24時間365日見守るパイオニア カロッツェリア最新ドライブレコーダー

あおり運転をはじめとした危険運転行為が社会問題化したことで、近年、ドライブレコーダーの需要が急増している。しかし、ドライブレコーダーを取り付けて「これで安心」と思ったものの、「映像が粗くてナンバーが読み取れなかった」「夜間の映像は暗くて参考にならない」「車上荒らしにあったが駐車中の映像が記録されていない」では意味がない。製品選びにおいては、万が一の際の証拠となるよう、昼夜の別や状況を問わず鮮明に記録できる製品を選ぶべきだ。そこで注目したいのが、パイオニア カロッツェリアの最新ドライブレコーダー「VREC-DZ700DLC」。現代のドライブレコーダーに求められる必須要件をしっかりと押さえた本機の実力をチェックしていこう。

高画質前方も後方も、昼も夜も。
あらゆる状況下で高画質録画を実現

今、カー用品の中で、最も盛り上がりを見せている製品のひとつが、ドライブレコーダーだろう。その背景にあるのは、ニュースでも取り上げられる機会が増え、社会問題にもなっているあおり運転や、高速道路での逆走事故などだ。どんなに安全運転を心がけていても、いつ、どこで万が一の状況に遭遇するかわからない。いざという時に備え、走行中の映像を記録できるドライブレコーダーが注目されるのは当然の流れである。

注目度の高まりとともに、ドライブレコーダー市場には多くのモデルがラインアップされるようになったが、製品選びの際に重視したいのはやはり「画質」。せっかく取り付けたものの、肝心の映像を確認した時に「映像が粗くてナンバーが読み取れなかった」「夜間の映像は暗くて参考にならない」では意味がないからだ。

今回注目したパイオニア カロッツェリアの「VREC-DZ700DLC」は、2つのカメラユニットを搭載し、前方と後方の映像を同時に録画できるうえ、昼間はもちろん、夜間でも鮮明な映像を記録できる「ナイトサイト」に対応。さらに、エンジンを切ってクルマから離れても24時間365日監視してくれる「駐車監視機能」を搭載している。前方も後方も、昼も夜も、駐車時も、あらゆる状況下で高画質録画が可能なドライブレコーダーなのだ。

パイオニア「VREC-DZ700DLC」 パイオニア「VREC-DZ700DLC」

2019年7月に発売されたパイオニア カロッツェリアの最新ドライブレコーダー「VREC-DZ700DLC」。2つのカメラで前後の映像を同時録画するので、後方からのあおり運転など、危険運転行為もきっちり記録できる

「VREC-DZ700DLC」の本体サイズは、前方カメラが108.5(幅)×77.4(高さ)×40.5(奥行)mm、後方カメラが63.2(幅)×37.1(高さ)×31.6(奥行)mmと、どちらもコンパクト。前方カメラをルームミラーの脇に設置しても、運転中の視界を妨げにくいうえ、後方カメラもリヤウインドウ上部にさりげなく設置が可能だ。

パイオニア「VREC-DZ700DLC」

ボディがコンパクトなため、目立たずに取り付けられる。ルームミラーの脇に設置してみたが、運転中の視界を妨げることはなかった

では、実際に「VREC-DZ700DLC」で録画した映像の画質をチェックしていこう。今回の検証では、最高画質となるフルHD(1920×1080)解像度で撮影した映像を、パイオニアのパソコン専用ビューワーソフト「Driving Viewer」で確認している。
※ソフトは開発中のため、動作やデザインが最終版とは異なる部分があります

昼間 前方・後方カメラ

前方カメラは対角160°、後方カメラは対角137°と、どちらも広視野角なうえ、広い範囲が高精細に記録されており、走行車線の標識や対向車線のクルマもしっかり確認できた。試しにスタッフが運転する別のクルマに追い越してもらったが、前後2つのカメラにより自車に接近してから追い越すまでの流れがよくわかる

昼間 後方カメラ

あおり運転をイメージして、スタッフが運転する別のクルマに追従走行してもらったが、プライバシーガラスが採用されたリヤウインドウ越しでも車両のナンバーが、しっかりと記録できている。あおり運転の被害に遭った場合でも、これなら証拠映像として使用できるはずだ

光量が十分な昼間であれば、ほとんどのドライブレコーダーは問題なく鮮明な映像を記録できるだろう。では、光量が少なくなる夜間はどうだろうか? 交通事故が起こる確率は夜間になると急上昇するというデータもあるだけに、夜間でもしっかり記録できるかどうかがドライブレコーダーの評価を大きく左右する。その点「VREC-DZ700DLC」には、高感度撮影に強いソニー製のCMOSセンサー「STARVIS」が採用されており、従来の同社製ドライブレコーダーに比べて100分の1以下の光量でも撮影可能な「ナイトサイト」に対応している。夜間走行時などの光量が足りない状況でも、周囲の状況を鮮明に映し出すことができるのだ。

