クリエイターの要求に応えるハイスペックを手ごろな価格で!4K有機ELディスプレイ搭載のハイエンドノート GIGABYTE「AERO 15 OLED」日本上陸!

クリエイターやゲーマー向けのハイスペックモデルを中心に、4K(3840×2160)有機ELディスプレイを搭載したノートPCが市場に出回り始め、話題を呼んでいる。とはいえ、まだまだ価格が高く、多くの人には手が届きにくいのも確か。しかし、GIGABYTEから登場した15.6型4K有機ELディスプレイ搭載ノートPC「AERO 15 OLED」シリーズは、手の届きやすい価格を実現し、有機ELディスプレイ搭載ノートPCを現実的な選択肢にしてくれそうな製品となっている。さっそく、気になる実力を徹底チェックした。

ディスプレイプロの基準をクリアした
高品質な4K有機ELディスプレイを搭載

薄型テレビやスマートフォンの市場では、すでに当たり前になってきた有機ELディスプレイ。有機ELは液晶に比べて高コントラストで視野角にすぐれ、ボディの薄型化が図りやすいなど、ノートPC用のディスプレイとしてもメリットが多い。ゲームやクリエイティブ作業をひんぱんに行うハイエンド層を中心に有機ELディスプレイ搭載ノートPCの待望感が高まっていることを受け、今年2019年にはいくつかのメーカーから4K(3840×2160)有機ELディスプレイを搭載したモデルが一斉に登場。にわかに注目度が高まっているが、価格的には30万円を超えるものがほとんどで、一般のユーザーにはまだまだ手が届きにくい状況だ。

そんな中、マザーボードを中心とするPCパーツメーカーとして世界的に知られる台湾GIGABYTEから発売されたのが、15.6型4K有機ELディスプレイ搭載ノートPC「AERO 15 OLED」シリーズである。最大の特徴は、その価格設定。シリーズ全4機種のうち、最も低価格なスタンダードモデル「AERO 15 OLED SA-7JP5020SH」(以下、SA-7JP5020SH)の場合で215,784円(税込。価格.com最安価格。2019年8月20日時点)と、手が届きやすい価格を実現しているのだ。

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH

15.6型4K有機ELディスプレイを搭載しながら、手の届きやすい価格を実現した「AERO 15 OLED」シリーズ。依然として“高嶺の花”である4K有機ELディスプレイ搭載ノートPCを現実的な選択肢にしてくれる、注目度の高い製品だ。なお、今回のレビューでは最も低価格なスタンダードモデル「SA-7JP5020SH」を使用した

「AERO 15 OLED」シリーズの魅力を語るうえで、まず注目したいのは、何と言っても4K有機ELディスプレイの表示品質だろう。「SA-7JP5020SH」に搭載されている4K有機ELディスプレイは、最大輝度400cdの「VESA Display HDR400」に準拠し、色域はsRGBよりも25%広い「DCI-P3」を100%カバー。応答速度は1ms(G to G)を実現した。製造品質にもこだわっており、カラーキャリブレーターメーカーのX-Riteが定める「X-Rite PANTONE認証」をクリアした色校正を、台湾の自社工場ですべての製品に実施しているため、ディスプレイの個体差がほとんど生じ得ないという。

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH

世界標準の色見本である「X-Rite PANTONE認証」を取得した色校正を全製品に実施し、表示品質に徹底的にこだわった4K有機ELディスプレイを搭載。最大輝度400cdの「VESA Display HDR400」に準拠し、色域はsRGBより25%広い「DCI-P3」を100%カバーするなど、プロのクリエイターのニーズにも応える

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH
AERO 15 OLED SA-7JP5020SH

分光光度計で色域を計測してみた。ガモット内の2つの三角形のうち、内側がsRGBの色域で、その外側が「SA-7JP5020SH」の色域となるが、確かに、sRGBの色域をすっぽりと包み込み、2〜3割は広いことがわかる

さっそくディスプレイの画質をチェックしてみたが、高精細かつビビッドな発色で、これまでのノートPCにはないようなリアルな映像を体験できた。深く沈む漆黒と、光源のまばゆい輝きを同時に描き切れるのは、「VESA Display HDR400」に準拠した有機ELディスプレイならではのアドバンテージだろう。Netflixのストリーミング動画やYoutubeの映像作品、ゲームなどをハイクオリティな画質で楽しめるのはもちろん、正確な色再現が可能なので、プロのクリエイターによる画像・動画編集などの作業にももってこいだ。

