ASUSの最新スマホ「ZenFone 6」がもたらす新しい撮影体験

ZenFone 6
ZenFone 6

高いスペックを備えながらリーズナブルな価格を実現し、価格.com上でも人気の高いASUSのSIMフリースマートフォン「ZenFone」シリーズ。その最新フラッグシップモデル「ZenFone 6」が2019年8月20日、日本市場でも発表された。ノッチ(切り欠き)のない「オールスクリーン ナノエッジディスプレイ」や高性能オクタコアCPU「Snapdragon 855」など、本機の見どころは豊富だが、最大の特徴は、アウトカメラが180°回転しインカメラにもなる「フリップカメラ」にある。本特集では「オートパノラマ」や「モーショントラッキング」など、「フリップカメラ」が実現する新しい撮影体験をいち早くレポートする!

注目の新機能アウトカメラがインカメラ??「フリップカメラ」とは

スタイリッシュなデザインや高い処理性能、持ちのよいバッテリーなど、多くの魅力を備えながらリーズナブルな価格を実現し、価格.comユーザーからも人気が高いASUSのSIMフリースマートフォン「ZenFone」シリーズ。2019年5月にスペイン・バレンシアで発表された最新フラッグシップモデル「ZenFone 6」が2019年8月20日、日本でも正式発表された。

ZenFone 6

「ZenFone 6」は、都会的なデザインのボディに、オクタコアCPU「Snapdragon 855」や、ノッチ(切り欠き)のない6.4型フルHD+(2340×1080)「オールスクリーン ナノエッジディスプレイ」などを搭載したハイスペックモデル。なかでも注目は「フリップカメラ」と呼ばれる新機能だ

「ZenFone 6」はフラッグシップモデルと呼ぶにふさわしい、数多くの魅力を備えたハイスペックスマートフォンだが、なかでも世界を驚かせた機能が「フリップカメラ」だ。これは、ステッピングモーターを利用してアウトカメラが180°回転し、インカメラにもなるというもので、一般的なスマートフォンではサブ的な位置付けのインカメラで行う自撮りが、高性能なアウトカメラでできるようになる。さらに、カメラが180°動く機能を生かし、「オートパノラマ」や「モーショントラッキング」といった新たな撮影を可能にしたり、従来のスマートフォンでは難しかった構図の写真もカメラの角度を変えて簡単に撮影できたりなど、ASUSの新提案が盛り込まれた意欲的なモデルとなっている。

フリップカメラ

アウトカメラ状態

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インカメラ状態

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4800万画素(F1.79)のメインカメラ+1300万画素(F2.4)の超広角カメラで構成された「フリップカメラ」。通常は背面に向いており、アウトカメラとして利用するが、ディスプレイ側に180°回転させることでインカメラとしても使える。カメラとしての機能性も高く、レーザー光で被写体を測距しピントを合わせる「レーザーAF」などを搭載する

「フリップカメラ」の動作1

「フリップカメラ」の動きを見てほしい。「カメラ」アプリ上の「カメラの切り替え」ボタンをタップすると、背面にあったカメラが180°回転。素早くインカメラ状態に切り替わった。この状態でもう1度「カメラの切り替え」ボタンをタップすると、素早くアウトカメラ状態に戻る

「フリップカメラ」の動作2

ステッピングモーターと13個のギアで駆動する「フリップカメラ」は、「カメラの切り替え」ボタンを上下スワイプすることで細かな角度調節が可能。カメラの角度を変えることで、身体を動かすことなくさまざまな構図の写真が撮れるようになるのだ。カメラの角度調節は右側面の音量調節ボタンで行うこともできる

一般的なスマートフォン 

ZenFone 6

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たとえば、小さな子どもの目線に合わせて撮影するとき、一般的なスマートフォンでは屈んだ体勢になる必要があるが、「フリップカメラ」を搭載した「ZenFone 6」なら、立ったままでも子どもと変わらない目線で撮影できる。わざわざ体勢を変えてカメラを構える必要はないのだ

