌバック調ファブリックのブランノーブ+合成皮革を採用。肌に触れたときのしっとりした感触や、ほどよいクッション性に、腰を下ろした瞬間から高揚感が湧き上がる。

センターコンソールから左右のドアトリムまで流れが途切れないデザインはベース車と同じだが、S“Elegance Style”はそこにスウェード調の、上質な外観と触感を実現したグランリュクス巻きを採用しており、やさしく包み込む印象がより強く感じられた。インテリアに統一感を持たせるため、シートとドアトリムを同色とし、センターコンソールパネルは黒木目調、シフトブーツはブラックステッチを施し、操作部はクールな印象にまとめている。表情の異なる素材を組み合わせながら、インテリア全体として統一感があり、初めて乗った瞬間から、まるでオーダーメイドのスーツに袖を通したときのような、居心地のよさが感じられた。

クラウン S“Elegance Style”のインテリアをチェック

シートに座った瞬間、質感の高さが感覚としてわかる運手席周り。センターコンソールサイドから左右のドアトリムまでグランリュクス巻きを採用する

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」
トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」
トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」
トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

グランリュクス巻きのドアトリムやダッシュボードに加え、黒木目のセンターコンソールパネルや、ブラックステッチの入ったシフトブーツなどがS“Elegance Style”ならではの装備となる。細かな部分まで考え抜かれたデザインが、大人の所有欲を満たしてくれるだろう

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」
トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

インストゥルメントパネルには、文字板が浮き上がったように見えるオプティトロン2眼メーターを採用。また、センターコンソール上段に8インチディスプレイのカーナビを、手の届きやすい下段に7インチのトヨタマルチオペレーションタッチを配置。視認性と操作性を両立させるダブルディスプレイは、先進的なプレミアムセダンの証明でもある

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

シートの素材には、ブランノーブ+合成皮革を採用。体へのフィット感が心地よく、またサイドサポートもしっかりしているため安定感が高い。適度なクッション性もあり、長時間のドライブでも疲れにくい

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

リヤ空間は広々している。運転席にスタッフが乗車した状態で、リヤシートに身長178cmのスタッフが座ってみたが、頭上、足元には十分なゆとりがあり、圧迫感や窮屈さは感じない。居住性は文句なしだ

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

ラゲッジルームの容量は「2.5 S“Elegance Style”」アクセサリーコンセント非装着車で、約1,540(幅)×465(高さ)×1,145(奥行)mmと十分なスペースを確保している。9インチのゴルフバックを4つ積み込めた

#03 走り&安全性トヨタの技術が詰まった走行性能&安全性も見逃せない

「クラウン」の走行性能を語るとき、最初に触れたいのはプラットフォームである。現行「クラウン」の走りの基盤は、「プリウス」「C-HR」「RAV4」などに採用される、トヨタのクルマ作りの構造改革「TNGA(Toyota New Global Architecture)」に基づいた「TNGA FRプラットフォーム」。慣性諸元(重量物の配置によって決まる重量配分や慣性モーメント)に徹底的にこだわり、セダン用にパワートレインや着座位置を低く配置した低重心パッケージとなっている。この「TNGA FRプラットフォーム」により、加速時も減速時も、またコーナーを旋回している時も、常に安定感のあるなめらかな挙動を実現しているという。

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

トヨタのクルマづくりの哲学を象徴する「TNGA」をもとに、世界水準の走りを実現するため、「クラウン」に初採用された「TNGA FRプラットフォーム」。重厚感がありながらしなやかで、意のままに操れるハンドリングを可能にしているという。なお試乗車の「2.5 S“Elegance Style”」に搭載されるのは、最高出力135kW(184PS)の2.5リッター直列4気筒エンジンに、最高出力105kW(143PS)のモーターを組み合わせたハイブリッドユニット。WLTCモード燃費は20.0km/Lとなり、燃費の面でもプレミアムと言えるだろう

走り出して最初に感じるのは視界のよさ。前方、左右の視界が広く、1,800mmのボディながら、比較的車幅の感覚がつかみやすい。初めて乗ったにも関わらず、瞬時にクルマとの一体感を実感させられた。静粛性の高さもあり、アクセルをグッと踏み込んでも、ゆとりを持って静かに加速していく。コーナーを曲がるときは意のままに、道路の凹凸を軽快に越えながら、どこまでも気持ちよく走っていける。低重心の「TNGA FRプラットフォーム」によって実現された走行感覚は、ただのセダンではなく、もちろんスポーツカーでもなく、「クラウン」というプレミアムセダンならではのもの。クルマを操るよろこびを十分に感じることができた。