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH

4K/HDR映像を表示して画質をチェックしてみたが、色鮮やかな光源を精細かつビビッドに描き出し、黒はしっかりと沈み込んでいた。なお、ディスプレイ表面は光沢のあるグレア仕上げだが、映り込みは気にならなかった

ディスプレイの表示品質の高さを見ただけでも、なぜこれほど手ごろな価格を実現できたのかと思えてしまうが、その理由は、製品の組み立てを台湾の自社工場で一貫して行っている点にあるという。世界的なPCパーツメーカーとしての高度な技術とノウハウを生かし、製造コストを抑えながら、品質管理も徹底するモノ作りが貫かれているのだ。

処理性能「Core i7-9750H」「GeForce GTX 1660 Ti」による
パワフルな処理性能

このように、手の届きやすい価格ながら、4K有機ELディスプレイが高品質なのはよくわかったが、そのほかのスペックはどうなのだろうか? ディスプレイに注力した結果、そのほかのスペックが今ひとつとなっては、せっかくの4K有機ELディスプレイも十分に生かしきれないからだ。

しかし、「SA-7JP5020SH」の基本スペックを見れば、決して期待を裏切らないことがわかる。CPUは6コア/12スレッドの「第9世代インテル Core i7-9750H プロセッサー」(2.60〜最大4.50GHz)、メモリーは8GBのDDR4 PC4-21300、ストレージはNVMe接続の256GB SSDという構成で、GPUには最新の「Turingアーキテクチャー」を採用したミドルレンジGPU「NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti」(6GB GDDR6)を搭載。第9世代の「Core i7」は、第8世代に比べてベースクロックやターボ・ブースト時の最大クロックが向上しているのが特徴であり、ここに「NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti」を組み合わせているので、負荷の高いグラフィック処理もよりスムーズに行えそうだ。

主なスペック

OS Windows 10 Home 64ビット
CPU 第9世代 インテル Core i7-9750H プロセッサー(2.60〜最大4.50GHz)
GPU NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti
メモリー 8GB(DDR4 PC4-21300、Samsung製)
ストレージ 256GB SSD(NVMe接続、Intel SSD 760p)

実際の処理性能や動作レスポンスを確かめるため、GIGABYTE製で同価格帯の従来モデルと比較してみた。比較に用いた従来モデルは、CPUが「第8世代インテル Core i7-8750H プロセッサー」(2.20〜最大4.10GHz)、メモリーが8GBのDDR4-2400、ストレージが256GB NVMe SSD+1TB HDD、GPUが「NVIDIA GeForce GTX 1660」(6GB GDDR5)を搭載しており、こちらも十分にハイスペックな構成と言える。各種ベンチマークテストの結果や、実作業におけるパフォーマンスを見ていこう。

結論から言うと、すべてのテストで「SA-7JP5020SH」に軍配が上がる結果に。ベンチマークスコアや各作業に要したタイムの差はおおむね10%程度だったが、これは「第8世代 インテル Core i7-8750H プロセッサー」と「第9世代 インテル Core i7-9750H プロセッサー」の最大クロックの差と同等なので、この差分がそのまま各種テストの結果にも反映された格好だ。また、実作業における動作レスポンスは極めて軽快。ノートPCでありながら、画像・動画編集で高解像度の画像や動画に重いフィルターをかけても待ち時間が少なく、サクサクと作業が行えた。「AERO 15 OLED」シリーズの上位モデルには、さらに高性能な「Core i9」搭載モデルも用意されているが、スタンダードモデルの「SA-7JP5020SH」でも十分にプロの要求に応えるパフォーマンスを発揮してくれそうだ。

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH
CINEBENCH R20
SA-7JP5020SH 2400
従来モデル 2177

CPUのパフォーマンスが確認できる「CINEBENCH R20」のマルチコアのスコアは、「SA-7JP5020SH」が「2400」、従来モデルが「2177」。第9世代CPUと第8世代CPUの性能差がそのまま現れる結果となった