カメラが駆動すると聞いて、その耐久性に不安を感じた人もいるだろう。しかし、カメラ部の素材には耐久性の高く、軽いリキッドメタルを採用しているうえ、可動部は10万回の動作テストをクリア。この先何年もの実用に耐えるほどの高い堅牢性と耐久性を備えているで、心配はいらない。

ZenFone 6

「フリップカメラ」を開きながら撮影していたら、手が滑ってしました。そんなときも大丈夫。加速度センサーが落下を感知すると、自動で素早くアウトカメラ状態に戻し、衝撃に備えてくれる。安心して使えるように設計されているのだ

ZenFone 6
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カメラ機能「フリップカメラ」が実現する新しい撮影体験を味わう

180°動くという点で注目を集める「フリップカメラ」だが、これは単に人を驚かすだけのギミックではない。可動式カメラというメリットを生かして、一般的なスマートフォンとはひと味違う楽しい撮影が体験できる。その中でも特に注目したいのが、手を動かすことなくブレの少ないパノラマ写真が撮れる「オートパノラマ」と、カメラが自動で角度を変えながら被写体を追い続ける「モーショントラッキング」である。

可動するフリップカメラで撮る「オートパノラマ」
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まずは「オートパノラマ」を試してみた。「カメラ」アプリの撮影メニューから「パノラマ」を選択。シャッターボタンを押すと、「フリップカメラ」が自動で動き出し、最大180°のパノラマ写真が撮影できる。「フリップカメラ」が動いている最中に、任意のところでシャッターボタンを押すとパノラマ撮影は終了する。一般的なスマートフォンのパノラマ撮影はスマートフォンの向きを変えながら自分でカメラを動かす必要があるため、カメラが揺れやすくパノラマ合成がブレがちだが、「ZenFone 6」の「オートパノラマ」なら、手をグッと固定して撮影できるため、ブレの抑制されたパノラマ写真に仕上がる。また、手を動かしての撮影では難しい縦パノラマ写真も簡単に撮ることができた。

「オートパノラマ」で撮ってみた

180°までの景色を1枚のワイドな写真として収められる「オートパノラマ」。「フリップカメラ」ならではの写真が、縦パノラマだろう。見上げるような高い建物を真下から撮影してみると、迫力満点の写真になった。

縦パノラマ※スクロールします

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横パノラマ※スクロールします

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※ 両作例は180°パノラマではありません。任意にパノラマ撮影を停止しています。

被写体をフリップカメラが追いかける「モーショントラッキング」
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「モーショントラッキング」は、「カメラ」アプリの撮影メニューの中から「モーショントラッキング」を選択し、被写体をタップすることで、カメラが自動で被写体を追い続けてくれる動画撮影機能だ。一般に、動く被写体を動画撮影する場合、スマートフォンの向きを変えて被写体を追う必要があるが、この機能を利用すると、スマートフォンを固定したままでも動く被写体を画面にとらえ続けてくれる。

効果を確かめるため、スマートフォンを横位置に構え、あえて手を動かすことなく、ボール遊びをする子どもを撮影してみたが、左右に遊び回る子どもの動きに「フリップカメラ」がしっかりと追従、フォーカスも子どもに合ったままだ。手を固定して撮影できたうえ、電子式の手ブレ補正機能を備えているため、ブレの少ない動画を撮影することができた。素早く動く被写体を撮影する場合も、「モーショントラッキング」を追従のアシストとして利用すると撮影が楽になると感じた。

「モーショントラッキング」で撮ってみた

画面の右から左へ、左から右へと動く子どもを、「フリップカメラ」はしっかりと追従。手をまったく動かしていないため、追従開始がやや遅れて見える場面もあるが、カメラの駆動だけでここまで被写体を追い続けられるのはスゴイ

4800万画素のメインカメラで行う高画質セルフィー

そしてもうひとつ、一般的なスマートフォンと異なり、メインカメラで高画質なセルフィーが行えるのも特徴。そのため、自撮り写真がとにかく高画質なのだ。この点は、カメラ性能評価で世界的に定評のある「DxOMARK」によっても高く評価されており、セルフィー用のインカメラとして2019年7月31日時点で世界最高の98点という評価を受けている。さらに、4K/60fps + EISの高精細でなめらかな自撮り動画を撮ることもできる(※4K/60fps動画は5分となります)。