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

プレミアムセダンというと「乗り心地はいいけど運転していて退屈」という印象も受けがちだが、「クラウン」は違う。余裕のあるしっとりとした乗り心地のよさは十二分に感じられるが、それだけでなく、ステアリングの動きにボディがキビキビと反応し、思いのままに「操るよろこび」もあるのだ

快適で心地よいドライブを満喫するために、ぜひチェックしておきたいのが安全性に関わる装備だ。先進の安全機能は、今やクルマ選びの必須項目ともなっているが、トヨタのフラッグシップモデルである「クラウン」に抜かりなどあるはずがない。S“Elegance Style”にもトヨタの衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準搭載されている。

「Toyota Safety Sense」は、単眼カメラとミリ波レーダーの2つのセンサーで周囲の状況を検知し、ドライバーに注意喚起。場合によっては緊急ブレーキを作動させるもの。搭載されるのは「プリクラッシュセーフティ」「レーダークルーズコントロール」「レーントレーシングアシスト」「オートマチックハイビーム」「ロードサインアシスト」の5つの機能だ。

もちろん、こうした機能のお世話にならないのがベストだが、どんなに安全運転を心がけていても、子どもや自転車の飛び出し、アクセルとブレーキの踏み間違えなど、ヒヤリとする瞬間は誰しも身に覚えがあるはず。大切な家族を守り、快適なドライブを楽しむためにも、「Toyota Safety Sense」の標準装備はありがたい。

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

最新の「Toyota Safety Sense」を採用。周囲の状況を監視する“目”の役割を果たす単眼カメラが、フロントウインドウ上部に装備されている

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

どれだけ安全運転に徹していても、運転中、ひやりとするシーンはあるもの。「Toyota Safety Sense」の「プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)」は、車両だけでなく歩行者や自転車も検知し、危険を検知したら警告音やメーター内表示で注意喚起。場合によっては緊急ブレーキによって安全運転をサポートする

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

「Toyota Safety Sense」には前述の5つの機能がパッケージされているが、「クラウン」にはさらに万全を期すための装備も用意されている。オプションの「パーキングサポートブレーキ/リヤカメラディテクション」と、S“Elegance Style”標準装備の「リヤクロストラフィックオートブレーキ/リヤクロストラフィックアラート」は、駐車場から後退する際、左右後方から接近してくる車両をレーダーで、歩行者をカメラで検知するもの。警告音で注意喚起を行い、衝突の可能性がある場合は自動的にブレーキ制御を行ない、危険回避をアシストしてくれる

トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」 トヨタ「クラウンS“Elegance Style”」

車線変更時、ドアミラーの死角に入ったクルマからクラクションを鳴らされる。ありがちな状況だが、そこで頼りになるのがS“Elegance Style”標準装備の「ブラインドスポットモニター」だ。隣の車線を走る車両をレーダーで検知し、検知した状態でウインカーを操作するとドアミラー内のインジケーターが点滅して注意喚起。衝突の可能性が高いと判断すると、ハザードランプを高速点滅させ、後方の車両への注意喚起を行う

#04 まとめ高い満足感とお買い得感が得られる特別な「クラウン」

初代モデル登場以来、高い人気を維持する「クラウン」。その特別仕様車S“Elegance Style”について、さまざまな視点から検証してきた。ベースとなる「クラウン」が、全方位で高いポテンシャルを持つプレミアムセダンであり、そこに内外装の特別装備を加えることで、その名の通りエレガントで、所有欲を満たす存在となっていることを確認できた。エクステリア、インテリアに特別装備を加えながら、ベース車に約20万円プラスするだけで購入でき、それ以上の価値を演出してくれるお買い得感も強調しておきたいポイント。「クラウン」に憧れている人も、日本が誇るプレミアムセダンの実力を体感したい人も、ぜひ店頭で実物に触れてみてほしい。その瞬間、本記事でレポートした「クラウン」の魅力を、「なるほど」とすぐに理解してもらえるはずだ。

撮影協力/セゴビアゴルフクラブ イン チヨダ