「プロパイロット」など独自装備をじっくりチェック 試乗会で価格.comユーザーは新型「日産デイズ」をどう評価した!?

2019年春にフルモデルチェンジされた、「日産デイズ」。前型から変わり日産が開発を行い、軽自動車初となる高速道路 同一車線自動運転技術「プロパイロット」を搭載するなど、軽自動車の概念を超えた、日産の本気が詰まったクルマとして話題になっている。ここでは、価格.comユーザーを対象に開催された試乗会の様子をレポート。日産の本気を、試乗に訪れたユーザーはどう受け止め、感じたのか。今、最も旬な軽自動車の1台と言える新型「日産デイズ」のリアルなレビューをお届けしよう。 ※約0〜100km/hの範囲で走行時の車間および操舵制御を搭載した軽自動車として初。2019年2月時点、日産調べ。

#概要価格.comユーザーが試乗会で新型「日産デイズ」の実力をチェック

長距離の移動や荷物が多いときには普通車、ちょっとした買い物や家族の送り迎えなどには軽自動車、といった具合にセカンドカーとしてのポジションに甘んじることの多かった軽自動車だが、走行性能や室内の広さ、使い勝手が飛躍的に向上したことで、近年では、軽自動車をファーストカーとして選択するユーザーが増えている。

とはいえ、走りがいい、乗り心地がいい、広い、使い勝手がいい、といった評価には、決まって「軽自動車にしては」という前置きがつくのも事実。とりわけ走行性能に関しては、物足りなさを感じることも少なくなかった。

こうした軽自動車に対する先入観を払拭してくれたのが、2019年3月、フルモデルチェンジした新型「日産デイズ」である。製品力を上げるライバルたちの一歩先を行くため、プラットフォームとパワートレインを新開発。クルマの骨格、そして心臓にあたる部分を一新することで、走りの質を高めようという狙いが見て取れる。また、長距離移動時や渋滞時にドライバーにかかる負担を大幅に軽減する、高速道路 同一車線自動運転技術「プロパイロット」を、軽自動車として初採用したのも大きなニュースだ。パワフルで安定感のある走りと、先進の運転支援システムを持つ新型「日産デイズ」は、「遠くまでドライブしたくなるクルマ」であり、ファーストカーとして選ばれるにふさわしい完成度を備えたクルマだと言えるだろう。

そんな新型「日産デイズ」の実力を体感してもらうべく、2019年7月27、28日の2日間、価格.comユーザーを対象とした特別試乗会を実施した。次章以降で参加者の試乗直後のホットな声を交えながら、新型「日産デイズ」のリアルな姿をレポートしていこう。

新型「日産デイズ」

抽選によって選ばれた価格.comユーザーとそのファミリーが、横浜市の日産グローバル本社に集結。興味がありながらも、実際に新型「日産デイズ」を試乗するのは初めてという人がほとんどで、「すごく楽しみです」と期待に胸を膨らませている様子だった

#走り&安全性軽の概念を超えたパワフルで上質なドライブ体験

試乗コースは横浜の日産グローバル本社を起点とし、横浜駅周辺の入り組んだ市街地や坂道などの一般道を約8.5km、海沿いの高速道路を約14km走る、全長約22.5km、所要時間約40分のコース。信号待ちからの加速や、細街路での取り回し、高速道路での直進安定性と静粛性、さらに「プロパイロット」が体験できるなど、バラエティ豊かなコースとなっているのだ。これなら、新型「日産デイズ」の走り、完成度の高さをじっくり見極められるだろう。

新型「日産デイズ」

アップダウンのある一般道や高速道路など、新型「日産デイズ」の走りの実力が問われる試乗コースを用意。試乗車は「ハイウェイスター G ターボ プロパイロットエディション」で、スタッフが同乗してコースの誘導や、「プロパイロット」などの機能説明を行い、運転はユーザーがみずから行った

乗って感じた新型「日産デイズ」の魅力T.Nさん

T.Nさん

普段はコンパクトカーのハイブリッド車に乗っています。軽自動車に対しては「エンジン音がうるさいのでは?」「坂道や高速道路ではパワー不足を感じるのでは?」というネガティブなイメージがありました。試乗して最初に感じたのはトルクが十分にあること。信号待ちからの加速でも、坂道でも、エンジンが「がんばっています」とうなることなく、とてもなめらかに加速してくれました。静粛性も想像以上で、運転していてとても楽しいクルマだと思います。気に入りました。