セルフィーを試してみた

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4800万画素(F1.79)のメインカメラで撮影した自撮り写真は、言うまでもなく高精細。セルフィー用のインカメラとして「DxOMARK」が世界最高の評価をしているのにもうなずける。また、美肌や小顔などの効果が自然な「美人エフェクト」にも対応しているので、SNSを活用している女性などは積極的に活用したい

簡単にキレイな写真が撮れる、多彩なカメラ機能

「ZenFone 6」のカメラ機能の魅力は「フリップカメラ」によるものばかりではない。まず、画角。標準カメラの画角は79°だが、並んでいるもうひとつの超広角カメラは125°と広範囲。このほか、撮影後にも背景をぼかせる「ポートレートモード」や、夜景をキレイに撮影できる「夜景モード」、明暗差の大きなシーンも白飛びや黒つぶれを抑えて撮影できる「HDR」機能などもしっかりと備えており、さまざまなシーンを簡単にキレイに撮ることができた。

ASUS zenfone

画角が広いと、同じ風景を切り取ってもその迫力が異なる。超広角カメラでは、標準カメラよりもワイドな世界を切り取れるので、より迫力のある写真に仕上がった。また125°の超広角でありながら、歪みが抑制されているのも「ZenFone 6」のカメラの秀逸な点

ポートレートモード

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背景にぼかし効果を加え、人物を引き立てる「ポートレートモード」。このモードをオンにして撮影したところ、人物の輪郭をうまく保ちながら、玉のようなキレイなボケが得られた。もちろん、ボケ具合の調節は撮影後にも可能

夜景モード

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手持ちで撮影することが多く、スマートフォンのカメラで撮るのが難しい夜景も「夜景モード」を使えばブレの少ないきらびやかな写真になる。「夜景モード」をオンにして撮った写真は、使用しなかった場合に比べて、ディテールの精細感が高く明るい仕上がりになった

HDR機能

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黒つぶれや白飛びを抑える「HDR」機能は今やスマートフォンのカメラ機能として基本的なものだが、「ZenFone 6」では従来の「HDR+」よりも強力な「HDR++」を新搭載。ご覧のように、普通にシャッターを切ると逆光で顔が暗くなってしまうシーンも「HDR++」を使うことで顔と背景の両方をとらえることができた

ZenFone 6
ZenFone 6
ZenFone 6 ZenFone 6

パフォーマンス基本スペックも機能も充実!妥協なしのハイスペックモデル

最後に、カメラ機能以外の見どころもじっくりとチェックしていこう。まず感心したのが、正面に広がったディスプレイ。「フリップカメラ」によりインカメラを搭載する必要がなくなったため、ノッチのない6.4型フルHD+(2340×1080)の高精細な液晶ディスプレイが全面に広がっている。ASUSはこれを「オールスクリーン ナノエッジディスプレイ」と名付けているが、画面占有率は約92%と高く、まさに“オールスクリーン”といった印象だ。

ZenFone 6

最近のスマートフォンは、画面上にインカメラを搭載したノッチがあるものがほとんど。このじゃまな存在をなくすために考えられたのが「フリップカメラ」だったという。それによって実現された「オールスクリーン ナノエッジディスプレイ」は、画面占有率が約92%と極めて高く、画面への没入感も高い

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ディスプレイは6.4型フルHD+液晶。高色域な「DCI-P3」を100%、「NTSC」を96%カバーする高品位な液晶で、色再現性が高く、ノッチのないディスプレイと相まって動画や写真の視聴が快適だ。表面は、堅牢な「Gorilla Glass 6」に覆われ、キズや衝撃に強い

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カラーバリエーションは、ブラックの背面パネルにブルーの文字やロゴをプリントした都会的な「ミッドナイトブラック」(左)と、シルバーとブルーのグラデーションがさわやかな「トワイライトシルバー」(右)の2種類。背面の端が丸みを帯びており、手にフィットしやすいフォルムとなっている

