キャニスター型とスティック型をいいとこ取りした“第3”のクリーナー アイリスオーヤマ「キャニスティッククリーナー」魅力解剖

強力な吸引力で長時間の掃除ができるキャニスター型掃除機と、手軽に取り回しよく掃除ができるコードレススティック掃除機。いずれにも一長一短があるだけに、どちらを購入すればいいか迷っている人も多いことだろう。そんな人に注目してもらいたいのが、アイリスオーヤマから発売された、キャニスター型掃除機とコードレススティック掃除機のいいとこ取りをした“第3”のクリーナー、キャニスティッククリーナー「KIC-CSP5」だ。日用品・清掃用品メーカーとしての豊富な開発ノウハウを生かし、合理的なアイデアを凝縮した本製品の魅力を、徹底解剖していこう。

新コンセプトキャニスター型とスティック型の長所を合わせ持つ、
“第3”のクリーナー

毎日の生活をより快適なものにするために、家の中のこまめな掃除は欠かせない。忙しい日々の中で、できるだけ掃除のストレスを減らしたいのなら、自分のニーズに合致する製品を選びたいところだ。そこで、掃除機選びにあたりまず決めておきたいのが、どのタイプにするかだ。キャニスター型掃除機とコードレススティック掃除機で比較した場合、キャニスター型掃除機は、強力な吸引力で長時間掃除ができるものの、本体が大きく重いため、取り回しがおっくうに感じられることがある。いっぽうのコードレススティック掃除機は、手軽に取り回しよく掃除ができるものの、吸引力や運転時間に物足りなさを感じることも少なくなく、特に低価格なモデルほどその傾向が強くなる。

キャニスター型掃除機は、掃除を行うヘッドとスティック部分がホースによって本体に接続されている掃除機のことで、コンセントからの電源供給により稼働する。いっぽうのコードレススティック掃除機は、バッテリーやモーターを搭載した本体に持ち手やヘッドが付いており、本体内のバッテリーにより稼働するため、電源コードをコンセントに差さずに使用することができる

こうしたジレンマを解消すべく、日用品・清掃用品メーカーとして豊富な製品開発ノウハウを持つアイリスオーヤマから発売されたのが、キャニスター型掃除機とコードレススティック掃除機の長所を兼ね備えた“第3”のクリーナー、その名もキャニスティッククリーナー「KIC-CSP5」だ。「キャニスティック」とは、「キャニスター」と「スティック」をかけ合わせた造語であり、本機は、電源コードから常時電力が供給される、取り回しのいいスティック型のクリーナーとなっている。つまり、キャニスター型掃除機とコードレススティックの“いいとこ取り”をした製品なのだ。価格も19,773円(税込、価格.com最安価格、2019年6月21日時点)と、比較的手が届きやすいが、その実力のほどはいかがだろうか。

アイリスオーヤマ「キャニスティッククリーナー KIC-CSP5」

キャニスター型掃除機でもコードレススティック掃除機でもない、“第3”のクリーナーとして誕生したキャニスティッククリーナー「KIC-CSP5」。カラーバリエーションは「シャンパンゴールド」と「オレンジ」の2色で、今回のレビューでは「シャンパンゴールド」を使用した

アイリスオーヤマ「キャニスティッククリーナー KIC-CSP5」

本体サイズは約235(幅)×250(奥行き)×1,052(高さ)mmとコンパクトで、重量は約2.3kg(延長パイプ、ヘッド、コード含む)。専用のスタンドが付属しており、本体をスタンドに立てても、約247(幅)×281(奥行き)×1,097(高さ)cmと設置場所を取らない。デザインがシンプルなため、インテリアにも違和感なくなじんでくれる

アイリスオーヤマ「キャニスティッククリーナー KIC-CSP5」

グリップ下部にリール式のコード格納部があり、ボタン操作ひとつでコードを巻き取ることができる。コードの長さは約4mと十分な長さがあるので、コードが短いために、掃除の範囲が制限されるというストレスも少ない

吸引力&取り回し使って実感!コード付きだからパワフル。
スティック型だから取り回しやすい

“第3”のクリーナーは、本当にユーザーの掃除機選びに対する悩みを解消してくれるのだろうか? 実際にテストを行う前に、まず基本的なスペックを抑えておこう。本機の吸込仕事率は、定格値100W ※1、最大値120W〜最小値約15W ※2で、集じん容積は約0.4L。電源はAC100Vで、定格消費電力は600Wだ。付属品として、使い捨てダストパックx25枚(1枚は本体内にセット済み)、壁置パーツ、スタンド、モップが同梱する。

