走りのよさだけじゃなかった!一般家庭の約2〜4日分の電力をまかなえる!大容量の家庭用蓄電池として使う「日産リーフ」“なるほど”活用法

2019年11月に家庭用太陽光発電の優遇策「FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)」がスタートから10年を迎えるにあたり、優遇期間が満了となり「卒FIT」を迎えるユーザーが増えてくる。そんな「卒FIT」に向けた準備を進める家庭用太陽光発電利用者の選択肢のひとつとして、大きくクローズアップされてきたのが電気自動車(EV)を大容量蓄電池として活用する方法だ。なかでもEV市場を牽引してきた「日産リーフ」はクルマとしても蓄電池としても充実した性能を有し、評価も高い。そのお得な活用法を、利用者のリアルな声とともに紹介したい。

卒FIT後の選択肢「卒FIT」を機に注目度を高める家庭用蓄電池の存在

「日産リーフ」の実力と活用法を考える前に、まず家庭用蓄電池へのニーズが高まってきた背景についてまとめてみたい。家庭用太陽光発電で作られた余剰電力を、あらかじめ定められた優遇価格で買い取ってもらえる制度「FIT」の適用が満期となり、いわゆる「卒FIT」を迎える太陽光パネル設置家庭は、資源エネルギー庁によれば2019年度だけで53万件、2023年までに累計165万件に達すると言われている。

そんな「卒FIT」を迎えるユーザーに向けた余剰電力の買い取りサービスを、大手電力会社や新電力などはこぞって発表、提案しているが、再生可能エネルギーの普及という目的のために優遇されてきたこれまでに比べれば、「卒FIT」後の買い取り価格は大きく下がる場合がほとんどだ。そのため「卒FIT後に、家庭用太陽光発電で作られた余剰電力をどう利用するか」が、ユーザーにとっての大きなテーマとなっているのだ。

日産リーフ

家庭用太陽光発電における2019年問題と言われる「卒FIT」。「卒FIT」後の余剰電力の利用方法はユーザーにとっての大きな課題となっている

その選択肢のひとつとして有効なのが家庭用蓄電池の活用。日中に太陽光発電で作った電力を蓄電池に貯め、その電力を夜間に使用すれば電気代はほとんどかからないし、仮に悪天候が続き日中に電力が作れなくても、電力価格の安い夜間に蓄電池に電気を貯め、電力価格の高い日中にその電気を使えば、電気代の大幅コストダウンが可能になる。各家庭で契約している電力プランやアンペア数などによって電気代は異なるので一概にいくらとは言えないが、太陽光発電と家庭用蓄電池を併用することで、年間の電気代を数万円規模で抑えられることもあると言う。

では、家庭用太陽光発電に対応した家庭用蓄電池とはいくらぐらいするものなのだろうか? 試しに筆者が価格.comで検索したところ、蓄電容量3kWh程度の製品で100万円前後、蓄電容量7kWh程度の製品で200万円前後とかなり高額。電気代の大幅コストダウンが可能になるとは言え、なかなか簡単には手が出せない製品が多いように感じた。こうした家庭用蓄電池に比べ、1桁違う大容量の蓄電容量を実現し、一般家庭の電力として活用できる選択肢として注目を集めているのが、電気自動車(EV)を蓄電池として使うという考え方だ。そして、そんなEVの国内における代名詞的存在なのが「日産リーフ」である。次章では「日産リーフ」の家庭用蓄電池としての魅力に迫ってみたい。

日産リーフ

環境省が実施している調査(平成29年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査))によると、世帯当たり年間消費電力量の全国平均は4,322kWh。1日に換算すると約12kWh※1となる。これに対して、「日産リーフ」のバッテリー容量は62kWhと40kWhの2つが用意されているので、フル充電からなら、一般家庭の約2〜4日分の電力をまかなうことができる ※1 実際の電力使用量は、使用環境、住環境、季節等の条件により増減します。

「日産リーフ」の優位点「日産リーフ」を家庭用蓄電池として
利用する場合のメリットとは?

