キヤノン「PIXUS TS8330」

大人気シリーズの最新モデル キヤノン「PIXUS TS8330」徹底検証

今や、家庭用インクジェットプリンターの代名詞的存在となったキヤノン「PIXUS」。なかでも「PIXUS TS」シリーズは、価格.com「プリンタ」カテゴリーの注目ランキングおよび人気売れ筋ランキングで1位に支持されている大人気シリーズだ。本企画では、そんな「PIXUS TS」シリーズの最新・主力モデル「PIXUS TS8330」に注目。家庭用インクジェットプリンターの“定番”と呼ぶにふさわしい、すぐれたプリント品質や、スマートフォン連携機能、ボディデザインを含む使い勝手などを詳細にチェックしていく。 ※2019年8月6日時点。「PIXUS TS8230」において。

高品質
プリント
売れ筋・注目ランキング1位の定番プリンターが
モデルチェンジ

ペーパーレス化が進む今だからこそ、プリントすること自体をもっと楽しんでほしい――。家庭用インクジェットプリンターの代名詞的存在であるキヤノン「PIXUS」の最新モデルにはそんなメッセージが込められ、簡単かつ楽しく、そして高画質にプリントできる多彩な製品ラインアップが用意されている。

なかでも注目したいのが、2019年9月に発売されたばかりのハイスペックモデル「PIXUS TS8330」(以下、TS8330)。価格.com「プリンタ」カテゴリーの注目ランキング、人気売れ筋ランキングの双方において1位に支持されている、大人気モデル「PIXUS TS8230」(以下、TS8230)の後継機だ。最新モデル「TS8330」は、「TS8230」で好評を得ていたコンパクトボディやプリント品質はそのままに、スマートフォン・スマートスピーカーとの連携機能を強化したほか、自動用紙サイズ検知機能を新搭載するなど、その実力をさらに進化させているのが特徴。プリントする楽しさを存分に味わえる1台となっている。 ※2019年8月6日時点。

キヤノン「PIXUS TS8330」

価格.com「プリンタ」カテゴリーで絶大な支持を獲得しているハイスペックモデル、「TS8230」の後継機として登場した「TS8330」。「PIXUS TS」シリーズの最新モデルとなればおのずと期待値は高まるが、その仕上がりはさてどうか。じっくりと検証していこう

まずは、インクジェットプリンターの本分とも言えるプリント品質からチェックしていきたい。搭載されるインクは「TS8230」と同様、染料系のシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、グレー(GY)、ブラック(BK)と、顔料系のブラック(PGBK)を用いた「6色ハイブリッドインク」。「PIXUS」シリーズは写真プリントにも文書プリントにも強い、というイメージを持っている人は多いと思うが、これは、特性の異なる染料系・顔料系の2種類のブラックインクを印刷原稿に合わせて使い分ける、このシステムによるところが大きい。

早速デジタルカメラで撮影した写真をプリントしてみたが、暗部でも色の濁りが少なく、黒くつぶれる寸前まで豊かな階調が保たれている。家庭用インクジェットプリンターでここまでキレイに写真をプリントできるなら、デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真をプリントする機会が自然と増えそうだし、カメラを被写体に向ける際のモチベーションもアップするに違いない。高いプリント品質があればこそ、プリントも写真撮影も、思う存分楽しめるのだ。

キヤノン「PIXUS TS8330」

写真も文書も美しくプリントできる、「6色ハイブリッドインク」。インクが切れた色だけを交換できる独立インクタンクを採用するため、インクをむだなく使えるのもうれしいポイントだ

デジタルカメラで撮影した写真を「TS8330」でプリントしてみた。プリント品質の高さが顕著に現れたのが、抜けるような青空の下に広がる、美しい滝を収めたこちらの1枚。「白」の面積が多い雲にも粒状感は見られず、明部の表現にキレがあるため、滝のしぶき感もしっかりと伝わってくる。色が濁りやすい暗部となる、近景の滝壺の澄んだ青や緑をきちんと表現できているのは「6色ハイブリッドインク」の恩恵だろう

続いて、PDF形式のドキュメントを普通紙にプリントしてみたが、画数の多い「鮮やか」「階調性」といった漢字のトメやハネまでシャープに印字されるため、小さめのフォントサイズでも読みにくさを感じなかった。写真、文書ともに納得のプリント品質だ