※1 日本工業規格C9108にもとづく測定方法による。
※2 最大値は延長パイプを付けないハンディ状態を想定したターボモード時、最小値は延長パイプを付けた状態での自動モード最小出力時。

早速使ってみたが、真っ先に実感したのは、キャニスター型掃除機の長所、つまりパワフルな吸引力と、運転時間を気にせず掃除できる安心感だった。フローリングにまいた疑似ゴミをいともたやすく吸い込み、カーペットでは、モーターを内蔵した自走式のパワーヘッドでゴミをかき出しながら取り除いていく。掃除後、床面をじっくり確認してみたが、フローリングの溝に詰まった微細なゴミも、カーペットの毛足の奥深くに潜り込んだゴミもきっちりと取り除かれていた。

もちろん、コードをコンセントにつないでいる限り、電源が切れることはないので、「てきぱき掃除しないと」「運転モードは極力『弱』に」などと神経質になる必要もない。実際に使用してみて、リビングルームからダイニングルーム、廊下、階段、そして寝室や書斎まで家中をキレイにできたのはもちろん、あわてずにゆっくり掃除できたので、掃除がはかどった。

吸引テスト(フローリング/カーペット)

フローリングとカーペットの上に微細なゴミに見立てた米粉をまき、吸引テストを実施した。結果はご覧の通り、ワンストロークで吸引に成功。コード付きのメリットであるパワフルな吸引力を実感できた

アイリスオーヤマ「キャニスティッククリーナー KIC-CSP5」

ブラシが高速回転する自走式のパワーヘッドを搭載するため、フローリングの溝や、畳のすき間、カーペットの毛足の奥に入り込んだゴミもしっかりとかき出して吸引してくれる

リビングルーム

アイリスオーヤマ「キャニスティッククリーナー KIC-CSP5」

ダイニングルーム

アイリスオーヤマ「キャニスティッククリーナー KIC-CSP5」

書斎

アイリスオーヤマ「キャニスティッククリーナー KIC-CSP5」

寝室

アイリスオーヤマ「キャニスティッククリーナー KIC-CSP5」

「長時間駆動」をうたうコードレススティック掃除機が続々と発売されているが、フルパワーで掃除すると10分程度しかバッテリーが持たない製品も少なくない。そもそも、バッテリー駆動時間が長いコードレススティック掃除機は、価格が高く、重量も重くなりがちだ。その点、コード付きのスティック掃除機「KIC-CSP5」は、19,773円(税込、価格.com最安価格、2019年6月21日時点)という手ごろな価格で、重量も約2.3kg(延長パイプ、ヘッド、コード含む)に抑えられている。それでいて、運転時間を気にすることなく家中を隅々までキレイにできるのだ

いっぽうで、スティック掃除機ならではの取り回しのよさを特に実感できたのは、ソファやテーブルが入り組んだ場所を掃除した時だ。キャニスター型掃除機の場合、ヘッドとホースの後方にある本体がソファの脚にコツン、テーブルやイスの脚にガツンとぶつかっては立ち往生してしまい、いったん掃除の手を止めて本体を移動させることがひんぱんにあるのだが、コード付きのスティック掃除機「KIC-CSP5」ならそんなこともなく、家具と家具の間をスイスイと掃除できた。

また、延長パイプとヘッドを取り外してハンディスタイルに切り替えれば、階段掃除もお手の物。重い本体を片手に階段を昇り降りして掃除するキャニスター型掃除機とは、比べものにならない手軽さだ。コードがからまったり、移動中にコードの長さが足りなくなって何度もコンセントを差し替えたりといった手間もほとんどなく、スティック型ならではの軽快さを改めて実感した。

ヘッドの走行性能をチェック

ブラシの回転によってヘッドが自走するため、腕に力を入れなくてもスイスイとヘッドを往復させられる。ヘッドの可動域は、左右に約90°ずつ。手首をひねるとヘッドもクルッと向きを変えるのに加え、本体を床ギリギリまで倒してもヘッドが浮かないので、テーブルやソファ、ベッドの下なども掃除しやすい。また、グリップ上部のスイッチで運転モードを選ぶと吸引するので、掃除中にトリガーを握りっぱなしにする必要がない

「KIC-CSP5」なら、キャニスター型掃除機で掃除する時のように、本体を家具にぶつけることがほとんどなく、家具が入り組んだ場所もスムーズに掃除できる

延長パイプとヘッドを取り外せば、ハンディクリーナーに早変わり。キャニスター型掃除機が苦手な階段の掃除もラクに行えるうえ、吸引口に収納されているブラシをセットすれば、ソファのすき間などもしっかりキレイにできる