EVという存在を一躍身近にしたクルマ「日産リーフ」。特に2017年10月に発売された2代目「日産リーフ」はバッテリー容量を大きく拡大し、「卒FIT」ユーザーの選択肢のひとつとして十分に検討に値するようになった。搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は初代モデルの24kWh/30kWhから40kWhへと大幅に向上。さらに、2019年1月には、62 kWhを実現した上位モデル「e+」(イー・プラス)も発売された。このバッテリー容量は一般家庭なら約2〜4日分の電力をまかなえるほどの大容量であり、家庭用蓄電池として見てもいかに強力なのかがおわかりいただけるだろう。

日産リーフ

太陽光発電と「日産リーフ」があれば、日中に作った電力を貯めておくことも、電気料金の安い夜間に電力を貯めておくこともできる。貯めた電力は、「日産リーフ」の走行に使用するだけでなく、家庭の電力として消費することもできるのだ

このように、EVの蓄電池に貯めた電力を家庭用の電力供給源として利用できるシステムのことを「V2H」(Vehicle to Home)と言う。「V2H」では、電気料金の安い夜間に電力を貯めておき、日中はEVから電力を供給することで経済的なメリットが得られるうえ、各家庭のエネルギー自給率を高めることができる点でもメリットがあると考えられる。電力需要がピークに達する日中に、電力会社が供給する電力の消費量が減れば、電力の安定化をもたらすからだ。

さらにここ数年、大きな被害をもたらす自然災害への備えとしても「V2H」は注目を集めている。仮に大規模な停電が起こったとしても、太陽光発電で作った電力をEVに貯めておけば、夜間はその電力が利用できる。2018年9月に北海道で起こった、北海道胆振(いぶり)地震の際には、北海道全土で「ブラックアウト」と呼ばれる大規模な停電が起こったが、その復旧には場所にもよるが2日以上かかったという。一般家庭の約2〜4日分の電力をまかなうことができる「日産リーフ」なら、この停電復旧までの2日間を乗り切れるはずだ

「日産リーフ」を定置型蓄電池として使用
日産リーフ

一般的な家庭用蓄電池の出力は100Vにしか対応していないため、エアコンなどを動かすことはできないが、「日産リーフ」は200Vに対応しているためエアコンへの電力供給が可能。そのほか、定置型の家庭用蓄電池として、冷蔵庫やテレビなど、複数の電化製品を同時に動かすことができる

「日産リーフ」を移動式蓄電池として使用
日産リーフ

可搬型のEV用パワーコンディショナーを使えば、「日産リーフ」を移動式蓄電池としても活用することも可能だ

イニシャルコストやランニングコストでもメリットあり

さらに「日産リーフ」は、購入時に国や自治体によるさまざまな優遇制度が受けられるのもメリットだ。たとえば、国の施策である「クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」を利用すれば40万円※2の補助金が受けられるうえ、東京都で「日産リーフ」を購入する場合にはさらに30万円※2の補助金が受けられる。このほか、自動車重量税の7,500円は購入時と1回目の車検時が100%免税。自動車税の29,500円は東京都と愛知県なら5年間免税になる。また、2019年10月から自動車取得税に代わって導入される「環境性能割」にも対応するなど、メリットは多岐にわたる

「日産リーフ」の車両本体価格は、40kWhバッテリー搭載車の「S」グレードが3,243,240円(税込)※3から、62kWhバッテリー搭載車の「e+ X」グレードが4,162,320円(税込)※3から。ランニングコストとしてガソリン代がかからないうえ、大容量の家庭用蓄電池としての側面もあわせ持つことを考えると、導入を検討してみる価値は十分にあるといえるだろう。

  • ※2 補助金情報は参考額です。詳しくは、次世代自動車振興センターのWebサイトにてご確認ください。
  • ※3 消費税率8%で算出。登録(届出)が2019年10月以降となる場合は消費税率10%となります。
日産リーフ