夜間 ナイトサイト
パイオニア「VREC-DZ700DLC」

「ナイトサイト」非搭載モデルと「VREC-DZ700DLC」の夜間に録画した映像を比較した画像がこちら。「VREC-DZ700DLC」の映像は、周囲の状況も人の顔もしっかり確認できることがわかる。夜間に限らず、建物の陰や地下駐車場など、カメラにとって光量が足りない状況はたくさんあるが、そういった場面でもこれなら鮮明に記録できるだろう

ドライブレコーダーにとって厳しい環境は夜間だけではない。たとえば、人間の目も暗い場所から明るい場所に出るとまぶしさで周囲が見えにくくなるが、それはドライブレコーダーのカメラも同じ。トンネルの出入り口などで明暗差に対応できないと、白飛びや黒つぶれによって、鮮明な映像が記録できなくなってしまう。

では、前後のカメラともに明暗のダイナミックレンジを広げ、白飛びや黒つぶれを抑えた映像を記録する「WDR(ワイドダイナミックレンジ)」に対応した「VREC-DZ700DLC」はどうか? トンネルから外に出るシーンで、その映像を確認してみた。

昼間 WDR対応
パイオニア「VREC-DZ700DLC」 パイオニア「VREC-DZ700DLC」

昼間、暗いトンネル内へ突入するシーン。左がWDR非対応機種、右が「VREC-DZ700DLC」が撮影した画像だ。「VREC-DZ700DLC」は、トンネルの中までしっかりと明るく映し出されていることがわかる

昼間 LED信号機

交差点での衝突事故などの際には、信号機の状態も重要な証拠となる。昨今増えているLED信号機の場合は、フレームレートの関係で、無点灯状態で記録されてしまうこともあるが、「VREC-DZ700DLC」はLEDの高速点滅と、ドライブレコーダーの撮影周期をずらしたフレームレート(27.5fps)を採用するため、ご覧の通り、LED信号機の色もしっかり記録してくれる

駐車
監視機能
クルマから離れていても
愛車を見守ってくれるから安心

ドライブレコーダーが録画した映像は、万が一の際の証拠映像となり得るものだが、その「万が一」が発生するのは走行中だけとは限らない。駐車中に車上荒らしにあうかもしれないし、いたずらで車体に傷をつけられてしまったり、当て逃げにあったりするかもしれない。つまり、「万が一」の状況には、いつ、どこで遭遇するのかわからないのだ。

かといって、四六時中クルマを見張っているわけにもいかない。そんな時に頼りたいのがやはりドライブレコーダーだ。「VREC-DZ700DLC」は本体に大容量の750mAhバッテリーを内蔵し、エンジンオフから最大40分間はクルマの周囲を監視し続ける。その間に衝撃を検知すると、その前後20秒の映像を記録し、上書きされないファイルとして別途保存される仕組みだ。ここで、「40分間を過ぎたら記録できないの?」と思う人がいるかもしれないが、そこはご安心を。本体のバッテリーが切れても、クルマのバッテリーを使用して監視を続けられる「駐車監視機能(セキュリティモード)」が搭載されており、こちらは衝撃を検知すると3秒以内にカメラが起動し、60秒間の映像が記録される。つまり、24時間365日の監視が可能なのだ。なお、駐車中に衝撃を検知して録画した場合は、次にドライバーがエンジンをかけた際に画面表示と警告音で通知してくれる「異常通知機能」が作動するため、記録した映像を見逃す心配がないのも安心感が高い。

パイオニア「VREC-DZ700DLC」

運転中だけでなく、駐車中の監視もドライブレコーダーに期待したいポイントだが、「VREC-DZ700DLC」は前後2つの広視野角カメラで24時間クルマの周囲を監視。衝撃を検知すると3秒以内に起動し、60秒間の映像を上書きされないファイルとして保存する「駐車監視機能(セキュリティモード)」を搭載するため、車上荒らしなどへの対策も抜かりがない

「VREC-DZ700DLC」は前後のカメラともに広視野角レンズを採用しているが、クルマの周囲すべてを監視できるわけではない。たとえば、車上荒らしがカメラの死角から車内に侵入した場合、せっかくドライブレコーダーを備えていても証拠が残らないこともあるだろう。そこで重宝するのが、前方カメラのレンズ方向をワンタッチで変更できる「リバース機構」だ。駐車中はレンズを車内に向けておけば、死角から車内に侵入した車上荒らしなども記録できるわけだ。