乗って感じた新型「日産デイズ」の魅力N.Dさん

N.Dさん

いい意味で軽自動車っぽくない、これが走り始めての第一印象でした。仕事で軽自動車を運転する機会も多いのですが、どうしても、アクセルを踏み込んでから加速するまでのタイムラグがあります。「デイズ」の場合はそれがなく、アクセルを踏み込むとスムーズに力強く加速してくれますね。有段ギアのような制御をするDステップ変速の説明を受けていたので、なるほどと実感しました。本革巻ステアリングは適度に太くて握りやすく、質感の高いシートはホールド感も十分。足回りもしっかりしている感覚で、細かなところまで妥協しないクルマ作りは期待以上でした。

試乗を終えたユーザーの多くが口にしたのが「加速のスムーズさ、力強さ」。軽自動車は、排気量に制限があるうえ、パワートレインとして採用されたCVTは、一般的にアクセルを踏み込んだときのエンジン回転数の上昇と、体感する加速にズレが生じがちだが、新型「日産デイズ」からはそうした印象が払しょくされているという。新開発のCVTには、Dステップ変速制御機能が採用されているうえ、試乗車には新開発のターボエンジンと、モーター+リチウムイオンバッテリーを組み合わせた「スマートシンプルハイブリッド」が搭載されているため、軽自動車らしからぬスムーズでパワフルな加速や、走りの安定感が実現されているのだ。

新型「日産デイズ」

エンジンは新開発の「BR06」エンジンを搭載。試乗車は最大出力47kw(64PS)、最大トルク100N・m(10.2kgf・m)を発生するターボエンジンで、低中速域のトルクが充実。信号待ちからの加速や、高速道路への合流、上り坂でも、スムーズかつパワフルな走りを実現する

新型「日産デイズ」

上位グレードの「ハイウェイスター」にのみ、モーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせた「スマートシンプルハイブリッド」が用意される。アイドリングストップからの再始動時や加速時はモーターの力でエンジンをアシスト。減速時は回生エネルギーで発電してリチウムイオンバッテリーに充電する仕組みだ。エンジンのアシストはもちろん、実燃費向上に大いに効果を発揮してくれる

新型「日産デイズ」

新開発のCVTにはDステップ変速制御機能を搭載。これは、坂道や高速道路の合流などでアクセルペダルを深く踏み込んだ時、多段ATのようにメリハリのきいたステップ変速を行うもの。従来のCVTとはひと味違う、小気味いい加速感が特徴だ

今回の試乗コースには高速道路があり、ユーザーたちはそこで日産独自の先進技術として知られる、高速道路 同一車線自動運転技術「プロパイロット」を体験した。ほとんどのユーザーは初体験だったというが、難しく考える必要はなく、ステアリングに備えられた「プロパイロットスイッチ」を押し、「セットスイッチ」で車速を設定するだけで準備は完了だ。作動中はフロントウインドウ上部に備わった単眼カメラで先行車や車線を認識し、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動で制御。設定した速度や、先行車との車間距離を保ちながら、車線中央付近を走行するよう運転をアシストしてくれる。この「プロパイロット」にユーザーたちはどんな感想を抱いたのか?

乗って感じた新型「日産デイズ」の魅力O.Sさん

O.Sさん

高速道路を走行して驚いたのは、やはり「プロパイロット」ですね。こうした機能は初体験でしたが、設定がとても簡単で驚きました。今日は風が強く、海沿いの高速道路は、普段なら横風にあおられてヒヤリとしたかもしれませんが、「プロパイロット」のおかげで、横風を受けた時でも、大型トラックに追い抜かれた時でも、ステアリングの自動制御で車線中央付近をキープしながらスムーズに走ることができました。また、試乗の最後、クルマを駐車するときに、クルマを上空から見下ろしたような映像をナビ画面に表示してくれる「インテリジェント アラウンドビューモニター」も体験しましたが、これも安心できる装備だと感じました。

乗って感じた新型「日産デイズ」の魅力H.Sさん

H.Sさん

「プロパイロット」は初体験でしたが、想像していたよりはるかに完成度が高かったです。車速や、先行車との車間をセットすればステアリング、アクセル、ブレーキを制御してくれるので、ドリンクを取ろうとして車線をはみ出しそうになったり、車間を詰めすぎてしまったりする心配がなくなります。カーブでもしっかりレーンキープして走れるから、安心して走れますね。

「プロパイロット」をはじめとする先進機能はいくら便利でも、利用するのに特別な操作や知識が必要だと、それがストレスになってしまうもの。普段の運転に自然に溶け込み、ごく普通に使えるのが理想だが、ユーザーたちはいずれも「操作がとても簡単」であると評価。そのうえで、特に「プロパイロット」に関しては、高速道路を走りながらの実体験を通して「想像していた以上の完成度の高さ」だと驚いていた。「技術の日産」が切り拓く、軽自動車の新しい基準をしっかりと体感できたようだ。