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インクジェットプリンターの基本性能として、プリント速度もチェックしてみよう。プリントの設定は、「L版」「フチなし」「標準画質」。連続印刷時の1枚当たりのプリント速度を計測するため、印刷を実行してから1枚目のプリントが完了するまでのファーストプリントタイムではなく、2枚目のプリントの開始から完了までのタイムを計測した。その結果は18.7秒で、L版フチなし18秒/枚という、カタログスペック通りの速さだった。このスピードなら、文書プリントだけでなく、写真プリントもストレスなく楽しめるだろう

スマホ連携楽しく、手軽にプリントできる充実のスマホ連携

「プリントをもっと楽しんでほしい」というキヤノンの思いを最も強く感じられるのが、充実したスマートフォンとの連携機能である。昨今はパソコンを介さず、プリンターとスマートフォンを連携させて使うのが当たり前になってきているが、何を隠そう、この“モバイルプリント”にとりわけ力を入れているのがキヤノンの「PIXUS」シリーズ。今や生活必需品となったスマートフォンをプリンターと連携させることで、プリントがより身近で、手軽なものになるのだ。

「TS8330」では、スマートフォンからプリント・スキャン・コピーなどが行える無料アプリ「Canon PRINT Inkjet/SELPHY」のユーザーインターフェイスが刷新され、より見やすく、直感的に操作できるようになったほか、2019年11月には、ペーパークラフトやカレンダー、年賀状などの印刷素材を無料でダウンロードできるWebサイト「Creative Park」がアプリ化され、同アプリから直接編集やプリントが行えるようになる予定だ。また、LINE上で「PIXUS」と「友だち」になり、トーク画面に画像を送信すると簡単に写真がプリントできる「PIXUS トークプリント」がアップデートされ、最大5台までのプリンター登録や、プリンターのステータス確認が行えるようになった。さらにMessengerも同様に「PIXUS トークプリント」に対応。そして、スマートスピーカー「Amazon Echo」「Google Home」「LINE Clova※」との連携機能も強化され、音声でより詳細なプリンター操作や設定まで行えるようになるなど、進化のポイントは枚挙にいとまがない。 ※2019年12月対応予定。

使いやすさに定評のある無料アプリ「Canon PRINT Inkjet/SELPHY」のユーザーインターフェイスが刷新され、「写真印刷」「文書印刷」「写真を使って作品づくり」「スマホコピー」などの色分けされたタイルが並ぶメニュー画面に。プリンター本体のアイコンをタップすると、プリンターのステータスが確認できる

2019年11月には、ペーパークラフトやカレンダー、グリーティングカード、ステッカー、スクラップブック、ぬりえ、年賀状など、さまざまな印刷素材を無料でダウンロードできるWebサイト「Creative Park」がアプリ化される予定。アプリから直接編集やプリントが行えるようになることで、より手軽に活用できるようになるはずだ

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LINEからプリントできる「PIXUS トークプリント」の使い方は、こちらの動画で確認してもらいたい。本体前面の液晶パネルに表示されるQRコードを読み取って「PIXUS」と「友だち」になったら、あっという間に準備完了。トーク画面上にプリントしたい画像をポンと送信するだけで写真プリントが行える。気の置けない友達に、「見て見て」と画像を送る感覚だ

キヤノン「PIXUS TS8330」

Messengerも「PIXUS トークプリント」に対応。LINEとMessengerのいずれか、使い慣れたほうを活用するといいだろう

キヤノン「PIXUS TS8330」

Alexa対応端末やGoogleアシスタント対応端末などのスマートスピーカーとの連携が強化され、ぬりえやレポート用紙のプリントに加えて、インク残量の確認をはじめとした、プリンターの操作や設定も音声で行えるようになった。パソコンはおろか、スマートフォンさえ使わずにプリンターを操れるというわけだ

キヤノン「PIXUS TS8330」

新しいマテリアルとして、Tシャツや布製のバッグに写真・デザインを貼り付けられるアイロンプリントシートが2019年11月上旬から発売予定なのも見逃せない。「TS8330」でプリントしたシートを使ってTシャツをペアルックにしたり、サイズ違いで子どもとお揃いにしたりと、活用次第で幅広く楽しめそうだ