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH
PCMark 10
SA-7JP5020SH 4508
従来モデル 4358

パソコンの総合的な性能を測る定番のベンチマークテストプログラム「PCMark 10」では、トータルスコアが「4508」という結果に。動画編集をはじめ、高い負荷のかかる作業でも軽快なパフォーマンスが期待できるスコアだ

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH
3DMark(Time Spy)
SA-7JP5020SH 5053
従来モデル 3769

グラフィック性能のテストを中心とするベンチマークプログラム「3DMark」では、DirectX 12対応の最新3Dゲームを想定したテスト「Time Spy」を実施した。結果は「5053」と、従来モデルの「3769」を約34%も上回るハイスコアを記録。「第9世代インテル Core i7-9750H プロセッサー」と、DirectX 12への最適化が進んだ「NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti」の組み合わせにより、飛躍的にグラフィック性能が向上している

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
SA-7JP5020SH 10833(非常に快適)
従来モデル 8906(非常に快適)

人気のMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の最新拡張パッケージ「漆黒のヴィランズ」のベンチマークプログラムでは、1920×1080の「最高品質」で「非常に快適」、3840×2160の「最高品質」でも「快適」の評価。処理の重い3Dゲームも余裕たっぷりに楽しめる処理性能で、同価格帯のゲーミングPCの中でもトップクラスのパフォーマンスだ

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH
RAW現像
SA-7JP5020SH 6分09秒
従来モデル 6分32秒

実作業におけるパフォーマンスを確かめてみよう。Adobeの画像編集ソフト「Photoshop CC」(別売)をインストールして、デジタル一眼レフカメラで撮影したRAWデータ100枚(2.51GB)をJPEG形式に変換したところ、6分09秒で変換が完了。従来モデルは6分32秒だったので、約6%のパフォーマンス向上が確認できた

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH
動画エンコード
SA-7JP5020SH 3分31秒
従来モデル 3分58秒

動画編集のパフォーマンスはどうだろうか? 定番のエンコードソフト「HandBrake」を用いて、2分19秒の映像(915MB、4K/30p/MPEG2)をMPEG4へエンコードしてみたところ、3分31秒で変換が完了。この時間なら、撮影現場で動画編集を行う場合でもストレスを感じることはなさそうだ

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH
AERO 15 OLED SA-7JP5020SH

「SA-7JP5020SH」にはデュアルファンや5つのヒートパイプ、11か所の吸排気口を備えた独自の排熱設計が採用されており、世界的なPCパーツメーカーであるGIGABYTEならではのこだわりが垣間見える。「3DMark」を実行中に本体の温度を測定してみたが、最も温度が高いところでも40.2℃と、ベンチマークテスト実行中としては低めの温度で、高負荷時でも発熱を抑え、安定したパフォーマンスを発揮してくれた

ボディ設計・接続性狭額ベゼルのスタイリッシュボディに、
先進の外部インターフェイスを装備

「SA-7JP5020SH」は、ボディの設計にも徹底してこだわっている。「SA-7JP5020SH」をひと目見た印象は、「15.6型には見えないほどのコンパクトさ」というもの。それもそのはずで、「SA-7JP5020SH」はベゼル幅約3mmの狭額縁設計により、15.6型ディスプレイを搭載しながら14型ノートPC並みの設置面積を実現しているのだ。また、薄型化しやすい有機ELディスプレイを用いることで本体の厚さを約20mmに抑えているほか、重さも約2kgと、15.6型ノートPCとしては比較的軽量なので、持ち運びも苦にならなかった。バッテリー駆動時間も約8.5時間あり、デスクトップPCに引けを取らないパフォーマンスのマシンを、外出先でも気軽に使用できるのはうれしい。

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH
AERO 15 OLED SA-7JP5020SH

アルミ合金にCNC(コンピューター数値制御)による切削加工が施された天板は堅牢な作りで、上質なヘアラインの意匠が高級感を演出している。ベゼル幅は約3mm。狭額縁設計により、15.6型ディスプレイを搭載しながら14型ノートPC並みの設置面積を実現した

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH

厚さ約20mm、重さ約2kgのコンパクトボディのため、持ち運びも苦にならない。94Whバッテリーを搭載し、約8.5時間の長時間駆動を実現したのも、機動力の高さに寄与している