パイオニア「VREC-DZ700DLC」

前方カメラには、レンズの向きをワンタッチで変更可能な「リバース機構」を採用。駐車中、ドア側から車内に侵入された場合でも、レンズを車内に向けておけばばっちり記録できる

基本性能スマホ連携をはじめ、
使いやすさを考慮した充実機能を装備

続いては、「VREC-DZ700DLC」の基本性能や使い勝手をチェックしていこう。前述したように本機のボディはコンパクトだが、本体背面に2.0インチの液晶モニターを搭載しているため、画面を確認しながらボタン操作で簡単に各種設定が行える。

しかし、コンパクトな画面では設定がしづらいこともあるだろう。そんな時に活躍してくれるのがWi-Fiモジュールの搭載だ。無料の専用アプリ「ドライブレコーダーインターフェース」(Android/iOS)をインストールしたスマートフォンとWi-Fi接続すれば、使い慣れたスマートフォン上で各種設定が行えるうえ、録画された映像の確認やスマートフォンへの保存も可能だ。

パイオニア「VREC-DZ700DLC」 パイオニア「VREC-DZ700DLC」
パイオニア「VREC-DZ700DLC」 パイオニア「VREC-DZ700DLC」

前方カメラに2.0インチの液晶モニターを搭載。タッチパネルではないが、操作ボタンは4つに集約されており、記録された映像の確認がスムーズに行える。連続録画の録画ファイル時間の設定など、各種設定も簡単だ

パイオニア「VREC-DZ700DLC」 パイオニア「VREC-DZ700DLC」 パイオニア「VREC-DZ700DLC」

現代のドライブレーダーに求められる機能のひとつであるWi-Fi機能も装備。使い慣れているスマートフォンで各種設定や映像の確認を行えるのは想像以上に便利だ

また、映像の高画質化にともない、データサイズは大きくなる傾向にあるが、「VREC-DZ700DLC」は最大容量128GBまでのmicroSDXCメモリーカードに対応しているので安心感が高い。さらに、SDメモリーカードをフォーマットすべきタイミングを知らせる「SDカードフォーマット警告機能」も搭載するため、SDメモリーカードが原因の録画エラーを最小限に抑えてくれるのもありがたい。

パイオニア「VREC-DZ700DLC」

microSDメモリーカードの容量が少ないと、せっかく録画した映像がすぐに上書きされてしまう心配もあるが、「VREC-DZ700DLC」は最大128GBまでのmicroSDXCメモリーカードに対応しているため、高画質な映像を長時間録画できる

録画時間の目安

容量 カード領域連続録画/イベント録画/
駐車監視録画/写真枚数
解像度 連続録画 イベント録画 駐車監視録画 写真枚数
16GB 59% 10% 30% 1% 1080p 約40分 約7分 約22分 約400枚
720p 約48分 約8分 約25分 約400枚
79% 10% 10% 1% 1080p 約55分 約7分 約7分 約400枚
720p 約1時間5分 約8分 約8分 約400枚
128GB 59% 10% 30% 1% 1080p 約5時間20分 約1時間 約3時間 約400枚
720p 約6時間24分 約1時間8分 約3時間24分 約400枚
79% 10% 10% 1% 1080p 約7時間20分 約1時間 約1時間 約400枚
720p 約8時間40分 約1時間8分 約1時間8分 約400枚
パイオニア「VREC-DZ700DLC」

ドライブの快適さという視点でチェックしたいのがノイズ低減設計。「VREC-DZ700DLC」は、電磁妨害波の規制を行うVCCI協会の基準に準拠した設計となっているため、カーナビの地デジ映像も乱れることなく視聴できた

まとめ24時間365日、安心して任せられる
ドライブレコーダー

あおり運転をはじめとした危険運転行為による事故がニュース映像などで報道されるケースが増え、需要が高まっているドライブレコーダー。いくら運転に注意をしていても、トラブルに巻き込まれる可能性はゼロではなく、万が一の事態に備えたいという思いを、多くの人が持つのは当然のことだろう。今回のレビューでおわかりいただけたかと思うが、製品選びにおいては、前も後ろも、昼も夜も、駐車時も鮮明な映像を録画できる高画質なモデルを選んだほうが安心感が高い。その点「VREC-DZ700DLC」は前後ともに広視野角なレンズを採用したカメラによる同時録画が行えるほか、夜間でも鮮明に記録できる「ナイトサイト」や、駐車中も周囲を監視する「駐車監視機能(セキュリティモード)」、Wi-Fi機能を搭載するなど、現代のドライブレコーダーに求められる機能を集約したドライブレコーダーに仕上がっていた。24時間365日、頼れるドライブレコーダーを探しているなら、「VREC-DZ700DLC」は有力な選択肢となるはずだ。