ボディ
デザイン
使いやすさにこだわったコンパクトボディ

ハイスペックモデルにふさわしく、「TS8330」はボディデザインも洗練されている。エッジを立たせたコンパクトかつスタイリッシュなスクエアボディは、本体サイズが約373(幅)×319(奥行)×141(高さ)mm(カセット収納時)とコンパクトで、設置場所を選ばない。また、視認性が高いうえ、操作もしやすいチルト機構を備えた4.3型ワイドタッチパネルや、前面に加え背面からも給紙できる「2way給紙」を採用。さらに、自動用紙サイズ検知機能を新搭載するなど、使い勝手にも徹底的にこだわっている。

プリント品質が高く、スマートフォンとの連携も充実し、そのうえ置き場所を選ばず、使い勝手も抜群。これほど非の打ちどころがない仕上がりなら、家庭用インクジェットプリンターの“定番”の地位は今後も安泰だろう。

カラーバリエーションは、「ブラック」「ホワイト」「レッド」の3色。部屋のインテリアに合わせて、自分好みのカラーを選べるのがうれしい

高級感が漂うスクエアなボディ。トップカバーの前面をわずかにラウンドさせた「フロントアーチデザイン」のほか、指紋や傷を付きにくくするトップカバーのグリッドパターンや、フロアを映し込ませることでボディをコンパクトに見せる前面下部のミラー処理など、デザイン性と機能性を両立させたこだわりは細部にまで及んでいる

キヤノン「PIXUS TS8330」

コンパクトなボディは置き場所を選ばず、書斎のカラーボックスの上にスッキリと設置できた。洗練されたデザインにより、インテリアの雰囲気によくマッチする

キヤノン「PIXUS TS8330」

文字やアイコンが大きく、操作性にすぐれた4.3型タッチパネルを搭載。タッチ操作に対するレスポンスも実に軽快だ

0〜90°まで無段階で角度を調節できるフロントパネルも使い勝手がいい。比較的高い場所に設置する場合は垂直に、低い場所に設置する場合は水平にしておくと液晶画面が見やすく、操作しやすい

前面からも、背面からも給紙できる「2way給紙」を採用。それぞれのトレイにサイズや種類の異なる用紙をセットしておけば、使うたびに用紙を入れ替える手間が省ける。また、背面トレイは本体背面から前面に向かってストレートに紙を搬送するので、封筒や写真用紙が折り曲がらず、キレイにプリントできる

トレイに紙を入れ、本体にセットするだけでプリンター本体が自動で用紙サイズを検知してくれる。目立たない部分ではあるが、用紙設定のひと手間を省いてくれる気の利いた新機能だ

まとめプリントの楽しさを再認識できる、鉄板インクジェット
プリンター

「PIXUS」シリーズ2019年モデルの共通テーマは、「プリントするのも、イベントだ」。ここには、ペーパーレス化が進んでいる今だからこそ、プリントすること自体をイベントとして楽しんでほしいというキヤノンの思いが込められている。では、プリントを楽しむためにはどんな要件をクリアしなければならないだろうか? まずは見た目にスタイリッシュな本体デザインであってほしいし、写真や文書がキレイに印刷できる高いプリント品質も必須。さらに、LINEやFacebookなどのSNSからすぐに印刷できるスマートフォンとの連携機能や、新しさを感じさせてくれるスマートスピーカーとの連携機能も外せない。このほか、季節ごとのグリーティングカードや、子どもと楽しめるペーパークラフトやぬりえ、自分だけのTシャツやバッグが作れるアイロンプリントシールなど、遊びの要素も備えていてほしい。考えていくと、「あれも、これも」と要求が増えていくが、「PIXUS TS8330」はそうしたニーズに全方位で応え、プリントする楽しさを存分に感じさせてくれた。やっぱり、プリントって楽しい。「PIXUS TS8330」のレビューを通じて心から抱いた、率直な感想だ。

写真も文書もキレイにプリントできる
ハイスペックモデル
スマホで操作する新しいPIXUS
キヤノン「PIXUS TS5330」