使い勝手アイリスオーヤマならではの工夫が満載!
ハンディモップ&紙パック式が便利

日用品・清掃用品メーカーとしての豊富な開発ノウハウが生かされたアイリスオーヤマの家電製品は、実用的なものが多い。ちょっとしたアイデアでも、ユーザーの目線に立って設計を工夫することで大幅な利便性の向上につなげており、「KIC-CSP5」を使用してみても、そうしたモノ作りが可能にする使い勝手のよさを実感する場面が多かった。

そのひとつが、掃除機がけの途中でもキレイにモップ掃除が行える「静電モップクリーンシステム」だ。普段は付属のスタンドの中央部分にハンディモップを格納しておき、ホコリを発見したらテレビ台の上やキッチンの換気扇カバーなどをサッとモップがけ。モップがけの後にスタンド下部に挿入すれば、ハンディモップの汚れが取り除けるというスグレモノだ。ホコリのついたモップのお手入れを手作業で行うのが面倒なために、モップがけをためらっている人にとってもうれしい機能だろう。

アイリスオーヤマ「キャニスティッククリーナー KIC-CSP5」

スタンドにハンディモップを格納するナイロン製の帯電ケースが装着されており、帯電ケースにハンディモップを格納すると静電気が発生する。ハンディモップが静電気を帯びることで、ホコリが吸着しやすくなる仕組みだ

掃除機では掃除しにくいテレビ台の上や、換気扇カバーなども、ハンディモップなら軽い力でサッと掃除できる

アイリスオーヤマ「キャニスティッククリーナー KIC-CSP5」

スタンド下部に、金属製の放電プレートを内蔵した吸い込み口を装備。ここにハンディモップを挿入すると、まずハンディモップの毛が除電される。さらに、そのままスタンドに立てた「KIC-CSP5」の電源をオンにすれば、除電されたハンディモップのホコリが吸引される。モップについたホコリを手作業で取り除く必要がないのは便利だ

また、吸引しているゴミの量が少ない時は青に、多いときは赤に、本体のランプが点灯する「ほこり感知センサー」も便利。家具の下にヘッドを潜り込ませる時なども、ゴミを的確に吸引できているかどうかがわかりやすい。加えて、運転モードをひんぱんに変えずに済むよう、ホコリやゴミの量に合わせてパワーの強弱を自動で調整してくれる「自動モード」も頼りになる。

ゴミの量が少ないときは青に、多いときは赤にランプが点灯する「ほこり感知センサー」を搭載。吸引したゴミの量が可視化できると、掃除のモチベーションがアップする

ほかにも、「KIC-CSP5」を壁に立てかけておける「壁置きパーツ」が同梱されていたり、ゴミ捨てが簡単な紙パック式を採用していたりと、ユーザーの使い勝手に配慮した工夫が数多く盛り込まれている。このように、使い勝手を徹底的に追求することで、製品の完成度をきっちりと高めているところからも、アイリスオーヤマらしい細やかなモノ作りの姿勢がうかがえる。

アイリスオーヤマ「キャニスティッククリーナー KIC-CSP5」

壁置きパーツは両面テープで壁に接着する仕組みで、マグネットで「KIC-CSP5」をサッと固定できる。イスを移動する時やいったん掃除の手を休めたいときなどにも重宝するはずだ

サイクロン式と比べてゴミ捨てが簡単なうえ、ゴミが舞い上がらないのも紙パック式のメリット。「KIC-CSP5」には購入時に25枚の紙パックが同梱されるので、購入後しばらくは紙パックを買い足さなくて済みそうだ

まとめ「最も掃除しやすい掃除機」の追求から生まれた、新たな選択肢

吸引力やバッテリー駆動時間、本体の取り回しや価格など、突き詰めて考えていくと、キャニスター型掃除機とコードレススティック掃除機のどちらを選ぶべきか迷ってしまう。無理もない。いずれにも一長一短があるからだ。しかし、両タイプの長所を合わせ持つ“第3”のクリーナー「KIC-CSP5」なら、そのジレンマを解消できることがおわかりいただけただろう。「KIC-CSP5」は、キャニスター型ならではのパワーとスタミナだけでなく、スティック型の取り回しのよさや手軽さを兼ね備えているからだ。もちろん、使い勝手の面でも弱点がなく、「静電モップクリーンシステム」といった便利機能も搭載しており、アイリスオーヤマらしい工夫が随所に施されていた。キャニスター型掃除機とコードレススティック掃除機のいずれの長所も手に入れられる「KIC-CSP5」は、消費者に新しい選択肢を提供してくれることだろう。

スタンドとハンディモップを標準で付属した上位モデル
基本性能は同等で高コストパフォーマンスな下位モデル