新型「日産デイズ」

「プロパイロット」の利用はわずか2ステップ。ステアリングに配置された「プロパイロットスイッチ」を押し、次に「セット」を押すと、設定した速度で走行し、先行車がいる場合は設定速度内で追従走行を開始する。作動中はアクセル、ブレーキ、ステアリング操作をシステムがサポート。車間距離は任意で調整が可能だ

新型「日産デイズ」

長距離ドライブではどうしても注意力が散漫になりがちだが、「プロパイロット」のサポートがあれば、運転がラクになるのは間違いない。「もっと遠くへ出かけたくなる」「長時間運転しても疲れにくそう」と、ユーザーたちも満足していた

新型「日産デイズ」

車両に装備された4つのカメラで撮影した映像を合成処理し、真上から見下ろしたような映像をナビ画面に表示する「インテリジェント アラウンドビューモニター」。試乗コースから戻った後の駐車時に、「これは便利」「安心して駐車できます」という声が多く寄せられた

新型「日産デイズ」

市街地では「オートブレーキホールド」も体験。信号待ちのためブレーキペダルを踏んで停車すると、ブレーキペダルから足を話してもクルマがブレーキ力を維持。発進するときはアクセルペダルを踏むだけでOKだ。「ブレーキベダルを踏み続けなくていいから足がラク」と、特に女性ユーザーやシニアユーザーから好評だった

#デザイン&使い勝手洗練されたデザインと心地よい広々空間を両立

新しいプラットフォームとパワートレイン、先進機能の採用による、走りの質と安全性の向上は十分に納得できるものだったが、続いては、デザインについて見ていこう。新型「日産デイズ」はVモーショングリルをはじめ、最近の日産車に共通するデザインモチーフが盛り込まれているため、「パッと見た瞬間から軽自動車とは思えない車格、存在感を感じる」というユーザーもいた。

新型「日産デイズ」には、親しみやすい標準モデルと、スポーティーな「ハイウェイスター」の2タイプが用意されるが、試乗車の「ハイウェイスター」は、上下2段式のLEDヘッドランプやルーフスポイラーが装備され、精悍かつ躍動感あふれるデザインとなっている。強く張り出したフェンダー、サイドに延びるキャラクターラインを指差して「カッコいい」と評価する声も多かった。また、インテリアの印象も同様で、使いやすさを前提にしながら、メッキ加飾などを効果的に使い、特別感の演出も十分。試乗後、クルマからなかなか離れず、熱心にスタッフに質問するユーザーたちの姿が印象的だった。

乗って感じた新型「日産デイズ」の魅力K.Tさん

K.Tさん

説明を受けて驚いたのはボディカラーの豊富さです。お菓子のマカロンの色味を参考にされたというお話も、柔軟な発想でおもしろいと感じました。でも、かわいらしさを強調しすぎるのではなく、メッキパーツなどを取り入れたクールな印象もあって、さじ加減がとてもうまいと思います。個人的には、日産車としての主張と力強さ、そして上質さのバランスがとれた、フロントマスクがお気に入りです。

乗って感じた新型「日産デイズ」の魅力O.Sさん

O.Sさん

フロントマスクの押し出し感をはじめ、全体に抑揚がきいたデザインで、軽自動車とは思えない堂々としたスタイルだと思います。これなら男女問わず、幅広い世代から受け入れられるのでは。説明を聞いて感心したのは、ドアミラーの位置が左右で少し違うこと。運転席に座ると「最適な見え方のためにここまで突き詰めているのか」と、ちょっと感動しました。あと、試乗車には大画面の9インチナビが装着されていましたが、見やすくて、使いやすく、とてもいいですね。

デザインに関しては、存在感や、質感の高さなど、「軽自動車とは思えない」という印象を抱いたユーザーが多かったようだ。特に上位グレードの「ハイウェイスター」の場合、エアロ形状の前後バンパーや、ルーフスポイラーなどの専用装備のほか、2トーンのボディカラーも用意され、「ほかとはひと味違うクルマ」を求めるユーザーに、強く響いていたようだ。

新型「日産デイズ」

試乗後、エクステリアを入念にチェックするユーザーたちが多かった。ボディ側面のプレスラインや、Vモーショングリルのメッキパーツなどいろいろな発見があり、「部分的に思い切った処理をしながら、ひとつにまとめるセンスはさすがですね」と感心しきり

新型「日産デイズ」
新型「日産デイズ」

フロントグリルには日産車のアイコンでもあるVモーショングリルをあしらい、スポーティーな印象。ボディカラーは単色と2トーンを含め全17種類となる。試乗車は「アッシュブラウン/フローズンバニラパール」の2トーンカラーだ