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH
AERO 15 OLED SA-7JP5020SH

打鍵しやすいフルサイズのキーボードを備え、キーボードバックライトは7色に発光する。キーボードバックライトの発光カラーや発光パターン、また発光個所はカスタマイズが可能で、ゲームプレイ時のムードを高めてくれる

外部インターフェイスは、Thunderbolt 3に対応したUSB Type-C(USB 3.1)ポートを含め、合計5基のUSBポートなどを装備。液晶ディスプレイや外付けストレージ、ペンタブレットなどさまざまな周辺機器を同時に接続することができる。また、デジタルカメラやビデオカメラで撮った写真や動画データの転送をスムーズに行えるよう、300MB/sの高速転送が可能なUHS-II対応のSDメモリーカードスロットを装備。大容量のデータをパソコン本体に素早く取り込むことができるので、クリエイティブ作業がはかどりそうだ。

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH
AERO 15 OLED SA-7JP5020SH
AERO 15 OLED SA-7JP5020SH

外部インターフェイスは、本体右側面にUSB 3.1(Gen1)ポート×2、USB Type-C(USB 3.1 Gen2、Thunderbolt3兼用)ポート、SDメモリーカードスロットを、右側面にUSB 3.1 (Gen1)ポート、USB Type-C(USB 3.1 Gen1)ポート、HDMI出力ポート、ギガビットLANポート、ヘッドホン出力/マイク入力端子を装備。最新規格のポートを豊富に備えており、さまざまな外部機器と接続することが多いクリエイターのニーズに応えている

AERO 15 OLED SA-7JP5020SH

最大300MB/sの高速なデータ転送が可能なUHS-IIに対応したSDメモリーカードスロットを装備。外部ストレージやメディアとの大容量データのやりとりもスムーズに行える

まとめ有機EL搭載ノートPCという選択肢を
身近にする貴重な1台

大半の製品が30万円以上の価格となる4K有機ELディスプレイ搭載ノートPCは、まだまだ現実的な選択肢とは言い難く、購入は時期尚早と考えている人も多いだろう。しかし、「AERO 15 OLED」シリーズの登場により、一歩踏み出せるチャンスが訪れたと言える。表示品質にこだわり抜いた4K有機ELディスプレイを搭載しながら、215,784円(税込。価格.com最安価格。2019年8月20日時点)という手ごろな価格を実現したスタンダードモデル「SA-7JP5020SH」を例にとってチェックしてきたが、ゲームもクリエイティブな作業も難なくこなすパワフルな処理性能や、持ち運びしやすいコンパクトボディ、外部機器との高い接続性をしっかりと兼ね備えており、手ごろな価格ながら、死角のない仕上がりとなっていた。クリエイターやゲーマーだけでなく、ハイスペック志向の一般ユーザーにとっても、「AERO 15 OLED」シリーズは、いち早く最先端の4K有機ELディスプレイ搭載ノートPCを手に入れるための、貴重な選択肢となるだろう。

価格.com製品紹介

検証機

SA-7JP5020SH
「Core i7-9750H 」「GeForce GTX 1660 Ti」搭載のスタンダードモデル
AERO 15 OLED SA-7JP5020SH
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OS Windows 10 Home 64ビット
CPU 第9世代 インテル Core i7-9750H プロセッサー(2.60〜最大4.50GHz)
GPU NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti
メモリー 8GB(DDR4 PC4-21300、Samsung製)
ストレージ 256GB SSD(NVMe接続、Intel SSD 760p)
ディスプレイ 15.6型4K(3840x2160)有機ELディスプレイ
バッテリー駆動時間 約8.5時間
外部インターフェイス USB 3.1(Gen1)ポート×3、USB Type-C(USB 3.1 Gen2、Thunderbolt3兼用)ポート、USB Type-C(USB 3.1)ポート、HDMI出力ポート、SDメモリーカードスロット、ギガビットLANポート、ヘッドホン出力/マイク入力端子
通信 Killer™ Ethernet E2600(ギガビットLAN)、 Killer™ Wi-Fi 6 AX1650(IEEE 802.11ax、Powered by Intel)、 Bluetooth V5.0+LE
本体サイズ 356(幅)×250(奥行)×20(高さ)mm
重量 約2kg