「日産リーフ」の航続距離は、40kWhバッテリー搭載車で322km(WLTCモード)/400km(JC08モード)、62kWhバッテリー搭載車で458km(WLTCモード)/570km(JC08モード)を誇る。長距離ドライブを楽しめるようになっただけでなく、家庭用蓄電池として今後ますます注目度を高めていくはずだ

オーナーの声オーナーに聞いた「日産リーフ」の使えるところ。いいところ。

家庭用太陽光発電と「日産リーフ」を組み合わせ、「V2H」を実際に利用しているという、大阪府大阪市在住の加納公生さん(57歳)。自宅の建て替えを機に太陽光発電装置を設置し、大容量の家庭用蓄電池として「日産リーフ」に注目したという加納さんに、その活用法などをうかがってみた。

使えるところ。いいところ。大阪府大阪市在住の加納さん

自宅を賃貸併用住宅に建て替える際に「ZEH-M補助金」※4を受けるため、再生可能エネルギーとして太陽光発電設備の設置を考えたのですが、この太陽光発電による電力の売電効果を最大限に引き出したいと思い、発電した電力を貯める大容量の家庭用蓄電池として「日産リーフ」を購入しました。

日中、太陽光発電で作った電力はできる限り売電し、電力価格の安い夜間に「日産リーフ」に充電。家庭で使用する電気は「日産リーフ」に貯めた電力でまかなうことで、価格の高い日中の電力は使用せずに済んでいます。将来的に夜間の電力価格が値上がりし、太陽光発電による電力の売電単価を上回る場合は、日中、太陽光発電で作った電力を家庭内で使用するとともに、余剰の電力を「日産リーフ」に充電して、夕方や夜間、天候の悪い日はその電力を使っていこうと考えています。つまり、日中でも夜間でも、できるだけ電力会社からの電力は買わず、電力の自給自足生活をしようというわけです。

私が乗っている「日産リーフ」は40kWhバッテリー搭載車ですが、平日の昼間や、週末などにドライブに出かけ、夕方自宅に戻ってきても、まだまだ電力残量に余裕があります。そのため、夏場でも冬場でも、冷暖房をあまり気にせず使えるようになり、日常生活の快適性がアップしました。自宅の賃貸併用住宅も、ZEH仕様の高気密、高断熱なので、冷暖房の効率がさらにプラスされています。

それ以外で、いいなと感じているのは「日産リーフ」の使い勝手におけるメリットですね。夜間充電しておけば、朝には必ず満タンになっているので日常の手間がまったくかからなくなりましたね。遠出する時のために自宅以外で充電できるサービスも契約していますが、これまで必要になったことはありません。そんなわけで、「日産リーフ」にはとても満足しています。

  • ※4 「ZEH-M(ゼッチ・マンション)補助金」とは、省エネ基準を満たした住宅や集合住宅に対して国が資金的な補助を行う「ZEH(ゼッチ)補助金」のひとつ。
日産リーフ

加納さん宅ではリーフへの充電と家庭への給電を行うパワーステーションを屋外に設置。電気料金の安い深夜に充電しておけば朝には必ず満タンになっているので「これまで自宅外で充電する必要に迫られたことはない」そうだ

まとめ走りのよさだけじゃなかった!
これからのスマートな暮らしに使える「日産リーフ」

2019年1月の「e+」登場により、航続距離が458km(WLTCモード)/570km(JC08モード)になったことで大きな話題を集めた「日産リーフ」。しかし、「日産リーフ」の魅力は、長距離ドライブを可能にしたことや、電気自動車ならではの走りのよさだけでなく、家庭用太陽光発電を設置している人にとって、大容量の蓄電池として利用できることにもあった。2019年11月以降「卒FIT」を迎える人にとって、「日産リーフ」を家庭用蓄電池として利用することは、1回のフル充電で一般家庭2〜4日分の電力をまるっとまかなえるという面においても、費用面や使い勝手の面においても、そしていざという時の安心という面においても大きなメリットがあることがおわかりいただけたのではないだろうか。環境への負荷を低減した、スマートで賢い暮らしを実現するツールとして、ぜひ「日産リーフ」の導入を検討してみてほしい。