AnTuTu Benchmark

AIブーストオフ

ZenFone 6

AIブーストオン

ZenFone 6

「ZenFone 6」の処理性能をベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」でチェックしていこう。ここではメモリー8GB/ストレージ256GBの上位モデルを用いてテストしたが、36万ポイントをゆうに超える圧倒的なハイスコアをたたき出した。これほどの処理性能があれば、Webサイトの表示はもちろん、3Dゲームのプレイも、動画の再生もサクサクと快適に行えるはずだ

ZenFone 6

左側面にあるスロットは、フラッグシップモデルでは珍しい、nanoSIMカードを2枚、microSDメモリーカード(最大2TBまで)を1枚セットできるトリプルスロット仕様。SIMスロットは2枚同時に4G LTE通信の待ち受けができるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応しているため、仕事用とプライベート用の回線を1台で使い分けることも可能だ

ZenFone 6

バッテリーは、現在のスマートフォンとしてトップクラスの大容量となる5000mAh。充電は底面のUSB Type-Cポートを通じて行う。また、別売のOTGケーブルを使用して「ZenFone 6」から給電を行う「リバースチャージモード」にも対応している

ZenFone 6

最近のスマートフォンでは省略されることの多くなったイヤホンジャックも底面に搭載。192kHz/24bitまでのハイレゾ音源再生に対応するうえ、ハイレゾ対応イヤホン「ZenEar Pro」も付属するので、本機を購入すればすぐに高音質なハイレゾの世界を堪能できる

ZenFone 6
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まとめ使っていてワクワクする斬新なスマートフォン

進化の歩みがゆるやかになった――。最近のスマートフォンに対してそう感じる人が増えてきた。それは機能や性能の向上が行き詰まったからではなく、使う人をワクワクさせてくれるような新しい魅力を備えたモデルが少なくなったことによるものだろう。

そんな中で登場した「ZenFone 6」は、久しぶりに登場した斬新なモデルだ。アウトカメラが180°回転しインカメラにもなる「フリップカメラ」は、ギミックとしてもカメラ機能としても新鮮なワクワク感にあふれている。実際に使用してみると、今まででは挑戦しにくかった構図での写真撮影に楽な姿勢で挑戦できるし、ブレの少ないパノラマ写真が撮れる「オートパノラマ」や、カメラが自動で被写体を追い続ける「モーショントラッキング」など、新しい撮影の世界が味わえ、実に面白い。そして、ノッチがなく没入感の高い「オールスクリーン ナノエッジディスプレイ」を実現しているのもうれしいポイントだ。

もちろん、ASUSの最新フラッグシップスマートフォンとして高い基本スペックを備え、現時点では最高峰レベルのパフォーマンスも発揮してくれる。そのうえ、DSDVや大容量バッテリー、さらにはハイレゾ対応など、これでもかと言えるほど、豊富な機能が詰め込まれていた。それでいて市場想定価格は、メモリー6GB/ストレージ128GBの下位モデルが6万円台(税別)、メモリー8GB/ストレージ256GBの上位モデルが8万円台(税別)とライバル機に比べて割安。これは、大きな注目を集めるスマートフォンとなるに違いない。

ZenFone 6ZenFone 6
主なスペック
ディスプレイ 6.4型フルHD+(2340×1080)IPS液晶ディスプレイ(Gorilla Glass 6)
CPU Qualcomm Snapdragon 855(オクタコアCPU)
メモリー 6GB/8GB
ストレージ 128GB/256GB
OS Android 9.0
SIMスロット トリプルスロット デュアルnanoSIM
アウトカメラ/メインカメラ 4800万画素(メインカメラ)+1300万画素(超広角カメラ)
通信方式 GSM:850/900/1800/1900MHz WCDMA:B1/B2/B3/B4/B5/B6/B8/B19 FDD-LTE:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B18/B19/B26/B28 TD-LTE:B38/B39/B41/B46
Wi-Fi IEEE 802.11 a/b/g/n/ac
バッテリー容量 5000mAh
連続待ち受け時間 35日間(3G接続にて計測)
サイズ 約75.4(幅)×159.1(高さ)×9.1(厚さ)mm
重量 約190g