新型「日産デイズ」

試乗車には、前後に15インチアルミホイールが装着されていた。切削加工が施され、サイドビューを引き締めてくれる

新型「日産デイズ」

インパネは各パーツが立体的に配置され、奥行きを感じさせるデザインに仕上げられている。ダッシュボードやドアハンドル周りに施されたブラウンのフィニッシャーにより質感も高い

新型「日産デイズ」は新しいプラットフォームの採用によって、ホイールベースが従来比で65mm拡大されている。もともと、規格内ギリギリまでスペース効率を突き詰めた軽自動車において、ホイールベースを65mmも拡大するのは「事件」ですらあるが、新型「日産デイズ」はエンジンルームのスペースを短くすることでホイールベースの拡大を実現。ホイールベースの拡大は、走りの安定性を高めるのはもちろん、後部座席の広さ、居住性に大きな影響を与えている。居住性や使い勝手を高めることで、ファーストカーとして選択されることを目指したという新型「日産デイズ」。その部分を参加者はどう感じたのか。

乗って感じた新型「日産デイズ」の魅力W.Tさん

W.Tさん

後部座席の広さにはびっくりしました。普段はコンパクトカーに乗っているのですが、「デイズ」のほうが断然広く感じたからです。ひざ周りに余裕があるのはもちろん、脚を組んで座れるほど広々としている。それにフロア部分は段差がないので、左右の移動がラクなのもいいですね。試乗時間は約40分でしたが、シートは適度な硬さとホールド感があって、とても快適。これなら長時間のドライブでも、疲れを感じにくいと思います。

乗って感じた新型「日産デイズ」の魅力Y.Mさん

Y.Mさん

普段はミニバンに乗っていて、軽自動車は久しぶりに運転しました。軽自動車は規格があるため横幅はどうしようもありませんが、後部座席の足元スペースはここまで来たかと、ちょっと感動するほどの広さでした。ホイールベースを拡大した恩恵でしょうが、これなら大人4人乗車でも窮屈さを感じることはないのでは。ラゲージスペースもアレンジが豊富で使い勝手重視なところに好感が持てます。シートアレンジで奥行きも出せるし、アンダーボックスを使えば、高さのある物も積み込めそうですね。

軽自動車という先入観を持って新型「日産デイズ」に乗り込んだほとんどのユーザーは、その広さに驚かされていた。なかには「なにも知らないで車内に乗り込んだら、軽自動車だとは絶対に思わないでしょうね」と感心するユーザーも。プラットフォームを一新し、まさにミリ単位で空間を仕立てているため、軽自動車という概念を超えたゆとりを実現できたのだ。

新型「日産デイズ」

後部座席の足元スペースのゆとりはご覧の通りで、ユーザーたちの驚きも理解していただけるだろう。後席に関しては、ほぼすべてのユーザーが「十分に広い」と納得。後席に大人2人が乗車した場合でも、肩が触れることがなく、窮屈さを感じることもなかったという

新型「日産デイズ」

居住スペースを優先すると、どうしてもラゲッジスペースが犠牲になってしまうのでは?と思われがちだが、そこは使い方次第。「高さのあるものを積む場合は、後席を倒さず、アンダーボックスに立てて運ぶこともできそう。意外にたくさん積めますね、これは」とユーザーは興味津々だった

新型「日産デイズ」
新型「日産デイズ」

後席は50:50の分割可倒式。前後のスライドは左右一体型で、肩口のレバーで簡単に倒したり、スライドさせたりできる

#まとめ乗れば期待が確信に変わる、ファーストカーにふさわしい軽自動車

新型「日産デイズ」の実力をじっくりと吟味できるチャンスとあって、かなり「厳しい目」を持って集まってくれた価格.comユーザーたちだったが、試乗後のインタビューでは、その厳しかった目が、驚きの表情に、そして感心の表情に変わっていたのがとても印象的だった。彼らの表情を変えたのはほかならない新型「日産デイズ」の出来ばえのよさ。パワフルな走行性能や、「プロパイロット」の革新性、デザイン性の高さ、広々とした室内、使い勝手のよさなど、高評価のポイントは人それぞれだが、そのいずれもが納得して会場を後にしたように感じた。「厳しい目」は、新型「日産デイズ」に対する期待の表れ。その期待にしっかりと応え、ファーストカーとしても十分に満足のいく完成度の高さを示してくれた新型「日産デイズ」は、群雄割拠の軽自動車市場において一歩先行く存在として、今後も注目されていくはずだ。

新型「日産デイズ」 新型「日産デイズ」